その他のプログラム

復興庁から「新しい東北」復興・創生に関して顕彰されました

 復興庁は,東日本大震災の発災から5年が経過し,今年度から復興・創生期間に入ったことを機に,現在,被災地で進む「新しい東北」の実現に向けた取組について,大きな貢献をしている個人及び団体を顕彰することとしました。
 その結果,本校は集中復興期間5年間の活動を顕彰する「復興功績顕彰」に選定されました。選定された理由は,生徒が地域の住民の方々へ聞き取り調査を行い津波標識を設置する活動や,自治体と連携して被災状況を説明したり案内したりする「まち歩き」,地域や近隣学校や社会施設などと協力した防災に関する活動を実施されるなど,「新しい東北」の実現に向けた取組に大きな貢献があった,ということです。
 2月9日(木)「新しい東北」交流会 in 仙台の中で行われた顕彰式には,学校代表として木村千恵生徒会長が出席し,記念の盾をいただいてきました。
 今後,この賞を励みとして活動の幅を広げ,全国や世界に防災・減災学習のパイロットスクールとして発信していきたいと思います。

「現地寄贈先高校生からの学習成果発表会」

 平成29年1月26日(木)に東京の豊洲にあるアスクル株式会社を会場に「現地寄贈先高校生からの学習成果発表会」が開催され,本校を代表して2名が参加しました。昨年,アスクル株式会社とその協賛企業により,東日本大震災で被害を受けた複数の高校への復興支援事業が行われ,その一環として本校は体育館設置の大型スクリーンとプロジェクターの寄贈を受けました。このことについて,今回,宮城県の復興状況と学校における防災教育,そして寄贈品の活用状況などを報告しました。
■小松愛佳(2年1組 塩竈二中出身)
 アスクル株式会社本社は,会社と言って想像するような堅苦しさのないオフィスで,その開けた一角で発表会が行われました。東京での学校紹介,社員の方々の気遣い,他校の発表を通して,様々なことを吸収できた良い経験になりました。そして,沢山の会社の協力があって多高にスクリーンが寄贈されたことに改めて感謝したいと思います。
■渡邊昌太郎(2年7組 高崎中出身)
 学習成果発表会に参加し,多賀城高校での防災活動について発表を行いました。また,他の高校での取り組みを聞いたり,会社の方々のお話を直接聞いたりして,自分の知識を深め,視野を広げる良い経験になりました。今回の活動を通して,精神面でも大きく成長することができました。高校での活動を,これまで以上に頑張っていこうと思います。

 

東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターと連携協定を結びました!

 平成28年12月7日(水)本校は東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターと「海洋教育促進拠点としての連携に関する協定」を締結しました。
 協定では海洋教育の実施に関わる事項や,普及に関わる事項について,それぞれの専門性を活かして協力することを申し合わせました。本校は今後,東京大学海洋アライアンスの有する人的な教育資源や研修などについて協力をいただくことが可能になりました。
 また,現在センターは本校を含め,全国で20カ所の教育委員会や学校、社会教育施設等と協定を結んでいます。これら特徴ある地域が集うセンター主催の各種イベントへの参加や,交流も期待できます。

 

多賀城市内で本校の活動を紹介しました!

 10月20日(木)から23日(日)まで,イオン多賀城店における企画『震災復興5年間のあゆみ』において,「多賀城市の震災復興のあゆみ」,「キリンビール仙台工場復興の軌跡」とともに本校の防災・減災活動が紹介されました。
 本校の波高表示活動やまち歩き,被災地案内ボランティアの様子を伝えた展示パネルの前には,関心を持った市民の方々が足を止めてくださいました。私たちは地域の方々に私たちの活動を理解してもらうことは,大震災の伝承と新たな震災への備えにつながると考えています。今後も地域の方々に御理解・御協力をいただきながら防災・減災活動を進めていきたいと思います。

 

長島復興副大臣が来校しました!

