平成29年度

防災学習プログラム 平成29年度

平成29年度全国防災ジュニアリーダー育成合宿に参加してきました

  

 平成30年1月11~14日(木~日)の3泊4日の日程で、「平成29年度全国防災ジュニアリーダー育成合宿」(主催:全国防災ジュニアリーダー育成連絡協議会・主管:兵庫県立舞子高校)が行われ、本校生徒代表4名(生徒会:小畑友哉(生徒会長)、橋本朔良(生徒会副会長) 災害科学科1年生:宇佐美直輝、赤間桃乃)が参加してきました。
 11日(木)に兵庫県淡路島にある「国立淡路青少年交流の家」に到着。すぐに交流会が行われ全国から集った高校生・中学生と親交を深めました。
 12日(金)は、兵庫県立舞子高校で行われた「阪神淡路大震災メモリアル行事」に参加。1月17日は阪神淡路大震災から23年を刻み、当時の震災の追悼と語り継ぐことの大切さを学びました。(※同行事での分科会での発表については、下記に掲載してます)翌13日は様々なワークショップを行い、最終日の14日は「人と防災未来センター」を見学しました。

  

下の画像をクリックすると研修会の内容や感想があります。

生徒会防災研修in神戸 研修報告

 (2年2組清野寧音(高崎中出身),2年7組大場有紗(西山中出身))

 1月6日(土)~7日(日)の2日間,生徒会執行部2名が神戸に防災・減災学習に行ってきました。
 1日目は,兵庫県立芦屋高等学校との生徒会交流,2日目は,認定特定非営利活動法人まち・コミュニケーションへの訪問,ぼうさい甲子園の参加というプログラムで,防災・減災について多くのことを学んできました。

○兵庫県立芦屋高等学校交流報告
 今回の交流では,芦屋高校さんが作成している「災害時避難シミュレーション」について詳しくお話を聞くことができました。

  

実際に市内を歩いて道路の高低差や段差まで記録したという話には驚きました。私たちが作成するなら,波高標識を設置した地域を基に作成し,まち歩きでうまく利用していきたいです。

  

 そして,芦屋高校さんが企画した,全国高校防災ネットワークを活用して,これからも継続した交流を行っていきたいです。

  

○認定特定非営利活動法人まち・コミュニケーション訪問報告
 今年は学校の課題研究の一環として行かせていただき,代表の宮定さんと田中さんから昨年とはまた違うお話を聞かせていただきました。

  

 「復興住宅のボランティアを」行う上の心構えについて話していく中で,最も心に残ったのは,「ボランティア」は与えられた目的を達成するだけでなく,対象の方々との交流の場でもあるということです。例えば,家の掃除のボランティアでも何か会話をしながら行うことで,被災者の気持ちの軽減であったり,笑顔にすることができるのではないでしょうか。復興や人の気持ちについて深く考える良い機会になりました。

  

○ぼうさい甲子園報告
 2年間ぼうさい甲子園に参加してみて,2年連続での受賞校が多いなと感じました。その受賞校は昨年と同じ活動ではなくまた新たに取り組んでいることがあったり,内容をさらに深いものにして地域全体で取り組んでいたりと本校の活動の参考になるものばかりでした。

  

 発表方法も様々で,最も驚かされたのは劇でした。見る人に興味を持ってもらう発表の仕方は,今後の活動の参考にしていきたいと思っています。

  

生徒会防災研修in神奈川・静岡

 1日目:湘南学園中学校高等学校交流報告(2年2組21番尾川彩佳(高崎中出身))
 神奈川県にある湘南学園中学校高等学校へ行き意見交換をしてきました。
 まずは、湘南学園さんの学校紹介をしていただき、色々な活動をしており、学園祭では生徒自ら今までにはない企画をするという伝統があるようで、とても参考になりました。

 次に,私たちも学校紹介をしましたが,湘南学園さんは,原稿を読まずに発表するなどプレゼン力が高くて驚きました。私たちもあのようにできるようになりたいと思いました。

 最後には,活発な意見交換ができ,見送りまでしてもらい,とても仲良くなれました。また交流したいと思います。

 2日目:常葉大学訪問報告(2年3組28番滝口芽愛理(東仙台中出身))
 常葉大学社会環境学部の阿部郁男教授に、津波シミュレーションについて,その仕組みや作成方法を伺ってきました。

 東南海トラフ地震による津波が心配される静岡県。コンピュータを使ったシミュレーションは津波広域だけでなく、人や火山などに置き換えて作ることができると知り、防災・減災に大いに役立つものだとわかりました。

 また,私たちも実際に津波シミュレーションを作り、断層の少しのズレの違いによっても大きく被害の範囲が変わることも知ることができました。多賀城のまち並みも、このシミュレーションを使って再現したら、少しは都市型津波からも逃れられるかなと思ったので、今後の参考にしたいです。

阿部教授、貴重な時間をいただきありがとうございました。
 3日目:静岡県地震防災センター訪問報告(1年5組25番小野寺さくら(しらかし台中))
 ここでは,実際に津波がきた時のことを想定したシュミレーションや防災について学びました。津波シアターでは,東日本大震災の時の名取市の映像を見せて頂き,あまりの衝撃に驚きを隠せず、改めて津波の恐ろしさを痛感しました地震の体験ができる「地震ザブトン」では,高層ビルの上層階や熊本地震の揺れを体験することができ,揺れ方に違いがあることがわかりました。

 また,防災アドバイザーの方に防災、耐震についての実践的なお話を聞くことができました。

 地震や津波について多くのことを学ぶことができ,とても参考になりました。

「世界防災フォーラム」「ぼうさいこくたい」の防災関係の2イベントに参加

 「世界防災フォーラム」と「ぼうさいこくたい」の防災関係の2イベントが11月25~27日にかけて同時に開催され、本校生徒の代表が参加。パネラーやブース展示発表などで活躍した。

