多賀城高校のESD

 多賀城高校ではこれまで,津波波高の標識設置,防災ワークショップ,海外旅行者に対する被災地案内(「続キズナプロジェクト」)など,東日本大震災の被災経験をもとにした様々な活動をとおして,自身の防災意識を高めるとともに,科学的視点から防災・減災を考え,自らが他者と交流する防災教育を行ってきました。このことを踏まえ,次の3つのプログラムを柱としたESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)を行っています。
 2015年に加盟申請を行っていた,ユネスコスクールへの加盟申請について,2017年2月1日付けで正式に承認されました。今後,ESDの考えに基づいた活動をさらに発展・充実させていきます。

  1. 防災学習プログラム 東日本大震災の検証や,日本・世界で起こる災害被害を調べ,防災・減災の基本知識を身に付け,自然環境との共存や人間社会の限界を理解し,東日本大震災の教訓,防災および減災に強い街づくりを発信する。
  2. 自然科学学習プログラム 実験・実習,フィールドワークを通し自然災害について科学的視野から調べ,自然科学の原理や自然環境の多様性について理解し,研究成果の発表や自然災害のモデルを発信する。
  3. 国際理解プログラム 世界で発生している災害を調べ,海外生活者や外国人の話を聞き,異なる文化や価値観をグループ学習やワークショップを通して理解し,東日本大震災の被災と復興の様子を発信し,防災・減災についての取組を共有する。 このプログラムを中心にして「持続可能な社会づくり」にかかる課題を見出し,それらを解決するために「必要な能力や態度を身に付ける」ことを通して「持続可能な社会の形成者」としてのリーダー的な資質を養う防災教育を,地域の自治体,大学,研究機関,国際関係機関等と連携しながら進めていきます。

多賀城高等学校におけるESD

多賀城高校ESDの日々

サステナブル・ブランド国際会議2020横浜に参加して

サステナブル・ブランド国際会議2020横浜に参加して

 

 

 日頃からのESD活動が全国的に認められ,今回はサステナブル・ブランド国際会議への参加を要請されました。

サステナブル・ブランド国際会議とは,社会課題解決と事業戦略の統合にこそ,鍵があると考えている各企業が一同に介し,気候変動や人権問題など,取組みが急務となっている現代社会の課題の解決について発表を行ったり,ディスカッションを行ったりする国際会議で,世界各地で行われています。第4回である今年度,日本ではSDGs未来都市である横浜で開催され,「サステナブル・ブランドのコミュニティと共に、未来への“答え”を見つけましょう。」を合い言葉に行われました。

私たちが参加したのは

未来の“地域”をつくり、“GOOD LIFE”をつくる私たちの学び

 というセッションでした。横浜市立日枝小学校校長の住田 昌治先生,株式会社 朝日エル会長の岡山 慶子氏をファシリテーターとしてパネルディスカッションが行われました。

 今回,そのパネラーとして本校3年災害科学科の阿部竜生君が参加しました。

 

 

ファシリテーターからまず初めに,「ESD (Education for Sustainable Development) は日本発の教育概念であり,学習指導要領にも盛り込まれ多くの学校で取組みが始まっています。その場でサステナビリティを学ぶ子どもたちは、GOOD LIFEを実現する未来社会の良き生産者・消費者であり,現在の社会に生きる私たちの良き仲間となります。その子どもたちを最前線で支え,SDGs達成に向けて,次世代のサステナブル・リーダーを輩出する人材育成の中核を担うのは学校教育の現場に立つ教員の皆さまです。そこで,教員の皆さまに,国内外の企業や自治体等の環境及び社会課題の解決に向けた最先端の取組みやイノベーションが一堂に会する本会議へご参加いただくことにより,新たな知見やネットワークを拡充する機会をご提供できればと考えております。またこれらを、持続可能性を取り入れた今後の教育現場にもご活用頂ければと考えております。」とお話をいただきました。

