国際理解プログラム

「世界津波の日」2019 高校生サミット in 北海道 に参加しました。

9月10日(火)~11日(水)に「『世界津波の日』2019高校生サミットin 北海道」が,北海道立総合体育センターを会場に行われ,本校からは3名の生徒が参加してきました。事前には,本校が行っている,多賀城市内の被災地を歩く「まち歩き」に参加したり,八幡地区で,地元の方から当時の様子や被災状況を教えていただき,その後,八幡地区の施設に津波標識設置活動を行ったことを踏まえて,サミットに参加しました。

今年は「 “記憶を未来へ,備えを明日へ” 」~北の大地からイランカラッテ。自然災害の脅威と対応を学ぶ~」をテーマに,日本を含む世界44か国の高校生が参加しました。

1日目の分科会は,日本の6つの高校と,アルゼンチン,パラオ,タイの代表高校と,英語を公用語として行われ,本校は,これまでの防災活動の取り組み,今後の課題などについて発表しました。その後,分科会ごとに話合い提言をまとめました。

2日目は分科会ごとの発表を行いました。自然災害などの現状や原因,防災などについて学び,それを広めていくこと,地域社会の安全活動やより良い復興に向けた取り組みに進んで参加・協力し,貢献することなどが発表されました。

サミット全体を通して,本校での取り組みを海外に伝える良い機会になったのはもちろんのこと,英語で討論をしたり,海外の高校生と交流したりと貴重な経験ができました。これらを踏まえて,今後も防災・減災の意識を高める活動へ繋げたいと思います。

 

【生徒の感想】

私は,今回の津波サミットで「津波が来る前」と「津波が来たあと」の2つの行動について考えました。「津波が来る前」では沿岸地域のハザードマップの作成を,発災前に危険箇所や避難場所の確保などを行うという結論に至りました。「津波が来たあと」では情報共有のため,若者はSNSによる情報の確認,高齢者へはTV・ラジオ・新聞で情報の確認をして,デマを防いで安全に避難させるという結論に至りました。また,今回の開催地は北海道であり,これまで数多くの自然災害が発生してきたところです。私たちは東日本大震災で,都市型津波によって実際に被害を受けた多賀城市にある高校として津波の恐ろしさなどをしっかりと他県・他国の人に発表することができました。ほかにも,私自身は海外に行ったことがなく,外国人と英語で話す経験をほとんどしたことがなかったので,外国の高校生と話してみて,自分の英語力を上げるきっかけにもなりました。今回の貴重な体験を今後の活動に活かしていきたいです。

   (災害科学科1年 松浦康生)

 

私がこの津波サミットで学んだことは,防災や減災等の面,災害にあった町などを復興する面ともに,災害に関する情報を伝えていくことが最も大切なことだということを学びました。サミットではいくつかグループに分かれてそれぞれ与えられたテーマについてグループ内で持ち寄った意見発表し,話し合いをするという活動を行いました。そしてより良い復興をするために私たちにできることなどをテーマに,グループでの考えをまとめました。私たちは多賀城市内をまち歩きしたり,津波到達地点を示したプレートを設置したりしたことなどを発表し,また,他の班の発表なども聞くことができる貴重な機会だったと思います。中でも私が面白いと感じたのは,ゲームの中に災害が起こった時の行動を記すようなことを考えている班がありました。これからの生活には,そのような,近未来的なアイデアも必要になると強く感じました。災害科学科として,そのような貢献ができるように活躍していきたいです。  

 (災害科学科1年 佐藤 禅)

 

高校生サミットに参加して,外国語を学ぼうという気持ちが今までよりも強くなりました。なぜなら,このサミットでは全て英語でディスカッションが行われているからです。英語で会話をする力や伝えようとする力,そして考える力がこのサミットでは重要なことでした。いろいろな国から高校生が参加しているので,同じグループになったアルゼンチンの人と仲良くなりました。コミュニケーションをとる中でスペイン語を教えてもらいました。英語だけでなく様々な言語に触れ合うことのでき,他の言語にも興味を持つことができました。世界中の高校生の災害に対する意見や強い意識を知ることができました。私もそのような意識を常に持ち,今回のこの貴重な経験と次に活かしていきたいです。

 

(普通科1年 山内海奈)