報道番組のディレクター 堤早紀さんに熊本の様子を話していただきました!

 7月11日(月)NHK仙台放送局放送部・報道番組ディレクター堤早紀さんに熊本地震の様子を話していただきました。堤さんは熊本地震についての取材として4回南阿蘇村や益城町,御船町に入られた経験をお持ちです。特にDMAT(災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team)やJRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会 Japan Rehabilitation Assistance Team),地元の医師の活躍などについての取材を通して番組作りをされてきました。
 今回の熊本地震の特徴や,震災直後に南阿蘇に入ったときの移動,食料,宿泊についてのご苦労,災害現場でのDMATの活躍などについてお話しをいただきました。今回のお話しで,私たちがニュースや新聞で知る被災地の姿とは違った面も知ることができました。私たちが興味のあった「東日本大震災の教訓を活かすことはできたのか」については,活かすことができた場面も,そうでない場面もあったことについてもお話しいただきました。災害はその種類や場所によっても異なるので,その対処の仕方も異なることから簡単には比較が難しいそうです。罹災証明や避難所運営では宮城県の行政関係者の助言が活かされていたこと,医療チームやリハビリテーションといった対処が早かったことなどは,東日本大震災の経験が活かされた場面だったそうです。また,「受援」という援助を受け入れる姿勢や心の大切さについても知ることができました。
 堤ディレクターからは,東日本大震災の教訓をどのように伝えていったらよいのか,生徒と一緒に考えていきたいという提案もいただきました。いつもは取材をしていただく生徒ですが,報道の難しさについても知ることができる一日でした。