阿部君は,災害科学科での三年間の学びを通して自分がどのように変容していったかを発表しました。「実際に現地に赴くことでしか分からないこともたくさんある。」という発表に国内各地から参加の方々から盛大な拍手をいただきました。

発表後のパネルディスカッションでは今後について,どのような活動を行っていくか,問題点は何かについて行われました。「問題意識はみんな共有しているのにそれが行動につながらない。」「だからこそ,先を見据え多面的な見方をすることが大事だ。」「環境は自分で作るもの。各個人がプレイヤーになることが必要。」「身の回りのできることから始めることが,持続可能性につながる。」「ここに参加している人たちは意識が高い。だからこそそれを周りの人に広げて欲しい。」といった意見が交わされました。

最後にファシリテーターから,「ESDもSDGsもSDは共通している。ESDは学校現場だけのものではなく,その学びを通して価値やライフスタイルの変容を担ってきた。自分たちがロールモデルになり,人が豊かになっていくことが大事である。」とお話をいただき散会となりました。

 散会後も本校発表者のもとに多数の方が名刺交換や情報交換に訪れていただきました。次なるイノベーションに向けて,多くのインスピレーションと新たな出会いをもたらす2日間となりました。

 

令和元年度創立記念行事「ESD学習発表会」が行われました。

10月15日に本校体育館で、創立記念行事「ESD学習発表会」が行われました。宮城教育大学国際理解教育研究センターでESDの研究を行っている市瀬智紀先生と、学校評議員の渡辺博信様をお迎えし、本校生徒が前期に取り組んだESD学習発表を行いました。

 

①「世界津波の日」高校生サミットin 北海道

世界各国の高校生と津波の脅威と対策について学ぶため,活動発表,意見交換,交流をしました。

 

②全国防災ジュニアリーダー育成合宿 東北

8月に多賀城高校,国立花山青少年自然の家,栗駒山麓ジオパークセンターの施設を利用して行われた活動に参加しました。北海道から熊本までの全国の中学生・高校生が集まり,防災や減災の各校の取り組みや今後の課題について考えました。

 

③他県高校交流

防災系学科のある舞子高校を中心とする兵庫県の高校生や,南海トラフ地震への対策として防災教育を推進している高知県の高校生が本校を訪れ,多賀城市内まち歩きやワークショップを行いました。

 

④鶴ヶ谷復興住宅ボランティア

ボランティア同好会は,PBL型ボランティア(課題を持ってボランティアに取り組む活動)として以前より鶴ヶ谷復興住宅での様々なボランティアをしてきました。今年は,その中で住民夏祭りのボランティアとして参加してきました。

 

⑤SSH指定校との合同実習(北海道室蘭栄高校・北海道釧路湖陵高校)

・災害科学科1,2年の有志が北海道室蘭栄高校と, 洞爺湖・有珠山での合同巡検や室蘭工科大学での実験を行いました。

・災害科学科1年生の有志が,釧路湖陵高校と釧路湿原における合同巡検や野生生物保護センターでの講義を受けました。

 

⑥SSH生徒研究発表会

   災害科学科3年の4名がSSH校の全国発表会(神戸)に参加し,「都市型津波の危険予

  測」と題した研究発表を行いました。

 

⑦スキルアップ研修Ⅰ「つくば研修」・スキルアップ研修Ⅱ「関東研修」

・災害科学科1年生が,茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構JAXAや防災科学技術研究所NIED,地質標本館などを訪問し,防災・減災に関する実習を行いました。

・災害科学科2年生が,神奈川県横須賀市の海洋研究開発機構JAMSTECや港湾空港技術研究所PARIを訪問し,先端科学に触れると共に,横浜市における横浜まち歩き「関東大震災を歩く~山手・山下コース~」において防災学習を行いました。

 

 

 

東日本大震災メモリアルday(校内追悼行事)および後期ESD活動報告

 東日本大震災により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また,復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

