2016年7月の記事一覧

「2016年度 APRU-IRIDeS サマースクール」 学校訪問交流会

 7月21日(木)午後、APRU-IRIDeS サマースクールの研究者の方々が本校を訪れ、生徒会・防災委員の生徒らと交流活動を行いました。
 これは、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)のコーディネイトのもと環太平洋大学協会(APRU)のサマースクールのプログラムの一環で、中国やアメリカ、フィリピンをはじめ17カ国地域の大学教授・研究者の方々が来日し、災害に関してのフィールドワークを行うものです。
 はじめにあいさつに立った小泉校長は、今年度開設した「災害科学科」の設立の意義に触れながら、「被災地多賀城にある高校として、東日本大震災を後世と世界に語り伝えていくことを本校の使命と考え、今後も様々な活動に取り組んでいきます。」と述べました。

  

 引き続き、生徒会の代表が英語で多賀城高校の防災についての取り組みを紹介。学校間交流や地域での防災活動、国連防災会議の模様などを披露しました。
 交流活動のワークショップでは、防災委員や生徒会のメンバーが混ざり、まず、東北大学が開発・啓発している「減災ポケット『結(ゆい)』プロジェクト」の英語版を使い、災害時に必要な事柄について話し合いました。その後、自己紹介や各国での防災に関する取り組みの情報交換、東日本大震災の様子の質問など、さまざまな話し合いを行いました。

  

 参加した研究者の方からは、「若い方の意見や真剣な取り組みの様子が分かってよかったです。今回学んだことを自分の国に帰って、防災の取り組みに是非生かしたいと思いました。」という感想を寄せていただけました。また、英語を駆使して必死に自分たちの話しを伝えようとした生徒の皆さんからは、「“伝える”ということの大変さがわかりました。でも、充実した交流会ができ本当によかったです。様々な方と交流できてうれしかったです。」(2年百々聖英)という声が聞かれました。

ハワイ大学教育学部マノア校の方々と交流を行いました。

 平成28年6月28日,ハワイ大学部教育学部マノア校の教員や学生18名(学部生8名,修士課程1名,博士課程1名,公立学校教員2名,講師・通訳・アシスタント等6名)が来校しました。防災教育を軸とするESDに取り組む本校を訪れ,授業見学や生徒との交流を通して,日本の教育実践研究の一つとすること,そして今後の交流について検討する目的です。
 本校の概略を説明した後,5時間目の1年生の授業を見学していただきました。特に「社会と災害」における図上訓練の授業や,「コミュニケーション英語Ⅰ」におけるALTとのTTの授業などに興味を持ったようです。

  

 続いて6時間目は2年生の教室では「英語Ⅱ」の授業に参加していただきました。1グループに1名の学生等が入り,ハワイの紹介をしてもらいました。内容はグループ毎に異なり,歴史,文化,自然,災害などについてです。最後にはそれぞれのグループ毎に紹介結果を報告し合い,自分たちが得た知識を共有しあうことを行いました。それぞれのグループではiPadを使用して,ハワイの様々な事柄を紹介していただいたり,時にはインターネットを用いて文化などを紹介してもらいました。

  

 7時間目は2年生希望者とハワイ大学関係者の座談会です。ハワイ大学の方々からは高校生活の様子や,授業の様子などの質問がありました。私たちからは,ハワイ大学生活の様子や、観光地としてイメージが強いハワイとは違った面についてお聞きしました。

  

 多くの時間を用いて,ハワイのことを学習できたことはとても刺激的で,今後継続して交流を続けていくきっかけとなりました。