国際理解プログラム

JICA国別研修の防災教育コースでトルコの教育関係者ら14名が来校しました!

 国際協力機構(JICA)の国別研修事業の一環で来日しているトルコの教育関係者ら14名の皆さんが,日本の防災教育の現状を視察するため,1月25日(木)に本校にやって来ました。宮城県の防災教育の現状や本校が設置された経緯について,県教育庁スポーツ健康課長からの説明に始まり,本校の防災・減災教育活動について学校長から内容を紹介しました。この研修会の参加者は,トルコの国民教育省の方々と現職の学校長及び教員から構成された団体で,本校における取組に大いに興味を持っているようでした。参加者からは,災害科学科を担当する教員の養成や様々な取組のことなど,様々なことについて質問があり,最後には「多賀城高校の活動・取組はとても参考になった。」との感想もいただき,充実した意見交換ができました。 本校では,「くらしと安全A」の授業に参加していただきました。留学生は1年生と一緒に災害時の洗濯についての実験に取り組みました。ジッパーで密封できるポリエチレン袋に少量の水や洗剤,あるいは重曹を入れ手もみ洗浄を行うものです。災害時には貴重な水をどのように有効活用するかを,生徒と一緒に学習してもらいました。留学生の方から終始,本校生徒に対して実験内容や防災・減災学習についての問いかけがあり,国際交流と兼ねた授業となりました。

    

 ディスカッションの後は,それぞれの教室を巡り,実際の授業の様子を皆さんに見学していただき,普通科1年生のコミュニケーション英語Ⅰの授業には一緒に参加もしていただきました。
 お互いにたどたどしい英語(トルコの方々はトルコ語なので,英語はほとんど話せない)とタブレット末端の翻訳機能を活用してコミュニケーションを図り,クイズ形式でお互いの文化を学び合いました。生徒たちは自分たちで工夫して,折り紙の作り方を動画で説明したり,けん玉を実演したりして,伝統ある日本文化をトルコの方々に紹介する場面も見られました。トルコの方がけん玉に挑戦し,成功したときには大きな拍手が起こりました。
 トルコは,日本と同じく地震の多い国で,国民教育省教員養成総局のアクテキン・セミヒ局長は,「日本は災害に備えてしっかり準備していることが分かった。トルコの防災教育システムに今回学んだことをしっかりと生かしたい。」と最後に述べていました。

  

【生徒の感想】
・トルコの方々との交流はとても楽しかったです。トルコ語と日本語という言語の壁はありましたが,翻訳アプリなどを使いながらも,お互い伝えたいことを伝えられたと思うので良かったです。とても良い経験になりました。

・外国の方と交流する機会はあまりないので,とても良い経験になりました。英語で伝えるのは思ったよりも難しかったですが,ジェスチャーや習った文法を思い出しながら頑張りました。相手も聞き取ろうとしてくれて,伝わったときはとても嬉しかったです。今回の体験を通して,英語の重要性を改めて感じました。

・言葉の壁は大きく,まったく伝わらずに終わってしまった話題があったり,自分の英語力の至らなさを痛感しました。トルコの方々は,とても優しく,熱心で,とてもフレンドリーだったので,緊張もすぐにほぐれてとても楽しかったです。最後には,一緒に写真を撮っていただき,貴重で素敵な思い出になりました。「トルコに是非おいで!」といってくださったことがとても嬉しく,いつまでも記憶に残ることだと思います。

・初めて日本について自分が紹介したいことを自分の言葉でまとめて外国人相手に紹介してみて,とても大変だったけど,どのようにすればうまく伝わるのかなど,探りながらやることで,伝わったときの達成感が大きかったです。伝わったときにリアクションを取ってくれたり,自分の意見を伝えてくれたりしたので嬉しかったです。

・話すのがとても緊張しました。しかし,クイズや自分の国の紹介を通して,コミュニケーションの難しさや楽しさを学ぶことができました。トルコのお土産もいただきました。このとても貴重な経験をこれからの英語の学習につなげていきたいと思います。