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【災害科学科】みやぎ災害伝承ポスターコンクール「優秀賞」受賞!

1 目的  東日本大震災から13年が経過し、特に、児童・生徒が震災を知らない世代となっています。このため、宮城県では、東日本大震災をはじめとする過去の災害の記憶と教訓を永く後世に伝え継いでいくとともに、次なる災害が起きた際に、命を守る行動がとれることを目指し、ポスターコンクール実施するものです。

 

2 主催及び後援

主催 宮城県

共催 一般財団法人3.11伝承ロード推進機構

後援 宮城県教育委員会、東北大学災害科学国際研究所、公益社団法人3.11メモリアルネットワーク

 

3 応募対象者 県内の小学生、中学生、高校生・高等専門学校生(第1学年から第3学年まで)

 

4 作品テーマ

「災害伝承」をテーマとし、次の内容を盛り込んだ作品が対象

 ・過去に宮城県内で発生した自然災害(地震、津波、台風、豪雨、洪水等)について認識を深めるもの

 ・災害への備え(備蓄・避難の重要性、 防災学習、家庭・地域での話し合い等)を呼びかけるもの

 

5 応募者 <災害科学科>1年1名

 

6 実施内容・評価

  災害科学科1年八巻碧空さんが応募し、「優秀賞」を受賞しました。八巻さんの作品は、災害伝承をテーマとして、災害の様子を背景に、自助・共助・公助の「三助」の大切さを伝えてくれるポスターです。また、「みやぎ東日本大震災津波伝承館」での企画展示(令和6年12月予定)での掲出が予定されているようです。是非ご覧ください。なお、八巻さんは中学校3年生のときにも同コンクールで「特別賞」を受賞しており、2年連続の受賞となりました。

 

7 生徒感想

津波や地震など災害の発生時人々が意識すべき行動や考えを広める目的で描きました。2度も賞をいただけるとは思っておらず驚きましたが作成したポスターが多くの人々の目にとまり、人々の災害への意識や考えが深まっていくと良いなと思います。また、今後私が多賀城高校で行っている「津波伝承まちあるき」などの防災、伝承活動をする際にも活かしていきたいと思います。 (災害科学科1年 八巻碧空)

 

【災害科学科】防災ワークショップ「まなぼうさい」を実施しました!

1 目的

災害科学科における防災教育の取組を広く発信することを通して、生徒が日々の学びの意味を明確にするとともに、防災・減災・伝災への意識醸成を行う。さらに、他団体の内容を生徒の探究活動や今後の連携に活用する。

 

2 主催  イオンモール新利府南館

 

3 期日  2024年11月30日 (事前学習:2024年10月23日・11月26日)

 

4 会場  イオンモール新利府南館

 

5 参加者  <災害科学科>1年生40名

 

6 実施内容・評価

 イオンモール新利府南館で一般の方対象の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」に関する防災ワークショップ(仙台管区気象台監修)を行いました。事前学習として、仙台管区気象台職員の方による北海道・三陸沖後発地震注意情報に関する講義を受け、昨年度同様に行った災害科学科8回生(2年生)とともに模擬ワークショップを行いました。当日は小さいお子さんやそのご家族など53名に参加していただき、日頃の学びを社会に還元することができました。

 

7 生徒感想

一般の方々と地震が起きたときどこへ逃げるのか話し合ってみて、避難所はたしかにあるけど海の近くにあるから危険だという意見や、駅に逃げる場合は遠いし人も沢山居るから行かない方がいいという意見など、自分が思いつかないことまで出てきたので、人と話し合い客観的に考えるということはとても大切だと学びました。今回子供や年上の方など、沢山の人が来て緊張してしまった所が反省点であり、次回は場合によって相手と同じ目線で話すことで、緊張をなくしていきたいです。 (災害科学科1年 森田純平)

 

【災害科学科】浦戸巡検を実施しました!

