部活動

語学研究部「JICAプラザ東北の訪問学習を実施しました」

6月3日、語学研究部では、JICA東北プラザを訪問し、フェアトレードについて学びました。これは、7月の多高祭でフェアトレード商品を販売することに向けて、フェアトレードについて理解を深めることと、国際協力に目を向けることを目的としました。

講話では、国際協力には技術面、資金面があること、特に講師の島田先生が滞在していたカンボジアにおける日本のODA事業について内容について詳しく話していただきました。また、各国におけるSDGsの達成度とそこから気づくこと等を話し合いました。フェアトレードに関してはメリットや問題点について、そして最終目的は自立に繋がることだとお話していただきました。

 

【生徒の感想】

JICAに訪問したのは2度目でしたが、此度の訪問では実際にカンボジアで長い間開発協力を行なっていた人から、非常に専門的なお話を伺うことができました。特に、日本がカンボジアに行った橋架事業についてのお話は、とりわけ興味深いものでした。日本のように、環境アセスメントをどれだけ徹底していたとしても、海外支援は必ずしもいいことばかりを生むのではなく、中々予想もつかないような人的要因で問題を引き起こすケースについて教えて頂き、開発支援の難しさというものを学ぶことができました。フェアトレードに関しても、私のこれまでのフェアトレードの見方を覆すような、フェアトレードの本当の意義について、詳しく尋ねることのできる機会を頂けました。短期的に途上国の産業を救うという側面がありながら、いずれはこの仕組みを無くして、本当に公正な立場で取引が行えるようにすることが、フェアトレードが目指す長期的な目標であることを知ることができました。今回新たに得た知見を、文化祭での模擬店で活かすことができるよう、フェアトレードの詳しい話も含めてお客さんに説明出来るようになりたいと感じました。(3年 渡辺夏凜)

 

今回のJICA訪問では、実際にJICAで行っている事業やフェアトレードについて教えてもらい、世界の現状について知ることができました。SDGsの達成度では、フィンランドが1位で、日本は19位*との結果を知り、日本はCO2の排出などを多くしているイメージだったのでこの結果はとても意外に思いました。そして、JICAで実際に行っていた、カンボジアの事業では日本が主に支援する形で物流を便利にする橋を建設していましたが、観光地化や交通渋滞などの問題も抱えることとなりただ支援するのではなくあらゆる影響を考えた上で慎重に考えていかなければならないのだと実感しました。フェアトレードは、世界で苦しんでいる人たちに対して私たちが身近にできる支援だと思います。今後は、支援という体制ではなく、どの国も平等であることについて考えていきたいです。