 11月25日(土) 東北大学萩ホールでは、『世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2017』前日祭が開催され、本校災害科学科2年生の有志が参加した。これは、「青少年からのメッセージ」と題し、東日本大震災から6年を振り返り、岩手県大槌高校や福島県福島高校の生徒ら被災地の若い世代が防災の取り組みを発表。阪神・淡路大震災や、南海トラフ巨大地震に備える高知県の知見もまじえ、防災を通じてこれからの社会を考える会議となりました。本校生徒も質問を交え、活発な意見交換の場となりました。

  

 同26日(日) 国際センターでは、『(防災推進国民大会2017)ぼうさいこくたい「大規模災害に備える~みんなの連携が力になる防災~」』が開催され、本校の防災減災の取組をパネルで展示発表しました。来場した多くの方々が足を止め、熱心に取組についての生徒の説明に耳を傾けていただきました。そんな中、午前に小此木八郎防災担当大臣、午後には吉野正芳復興大臣にブースに立ち寄っていただき、両大臣よりそれぞれ励ましのことばをかけていただきました。また、「せんだい防災パビリオン」のミニプレゼンテーションでも防災減災の取組について紹介をしました。プレゼンを行ったのは今回が初プレゼンとなった本校災害科学科1年生の二人です。
【感想】「初のプレゼンでうまくいかなかったのですが、この防災イベントで発表できとても貴重な経験になりました。ブースをはじめ、こちらからの発表だけでなく、来場いただいた皆さんの話も聞くことができ、とても勉強になりました。皆さんに「頑張ってね。」と励まされ、とてもうれしかったです。」(災害科学科1年嶺岸叶人・小角神月)

  

  

 同27日(月) 世界防災フォーラム(国際センター会場)の一環として行われた、宮城教育大学主催セッション「持続可能な開発と防災・減災~教育セクターの役割再考~」にはパネラーとして参加。佐々木校長の発表に続き、本校3年生の木村千恵・小野寺杏が街に残る津波の痕跡に「津波波高プレート」を設置する活動や街を案内する「まち歩き」など震災の記憶と教訓を伝承する取組を紹介しました。
【感想】「今回の発表は、国内外の様々な方々に向けて行ったのですが、文化や言語が違っても“防災・減災”という同じ目標を持つもの同士として真剣に話し合う貴重な機会となりました。これからも広く、多様な意見に耳を傾け、今後の活動の励みとしていきたいです。」(普通科3年小野寺杏・木村千恵)

  

全国高校生防災サミット2017・防災フォーラムin三条

 11月10日(金)に新潟県立新潟県央工業高等学校で行われた「全国高校生防災サミット2017」に参加してきました(新潟県央工業高校・三条商業高校・加茂農林高校で設立したNPO法人トライ・フューチャー主催)。

  

 今回のサミットには,本校のほか,兵庫県立舞子高校,新潟県立柏崎工業高校が招待されて,「新潟地方気象台によるワークショップ」や「各校における防災活動紹介」「記念講演会」,各校生徒がパネラーとなった「パネルディスカッション」を行いました。
 また,交流会も開かれ,防災だけでなく,友情の輪も広げることができました。

  

 11月11日(土)には,三条市水防学習館において,「防災フォーラムin三条」に参加しました。その後,三条商業高校の生徒さんのガイドで「弥彦神社」「信濃川大河津資料館」を訪れました。
 今回の新潟訪問では,新潟県における水害の歴史や被害についても知ることができました。現地に行って学ぶことの大切さを実感して帰ってきました。新潟県央工業高校をはじめとする皆様,貴重な機会をありがとうございました。

  

【生徒感想】
2年 尾川彩佳(高崎中出身)
 私は,今まで災害というと地震・津波など自分の地域のことしか頭になかったのですが,他の地域へ訪問することで異なった災害に目を向けるきっかけとなりました。新潟県は昔から信濃川の氾濫により多くの被害を受けおり,今では年4回避難訓練をしているそうです。とても意識が高いと思いました。しかし,被害を受けた地域と受けなかった地域とでは,危機感の違いがあり,避難する・しないが分かれてしまうということでした。被害の有無に関係なく避難することが今後の課題のようで,これは私たちにも言えることだと思いました。今回の訪問は,学ぶことが多く,とても良い経験になりました。
2年 清野寧音(高崎中出身)
 2泊3日の新潟県訪問では,様々な経験をしてきました。最も印象に残ったのは新潟地方気象台によるワークショップです。経験したことのない大雨が降ったときに,どのタイミングで判断し,どのような行動をしたらよいか?を考えました。私たちが行っている地震・津波に関するワークショップとは違い,新しく学んだことがたくさんありました。災害は地震や津波だけではないことを改めて認識しました。
 三条市水防学習館では,水害被害の経験から長い期間をかけて社会全体で防災・減災に取り組んできたことが分かりました。私たちも見習っていくべきだと感じました。
 今回の訪問では,「パネルディスカッション」にも参加しました。500人以上の前で自分の考えを話すのはとても緊張しましたが,良い経験になりました。

「世界津波の日」2017高校生島サミットin沖縄

 11月7日(火)~8日(水)に「『世界津波の日』2017高校生島サミット」が,沖縄県の沖縄コンベンションセンターを会場に行われ,本校からは2名の生徒が参加してきました。
 今年は,「“みんなを守りたい”津波の脅威を知り,備え,いま自分ができること。~万国津梁の島から発信する“ゆいまーる”の心から」をテーマに,日本を含む世界26カ国の高校生が参加しました。
 このサミットは英語が公用語でした。分科会では,「What We Can Do in Tagajo to Pass on the Lessons We Learned~Connecting the Past and the Future through Machi-aruki~」というタイトルで,これまでの取り組みや今後の課題などを英語で発表してきました。本番では緊張した様子が見られましたが,やり遂げたことで本人たちの自信につながったようでした。
 サミット全体を通して,本校での取り組みを海外に伝える良い機会になったのはもちろんのこと,英語で討論をしたり,海外の高校生と交流したりと貴重な経験ができました。

