東北大学災害科学国際研究所との包括連携協力締結について

 平成28年6月1日,東北大学災害科学国際研究所において,東北大学災害科学国際研究所と,文化,教育,学術等の分野で相互に協力し,学校教育及び学術の振興並びに地域社会の発展と人材の育成をはかることを目的とした,「包括連携協定」を締結しました。締結式には,今村文彦所長と本校からは小泉博校長が出席し,協定書の取り交わしを行いました。これまで東北大学とは「リーディングプログラム推進機構と県教育委員会との防災教育に関する連携協定」に基づき連携を行ってきましたが,今回は特に研究所と本校の間での連携を強化したものとなります。
 今後は,研究所と本校とが,それぞれに有する資源を活用し,学術研究、防災教育,地域社会の振興と発展,さらには未来を担う人材の育成について連携協力を行っていきます。

 これまでの取組の一部
 ・防災講話での特別授業・講演,災害科学科開設式での講演
 ・災害科学科教材への協力
 ・課題研究の進め方についての講演,助言
 ・オープンキャンパスにおける研究所見学と講話
 ・多賀城市の減災市民会議,防災まち歩きでの連携
 ・多賀城見聞憶への協力
 ・2014BOSAI CAMPでの連携
 ・国連防災世界会議パブリックフォーラムにおけるシンポジウムでの連携

今村所長の挨拶より
「大学,高校,地域,企業などが防災・減災については大きな役割が与えられている。特に宮城県,仙台市の役割として震災の教訓を国内外に発信していく使命がある。多賀城高校とはこれまでの連携協力を踏まえて,人材育成に研究所が積極的に貢献していきたい。大学院生,大学に限らず,小・中・高校生とともに災害科学とはいったい何なのかを追求していくことが大切だ。災害を科学的にとらえることはもとより,被害の拡大のプロセス,影響などをきちんととらえていく必要がある。これまでの自然科学の分野にとどまらず,社会科学,人文科学,医学,精神分野など様々な視点が災害を考える上では必要である。このような視点から各々の立場で災害を理解し,行動していくことが大切であり,この包括連携を人材育成のモデルとしたい。」