1 目的

露頭見学や試料採取に適した県内外のフィールドにおける、地学・生物分野の観察・調査の野外実習を通して、私たちを取り巻く地球環境を理解する。

(1)基礎的な観察・調査・試料採取の方法を学ぶ。

(2)観察記録をもとに、結果をまとめる手法を学ぶ。

(3)まとめから新たな課題を設定することを学ぶ。

 

2 主催  多賀城高校 

 

3 期日  2024年10月10日 (事前学習:2024年9月24日、事後学習:2024年10月15日)

 

4 会場  寒風沢島、野々島

 

5 参加者  <災害科学科>1年40名

 

6 実施内容・評価

 巡検前に、国立研究開発法人海洋研究開発機構海域地震火山部門上席研究員(シニア)の田村芳彦様より事前講義をいただき、浦戸諸島の地層について学習しました。地学班はクリノメーターを用いて地層の走向・傾斜を計測し、背斜構造・向斜構造の考察をしました。生物班は、コドラート調査を行い、2年前との植生の変容を考察しました。また、事後学習では、一般社団法人浦戸自主航路運営協議会理事長の内海春雄様より浦戸諸島の東日本大震災発災時の状況についてご講義いただきました。さらに、「普通科フィールドワーク・災害科学科浦戸巡検合同発表会」を実施し、プレゼン形式で普通科と相互にまとめを発表する活動を行いました。

 

7 生徒感想

島などの栄えた場所から離れた場所に災害が起きた時、支援が行き届くのが遅く苦労したということを学びました。私たち若い世代の支援はとても大きな力になると学びましたが現地に行って助けることが難しい時、募金活動やメッセージを送ったりして勇気づけられる人になりたいと思いました。簡単に剥がれる地層は風化が原因だと学んだので、露出している地層が近くにある時に地震が起きたら土砂崩れが起きる前にその場から離れて安全を確保できる行動をしたいと思いました。 (災害科学科1年 綠川璃桜)

 

【災害科学科】非常食アレンジレシピコンテスト2024大賞・カゴメ賞受賞!

1 趣旨  「非常食をいつもの食事に溶け込ませよう」をテーマに、「カゴメ部門」「尾西食品部門」の2つの部門において、「防災」「非常食」に興味のある高校生・大学生を対象に非常食アレンジレシピを募集するもの。

2 主催  有限会社西谷

3 決勝大会期日  2024年10月20日

4 決勝大会会場  カゴメ株式会社東北支店キッチンファーム仙台

5 参加者  災害科学科1年生2名

6 実施内容・評価

  災害科学科1年吾郷みさきさん、及川大智さんが参加し、吾郷さんが「大賞」、及川さんが「カゴメ賞」を受賞しました。ほとんどの学校がゼミ活動等で1レシピにつき複数名で参加したなか、2人はそれぞれ個人で参加し、書類審査による一次審査を勝ち抜き、決勝大会では試食審査とプレゼンテーションが行われました。吾郷さんは「非常食を使ったグラタン」、及川さんは「トマトスープを使った蒸しパン」のレシピを考案しました。カゴメ部門7レシピ、尾西食品部門3レシピ、合計10レシピの中で最も総合得点が高かったのが「大賞」、カゴメ部門で最も得点が高かったのが「カゴメ賞」です。

7 生徒感想

 私はクラスの掲示板にあった「非常食アレンジレシピコンテスト」の参加募集の掲示物を見てこれは自分の経験値を上げるチャンスなのではないかと思い参加しました。

 このレシピを作るにあたり気をつけた事は今回のコンテストのテーマである「非常食を日常に溶け込ませる」点とローリングストックの利点を最大限に活かす点の2つを私のサブテーマとしテーマに外れないレシピにする事です。

 私は今後、学校で沢山の研究活動をしていくと思います。その時にこのレシピを考え人に伝えた経験を活かし、将来社会に出た時食育活動や沢山の人の健康などに奇与していきたいです。 (災害科学科1年 吾郷みさき)

 今回非常食アレンジレシピコンテストに参加して、自分が作るレシピの考案、プレゼンの資料作りやプレゼンなど今までやったことがないようなことをたくさんしました。初めてこのような大会に出場して緊張していたけれど他の参加者の人たちや大会を運営する大人の方々がとても温かく接してくれてプレゼンでしっかりと自分の発表を伝えることができました。自分が考えたレシピを他の人に美味しいと言ってもらえることがすごく嬉しかったです。この経験をこれからに活かしていきたいです。 (災害科学科1年 及川大智)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提供:非常食アレンジレシピコンテスト2024事務局