 7月13日(水)長島忠美(ながしま ただよし)復興副大臣が来校されました。長島副大臣は新潟県中越地震で被災した新潟県古志郡山古志村の最後の村長でした。平成16年10月,村長2期目の時に中越大震災に遭遇,村長として中心被災地であった旧山古志村にて全住民避難および復興の陣頭指揮にあたった方です。
 まずは5時間目に,副大臣には1年生の「自然科学と災害A」と「くらしと安全A」をご覧いただきました。「自然科学と災害A」では避難所を想定した菌の培養実験です。手を洗った場合と,洗わなかった場合の違いについて,実際にその違いを培地を用いて実験観察している様子をご覧いただきました。「くらしと安全A」では妊婦体験や乳児を抱き上げる体験をご覧いただきました。このような災害弱者をどのように避難させるか,どんな支援ができるのかを考えさせる授業です。2つの授業とも副大臣は生徒の中に入って,いろいろな質問をなされながら,見学されていました。

 

 続いて6時間目は副大臣の特別授業です。災害科学科の1年生を対象に旧山古志村での経験や,災害についての考え方,地域コミュニティの大切さについてを熱く語っていただきました。被災を乗り越えて,新たなまちづくりを皆が協調して行っていくことが大切だとの話や,当時の山古志村の子ども達への思いや,現在どのような活動をしているかという話をしていただきました。
 特に東日本大震災を経験した私たちへのメッセージとして,若い世代が次の世代へ語り継ぐ大切さ,災害時の苦労や工夫を他の地域へ発信していく大切さについての期待の言葉をいただきました。生徒からは村長時代に苦労されたこと,被災の大小による格差や考え方の違いを埋める工夫,熊本など新たな被災地の方々への接し方など,多くの質問や意見が出され,その一つひとつに丁寧にお答えいただきました。この真摯な対応に多くの生徒が共感を覚えました。

 

 放課後には,生徒会執行部の役員などを交えた意見交換です。この場には産官学それぞれの立場の助言者として島田昌幸様(株式会社ファミリア代表取締役),石塚直樹様(一般社団法人みやぎ連携復興センターチーフコーディネーター),今村文彦教授(東北大学災害科学国際研究所所長),鈴木洋様(県教育庁教育監兼教育次長),鈴木学様(多賀城市市長公室長兼震災復興推進局長の5名の方々にも参加していただきました。まずは生徒会活動の全体報告やボランティア活動,津波標識設置・聞き取り活動,国際交流活動を報告しました。これらの活動について各助言者からは地域に根ざした活動,新たな産業やその知識で救える命と知識だけでは得ることの出来ない学力の大切さ,地域作り・まちづくりの視点やその工夫などについての意見をいただきました。また,私たちが計画している東日本大震災メモリアル行事についても皆様から大きな期待と協力についてのお言葉もいただきました。

 

生徒の感想
1年 赤堀恵夏さん
 副大臣の授業を受けて思ったことは子どもや高齢者などの年代に関わらず,すべての世代の人々が災害について,それぞれが考え,次に災害が起こったときに,どのようにすれば被害が拡大しないかを話し合う必要性があることを改めて実感しました。
 また,災害科学科1期生である私たちは,いつ起こるか分からない災害が目の前で起きた時,私たちが毎日の授業で学んできた知識を駆使し,避難を促進させる最初の一人として行動し,多くの人々の期待に少しでも応えられる頼もしい存在になりたいと思いました。副大臣の行動力に学んで,自らが考え判断し,率先して行動できる様になりたいです。
1年 瀬戸朝陽
 今日のお話しを聴き私が特に考えたことは,今後の震災あるいは過去にあった震災を,どのように後世へ伝え,忘れさせないようにしていけばよいかでした。このことについて今日の授業では「映像などで直接伝えるのはどうなのか」などの話があり,私は「自分が教えるのならばどうすべきか」ということを深く考えました。また,「震災を忘れないことが大切」ということも話の中にありました。このことについて,私たちは震災の足跡を科学的にたどり,本当の災害の姿をきちんと認識して,その事実を伝えていかなければならないと思いました。

報道番組のディレクター 堤早紀さんに熊本の様子を話していただきました!

 7月11日(月)NHK仙台放送局放送部・報道番組ディレクター堤早紀さんに熊本地震の様子を話していただきました。堤さんは熊本地震についての取材として4回南阿蘇村や益城町,御船町に入られた経験をお持ちです。特にDMAT(災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team)やJRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会 Japan Rehabilitation Assistance Team),地元の医師の活躍などについての取材を通して番組作りをされてきました。
 今回の熊本地震の特徴や,震災直後に南阿蘇に入ったときの移動,食料,宿泊についてのご苦労,災害現場でのDMATの活躍などについてお話しをいただきました。今回のお話しで,私たちがニュースや新聞で知る被災地の姿とは違った面も知ることができました。私たちが興味のあった「東日本大震災の教訓を活かすことはできたのか」については,活かすことができた場面も,そうでない場面もあったことについてもお話しいただきました。災害はその種類や場所によっても異なるので,その対処の仕方も異なることから簡単には比較が難しいそうです。罹災証明や避難所運営では宮城県の行政関係者の助言が活かされていたこと,医療チームやリハビリテーションといった対処が早かったことなどは,東日本大震災の経験が活かされた場面だったそうです。また,「受援」という援助を受け入れる姿勢や心の大切さについても知ることができました。
 堤ディレクターからは,東日本大震災の教訓をどのように伝えていったらよいのか,生徒と一緒に考えていきたいという提案もいただきました。いつもは取材をしていただく生徒ですが,報道の難しさについても知ることができる一日でした。

