進路行事
平成28年度 第1学年 東北大学オープンキャンパス
7月27日(水)総合学習の一環として東北大学のオープンキャンパスに参加してきました。午前中,理系希望者及び災害科学科の生徒に対して,青葉山キャンパスの災害科学国際研究所にて3名の先生方の講義を受講しました。今村文彦教授からは「津波の引き波による地形変化の様子や高層建築物の耐震」について,佐藤翔輔助教からはご自身の体験を交えながら具体的な「理系学生の進路」について,佐藤健教授からは「地名の由来と地理的特徴の関連性」を解説していただきました。生徒達は1つの研究に対して多角的なアプローチがなされていることを実感できたようです。
また,文系希望者に対しては,河合塾仙台校を会場にして,大学院生による学部紹介と大学院教育学研究科の有本昌弘教授から身近な例を取り上げながら「大局的な見地を持つための思考法について」の講義が行われました。ゲームとグループワークを通じ,長期にわたり利益を得る方策ついて活発に意見を交換し,新たな気づきを経験できました。 午後は各キャンパスに分かれ自由見学となりました。2年後の進路選択に向けて有意義な時間を過ごすことができました。
国立教育政策研究所後藤顕一総括研究官の特別授業がありました!
11月16日に国立教育政策研究所教育課程研究センターの後藤顕一総括研究官を本校にお招きして, 2年生2クラスを対象とした特別授業を行っていただきました。
『21世紀に求められる資質・能力とは』と題し, 「(1)これからの時代は,どんな世の中だと思いますか。 (2)これからの社会に求められる力は,どんな力だと思いますか。 (3)学校のどんな場面で「これからの社会に求められる力」をつけていけると思いますか。」 という内容を具体的に生徒が活動し考えていく形式の授業をしていただきました。
これからの時代は,「1.知識基盤社会の本格化,2.情報社会の高度化,3.グローバル時代の到来、4.資源の有限化,5.少子高齢化」に代表される時代となり, 「社会の変化に対応するだけでなく,新たな価値を創り出して生きる人間」=「0から1を創り出す力」が求められていること, このような力をつける手立ては全て学校の用意されている,ことを話していただきました。
生徒は学校での学びについてあらためて考えるきっかけとなりました。
岩手大学においてアカデミックインターシップを実施しました!
今年度から進路指導の一環として本校生徒を大学の研究室に受け入れていただき, 大学での日々の学習や将来進む可能性のある学問分野に関連した研究活動等を試行的に体験する機会としてアカデミックインターンシップを実施することとなりました。
7月29日(水),30日(木)1泊2日の行程で,2学年希望生徒24名が参加し, 大学での学びについての講義,日常の講義や研究活動の体験,先輩との懇談を通して,大学への視野を広げ教育内容への理解を深めることができました。
7月29日(水)…第1日目7:00 学校出発…校長先生の見送りを受け学校を出発。強い日差しの中、北へ。
10:00 学部別全体説明…工学部と人文社会学部それぞれに分かれて大学での勉強とはどのようなものか, また昨今では旧来の理系・文系,理学・工学のように単純に分類できない学問体系などの話をいただきました。
13:30~16:00 大学の講義や実験室に分かれての学習です。特に工学部では生命,数理・物理,マテリアル,電気電子通信,知能メディア情報,機械科学の各コースに分かれてのプログラムです。
人文社会学部…松岡和生教授
社会調査実習に関しての講義の聴講です。社会調査を行うためには質問の吟味,回答データの数学的処理などを学びました。
工学部
生命コース…荒木功人准教授,若林篤光助教
DNA精製と制限酵素地図の作成を行いました。
数理・物理コース…水本将之准教授
粉末冶金法と呼ばれる材料プロセスを体験しました。
電気電子通信コース…長田洋教授
USB通信式データロガーを作製し,実際にデータ測定を試みてみました。
知能メディア情報コース…金天海准教授
知能を持つロボットの実際とデモンストレーション
機械科学コース…吉野康弘教授
トライポロジー実験(金属の摩擦測定)
17:00 宿泊場所である「国立岩手山青少年交流の家」に到着です。
19:30~21:00 夜の特別講義です。
今日の実習内容,学んだこと,どう役立てるかなどをグループ毎に話し合い,その結果を報告して結果を共有しました。 工学部高木浩一教授には,太陽光パネルによる起電力測定の実験をご指導していただき,得られたデータの処理の方法を通して数学の重要性を学びました。 本校OBで工学部電気電子情報工学科2年の山田崇寛さんと旦尾一樹さんから,大学生活の様子,高校生活でやるべきことについて貴重な話を聞くことができました。
7月30日(木)…第2日目
9:40~14:40 2日目も各コースに分かれての研修となりました。
人文社会学部…松岡和生教授
大学1年生の基礎ゼミに参加させていただきました。生徒も話す機会をいただきました。 また,大学院生の演習とその発表についても聴講しました。
工学部
生命コース…荒木功人准教授,若林篤光助教
前日に引き続きDNA精製と制限酵素地図の作成を行いました。
数理・物理コース…中西良樹准教授、谷口春香助教
超伝導物質の物理的な性質について調べる実習をおこないました。
電気電子通信コース…小林宏一郞教授
OPアンプ心電図を作成し,自分の心臓の動きについて測定してみました。
知能メディア情報コース…明石卓也准教授
知能を持つロボットにプログラミンを施してみました。
機械科学コース…柳岡英樹教授,末永陽介助教
エンジンの仕組みや諸元測定,熱効率や排気量を計算して環境に負荷の少ないエンジンの仕組みについての講義を受けました。
14:40~15:00 閉講式
船崎健一工学部長から2日間を振り返っての講評と修了証書をいただきました。
第2学年 キャリア講演会を行いました。
4月30日(木)第2学年を対象に岩手大学の工学部高木浩一教授,教育学部山本奨教授を講師に迎えキャリア講演会を行いました。 大学の教員による講義を受けることで,大学での学問や学習について理解を深め, 進路目標を明確にすることを目的とした講演となりました。 特に大学ではどのような学びが行われているのか,高校での学びや大学での学びが どのように社会とつながっているのかを中心にワークショップをまじえての新しい学びとなりました。
文系クラスは『キャリア選択を「興味」と「技能」の視点で考える』と題し、 キャリア選択はどのように行われていくのか,教師を例としたストレスモデルの解説,ホランドの職業選択理論などについて ,実例を説明していただきながらお話しをいただきました。 特にストレスに対する反応やその対処法などはすべての場面で応用できる内容でした。
理系クラスは『工学の体験 ~電気エネルギーとその高度活用~』と題し,高校の学習と大学の学習ではどこが違うのか, なぜ高校の様々な学習が重要なのか等の話をいただき,その後ブレインストーミングを通してエネルギーを考えたり, 簡単な実験をそれぞれが行いました。この講演会で各教科の知識がどのように繋がり活かされるのかを身をもって体験できました。