令和6年度 普通科1年生が地域フィールドワークを実施

 2024年10月10日(木)、本校の普通科1年生がフィールドワークに参加しました。この行事は、本校が取り組むSSH(スーパーサイエンスハイスクール)プログラムの一環として、地域の企業や団体、または調査対象地域を訪問し、理系的な学びを通じて各学問分野への興味関心を深めること、そして自ら地域課題発見・解決の糸口を探ることで、課題発見力を向上させることを目的としています。

 今回のフィールドワークでは、宮城県内の多賀城市や石巻市、塩竈市など県内6コースでフィールドワークを実施しました。各班に分かれた生徒たちは、それぞれの訪問先で講義や見学、現地調査を行い、積極的に地域との関わりを学びました。

 例えば、七ヶ浜町コースでは、海洋プラスチックの現状について東京農工大学の高田教授から講義を受けた後、現地での調査を通じて環境問題に対する理解を深めました。また、鹿島台品井沼コースでは、絶滅危惧種の保護活動に関する講話を聞き、旧品井沼周辺での調査を行うなど、生徒たちは自然環境の保護についても考える機会を得ました。

 このフィールドワークを通して、生徒たちは地域課題に対する理解を深め、今後の学びや探究活動に活かしていく課題発見力を高めることができたと感じます。今後は11月12日(火)に行われる発表に向け、まとめ作業に取り組んでいきます。

 

<生徒の感想>

[塩釜コース]

午前の水産資源研究所塩釜庁舎では、地球温暖化と海洋環境についてや震災後の海について知ることができました。昔と今の漁獲量が変化している原因は、温暖化の影響以外に漁業就業者が減少していることも関係しているということを知り、環境の変化以外に人も関係しているということが分かりました。

午後は、NPOみなとしほがまの方と塩竈神社周辺を歩きましたが、塩釜には東日本大震災についてのモニュメントや塩釜の歴史を知ることが出来る施設や建物が多くあることが分かりました。NPOみなとしほがまの方は震災当時の状況などをとても詳しく熱心に教えてくださり、とても貴重なお話を聞くことができました。

 

[多賀城コース]

日本積層造形株式会社に関してはフィールドワークに行く前に調べていましたが、私が想像していたものとは違い、金属の粉を利用して製品を作っているということに驚きました。作品を見た時には、思っていた以上に様々な形のものが作れ、重さも金属で作られているのに軽いなと感じました。また、跳ねるような形状の作品もあり、あまり知らないような技術ばかりでした。

多賀城跡では、私は初めて行ったのですが、細かいところまで再現されており、復元の技術がすごいなと驚きました。近くで南門を見させていただいたときには、南門の横側がアクリル板になっており、現地で分かる建てられ方や瓦の模様などをより詳しく知れて、より興味を持ちました。石碑は最近国宝になったことは知っていましたが、石碑に書かれている内容が国宝だということは驚きでした。多賀城コース 多賀城南門 調査

七ヶ浜コース マイクロプラスティック採取

輪島高校 交流会

1 日 時

令和6年9月27日(金)

2 場 所 多賀城高校iRis Hall

3 参加者 災害科学科(2年生14名、1年生13名)

4 実施内容・評価

 石川県立輪島高校生13名と本校にて各地における災害や震災伝承の取り組みについて交流会を行いました。主に災害による被害を最小限に抑えるための「自助」「共助」を主軸として、互いの住む環境や文化について情報交換を行いました。その上で、災害に対し高校生としてできることについて各グループが発表し、防災・減災への意識を向上させることができていた様子でした。

 

生徒感想(災害科学科2年 手塚 環)

 輪島高校との交流会は、ただお互いの震災状況を共有し合うだけでなく、私たち高校生にできることはあるのかという議論をし、防災や伝承の色々な見方やあり方を学ぶことができる有意義な時間になりました。同じ高校生同士、互いの地域の特産品や学校生活などを話し、穏やかな雰囲気で交流することができました。輪島の生徒とは災害を経験した時期が違い、今までとは異なる視点からの意見を聞くことができました。起きた災害をどう伝承していくか、「事前にできることは何なのか明確にしておくこと」が重要であること、「笑顔は人の心を救う」ということが一番印象に残っています。今後も高校生だからこそできることを見つけ、多くの人の役に立ちたいです。