【参加生徒の感想】
 千葉 陽太(災害科学科2年)
 私は昨年に引き続き,サミットに参加してきました。サミットでは,英語での発表とディスカッションがあり難しい点も多々ありましたが,各国の特色ある防災対策や意見を交換することができ,大変有意義でした。今回で学んだことを,今後の進路や学習に役立てていきたいです。
 後藤 賢太(災害科学科1年)
 今回のサミットでは英語で話さなければならず不安でした。しかし,外国の方が明るくてコミュニケーションを取りやすかったので,十分に楽しむとともに,他の県や国の津波への対策について考えることができ,大変良い経験となりました。

  

海上保安庁・日本赤十字社災害合同訓練

 12月1日、昨年に続き海上保安庁・日本赤十字社災害合同訓練が行われ、2年生の災害科学科生徒9名と医療看護系志望の生徒6名が要救助者役として参加しました。
 今回の訓練は、2015年に締結された海上保安庁と日本赤十字社との業務協力協定に基づき行われているもので、海上保安庁の機動力と日本赤十字社の医療救護活動を生かして相互に連携し、津波災害時の傷病者救出から医療活動に至るまでの対応を確認するためのものです。今年度も東南海沖で発生した地震による津波被害で、多数の要救助者が発生する、といった想定で「巡視船ざおう」を使用し行われました。本校生徒が演じる傷病は、海上保安庁の職員や日赤仙台病院と石巻病院の医師、看護師には、知らされておらず、傷病の状況に合わせ現場でトリアージが行われるという本番さながらの緊迫したものでした。
 参加した生徒は、将来の自分の進路と重ね合わせながら真剣に訓練に臨んでいました。

  

仙台市立南吉成中学校「地域防災の日」に参加しました!

 平成29年11月3日に開かれた,仙台市立南吉成中学校「地域防災の日」に災害科学科2年大場有紗さんと鈴木結依さんが参加しました。南吉成中学校は平成27年度にパナソニック教育財団から防災教育で全国大賞を受賞した学校であり,また防災チャレンジにも応募している学校です。
 当日は午後の部において,南吉成中学校の生徒が地区の危険箇所取材の結果を報告した後に,本校の防災・減災学習についてゲームを交えながら話しました。中学生の皆さんは私たちの活動に興味を持って聞いてくれました。
 南吉成中学校が取り組んでいる地域の危険箇所取材マップ=ハザードマップ作りは大変素晴らしいと感心して拝聴しました。また,PTAや地域の方々,日赤や消防の方々などが一斉に参加する試みは素晴らしいものでした。
 私たちも,さらに地域を考える防災・減災学習に取り組んで行こうと思います。

  

平成29年度 白嶺防災フォーラム

 10月7.8日に行われた白嶺防災フォーラムに参加してきました。

 会場となってた新潟県糸魚川市は、昨年12月に大規模火災か発生した場所です。仙台から大宮まで新幹線でいき、そこから北陸新幹線で糸魚川駅に向かいました。3時間30分の旅となります。

 1日目は白嶺高校で糸魚川大規模火災について概要を説明して頂きました。

 説明は実際に消火活動を指揮した糸魚川消防署長 長野隆一様にしていただきました。

  

 糸魚川は山からの風が強く吹くため、延焼が早く消火に時間が掛かったこと、また木造住宅が密集しており、建物の裏側からの消火ができなかったことなど教えていただきました。
 その後、火災のあった糸魚川駅東口を案内していただきました。

  

 消火の際の苦労した点、被災者の現在の生活などについて教えていただきました。

  

 2日目はヒスイ王国において、白嶺防災フォーラムが行われました。

  

 舞子高校、多賀城高校がそれぞれの取組みについて発表しました。質疑応答では 波高標識取り付けに関して質問が多くありました。

 その後、災害が起きたときに何が大切か、などについて話し合い活動が行われました。様々な意見が出され、学びの多い時間となりました。

というわけで「白嶺防災フォーラム」でした。糸魚川白嶺高校、舞子高校の皆さん、関係の先生がた、大変お疲れ様でした。

全国消防大会と全国和牛大会で本校の防災減災活動を紹介

 第46回全国消防救助技術大会(8月23日グランディ21で開催)と第11回全国和牛能力共進会・宮城大会(9月9日夢メッセせんだいで開催)で、本校の防災減災の取り組みをブース展示しました。参加された方々に本校防災委員が本校の取り組みを説明。多賀城市を襲った「都市型津波」の脅威と「津波波高標示プレート」の設置活動等ついてパネル等を通して話しました。また、全国和牛大会では、「まち歩き」ボランティアも行い、多くの方に防災減災の大切さを訴えることができました。

  

【第46回全国消防救助技術大会での様子】
  

【第11回全国和牛能力共進会・宮城大会での様子】
【左:大会には海外の方も来場され、英語で頑張って説明しました。】
【右:「まち歩き」ボランティアでは砂押川を遡上した津波の脅威について話しました。】

平成28年度

防災学習プログラム 平成28年度

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦 所長の特別授業がありました!

 3月14日(火)災害科学科1年生を対象として東北大学災害科学国際研究所長の今村文彦先生による特別授業がありました。題材は「津波から生き抜く じぶん防災プロジェクト」です。同研究所助の佐藤翔輔先生の共著による小冊子を元にした授業でした。
 「じぶん防災プロジェクト」とは、単に読むだけの冊子ではなく,東日本大震災での経験をもう一度ふり返り,津波とは何かを知り,今度津波が襲ってきたとき,自分はどう行動するかを考える冊子となっています。この目的を達成するために,冊子は”1 東日本大震災を津波災害の視点から振り返る”,”2 津波の基本を理解する”,”3 津波から生き抜くための,できることを”いま”しよう”,という章構成と7つのワークシートからなっています。
 今村先生のシミュレーション動画を交えながらの分かりやすい講義とワークシートの作業を行う2時間でした。最後にはこの冊子に対する意見,質問,有用性などについて生徒からいくつもの発言があり、予定時間をオーバーするほどでした。

  

  

防災・減災コンテストで優秀賞を受賞しました!

