SSH4年次(2021年度)

2022年2月の記事一覧

災害科学科生徒が『ぼうさいこくたい2021』に参加してきました。②

ぼうさいこくたい2021 報告②

 

ぼうさいこくたい2021の2日目には本校の体操服を作ってくれている株式会社明石スクールユニフォームカンパニーさんのセッション『こどもが夢中になる防災教育〜主体的・対話的深い学びの具体的展開〜』に本田このみと若山亜莉沙が登壇し,これまでの学びや災害科学科に入った理由などを説明し,前林清和教授(神戸学院大学)や諏訪清二先生(防災教育学会会長),榊原隆様(上記会社第二販売部部長)とともに防災教育を実際に受けている立場から対談を行いました。多くの人が聴いてくれている中でも,堂々と自分たちの考えを伝え,ディスカッションを行うことができました。

 

 

本田このみ(災害科学科2年)

普段は会うことができない災害に携わる人に自分たちの取組を伝えることができて嬉しかったです。2日目のセッションでは,自分の意思をはっきりと伝えることができ,それに対して登壇者の方々がしっかりと目を見て聞いてくれたし,様々な視点から意見を頂くことができました。自分の考えをもっと深めて行動につなげていきたいと強く思いました。2日間の学びをこれからの課題研究や学習,進路に活かし,繋げていきたいと思います。

 

 

若山亜莉沙(災害科学科2年)

最初はすごく緊張していたけど,登壇者の方々の話を聞いて,また違う視点から物事を見ることができました。前林教授や諏訪先生,榊原さんが私の話も丁寧に最後まで聞いてくれ,自分たちの活動を認めてもらえたように感じて嬉しかったです。様々な質問に答えたり,こちらからも質問をしたりすることで,自分の考えを表現する力や対応力が鍛えられたと感じます。この経験をこれからの学びや進路実現につなげていきたいです。

災害科学科生徒が『ぼうさいこくたい2021』に参加してきました。

ぼうさいこくたい2021 報告①

令和3年11月6日(土)〜7日(日)ぼうさいこくたい2021に災害科学科2年生4名が出場してきました。全国から非常に精力的かつ先進的に防災・減災・復興に取り組んでいる研究機関や官公庁省,NPOをはじめとした諸団体や企業が集まり,それぞれの活動を報告し,学ぶことのできる場です。その中に,多賀城高校が唯一の高校生として本校の取組を発表してきました。研究者や企業の中心となる方々に加え,多くの一般の方にも本校の取組を聞いていただき,高校生だからこそできること・伝えられることを生徒たちが精一杯伝え,対話を通して深く考える機会となりました。各プレゼンブースも非常に参考になる取組ばかりで,改めて防災・減災・復興への取組を多くの人々とともに進めていくこと,さらに広げていくことの重要性を再認識させられました。

 

玉川淳之介(災害科学科2年)

日頃当たり前に行なっている災害科学科の活動は,他の人から見ると特別なもので,これからの防災・減災へとつながる非常に重要なものなのだと実感しました。企業などのブースでは,今まで知らなかった防災への取組や製品があり,災害科学科の学びにとって大きなプラスになったと感じます。

 

菅原啓太(災害科学科2年)

今回,ブースで2日間発表して,自分たちの活動は全国的にも珍しく,改めて自分たちの活動はこれから多くの人のためになるものだと感じました。しかし,専門家のセッションや他のブースの説明から,まだまだ自分がやらなくてはいけないこと・学ばなければならないことが多いことも実感しました。2日間で新しく知ったことや興味深いと感じたことをこれからの学びや課題研究に活かしていきたいです。

JR東日本 宮城野運輸区における津波避難に対する意見交換会

災害科学科1,2年生10名が,令和3年8月10日に東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)宮城野運輸区の協力により,電車に乗っている時に地震・大津波警報が発令された場合の避難方法についての意見交換会を行いました。

 まず,JR東日本の安全対策を職員の方から紹介いただき,本校災害科学科の取組を発表しました。それらの取組をもとに,高校生から率直な質問をさせていただきました。JR東日本宮城野運輸区には本校の最寄り駅である下馬駅があり,通学等で日常的に利用させていただいている生徒も多くいたため,最初は緊張した様子だった生徒たちも次第に防災や減災の視点からの質問も出るようになり,休憩時間にも各自で職員の方と意見交換を行いました。

 次に,地震・大津波警報が発令されたときを想定した電車からの避難訓練にも参加させていただきました。組み立て式の階段を利用した降車だけでなく,電車から線路に飛び降りる避難方法も教えていただきました。生徒から「電車から線路までは思っていた以上に高さがあった。しかし,きちんとした降り方をすれば恐怖感はなく降りることができた。」などの意見があがりました。また,「地震・大津波からの避難では電車の運転手と車掌の2名で多くの乗客を避難させるため,率先避難者と呼ばれる一般の乗客の協力が必要です。そういった避難を率先して実行できるように避難方法を考えていくことに加え,自分の住む地域の避難場所はどこなのかといった地域の理解が必要だと感じた。」といった意見もあがりました。

 最後に,シミュレーターを利用した運転体験・車掌体験をさせていただきました。

 日頃なかなか考える機会がない,電車に乗っているときの津波避難の方法を様々な経験を通して幅広い視点から考える貴重な機会になりました。この意見交換会で感じた課題や災害を学ぶ高校生ならではの気づきを課題研究でさらに深め,次回の意見交換会で提案します。

 この場を借りて,貴重な機会をいただいたJR東日本宮城野運輸区の関様をはじめ,高校生の素朴な質問にも丁寧にあたたかく答えてくださった職員の皆様に感謝申し上げます。