 

『東日本大震災5周年復興フォーラム』で安倍総理に本校を紹介しました!

 6月6日(月)東京都内幸町のイイノホールで行われた,復興庁主催「東日本大震災5周年復興フォーラム~新たなステージ復興・創生へ~」に参加してきました。このフォーラムは,東日本大震災から5年の節目を迎えたこの機会に,震災の経験・教訓を広く共有するとともに,復興の現状を国内外に正確に情報発信することを目的として開催されたものです。
 私たちは,唯一高校生としてブース展示とミニプレゼンテーションの時間をいただき,本校の防災・減災学習の取組を紹介する機会を得ることが出来ました。ブースには安倍総理大臣,高木復興大臣,長島復興副大臣などにお出でいただき,私たちの活動を説明することができました。
 特に安倍総理大臣には多くの時間をとっていただき,学校の防災・減災教育の説明のほかに,私たちの将来の夢などについても話すことができました。総理からは「震災の経験,防災学習の機会を十分に活かして今後も頑張って欲しい」との励ましのお言葉をいただきました。
 ミニプレゼンテーションでは,限られた時間ではあったが,多くの参加者の前で特色ある活動を話すことができ,本校の活動に興味関心を持っていただきました。その中のいくつかの団体や企業などの方には,今後来校していただいて講義をいただいたり,ご助言をいただくことを約束していただきました。

3年 大槻有矢
 とても緊張したが,自分たちの行ってきた津波波高表示活動をはじめとした取組を説明できました。総理にはとても熱心に聞いていただき自分たちの活動に自信を持つことができました。自分たちが行っているもっと多くのことを伝えたかったです。
2年 佐藤千咲
 海外からの旅行者等に被災地を案内する活動を紹介したところ,大変興味を持っていただきました。このように国内だけではなく,国外にも発信していくことが求められていることを改めて実感しました。
1年 阿部大和
 気仙沼で被災した経験や将来は地元に戻って気仙沼の復興に頑張りたいことを伝えると,是非地元の復興に若い力を活かして欲しいとの励ましを受けました。とても緊張した時間でしたが,災害科学科の1回生として頑張っていこうと決意を新たにしました。
1年 成田朱里
 小学校の時の被災の様子や,その時に感じたことを素直に話すことが出来ました。現在学校で学んでいる自然災害の話やフィールドワークについてお話しすることが出来ました。このような学習を大切にして,防災・減災に貢献できるように,もっと多くの学習をしていこうと思うようになりました。
 この様子は首相官邸のHPや政府インターネットテレビでも公開されています。
 首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201606/06forum.html
 政府インターネットテレビ
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg13807.html

東北大学災害科学国際研究所との包括連携協力締結について

 平成28年6月1日,東北大学災害科学国際研究所において,東北大学災害科学国際研究所と,文化,教育,学術等の分野で相互に協力し,学校教育及び学術の振興並びに地域社会の発展と人材の育成をはかることを目的とした,「包括連携協定」を締結しました。締結式には,今村文彦所長と本校からは小泉博校長が出席し,協定書の取り交わしを行いました。これまで東北大学とは「リーディングプログラム推進機構と県教育委員会との防災教育に関する連携協定」に基づき連携を行ってきましたが,今回は特に研究所と本校の間での連携を強化したものとなります。
 今後は,研究所と本校とが,それぞれに有する資源を活用し,学術研究、防災教育,地域社会の振興と発展,さらには未来を担う人材の育成について連携協力を行っていきます。

 これまでの取組の一部
 ・防災講話での特別授業・講演,災害科学科開設式での講演
 ・災害科学科教材への協力
 ・課題研究の進め方についての講演,助言
 ・オープンキャンパスにおける研究所見学と講話
 ・多賀城市の減災市民会議,防災まち歩きでの連携
 ・多賀城見聞憶への協力
 ・2014BOSAI CAMPでの連携
 ・国連防災世界会議パブリックフォーラムにおけるシンポジウムでの連携