 

 

 

 

【災害科学科】09/10 東京大学大学院山内研究室来校

◆実施概要

 1 日 時 9月10日(火)14:00~16:00

 2 参加者 東京大学大学院学際情報学府 山内祐平研究室 10名

       宮城県多賀城高等学校 災害科学科2年生    5名

 3 内 容 ・授業見学(普通科・災害科学科)

       ・授業参加(災害科学科2年 防災備蓄についての授業)

       ・交流会 (フリートーク形式)

 

東京大学大学院学際情報学府山内祐平研究室の山内教授と研究室メンバー10名が特色ある教育実践の見学を目的として来校しました。当日は、本校の通常授業を見学したほか、災害科学科2年7組の防災備蓄に関する授業に参加し、さらに、2年生5名とフリートーク形式で交流しました。

本校生徒は、大学院生と一緒に防災備蓄について検討したり、各自の課題研究についてアドバイスをもらったり、とても有意義な時間を共有することができました。

Global Link Singapore2024に参加してきました!

Global Link Singapore2024

 

1 目 的

世界規模の研究活動発表会の一つである「Global Link Singapore2024」に参加し、ポスター発表やプレゼンテーション、多様な背景を持つ生徒との交流、サイエンスワークショップでの体験を通して、グローバルな視点から先端科学技術に関する知見を深めるとともに、思考力、判断力、表現力の向上を図りつつ、今後の進路選択の一助とする。

 

2 日 時  

令和6年7月25日(木)~29日(月)

 

3 場 所  Nanyang Technological University(シンガポール 南洋理工大学)

 

4 参加者  災害科学科 (3年生2名)

 

5 実施内容・評価

グローバル・リンク・シンガポールはアジア各国から参加してくる中高生が、自身の研究を英語で発表する課題研究の世界大会です。発表分野は、【Social Science(社会科学)】【Basic Science(基礎科学)】【Applied Science(応用科学)】の3分野からなり、本校は【Social Science(社会科学)】分野に出場し、『Passing on the lessons from the Great East Japan Earthquake ~ an effective way to raise awareness of tsunamis using 3D simulation~』のタイトルで3Dモデルを用いた津波被害の伝承活動について発表してきました。入賞することはできませんでしたが、英語用いて自分たちの研究内容・成果を同年代の学生に伝えたり、意見交換をしたりする中で、生徒たちは英語の運用能力向上に取り組む意欲が高まったようでした。また、コンテストでの発表だけではなく、海外からの参加者とともに熱い議論を交わし、グローバルな視点から先端科学技術に関する知見深め、新たな発見や気づきを得ることができたようでした。

生徒感想(3年7組 三浦世那)

「Global Link Singapore 2024」という国際的な発表会に参加し、世界中からの多くの高校生の発表を聞くことで様々な学びを得ることができ貴重な機会となりました。私たちの研究テーマである「3Dモデルを活用した災害伝承」についてプレゼンテーション及びポスター発表を行い、災害が少ない国々にも日本で起こった震災の脅威を伝え、防災・減災の重要性を発信することができました。また海外の参加者との交流も深めることもでき、異文化理解やコミュニケーション能力の重要性を実感することができました。今回の経験を生かし、今後も多様な視点を取り入れながら、防災活動や研究活動に生かしていきたいです。

 

 

【災害科学科】JR東日本合同研修会に参加しました!

1 目的

普通科・災害科学科の代表生徒として、JR東日本の職員の方と災害等に関する意見交換・電車からの避難訓練を通し、仙石線沿線での災害に対する避難方法の課題を見いだし、解決のための方法を職員の方と共に考え、より多くの命を守る避難方法を提案する。

 

2 主催  東日本旅客鉄道株式会社東北本部仙台統括センター

 

3 期日  2024年8月8日

 

4 会場  東日本旅客鉄道株式会社東北本部仙台統括センター

 

5 参加者  <災害科学科>1年10名、2年6名

         <普通科>3年1名

 