 大船渡津波伝承館が主催する「防災・減災コンテスト」で本校の生徒会での防災活動が優秀賞に選ばれました。
 1次審査を通過した12団体が2月25日東北大学災害科学国際研究所で行われたプレゼン審査に臨みました。当日は考査期間中ということもあり,生徒が自ら発表することが難しかったために,急遽生徒会顧問の今泉教諭が津波の聞き取り調査やボランティア活動などを中心とした活動の様子について発表を行いました。その結果,「まんまるママいわて」が発表した『ママが支える一家の防災』に次ぐ優秀賞を受賞することができました。
 生徒会,ボランティアでの取組が各地で活躍する団体と肩を並べる評価をいただいたき,今後の活動の励みになりました。

  

東北工業大学新井准教授の特別授業がありました

 2月16日に東北工業大学工学部建築学科新井信幸准教授を迎え,「仮設住宅と復興コミュニティデザイン」の特別授業が行われました。1年生「くらしと安全A」の中の住環境分野で「暮らしやすさと工夫」をテーマとした分野です。
 新井先生からは仮設住宅の概要,仮設住宅のタイプ,カスタマイズやリユースについてまず話がありました。仮設住宅を一棟建てるだけでも多くの費用がかかること,最近では見なし仮設として民間の賃貸住宅を借り上げることが多くなってきていることなどが話されました。また,仮設住宅に若干の改良を加えることで使い勝手が良くなることを教えていただきました。
 また,後半は仮設住宅から復興公営住宅への移行段階でのコミュニティーのあり方でした。仮設住宅で築いた多くのサークル活動や交流活動をどのように復興住宅で引き継いでいくかという課題について話がありました。

  

橘復興副大臣が来校しました

 平成29年1月13日(金)橘復興副大臣が,宮城県の被災地自治体への訪問途中に本校へ立ち寄られました。短い時間でしたが,本校の防災・減災学習の様子を説明することができました。副大臣からは,本校が現在取り組んでいる活動の継続と発展についての応援の言葉をいただきました。また,副大臣の御地元である富山の県立高岡西高等学校と本校の交流についても橋渡しをしてくださいました。学校からは「文化祭での売上金を防災活動や復興に役立てて欲しい」との申し入れがあり,生徒会での防災・減災活動に役立てていくつもりです。
 今後,本校が行う防災・減災学習について復興庁としてもバックアップしていただくこと,機会があれば再来校したい言葉を残し,次の訪問地に向かわれました。

   

平成28年度全国防災ジュニアリーダー育成合宿 最終日

 遂に「全国防災ジュニアリーダー育成合宿」最終日です。

 まずは「朝の集い」。


 ラジオ体操を行います。集団での生活にもだいぶ慣れてきました。

 そして朝食後、「人と防災未来センター」へ移動します。

 ここで人と防災未来センター長 河田惠昭氏より特別講義「地球温暖化と災害の被害の変化」をお話して頂きました。


講義について質問する災害科学科1年 千葉陽太君

 河田先生からは「災害は家屋倒壊だけが被害を生み出すわけではない。停電による地下鉄やエレベーターの停止、また地球温暖化が生み出す新たな災害も視野に入れる必要がある」と教えて頂きました。

 その後、三宮東遊園地へ徒歩で移動します。

 三宮東遊園地では、2日目に作成したキャンドルを用いて「1.17」をかたち作り、黙祷を捧げました。
  

 そしてここで解散となりました。

 今回のジュニアリーダー育成合宿では、これまで行ってきた活動について自らの実感を伴った発表活動を行うことができました。そして全国の中高生と交流する機会にも恵まれ、参加した生徒は「防災」について新たな視点を手に入れると共に、新しい出会いにも感激した様子でした。

 お世話になった関係者の皆様方、本当にありがとうございました。

平成28年度全国防災ジュニアリーダー育成合宿

 平成29年1月13日から15日まで兵庫県立舞子高校、国立淡路青少年交流の家で行われた「全国防災ジュニアリーダー育成合宿」に生徒会執行部、災害科学科の生徒4人か参加してきました。

 仙台から三宮までは、飛行機、高速バスを使い2時間半ほどで到着しました。
  

 初日は合宿のプログラムに組み込まれている、舞子高校「震災メモリアル行事」に参加しました。

太古知惠美 校長先生の挨拶のあと、演奏会、講演会が行われました。


ギター演奏


熊本県教育委員 木之内均氏による講演「熊本地震の経験から思うこと」

 その後は分科会に参加しました。分科会は舞子高校の1,2年生全員が参加してのワークショップです。

  
多賀城高校の活動発表。本校生徒会執行部のチームワークが光ります。発表に対する鋭い質問にも的確に対応できました。

 午後は「舞子千人鍋」が自衛隊、PTAの協力のもと振る舞われました。

その後、淡路青少年交流の家に戻り開講式に参加しました。

舞子高校代表生徒の挨拶

 続いて、諏訪清二氏による講義①「中学生高校生、災害と向き合う子どもたち」を受講しました。

「挨拶が防災の始まり」という話題から、コミュニケーションの大切さ、またコミュニティーの結び付きの大切さについてお話しして頂きました。

 夕食後は他校との交流会を行いました。
  

2日目に続きます。

淡路島青少年交流の家近くの浜辺

12月15日(木) 神戸大学附属中等教育学校との合同巡検(石巻・女川方面)が開催されました

今回は本校災害科学科と神戸大学附属中等教育学校との合同で,東日本大震災の被災地を巡りました。
釣石神社では本校災害科学科生徒が個人のiPadを,そして神戸大学附属中等教育学校の皆さんも文部科学省IE-SCHOOL事業で貸与されたiPadを各自が使用し,アプリ「石巻津波伝承AR」を用いて被災直後の様子や実際にこの地を襲った津波がどのようなものだったのか,そして浸水深についてもiPadを通して考察しました。
写真 石巻市立大川小学校では,東北大学災害科学国際研究所 助教・佐藤翔輔先生,NPO法人KIDS NOW JAPAN 専務理事 佐藤敏郎先生の現地案内・説明のもと,大川小学校の被災の現実を学びました。 写真実際に校舎を前にして,そして裏山を登りお話を聞いて考察し,先生方に直接質問しながら防災・減災の根幹を学んでいました。

