SSH4年次(2021年度)

SSH4年次(2021年度)

SDGsマルシェ2021

1 目  的

 科学部の生徒が日頃取り組んできた研究の成果を広く一般市民に向けて発表することで,生徒の思考力・判断力・表現力の向上を図る。また,生徒が他校や企業等の発表を見合うことで,サイエンスコミュニケーション能力の向上を図る。

2 主  催 尚絅学院大学SDGs推進プロジェクトアクション委員会

3 期  日 2021年6月27日(日)10:00~15:00

4 会  場 サンモール一番町商店街アーケード内

5 参加生徒 SS科学部員9名(2年4名,3年5名)

6 プログラム

   学校紹介・防災クイズ・研究発表3題(「ネギの根にとって生きやすい,育ちやすい環境を考える」,

   「多賀城高校の松枯れの原因を探る」,「食べ物で電池が作れるか」)

7 生徒感想

▉普通科2年 鈴木 敦也(岩切中出身)

 今回のSDGsマルシェでは,マツの研究と学校紹介を担当しました。私は,最初ポスターを眺めている人に積極的に話しかけることが中々できずにいましたが,先輩方からの助言もあって,最後には自分から積極的に話しかけられるようになりました。他の参加団体の方々の展示はとても興味を引くものばかりで,その中でも特に気になったのがカブトムシの幼虫飼育です。カブトムシの幼虫を羊の堆肥で育てると,他の飼育環境で飼育するよりも幼虫の体重が重くなるという発表でした。私はこれまで市販されている昆虫マットでしか飼育したことがなかったので,市販品以外でこんなにも幼虫が大きく育つことに驚きました。今回一般の方々に発表した経験や,他の団体の方々の活動を,自分のこれからの研究に活かしていきたいです。

▉普通科3年 髙橋 ひなた(東仙台中出身)

SDGsマルシェに参加することで,私たち自身もSDGsに対する意識を高めることができると思い参加しました。SDGsマルシェ当日は,私たちの展示発表に興味を持って足を止める人も多く,市民の人々から質問をされる機会も多くありました。しかし,私たちの知識不足で上手く質問に答えられない部分もあり,少し残念な気持ちではありますが,今回の展示における反省点をこれからの発表に活かしていきたいと思います。

令和3年度 宮城県スーパーサイエンスハイスクール指定校合同発表会

1 目  的

 SS課題研究・ESD課題研究において生徒が積極的に取り組んできた研究の成果を広く一般市民に向けて発表することで,生徒の思考力・判断力・表現力の向上を図る。また,生徒が相互に発表を見ることで,サイエンスコミュニケーション能力の向上を図る。

2 主  催 宮城県教育委員会

3 期  日 2021年6月27日(日)9:30~15:00

4 会  場 サンモール一番町商店街アーケード内

5 ポスター発表題・参加者

   「グレープフルーツを食べた後の味覚の変化」(普通科理系3年2名)

   「風水害に対する授業プラン」(災害科学科3年5名)

   「災害時の応急処置の在り方」(災害科学科3年2名)

   「災害時におけるエコノミークラス症候群とその対策」(災害科学科3年1名)

   「環境に配慮し災害時に役立つ食の提案」(災害科学科3年2名)

   「緊急時のストレスの対処法」(災害科学科3年2名)

   「避難訓練の必要性」(災害科学科3年3名)

   「不思議な生きもの「マクラギヤスデ」の生態調査」(災害科学科3年3名)

6 生徒感想

▉災害科学科3年 高橋 聖来(鹿島台中出身)

 今回の発表会では,新しい学びや参考にしたいと感じることが沢山ありました。オンライン以外での校外発表はこれが初めての経験で,質問をいただいた際には戸惑うこともありましたが,複数回発表を繰り返すうちに慣れることができました。一般市民を前にして発表することの難しさを実感するとともに,コロナ禍において発表する機会をいただいたことに感謝し,改善点などを今後の研究活動に活かしたいです。

▉災害科学科3年 亀谷 慈英(石巻中出身)

 今回の発表会を通じて,研究の成果を一般の方々に発表し,感想や意見をもらうことができました。中には専門的な知識を持っている方々から意見をもらうこともあり,より深い研究ができるのではと感じました。他校の発表では,ポスターに要点だけをまとめて文字数を減らし図を用いて見やすくするものや,クイズ形式で説明するものなど,聞く人に対して分かりやすい工夫がなされており,聞く人も同じ問題意識を持って発表に向き合うことができました。今後もこのような発表の機会を得ることで,自分たちの発表を様々な視点から見てもらい,意見がもらえる良い機会になるのではと感じました。

第138回日本森林学会第8回高校生ポスター発表

1 目 的

 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

 2 主 催  一般社団法人日本森林学会

 3 日 程  2021年3月20日(土)~23日(月)

 4 会 場  オンライン開催

 5 発表題・参加者

★優秀賞★

  「不思議な生き物「マクラギヤスデ」の生態調査」

  〈課題研究〉6名(災害科学科2年6名(発表・受賞当時))

 6 実施内容・評価

 高校生研究ポスター発表において,全国各地の高校から34件の参加があり,そのテーマは森林のみならず環境保全や商品開発など多種多様でありました。

 マクラギヤスデ班の研究は,1年生の終わり頃から本格的に調査をスタートさせ,生息調査や生態観察,それに繁殖など研究は多岐にわたりました。

 ポスター発表本番では,チャット機能を使用して研究者や他校の高校生から質問やコメントが寄せられました。参加生徒は学校で,そして自宅からもコメントを返すなど真剣に取り組みました。その結果,表彰式では優秀賞として「ポスター番号05番「不思議な生き物「マクラギヤスデ」の生態調査」と紹介され,これまでの取り組みが報われた瞬間でした。

 7 生徒感想

■災害科学科3年(受賞当時2年) 伊藤若菜(塩竈一中出身)
  私たちは,マクラギヤスデという多足類について研究しています。宮城県内での生息が初めての報告となるこの生物について,校内のみならず校外に範囲を広げて生息調査を実施したり,生体飼育の方法を模索したりと,1年以上かけて研究してきました。途中で飼育していた個体が死んでしまう等のトラブルもありましたが,これまでの取組をポスターという形にまとめることができ,更には優秀賞に選出して頂いたことで,研究中の全ての苦労が報われたような気がします。