今村所長の挨拶より
「大学,高校,地域,企業などが防災・減災については大きな役割が与えられている。特に宮城県,仙台市の役割として震災の教訓を国内外に発信していく使命がある。多賀城高校とはこれまでの連携協力を踏まえて,人材育成に研究所が積極的に貢献していきたい。大学院生,大学に限らず,小・中・高校生とともに災害科学とはいったい何なのかを追求していくことが大切だ。災害を科学的にとらえることはもとより,被害の拡大のプロセス,影響などをきちんととらえていく必要がある。これまでの自然科学の分野にとどまらず,社会科学,人文科学,医学,精神分野など様々な視点が災害を考える上では必要である。このような視点から各々の立場で災害を理解し,行動していくことが大切であり,この包括連携を人材育成のモデルとしたい。」

インターアクトクラブ第1回学校例会

2年4組髙橋里奈(中野中)
 5月20日(金)の放課後に第1回目となるインターアクトクラブ学校例会が行われました。
今回は,4月下旬に行った熊本募金の報告と今後の活動について話し合いました。第1回ということもあり,活発な意見交換とまではいきませんでしたが,インターアクトクラブの力強いサポートにより,これからのボランティア活動についての意欲を高められたと思います。6月には,第2回定例会および創立記念祝賀会が行われます。祝賀会には多くの来賓の方々が来られるそうなので,多高生としての誇りを持ち,多賀城高校の様々な活動をアピールをしたいと思います。

 

インターアクト創立総会・提唱クラブ締結調印式

 本校が積極的にボランティア活動へ取り組んでいることから、この度、多賀城ロータリークラブ様から、社会貢献をする高校生の支援をしたいという申し出をいただきました。
 国際ロータリークラブが提唱するインターアクトクラブを本校に設置するという形で様々な活動へ援助いただくことになり、去る3月24日、創立総会が、国際ロータリー2520地区ガバナー(代表)菅原裕典様はじめ、多賀城ロータリークラブの方々をお迎えし、本校体育館で行われました。
 今後、大きな災害が起きた場合の本校生徒の被災地支援や、今年度、開催を検討している「東日本大震災メモリアル行事」(仮称)などへの協力・支援が期待されています。

 

本校ボランティア有志企画『家族で防災!わくわくサバメシ体験』

 本校では、今年度、NPO法人ボランティアインフォが提供する「ボランティア教育プログラム」を実施し、県内各地でボランティア活動を行うなどしてきました。その中で今年1月から始まった、地域課題を題材としたワークショップには5名の生徒が参加し、「地域活性」と「防災」をテーマに話し合いが行われ、「家族で防災!わくわくサバメシ体験」というイベントを企画しました。災害発災後の状況を想定し、限られた食材等から参加者で料理(サバイバルめし)を作るというもので、メニューは宮城県の郷土料理でもある「はっと汁」と「乾パンピザ」を料理しました。
 体験にあたり、メニューの選定や、特定の条件下で用意できる材料の選別、調理指導等を、「Atelier Poran…(アトリエポラン)」代表の庄司良博さん、「コトリコーヒー(Atelier Poran…カフェ部門)」店主の庄司美穂さんに依頼しました。お二人には、上記の事前企画段階に加え、当日も調理サポートに入っていただきました。
 当日は定員を満たす盛会で、午前の部、午後の部合わせて21家族、58名の参加がありました。また、同時に、小学生対象の「防災○×クイズ」や各企業から提供を受けた「防災グッズ展示体験コーナー」も開設し、たくさんの方が訪れました。

 
 サバメシ作りをする親子       サバメシ体験終了後の記念撮影


 防災○×クイズコーナー        防災グッズ展示体験コーナー

『東北の受けつぐこころ ~わかいちから。そして未来へ~』 で紹介されました!

