平成28年度

2016年6月の記事一覧

平成28年度3学年防災ワークショップ

 5月30日(月)の5,6校時,3学年の生徒を対象とした防災ワークショップが開催されました。今年度は,二つのグループに分かれて実施されました。一つは「社会支援ワークショップ」,もう一つは「防災図上訓練」でした。
 「社会支援ワークショップ」では,株式会社アソボットから本谷忠大氏を講師にお招きし,3年1組から5組の生徒を対象に,武道場でアソボットの事業内容説明と今回のワークショップの概要の説明をいただきました。今回のワークショップでは,まず,様々な支援活動を行っている団体が記載されている『Hello Life!』という冊子を読み,その後,その冊子を読んで,自分が支援したいと思う団体を選び,その支援活動基金としてメッセージを添えてSocial Passとして500円分を寄付するということが説明されました。この500円は,社会貢献のためとして集められた募金が,高校生に様々な支援活動を行っている団体について知ってもらい,支援に関わる一歩を踏み出してほしいという願いから提供されたものでした。生徒たちは各教室に移動した後,熱心に冊子を読み,支援金と一緒に送るメッセージカードに,自分が選んだ団体に対する気持ちを書き込んでいました。
 もう一つのワークショップは「防災図上訓練」でした。こちらは株式会社八千代エンジニアリングから 寺脇 学氏と籠田純士氏を講師にお迎えして実施されました。まず,3年6組と7組の生徒を対象に,視聴覚室で「大規模災害(洪水・土砂)に備えて」というタイトルで講義を聴きました。今回は数百年に1度起こるかどうかという地震や津波ではなく,多賀城市近辺で発生した過去の洪水災害が紹介されるなど,より頻度が高く身近に発生する可能性がある洪水と土砂災害についての意識を高めるための講義でした。講義の後は,各教室に移動し,「防災図上訓練」を体験しました。グループを作り,模造紙に書かれた地形図を見ながら,災害が起こりそうな状況でどのような情報を収集できるのか,それをもとにどのような判断を下すのかについて考えました。生徒たちは,講師にアドバイスいただきながら,熱心に意見を交わし合い,その後,グループごとに話し合ったことを発表しました。講師の方からは,防災について大切なのは,まず知識を豊富に持つこと。そしてその地域の特性をよく把握すること。さらに時間経過に応じた答えを考えることが大切だとお話いただきました。
 これらの防災ワークショップは,生徒たちが,自分たちの命を守るだけでなく,周囲の人の命を守るために自ら考えて行動できる人材になるためのきっかけとなったようです。

防災リュック(ライフセーブリュックサック)開発者を招いての特別授業を行いました!

 平成28年6月8日(水)「くらしと安全A」の時間に,一般社団法人DSC事業部長の宮坂龍彦氏をお招きし,防災リュックについて,その開発経緯と機能を学びました。
 宮坂さんは,震災直後に東松島市の野蒜海岸付近に入り,行方不明者の捜索やボランティアに携わったそうです。その時の経験を通し,一人でも多くの命を守りたいとの思いから防災リュックの開発に至った話を聞きました。
 紹介していただいた防災リュックを身に付けることで,長時間仰向けのまま水に浮いていることが出来るそうです。災害時に目立オレンジ色のリュックの中には非常用の水や携行食も入っています。今後本校ではこのリュックの使い勝手や中身などについて考えていきたいと思います。