  3月2日(土) ,本校体育館に於いて,1,2年生が震災追悼行事を行いました。

 東日本大震災から,間もなく8年が経過しようとしています。震災を風化させないよう,多賀城高校生として,私たち一人一人が忘れてはならないこと,全国の人々や次の世代に伝えていくことの重要性を改めて感じました。

 1分間の黙祷を行い,学校長による講話後,生徒たちが後期に行ったESD活動について4つの団体からの報告・発表がありました。

 

①科学部から自分たちの研究や,地域の小・中学生を対象にしたサイエンスデイの活動報告がありました。科学の視点から自然災害のメカニズムを捉え,小・中学生にも分かりやすい実験を行いました。


②生徒会執行部の2名が大牟田市で開催されたユネスコスクール・ESDこどもサミットの報告を行いました。多賀城高校の取り組みを全国に発信するだけでなく,大牟田市における小学生から一貫したESD教育など,本県にも参考になる取り組みを学んできました。

③合唱部の生徒が被災した県の代表生徒として,神戸マラソンのオープニングセレモニーで神戸の高校生とともに,合唱を行いました。阪神淡路大震災や東日本大震災を風化させないことの大切さを感じました。

④生徒会執行部の防災・減災活動では,波高標識設置やインターアクトクラブの活動など,地域貢献活動や震災を風化させない取り組みが紹介されました。また,生徒会執行部として全国の高校生との交流を通して,自分たちの取り組みや防災・減災・復興について広く発信を行いました。

 

 

 

 

ESD大賞受賞!!!

さる12月8日に行われました,ユネスコスクール全国大会において本校の取組がユネスコスクール最優秀賞をいただきました。防災学習・自然科学学習・国際理解を柱としたESD活動が全国的に高評価を得ることができました。持続可能な社会の形成者を目標とした生徒一人一人の学習の成果が評価されました。今後とも本校のESD活動へのご支援をよろしくお願いいたします。

ユネスコスクール東北大会 ESD活動報告

 11/16(金)に宮城教育大学にて,第7回ユネスコスクール大会東北大会,第8回ユネスコスクール大会宮城県大会が開催され,1年生の生徒3名が参加しました。

 東北地方ESD活動支援センターの紹介,新学習指導要領の方向とESDの接点について講話していただきました。その後,各校のESDの活動についてポスターセッションを行いました。本校での防災・減災に関わる諸活動について発表を行い,参加者との交流を深めました。さらに分科会では,山形県立米沢興譲館高等学校の方々と意見交換会を行いました。主にESDでの取り組みにおける地域との連携について意見を交換し,今後の地域での活動の参考になりました。

 

平成30年度 公開授業およびESD講演会が終了しました

10月19日(金),本校において公開授業研究会を開催しました。県内外からたくさんの先生方に御来校いただき,大変実りある研修会となりました。

また,当日は宮城教育大学より,市瀬智紀教授をお招きし,『持続可能な社会の創り手を育む―ホールスクールアプローチによるESD/SDGsの推進』というタイトルの講演をいただきました。

平成28年度よりユネスコスクールに加盟した本校として,改めてESDの必要性や有用性を学ぶことができ,今後の教育活動に活かしていきたいと考えております。

御来校いただいた皆様,市瀬先生,どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

平成30年度 宮城県多賀城高等学校公開授業研究会について

平成30年度宮城県多賀城高等学校公開授業研究会

~SSH指定校およびユネスコスクールとしてのESDの充実~

 

10月19日(金)に開催します。
 下方にある要項をご覧の上,御多用のところとは存じますが,御参観いただければと御案内申し上げます。

下記の参加申し込み用紙で申込みをお願いします。

 

 H30公開授業要項・申込用紙.pdf

 2018.10.19 公開授業時間割.pdf

  

ユネスコ協会から加盟プレートが届きました

 3月6日(月)公益社団法人仙台ユネスコ協会会長中村孝也様,専務理事千田稔様が,本校までユネスコスクール加盟に伴うプレートを届けに来てくださいました。宮城県からは今回ほかに,仙台市立郡山中学校が指定を受けました。