 3月8日から13日まで東北電力グリーンプラザ・アクアホールで行われた東北電力が主催の『東北の受けつぐこころ ~わかいちから。そして未来へ~』で本校の活動の様子がパネルで紹介されました。
 若者支援プロジェクトパネル展示コーナ-として,復興に向けて若者が中心になって立ち上げた団体や,若者を応援する取り組みを行う団体の活動を紹介するものです。本校の他に岩手県の団体や福島県の団体など5つの団体がパネル紹介されました。
 会場では並行してイベントや写真展,復興支援グッズ販売なども行われており,来場者が足を止めてパネルに目を移していました。

1月9日兵庫県立芦屋高等学校との生徒間交流 および1月10日1.17防災未来賞ぼうさい甲子園

 1月9日(土)に兵庫県立芦屋高等学校ボランティア部との生徒間交流,1月10日(日)に1.17防災未来賞ぼうさい甲子園の表彰式・発表会に,2年7組亀山沙月(多賀城中)と1年3組髙橋里奈(中野中)の2名が参加してきました。
 芦屋高校ボランティア部は,書道部の生徒とともに昨年度夏本校を訪れ生徒間交流を行った学校です。今回は,こちらから訪問させてもらいました。交流会では,お互いの学校の防災活動を紹介した後,意見交換を行いました。その後,芦屋高校の生徒たちに人と防災未来センター,元町周辺を案内してもらうなど有意義な交流となりました。
 1.17防災未来賞ぼうさい甲子園は,全国の小学校・中学校・高校・大学が学校や地域において主体的に取り組む防災教育に関する先進的な活動を顕彰するもので,本校は高校生部門で準優勝に当たる「優秀賞」をいただくことができました。表彰式の他に,本校の活動をパワーポイントで発表しました。

【感想】
○2年7組亀山沙月(多賀城中)
 初日の芦屋高校さんとの交流会では,ボランティアスピリット賞でブロック賞を受賞した「避難シミュレーション」の紹介をしていただき,地域と連携して独自の防災活動を展開しているところがとても参考になりました。その後,人と防災未来センターへ行きました。そこでは,阪神淡路大震災当時の写真や映像,建物のがれきなどを見ることができました。また,震災体験シアターでは当時の様子が再現されており,迫力があり,とても衝撃的でした。それと同時に東日本大震災当時の事を思い出して正直辛かったです。しかし,思い出すことで記憶がなくなるのを防ぐことができるとも考えました。当時はあまりにも辛すぎる現状を考える時間を減らすことで前向きになれましたが,5年ほど経った今は,震災を受け止め,当時の事を思い出し伝えていくことができる時期になってきたのではないかと考えるきっかけとなりました。
 2日目のぼうさい甲子園の発表では,緊張せずに普段通り発表する事ができたと思います。印象に残ったのは,高校部門で大賞に輝いた女川中の卒業生の発表でした。自分たちが主体で地元のために石碑の建立という活動をしており強い気持ちが込められていて感動しました。その後に行われた参加者同士の交流会では,多くの方々と話をすることができとても有意義な時間を過ごすことができました。
 この経験は私にとって大きな3日間となりました。防災・復興のために自分たちができることについて視野が広がったように思います。
○1年3組髙橋里奈(中野中)
 ぼうさい甲子園では,様々な地域の方々に,多賀城高校が行ってきた活動(主に津波標識設置活動)を紹介することができました。また,その後行われた交流会では東北以外に住む方々から被災地に対しての印象や思いなど貴重な意見をいただきました。
 人と防災未来センターの見学などを通して,阪神淡路大震災から20年以上経った今でも,風化させず後世に伝承されている事を感じることができました。そして,私たちもそれと同じように東日本大震災での経験を語り継ぎ,風化を防ぐべきであり,それは不可能ではないのだと強く思いました。
 今までの活動をこれからも継続し,災害科学科開設に向けて多高全体で防災や風化防止の意識を高めていければよいと思います。

平成27年度みやぎ高校生フォーラム

 2月13日(土)に,宮城県庁の講堂を会場として「平成27年度みやぎ高校生フォーラム」が開催されました。本校生徒会からは2名が参加し,ポスターセッションでの発表や閉会行事での挨拶を行いました。今年度は「私たちの志と地域貢献」をテーマに,発表やパネルディスカッションを通して,他校の取り組みやみやぎの高校生の思いを聴くことができました。また,村井宮城県知事のお話をお聞きできる時間もあり,多くの刺激を受けることができました。
 【本校生徒の感想】
○戸ヶ瀬 紗々羅(1年,生徒会総務)
 今回参加したフォーラムでは,パネルディスカッションや意見発表などが行われました。どの高校の活動内容も,それぞれの地域の実態に基づいてよく考えられたものばかりでとても勉強になりました。また,世界から見た日本のこれからの課題や,電気も水道もない発展途上国での問題を,海外に行き身をもって感じた高校生の意見を聴けるとても貴重な機会でした。今回の経験をこれからの防災・減災活動へ生かしていきたいと思いました。
○金原 龍飛(1年,生徒会総務)
 ポスターセッションでは,「私たちの志と地域貢献」というテーマのもと,今までに本校が取り組んできた特色ある活動を他者が理解しやすいように工夫してまとめることができました。本番では,聴きに来た方へはうまく発表できましたが,人が来ないときに「自分から動く」ということができなかったなどの反省点もあります。その後,発表やパネルディスカッションが行われましたが,その中でも海外でいろいろなことを経験してきた高校生によるパネルディスカッションがとても印象に残っています。海外に行ってみての感想や大変だったことなどを聴いて,今まで考えもしなかった「海外」に対しての興味を持ちました。日本にいるだけでは知ることのできないことが多く聴け,とてもよい経験になりました。


