平成28年度

12月15日(木) 神戸大学附属中等教育学校との合同巡検(石巻・女川方面)が開催されました

今回は本校災害科学科と神戸大学附属中等教育学校との合同で,東日本大震災の被災地を巡りました。
釣石神社では本校災害科学科生徒が個人のiPadを,そして神戸大学附属中等教育学校の皆さんも文部科学省IE-SCHOOL事業で貸与されたiPadを各自が使用し,アプリ「石巻津波伝承AR」を用いて被災直後の様子や実際にこの地を襲った津波がどのようなものだったのか,そして浸水深についてもiPadを通して考察しました。
写真 石巻市立大川小学校では,東北大学災害科学国際研究所 助教・佐藤翔輔先生,NPO法人KIDS NOW JAPAN 専務理事 佐藤敏郎先生の現地案内・説明のもと,大川小学校の被災の現実を学びました。 写真実際に校舎を前にして,そして裏山を登りお話を聞いて考察し,先生方に直接質問しながら防災・減災の根幹を学んでいました。

  

その後雄勝町を経て,女川町へ。女川町の復興の様子を本校卒業生である東北学院大学・小畑綾香 先生の案内のもと町歩きを通して見学し,南三陸せっけん工房 厨 勝義 先生,NPO法人アスヘノキボウ 代表理事 小松洋介 先生から説明を受けました。

何度も足を運んでいる生徒もいれば,初めて訪れた生徒もいて,災害の現実と厳しさに言葉が続かない生徒もおりましたが, 写真 災害の厳しさとそこから力強く立ち上がろうとする女川町の人々の姿勢に,「災害にまた見舞われてしまう可能性はあるが,そのあとにどう立ち上がるか,自分たちだけで難しいなら積極的に外から力を借りるべき」など,それぞれが復興の第一人者としてどうあるべきかを改めて考察した巡検となりました。