  

その後雄勝町を経て,女川町へ。女川町の復興の様子を本校卒業生である東北学院大学・小畑綾香 先生の案内のもと町歩きを通して見学し,南三陸せっけん工房 厨 勝義 先生,NPO法人アスヘノキボウ 代表理事 小松洋介 先生から説明を受けました。

何度も足を運んでいる生徒もいれば,初めて訪れた生徒もいて,災害の現実と厳しさに言葉が続かない生徒もおりましたが, 写真 災害の厳しさとそこから力強く立ち上がろうとする女川町の人々の姿勢に,「災害にまた見舞われてしまう可能性はあるが,そのあとにどう立ち上がるか,自分たちだけで難しいなら積極的に外から力を借りるべき」など,それぞれが復興の第一人者としてどうあるべきかを改めて考察した巡検となりました。

  

世界津波の日「高校生サミット」の取り組みについて

 昨年の国連防災世界会議で「仙台防災枠組」が採択され、また、「世界津波の日“11月5日”」が国連において制定されたのを受け、「世界津波の日」の啓発イベントとして青少年 による国際会議「世界津波の日 高校生サミット」が11月23~26日の期間に開催されました。これには、本校生徒をはじめ、日本と世界30カ国の高校生約360人が集い合いました。
 前半(23~24日)では、「宮城スタディーツアー」として東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県沿岸部を訪問し、地元の高校生と交流を図ることを目的とした取り組みが行われました。23日(水)本校には、中国福建省の高校生30名が訪れ、津波波高標示を辿る「まち歩き」と交流会が行われました。

【イオン多賀城店の階上駐車場で3.11の津波襲来の様子の説明を学習↓】


【↑イオン多賀城店内一階の津波到達標示に驚いていました。】

【↓歩道橋に残る津波痕を見上げていました。】

 24日(木)は、石巻を会場に「宮城スタディーツアー」に参加した15カ国の生徒と県内の生徒が集い、交流会が開かれました。はじめに、それぞれグループに分かれていった被災地視察の報告があり、多賀城、志津川、石巻の様子が紹介されました。引き続き、グループワークとして、「防災クロスロード」とグループディスカッションが行われ、それぞれの体験や知見に基づいた意見が活発に交換されました。

  

  

【参加生徒の感想】
「私は、今回の「高校生サミット・宮城スタディツアー」では外国人の方に東日本大震災を経験して学んだことを伝えることで、その知識が世界の知識となり、二度と自然災害で多くの命が失われないようになってほしいと思いました。英語を基本としたコミュニケーションの難しさや、逆に国が異なっても通じ合うことの出来る喜びを得ることができました。特に、津波についての理解をお互いに深め合うことができ、とてもいい経験となりました。」(災害科学科1年 大場有紗)

 後半(25~26日)は、高知県黒潮町で開催され、本校からは代表3名が参加しました。主会場となった黒潮町は、南海トラフ地震による被害想定において、津波高34.4メートルという国内一の想定を受けた地域で、防災・減災の様々な取り組みを進めている地域です。

  

 25日(金)は、開会宣言・主催者あいさつに続き、元OECD東北スクールメンバーの釣巻洋子氏(同志社大学)による「The Power Youth」と題する講演が行われました。その後、分科会に分かれ、自己紹介等のブリーフィングが行われました。

   

 26日(土)は、メインである分科会が行われ、「自然災害を知る」「自然災害への備え」「自然災害からの復興」というテーマごと活発な発表と意見交換が行われました。そして、それぞれのテーマに基づいた「高校生に何ができるか」という視点でアクションプランを作成しました。本校は、3.11を経験したことを踏まえ「都市型津波における防災・減災~『津波波高標示プレート』設置活動を通して~」という内容でプレゼンを行い、多くの共感をいただきました。

  

  

 続いて、フィールドワークとして、高台避難訓練、津波避難タワー見学、「安政津波の碑」見学等々を行い、黒潮町の防災に対する実際の取り組みを学びあいました。
 記念植樹のあと、最後に宣言文検討会があり、自然災害から一人でも多くの命を守るための努力を決意した「The Kuroshio Declaration(黒潮宣言)」が満場一致で採択されました。

  

  

【生徒の感想】
「今回参加して思ったことは、津波をもう少し具体的に世界に発信した方がよいということです。同じグループの中で、津波について聞いたところ、私たちの認識と大きく異なっているところがありました。その差を埋め、津波の怖さを共通認識していくことが大切だと思います。今回多くの国や地域の人と関わることが出来て良かったです。多くの人と関わっていくことが防災の第一歩となるはずです。多くの人とのつながりを、学校でまた広げ、どんどんその輪を大きくし、一つの大きな輪をつくっていきたいです。
 このような機会をいただき、ありがとうございました。」(普通科2年 工藤綺乃)

  