ポスターセッションで
発表する様子

ポスターセッションで発表する様子

閉会行事の挨拶の様子

 

2月5日(金)に「ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム成果発表会」が行われました

 2月5日(金)に「ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム成果発表会」が行われ,本校の岩佐彩音生徒会長が活動内容を報告しました。東北ユネスコスクール実践発表団体は,多賀城高校の他に岩手県平泉町立平泉小学校,宮城県気仙沼市階上小学校,秋田県大仙市大曲南中学校が参加し,各校の取り組みについて発表しました。

【感想】
○2年1組 岩佐彩音(多賀城中)
 今回,AERで行われたESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム成果発表会に参 加し,本校が取り組んでいる活動を説明しました。1人での発表ということもあり,か なり緊張しましたが,今まで行ってきた活動を多くの人に伝えることができてよかった たと思います。発表会では東北の小中学校も参加していて,各校で興味深いESD(持続可 能な開発のための教育)を行っていました。本校には来年度から災害科学科が新しく開設 されるので,今後も私たちにしかできないESD活動を行っていきたいと思います。  

 

外部講師による特別授業 ~高校生レストランの仕掛け人が語る~『君たちの可能性は無限大!』

 平成27年12月11日(金)に本校で,岸川 政之さん(百五銀行〈三重県〉まちの宝創造アドバイザー)を講師にお招きして特別授業が行われました。
 講師の岸川 政之さんは,三重県多気町の職員時代に,地元の高校(三重県立相可高等学校)の生徒と共に,高校生が自主運営する「まごの店」を立ち上げ,多くのメディアに取り上げられている方です。
 当日は,6校時に1学年の生徒80名に対して,高校生の持っている無限の可能性について,実践を踏まえてお話をしていただき,生徒は自分の将来や夢と正面から向き合う時間をいただきました。
 また,放課後には希望者との座談会にも参加していただき,生徒と対話をしながら,これまでの様々な貴重なお話をしていただきました。

【生徒の感想】
「講演会を聞いて」1年 小野 薫さん
 今回の講話や高校生レストラン等の活動を通じて、岸川先生のような、人々の夢や可能性を広げる仕事は素晴らしいと思いましたし、自分を変えたいと思う高校生が増えればいいなと思います。実際、私もそのうちの一人で、岸川先生には「チャンスをくれてありがとうございました」という思いを持ちました。

「座談会に参加して」1年 加村 絵真さん
 今回、岸川先生からどのようにして高校生レストランができたのか、できるまでどのようなご苦労があったのかについて、お話しいだきました。同じ高校生でも社会の一員として活躍できるのだと知って、高校生ができることは無限大なんだと元気をもらえました。

 
〈授業の様子〉          〈座談会の様子〉

多賀城高等学校が,奈良大学と多賀城市教育委員会との三者による包括連携協力の協定締結を行いました!

 平成27年12月14日,多賀城市役所において,奈良大学及び多賀城市教育委員会連携のもと相互に協力し,文化,教育,学術等の分野で相互に協力し,学校教育及び学術の振興並びに地域社会の発展と人材の育成をはかることを目的とした,「包括連携協定」を締結しました。締結式には,奈良大学の千田嘉博学長,多賀城市の菊地健次郎市長,菊地昭吾教育長が出席し,協定書の取り交わしを行いました。

 連携事項は下記の内容です。
 1.大学及び学校における教育研究,調査研究に関すること
 2.学生,児童及び生徒の学習支援に関すること
 3.教員の養成及び研修に関すること
 4.文化財を含めた社会教育研究に関すること  
 5.その他協定の目的に照らして必要と認められる事項に関すること
 これまで多賀城市は奈良市とは友好都市関係を結んでおり,今回は両市にある教育機関が連携協定を結ぶことで,大学の有する専門的な研究を児童,生徒,市民に還元し,両市の友好と交流に資する内容となっています。
 今後,奈良大学の教員による特別授業や,本校及び多賀城市内児童生徒の奈良大学への訪問学習などで,文化財学(考古学,美術史,保存科学,文化財マネジメント,文化財博物学)や地理学(環境,都市・農村,歴史・観光,地理情報),史学(日本史,東洋史,西洋史)の分野などについての学びの充実が図られます。