6 実施内容・評価

 地震発生時の電車からの避難をテーマに行われたJR合同研修会に、普通科・災害科学科の代表生徒が参加しました。電車からの避難訓練と災害等に関する意見交換を通して、仙石線沿線での災害に対する避難方法の課題を見いだし、解決のための方法をJR東日本の職員の方々とともに考えました。また、研修会の冒頭では、災害科学科1年生2名(木村心護、平山智悠)が本校災害科学科の取組の発表も行いました。より多くの命を守る避難方法を今後も考えていきたいと思います。

 

7 生徒感想

 気づきは、災害時の物があまり揃っていないことです。 今までのイメージだと、電車の中は様々な設備が揃っていて災害時にも対応できるというものがあったけど、実際に訓練をしてみると、足りないものが沢山あるとわかりました。乗務員さんの行動は素晴らしかったけど、ハシゴの数やモニターが足りないと気づきました。

 学びになったことは、自分たちにも出来ることはあるということです。電車の中で災害が起こっても何をすればいいか分からなかったが今回の訓練で、自分が真っ先に避難行動をすることができることや周りの人を見渡して、足が不自由な方や 目が見えづらい方のサポートが出来るということを学べました。

 もし電車に乗ってる時に災害が起きたら、このことを生かし自分が多くの人たちを引っ張っていけるようになりたいです。 (災害科学科1年 向笠祥史)

 

【災害科学科】栗駒・気仙沼巡検を実施しました!

1 目的

露頭見学や試料採取に適した県内外のフィールドにおける、地学分野の観察・調査の野外実習を通して、私たちを取り巻く地球環境を理解する。また、これまでの学習をもとに岩手宮城内陸地震や東日本大震災の被災地を巡り考察することを通して、防災への意識付けの強化を図る。

(1)基礎的な観察・調査・試料採取の方法を学ぶ。

(2)観察記録をもとに、結果をまとめる手法を学ぶ。

(3)まとめから新たな課題を設定することを学ぶ。

 

2 主催  多賀城高校 

 

3 期日  事前講義:2024年7月5日

      当  日:2024年7月24,25日

 

4 会場  栗駒山麓ジオパークビジターセンター、リアスアーク美術館、

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館、南三陸ホテル観洋、大谷海岸、小泉海岸、

高野会館、南三陸町旧防災対策庁舎

 

5 参加者  <災害科学科>2年39名、1年40名

 

6 実施内容・評価

 巡検前に、東北大学学術資源研究公開センター教授の高嶋礼詩様より事前講義をいただき、岩手・宮城内陸地震による栗駒山の地すべりのメカニズムについて学習しました。巡検当日は、栗駒および気仙沼の過去の災害について実際に足を運んで本物を感じながら学ぶことができました。気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館では、気仙沼向洋高校の生徒さんに語り部を行っていただき、当時の気仙沼の状況を知るとともに、本校で行っている「津波伝承まち歩き」の参考にさせていただきました。また、事後学習では、巡検でもっとも考えさせられたことから防災・減災に関する課題と解決策、さらにはその解決策を実現するための社会的障壁まで考えました。巡検で学んだことは、災害科学研究のテーマ設定等に生かしていきます。

 

7 生徒感想

 私が今回の巡検で最も考えさせられたのは、これからの人たちに震災のことを伝承していくことの大切さです。理由は、巡検に行く前の私は「どうして東日本大震災を思い出したくない」という人がいるのにも関わらず、なぜ震災遺構を残しているのだろうと思っていました。しかし、残している理由として、「被災した場所を残すのは心が痛いが、これからの人に伝えていくには大切なことだし津波の破壊力や高さを知ってもらいたい」「この場所でどのような行動をとって命が助かったのかを知ってほしい」などと言った震災を経験した人たちの思いがあると思いました。私自身今回の巡検を通して、映像だけじゃ伝わってこない津波の恐ろしさや恐怖を実際にその現場を訪れたことによって感じることができました。

 また、私は東日本大震災が起きた時はまだ2歳で何も記憶にありませんでしたが、家族からの話今回のような巡検を通して当時の状況を多く知ることができました。このようにして、自分が伝承してもらった分、次の人へどんどん伝承していきたいと思いました。 (災害科学科1年 鈴木蓮)