アカデミック・インターンシップ

平成30年度 宮城大学アカデミック・インターンシップ

 平成30年8月8日(水)に,宮城大学アカデミック・インターンシップが宮城大学大和キャンパスで行われ,本校から2年生19名が参加しました。
 「アカデミック・インターンシップ」とは,高校生が大学での研究活動を具体的に体験するためのイベントで,この経験を通して,高校での学習意欲の向上や進学に対する明確なイメージ化が得られるような機会になることを目的に開催されるイベントです。本校が参加して3年目になります。
 8月8日(水),9日(木)と2日間実施の予定でしたが,残念ながら台風の影響で,8日(水)のみの実施となってしまいました。内容は,以下のとおりです。


2018年8月8日(水)日程

12:30       宮城大学各自集合

13:00~13:15 開会行事
            「アカデミック・インターンシップの意義」 川村  保 教授

13:15~15:00 講座①
            「高校時代からの科学的な健康・体力づくり」 河西 敏幸 教授

15:10~16:50 講座②
            「この橋,渡ら『ざる』べからず」 三浦 幸平 准教授

16:50~17:15 閉会行事(修了証授与)

17:15       終了 各自解散

(写真)開会行事の様子

講座①「高校時代からの科学的な健康・体力づくり」 河西 敏幸 教授

 幼少期から高校時代の誤ったダイエットやトレーニングは,将来的な健康生活に大きく長く影響することがあるそうです。食事コントロールや適度な運動をしているつもりなのに「体型が崩れていく」,「体力(運動能力)が上がらない」といった場合,その方法は科学的に正しくない,または今の自分に合っていないといえるようです。河西教授の講義では,さまざまな最新理論や実践例などから,その人にとって最適な健康・体力づくりのヒントをいただきました。非常にユーモアあふれる先生で,90分の講座があっという間でした。

(写真)講座①「高校時代からの科学的な健康・体力づくり」 河西 敏幸 教授

 

講座②「この橋,渡ら『ざる』べからず」 三浦 幸平 准教授

 18世紀のケーニヒスベルクという町に7本の橋があり,「この7つの橋を,全て一度ずつ渡って元の場所にもどれるか?」という問題を解決した,オイラーによるグラフ理論における定理を,本当に詳しく教えていただきました。
 この数学的な内容を借りて,「抽象的に考えることの利点,高校までに学ぶことが自分のアイディアを表現するためにいかに必要であるか,いかに大学の学びの基礎であるか」ということについてユーモアを交えてお話いただきました。難しい数学も,先生のお人柄と,「解答(正解)ではなく,答え(自分の考え)を書きなさい。間違ってもいいから」との言葉で,リラックスして講座を受けられました。

受講生徒の感想
 私は今回宮城大学AIに参加させていただきました。この活動に参加することを希望したのは,宮城大学事業構想学群で自分の将来の目標を実現させるために,自分のスキルを伸ばしていきたいと考えたからです。
 宮城大学の施設はとても充実しているように感じ,別の世界にいるような気分になりました。
 講義は保健体育と数学の2コマを受講させていただきました。1コマ目の保健体育は,高校までの運動中心の体育と違って,体のメカニズムを熟考したり,ほんの少しの身体の動かし方で自分たちの身体のどう動くのかを知ることができました。自分は運動部に所属しているので,トレーニングのメニューや食事による体重増量のための栄養摂取に,この講義で学んだことを生かしていこうと思いました。
 2コマ目の数学では,高校までの答えを出すためだけの数学ではなく,答えよりもその答えを深く追求したり,課程を大切にすることの大切さを学びました。高校の知識を使っていて,慣れている部分と,問題の与えられ方の形式の違いの部分や,経験している内容とそうでない内容を実際に学習できたことは,このAIで一番良い経験だったと思いました。
 今回のAIを通して,大学のホームページやパンフレット等だけを見ても感じられなかったことを自分の目で見て,聞いて,雰囲気さえも感じることができました。また,いろいろな話を伺ったり,宮城大学生を見て,今後の学校生活,受験勉強のモチベーションが高まりました。今回のAIを企画していただいた高校・大学の先生方,本当にありがとうございました。