 

多賀城高校生×多賀城市ジュニアリーダー「まち歩き」防災探検隊活動

 12月12日(土)午後から、本校防災委員有志と多賀城市のジュニアリーダー(多賀城市在住の小学生や中学生のリーダー)とによる防災探検隊活動を行いました。 まず、多賀城市中央公民館で全体オリエンテーションを行い、2グループに分かれて「まち歩き」を開始しました。「まち歩き」では、本校が設置した「津波波高標示プレート」の箇所で津波の高さを確認し、あらためて津波の怖さを実感しました。また、専用の時計を用い緯度経度でその地点を表す「UTMグリッドコード」を計測し記録しました。更に非常時避難施設や公園、消火栓などといった災害時に役立つ施設設備も確認しながら探索して歩きました。  「まち歩き」終了後は、中央公民館に戻り、「まち歩き」の情報をもとに「防災マップ」づくりに取り組みました。それぞれのグループで工夫を凝らした「防災マップ」を作成し、最後にお互いに発表し合いました。 多賀城市のジュニアリーダーのひとりは、「今回の活動で「津波波高標示」や「UTMグリッドコード」のことを深く学ぶことができてよかったです。今後も広く防災に役立てられる活動につなげていきたいです。」という感想を述べてくれました。

 

 

桜木復興公営住宅クリスマスミニコンサート

 12月20日(日)に、桜木復興公営住宅の大集会所でクリスマスミニコンサートを開催しました。当日は、住民の方々にお越しいただき、クリスマスソングを中心に30分ほど合唱を披露いたしました。最後には、「サンタが町にやってくる」を桜木バージョンで皆さんと共に歌い、とても楽しい時間を過ごすことができました。

【生徒の感想】2年 魚住 なちか(副部長)

 今回のクリスマスコンサートでは、「きよしこの夜」や「サンタが町にやってくる」などの、クリスマス定番の曲の演奏はもちろん、J-POPも歌いました。会場に来て下さった方々には、一緒に口ずさんだり手拍子を取ったりと楽しんでくださっていた様子で、私たちもとても楽しく歌うことができました。また、コンサート終了後は、来てくださった方々とお話をする時間があり、私たちの演奏を良かったと言ってくださりとても嬉しかったです。
 このような貴重な経験を、私たちの今後の活動につなげていきたいと思います。

新潟県立新潟県央工業高校との生徒間交流

11月19日(木)に,新潟県立新潟県央工業高校との生徒間交流が行われました。新潟県央工業高校からは生徒2名と先生1名が来校され,一緒に多賀城付近のまち歩きや学校紹介などを行いました。
 【本校生徒の感想】
○岩佐 彩音(2年,生徒会長)
 今回の交流会では,主にお互いの学校で行っている防災活動について紹介しました。工業高校らしい専門的な知識や技術を用いた活動が,とても魅力的でした。多賀城高校にも来年度から災害科学科が開設されるので,これからの防災活動に生かしていきたいと思います。
○門間 大輝(1年,生徒会総務)
 この交流会で,県央工業高校の生徒会活動や学習活動,地域での防災活動などについてのお話を伺いました。これからの多賀城高校の生徒会活動に生かしていきたいと思います。

  
津波波高表示の見学の様子     復興状況の見学の様子       各校の紹介の様子

新潟県立見附高等学校修学旅行で来校。防災活動にともに取り組みました。

10月2日(金曜日)、新潟県立見附高等学校の2年生155名が修学旅行の一環として本校を訪問し、本校が取り組んでいる防災活動の体験学習に取り組みました。

新潟県を出発した見附高校の2年生は、午後、本校生徒会や防災委員が歓迎する中 本校に到着しました。まずは、体育館でお互いの高校の様子を紹介しあい、特に本校が取り組む防災活動の様子には真剣なまなざしで聞き入ってました。

その後、グループに分かれ、「サバ飯づくり」「防災ワークショップ」「まち歩き・多賀城コース」「まち歩き・七ヶ浜コース」「波高表示プレ―ト更新作業体験」「防災マップづくり」にそれぞれ取り組みました。