「防災情報とは何か」の特別授業が行われました。

 11月18日(金)常葉大学社会環境学部教授 阿部郁男先生による特別授業が開催されました。
 今回の特別授業では,まず「防災情報とは何か」というテーマのもと,さまざまな防災情報が存在することを整理し,その提供元ごとにどこがどのような情報を提供しているかをiPadで調べるところから始まりました。
 気象庁なら地震津波の情報,気象警報,そして土砂災害警戒情報を,国交省なら河川の水位,波浪・・・というように,知っているようで知られていない防災情報がたくさん存在することに生徒も驚いていました。
 後半はGPS波浪計の仕組みのほか,GPS波浪計がもたらしたもの,東日本大震災当時の観測情報について学び,それらを踏まえて「東日本大震災のような津波被害を二度と出さないために」と称したグループディスカッションを行いました。
 その中で「GPS波浪計などの津波観測情報王が設置された場合に,津波による被害を減らすためにどんなことができそうですか?」「それでも残る課題や問題は?」という問いかけに,生徒一人一人が様々な意見を出し合っていました。

「社会と災害」の特別授業として「海の名称 -人の歴史,社会,生活との関わり-」を行いました

 平成28年12月9日(金)文部科学省初等中等教育局 主任教科書調査官 高橋 洋子 さんを講師としてお迎えし,「海の名称 -人の歴史,社会,生活との関わり-」の授業を行いました。高橋さんは日本船舶海洋工学会にも所属され,地理教育にとどまらず海洋教育,環境委教育などにも精通されています。
 授業はアクティブラーニング型で進められ,1世界に海はいくつあるのか?,2太平洋に名前をつけるとしたなら?,3海に2つ以上の呼び名があったときのメリット,デメリットなどの質問が生徒に投げかけられました。生徒は,グループでそれらについて考えて答えを発表するという過程を通して考えを深めていくものでした。
 先生からは大洋と海の境界の話やIHO(国際水路機関)の話など興味深い話が多くありました。「海」をキーワードとして歴史や文化,生活など多くのことを考え,学ぶことができる内容でした。

  

災害科学科 1年7組 赤堀 恵夏さんの感想
 今回の特別授業の中で一番印象に残ったことは、海の名称の由来についてです。私は海の名称の由来は、周辺の国や人物の名前だけが由来だと思っていたのですが、実際には周辺の地形やギリシャ神話の神の名前など、さまざまな由来があったり、同じ海でも国によって呼び名が違ったりすることに興味を持ち、海の名称をめぐる各国間の問題についても気になります。今後また、髙橋洋子先生の授業を受ける機会があれば良いなと思いました。

平成27年度

防災学習プログラム 平成27年度

Post-disaster Innovation Forum 2016 @Sendai

 3月13日(日)に仙台市若林区にあるINTILAQ東北イノベーションセンターで行われたフォーラムに生徒会を中心とする生徒6名が参加してきました。午前中のワークショップでは,県内外の高校生が大地震に対する対策について意見交換を行いました。午後のグッド減災賞優秀賞受賞団体によるプレゼンテーションでは,必要な人に必要な支援を必要な分だけ届けるシステム「スマートサプライ」を開発した一般社団法人Smart Survival Projectが最優秀賞に輝きました。各団体のプレゼンテーションのあとは,発表者とのディスカッションを行い,交流を深めることができました。

【感想】
○2年1組岩佐彩音(多賀城中)
 ワークショップを通して実際に震災を経験した私達があたりまえだと思っている事と関東の人達があたりまえだと思っている事に違いがあることを感じました。また,震災当時の被災地以外の様子を聞き,全国が被災地に目を向けて支援してくれていたことを知りました。今回のワークショップでは自分の考えの幅を広げることができ,とても有意義な時間を過ごすことができました。
○2年7組亀山沙月(多賀城中)
 改めて震災当時のことを振り返り,あの時何があったらより良かったか,何が大変だったかを振り返ることができ,私自身忘れていることもあると感じました。震災の時の大変な事などを,経験していない人に伝えきれなかったような気がしたのが心残りです。また機会があれば今度はうまく伝える事ができるようにしたいと思います。
○1年3組加藤健太(塩竈二中)
 ワークショップでは,3日後に東日本大震災レベルの地震が起こると想定して,グループで話し合いスケジュールを立てるということをしました。グループごとに条件や縛りなどがあり,工夫を凝らし,グループ内で話し合い,発表しました。今回のワークショップを通して,日頃からいつ災害が起きても対応できるような備えをする事が大切であると思いました。
○1年4組門間大輝(塩釜二中)
 防災について志の高い高校生と話すことで,より一層防災についての知識が深まり,高校生活に活かそうと思いました。またこのような機会があれば参加したいです。

【写真】

  

  

宮城県震災復興課が作成した,ポスターが全国公開されました!

 宮城県では,東日本大震災で多くの皆さまからのこれまでのご支援に,深く感謝するために「宮城から感謝をこめて2015」を展開しています。この事業では,復興に向けて取り組む宮城の現状や魅力を伝えることによる東日本大震災の風化防止と,全国からいただいている支援への感謝の気持ちの発信,中長期的な支援意識や復興の気運の維持向上を目指し,宮城県内各地の復興現場を感謝とともに伝えています。
 この 「宮城から感謝をこめて2015」で本校が取り上げられました。ポスターは全国のJR駅,地下鉄駅,空港などに掲示されます。

https://sites.google.com/site/kanshamiyagi3/home/tagajyou

特別授業「住まいの安全」

 2月22日(月)に1年生家庭基礎の授業に東北工業大学ライフデザイン学部安全安心生活デザイン学科の先生方による特別授業がおこなわれました。
 3・4校時1年3組では菊池良覺先生の「安全な住まいのデザイン」,中島敏先生の「安全なモノのデザイン」の講義をいただいた後,「身近な家具の安全点検」を演習形式で行いました。
 普段,滅多に使用しないカッターナイフを使って鉛筆削りの実習を行った後,10分の1サイズの振動模型を用いた実習を行いました。グループ毎に作成した「突っ張り棒」で模型の本棚を固定し,その効果を自分の目で確認しました。新しい発想で本棚の固定を考えるグループもあり,各家庭で家具の固定について点検したり,新たに考えたりする良いきっかけとなりました。

 5・6校時1年7組では伊藤美由紀先生による「災害時に備える看護学」の授業がおこなわれました。講義では,家庭内での死亡事故が大変多いこと,加齢によって体の変化が生じることを確認しました。その後,視覚が狭くなることを体験できるゴーグルを装着して教室や廊下,階段の上り下りをしてみたり,片マヒを想定し,杖を使って歩行してみたりと,体験を通して,体の自由がきかなかったり,思うように行動できないこと,自分たち高校生とは感じ方が全く違うということをそれぞれ実感していました。授業のまとめで自分達にできることを話し合い,災害時はもちろんのこと,日常生活の様々な場面において,高齢者や障がいを持つ方の状況を理解し,気を配っていくことの大切さを確認していました。

国土地理院職員による「防災と地図」の特別授業を実施しました!