「サバ飯づくり」では、空き缶二個を組合せ、牛乳パックの容器を燃料にしてご飯を炊き、身の周りにあるもので簡単にカレーが作れることを学びました。

 
↑「末の松山」で説明に聞き入る見附高校の生徒   ↑「サバ飯づくり」の様子

 









また、「波高表示プレート更新作業」の体験学習で、津波到達の高さに驚きながら、一本一本丁寧にプレートを張り替えました。それぞれのグループ活動に参加した生徒は一様に東日本大震災の被害の大きさに驚き、防災活動の大切さを身をもって感じたともらしていました。

 
↑「波高表示プレート更新作業」の様子 見附高   ↑「まち歩き・七ヶ浜コース」で七ヶ浜の津波到
校生(左)と本校生徒(右)で協業 で張りました。  様子を真剣に聞いていました。

岩手県立宮古工高より仙台湾津波模型が寄贈されました。

岩手県立宮古工業高校(及川晃貴校長 生徒数224名)機械科の津波模型班が製作した「仙台湾周辺津波模型」が8月28日寄贈され、翌29日の多高祭一般公開日に公開・実演されました。 また、公開に先立ち、28日午後に寄贈式が体育館で行われました。

模型は約1.8㍍四方で縮尺2万5千分の1、東松島市から亘理町に至る仙台湾周辺の平野部を再現したものです。 モーターを使って水槽で波を起こし、湾内に水を流し込むと津波による浸水域が確認できます。 同班はこれまで、課題研究の中で精巧な湾周辺の立体模型による津波実験装置を作製し、近隣の小・中学校で出前授業を行うなど、100回を超える実演会をとおして地域の津波防災意識の啓発活動を行ってきました。 「仙台湾周辺津波模型」は、同班が作製した模型としては、11台目となります。 今年3月に仙台で開催された国連防災世界会議でも披露されました。

津波模型班は佐々木くん(生徒会長)はじめ4名で、多高祭の防災展示の中で公開・実演されました。 生徒や来場者らは熱心に説明を聞きながら、津波による浸水の様子を確認し、あらためて防災の大切さを実感していました。

 

「小学生防災ふれあいボランティア報告」

8月3・5・18日の3日間、多賀城市にある児童館で小学校1~3年生を対象にゲームや絵本の読み聞かせ、防災マップ作りを通した「小学生防災ふれあいボランティア」を行いました。

 第1日目(8/3)は、津波の教訓の紙芝居や絵本を読み聞かせたり、生徒自作の
 「防災グッズのつりゲーム」を一緒におこなったりとゲームなど楽しみながら防
 災意識が身につくように工夫した活動を行いました。


 (←1日目紙芝居の様子)

 

 

 

 第2日目(8/5)はi-padを使って児童館周辺の危険箇
 所探して「防災マップ」をみんなで作りました。 そ
 れぞれが建物の形や色彩を工夫して、おもいおもい
 の「マップ」作りに取り組みました。

 

 

 (←2日目のマップ作りの様子)

 

 

 

 

第3日目(8/18)は、ゲームを通した危険箇所を知る活動をしました。まず、紙コップを切り自分でデザインしたブーメランを作りました。 そのブーメランでゲームをしながら、児童館周辺の危険箇所をみんなで学びました。

 

小泉進次郎・復興大臣政務官が来校し,代表生徒と交流しました。

本日7月9日(木)午前,小泉進次郎・復興大臣政務官(兼内閣府大臣政務官)が来校し,阿部拓人生徒会長はじめ代表生徒と交流しました。

はじめに生徒による防災・減災への取組について,国連防災世界会議や減災市民会議の様子を交え,地域と密着した多高生の自主的な活動について説明をしました。 続いて,生徒との意見交換を行い,小泉政務官よりOECD東北スクールでの高校生の活躍が紹介されました。 その活動と一つとして,フランス・パリで開催された復興イベント「東北復興祭〈環WA〉」では,高校生自らが主体的にイベント成功へむけ懸命に奔走したという話から, 多高生の活動もそれとかわらない素晴らしい取り組みであると励ましていただきました。

また,震災前とその後の自分自身の行動がどう変わったかと,生徒一人ひとりと懇談的に話しをされました。最 後に,高校生をはじめとした若い力が復興の本当の力となり,将来の社会の核となっていくという期待を寄せていただきました。 その後,授業を参観してまわられ,特に受験を控えている3年生にエールを送る場面や,体育の授業で集まっていたクラスと記念撮影をするなど, 生徒一人ひとりと真剣かつ和やかに交流していただきました。