 平成28年2月19日(金)に国土交通省国土地理院東北地方測量部の職員の方々3名から,地理B選択者2年生を対象に,「防災と地図」の特別授業を行っていただきました。国土地理院は,日本で唯一の国家地図作成機関です。測量法や地理空間情報活用推進基本法に基づいて,地理空間情報の整備・更新・活用を推進しています。
 今回は,国土利用,開発,防災・減災の観点から国土地理院が作成している電子地図の利用方法について,大変わかりやすい講話と実習を行っていただきました。国土地理院で作成している電子地図は地理院地図と呼ばれています。この地図はWeb上で誰でもが操作できること,過去の航空写真など多くの情報が掲載されていること,標高に応じた色分けなどができること,少しの工夫で自分たちが得た情報をこの地図に重ね合わせる技術を学習しました。
 今後は,これらの知識と技術を自分たちの生活や防災・減災に活かす地図利用につなげていきたいと思います。

  

復興庁主催「新しい東北 交流会in仙台」

2月11日、仙台サンプラザで「新しい東北 交流会in仙台」が行われました。
復興庁が主催するこの催しは、東日本大震災から5年、復興の歩みの中で東北各地に生まれた「新たな挑戦」を紹介し、今後の復興の在り方を考えていく。という趣旨で、90を超える団体が一堂に会し、取り組みの内容を各ブースで紹介・展示しました。
「災害科学科」を開設する本校も、招待を受けブース出展とプレゼンへの参加をしました。
今回は生徒会副会長の鈴木菜々子さんと執行部の阿曽南美さん、小野寺杏さんが参加し本校の防災活動や災害科学科の紹介をしました。
途中、高木復興大臣も本校のブースを訪れ、鈴木さんらは活動の内容などを説明しました。


本校の津波標識を手にする高木復興大臣


本校の活動をプレゼンする鈴木さんら


新聞記者からの写真撮影を受ける左から阿曽さん、鈴木さん、小野寺さん

さらに、翌12日、髙木大臣は閣議後の記者会見で、この交流会に出席したことを 記者会見で語り、本校の津波標識活動を大変印象に残る活動だ。との感想を述べられました。 以下は会見の発言要旨です。

髙木復興大臣閣議後記者会見録(平成28年2月12日(金)10:33~10:37 於)復興庁)
復興庁HPより

1.発言要旨
 私から一点でございます。新しい東北交流会in仙台への出席の所感について申し上げます。   

 昨日、2月11日でございますけれども、新しい東北交流会in仙台に出席をいたしました。当日は約700名の方々の御来場がありました。   
 会場では、先導的なビジネスに取り組む6事業者の顕彰を行うとともに、ブース展示も視察してまいりました。女性や若者の皆様が活躍されている団体の取組や、外国人対応も意識した観光の取組など、従来の手法や発想にとらわれない、新たな挑戦が進んでいることを実感しました。今後も、4月からの復興・創生期間初年である本年を、地方創生のモデルとなる復興の実現に向け、第一歩としていくよう、全力で取り組んでまいりたいと考えています。   
 先ほど申し上げましたブース展示では、多賀城高校の生徒会の女子生徒さんが、津波がここまで来たというプレートを電柱などに貼り付けるなどして、復興の記憶を忘れないように、これからの教訓にするように、そんなような活動もなさっておりました。大変印象的でございましたので、一つ付言をさせていただくところでございます。   
 以上でございます。

保健特別授業「災害時の救護・医療活動について~日本赤十字社の活動~」

 2月10日、保健の授業の中で学習する災害時の救護活動について、東日本大震災の際、日本赤十字社はどのように活動したのかを中心に、災害時にどう行動するか、どう備えるかという内容で、本校1年生120名を対象に特別授業が行われました。
 講師は日本赤十字社の佐藤知和さんで、この日のために東京本社から来ていただきました。ご自身も岩手県大槌町出身で、祖母や友人を津波で失ったという経験なども交え講義をいただきました。
 当日はNHKも取材に訪れ、夕方のニュースで放映されました(写真)

  

全国防災ジュニアリーダー育成合宿に参加してきました

 1月14日(木)~17日(日)の3泊4日で開催された全国防災ジュニアリーダー育成合宿に,生徒会長の岩佐彩音と生徒会副会長の加藤健太が参加してきました。
 兵庫県の淡路島にある国立淡路青少年交流の家で全国の中高生と寝食を共にし,阪神・淡路大震災や東日本大震災の教訓を共有するとともに,防災や減災の知識を学びました。舞子高校で行われた「震災メモリアル行事」では,本校の活動を紹介するだけでなく,他校の取り組みを学ぶことができました。また,21年前に発生した阪神・淡路大震災の追悼行事「1.17のつどい」に参加し,何年経過しても忘れてはならないことを再認識し,自分のできることを改めて考える機会となりました。他にも,講義やワークショップ,各施設の見学を通して,防災ジュニアリーダーとして成長するための有意義な時間を過ごすことができました。
 【本校生徒の感想】
○岩佐 彩音(2年,生徒会長)
 私は今回初めて参加し、防災に関しての知識やリーダーとしてどうあるべきかなど、今の私に足りないことを多く学ぶことができました。今回の育成合宿を通して大きく感じたことは、全国の中高生の防災意識の高さと、自分のリーダーとしての力の無さです。兵庫県の中高生は、実際に震災を経験していないけれど、当時の様子や被害状況、体験談から学んだ教訓や防災に関する知識が豊富で、他県の中学・高校も、これから予測されている地震に対して備える取り組みをしっかりとしていました。実際に震災を経験した私たちの方が、防災意識が低くなることがあってはならないと思いました。そして、私たちの被災体験をもっと多くの人に伝えて、防災意識を共有できたらいいなと思います。また,今回の合宿では、リーダーシップのある人達の中で、積極的になれなかった自分がいて、とても悔しい思いをしたので、これからは多賀城高校生徒会長として恥じない行動をしていきたいと思います。

○加藤 健太(1年,生徒会副会長)
 私は、今回の全国防災ジュニアリーダー育成合宿に参加して、全国の中高生が行う防災への取り組みに関する発表や講義を通じて、防災への意識を深めたり考え方を広めたりすることができました。私が「防災」と聞いて頭に浮かぶのは、東日本大震災に直面したことです。その時はまだ小学生だった私は、ただ恐怖に怯えるだけで、学校の先生や家族に助けられるばかりでした。でも、高校生となった今、今度は助ける立場になりたいと考えています。直接体験したからこそ、それらを後世に語り継ぎ、次に同様の災害が起きた時に犠牲者を少しでも減らせるよう努めるというのが私たちの使命であると考えます。今回の経験を踏まえて、私たち多賀城高校では、他校との交流の中で得た本校でも取り組めそうな活動を導入し、災害の風化を防ぐ取り組みや、地域の小中学校への出前授業を行うなどし、地域の輪を広げていきたいです。


学校の取り組みを発表する様子


ワークショップでの様子


1.17のつどいの様子

家庭基礎で「災害時の食事」を実施しました!

 平成28年1月18日(月) ,岩手県立総合教育センターの支援指導部 川地 里美 研修指導主事をお迎えして家庭基礎特別授業「災害時の食事」についてを行いました。
 川地先生は,ご自身の被災体験や岩手県の様子などの話をまじえながら,災害時の栄養摂取の在り方を考えながら,どのように献立を考えていくかというお話と実習がありました。避難生活で配給される食品は炭水化物に偏りがちなこと,家庭の中になる備蓄食料はどんなものがあるかを調べること,これらを使って,最小限の熱と水でどのようにバランスを考えながら食事を食っていくかを考える内容でした。この授業を通し,自分や家族の健康を大切にし,安全(防災・減災)についての改めて考えるきっかけとなりました。震災の時の記憶を風化させないためにも,このような試みを続けて行ければと思います。

  

東北学院大学「避難シミュレーション」協力授業に参加しました。

11月21日(土)に東北学院大学・土樋キャンパスで行われた「避難シミュレーション」ワークショップに、本校有志生徒の1年生38名が参加してきました。

これは、COC事業の一環として行っている東北学院大学の「平成27年度東北学院大学学長研究助成金事業(研究者代表・志子田有光工学部教授)」がタイアップして実施するもので、 「避難シミュレーション」のほか、基調講演も行われました。

まずは、教養学部地域構想学科の松本秀明教授(地理学分野)による基調講演が行われ、縄文時代から現代までの数千年単位での 地域の自然環境の変化とそのメカニズムを理解することの大切さについて教えていただきました。 また、同研究室がNHKの「ブラタモリ」に出演した様子などが紹介されました。

次に、災害時の避難行動の特性に関する研究を行っている工学部電子工学科の学生の発表があり、ひき続き定められた条件下に基づき実際に避難するという「避難シミュレーション」に取り組みました。 これは、避難に要した時間や行動などの様々なデータを収集し、その分析や検証を行い今後の避難態勢を考えていく研究に役立てるものとなります。

  

  

多賀城市総合防災訓練に防災委員が参加

11月8日(日)に多賀城市内で広域に行われた「多賀城市総合防災訓練」に今年も本校生徒が参加してきました。 あいにくの雨天で肌寒い中、多賀城中学校と多賀城第二中学校,多賀城駅周辺にわかれ、主に「災害状況伝達訓練」を行いました。 これは、災害用のスマートフォンを使い、安否確認・災害状況の伝達・被災現場の写真送信と様々な情報を災害本部とやりとりし、 より正確な情報に基づき避難や救助に役立てるもので、有志が参加した本校防災委員一人ひとりがスマホを片手に、それぞれの想定の状況で訓練に参加しました。

プレートにGPS情報を貼る作業(多賀城駅周辺)↓


↑スマホで想定した災害状況を送る様子(多賀城中)

また、多賀城駅周辺の訓練に参加した生徒は、この「災害状況伝達訓練」のほかに、GPS表示機能のあるリストウォッチを装着し、 「津波波高表示プレート」のある場所をGPSで検索し、その場所を地図に上に表示していく作業(「UTMグリット地図)にも取り組みました。 今後もより汎用性の高い「津波波高表示プレート」にしていこうと、参加した生徒は雨に濡れながらも作業に取り組みました。

【生徒の感想】1年 佐藤きらら さん

今回の防災訓練では、津波波高プレートにその場所をGPSの数字で示す「UTMグリッドコード」と呼ばれる番号のシールを貼ったので、 実際に災害が起こったり、何かあったときに役立てばいいなと思います。 また、災害用の試作アプリが入ったスマホも使いました。 まだ開発途中ということでしたが、今回自分たちが試しに使ってみることにより、いろいろな意見を取り入れて、 もっとよい機能になり、多くの人の命を救うことにつながればいいなと思いました。

多賀城市の総合防災訓練に参加するのは初めてでしたが、とても充実した訓練にすることができてよかったです。 また、天候は悪かったのですが、災害はいつどのようなときに起こるか分からないので、訓練には適した天候だったのかなと思いました。 今回のような訓練にも今度進んで参加していきたいと思いました。