サステナブル・ブランド国際会議2020横浜に参加して

サステナブル・ブランド国際会議2020横浜に参加して

 

 

 日頃からのESD活動が全国的に認められ,今回はサステナブル・ブランド国際会議への参加を要請されました。

サステナブル・ブランド国際会議とは,社会課題解決と事業戦略の統合にこそ,鍵があると考えている各企業が一同に介し,気候変動や人権問題など,取組みが急務となっている現代社会の課題の解決について発表を行ったり,ディスカッションを行ったりする国際会議で,世界各地で行われています。第4回である今年度,日本ではSDGs未来都市である横浜で開催され,「サステナブル・ブランドのコミュニティと共に、未来への“答え”を見つけましょう。」を合い言葉に行われました。

私たちが参加したのは

未来の“地域”をつくり、“GOOD LIFE”をつくる私たちの学び

 というセッションでした。横浜市立日枝小学校校長の住田 昌治先生,株式会社 朝日エル会長の岡山 慶子氏をファシリテーターとしてパネルディスカッションが行われました。

 今回,そのパネラーとして本校3年災害科学科の阿部竜生君が参加しました。

 

 

ファシリテーターからまず初めに,「ESD (Education for Sustainable Development) は日本発の教育概念であり,学習指導要領にも盛り込まれ多くの学校で取組みが始まっています。その場でサステナビリティを学ぶ子どもたちは、GOOD LIFEを実現する未来社会の良き生産者・消費者であり,現在の社会に生きる私たちの良き仲間となります。その子どもたちを最前線で支え,SDGs達成に向けて,次世代のサステナブル・リーダーを輩出する人材育成の中核を担うのは学校教育の現場に立つ教員の皆さまです。そこで,教員の皆さまに,国内外の企業や自治体等の環境及び社会課題の解決に向けた最先端の取組みやイノベーションが一堂に会する本会議へご参加いただくことにより,新たな知見やネットワークを拡充する機会をご提供できればと考えております。またこれらを、持続可能性を取り入れた今後の教育現場にもご活用頂ければと考えております。」とお話をいただきました。

阿部君は,災害科学科での三年間の学びを通して自分がどのように変容していったかを発表しました。「実際に現地に赴くことでしか分からないこともたくさんある。」という発表に国内各地から参加の方々から盛大な拍手をいただきました。

発表後のパネルディスカッションでは今後について,どのような活動を行っていくか,問題点は何かについて行われました。「問題意識はみんな共有しているのにそれが行動につながらない。」「だからこそ,先を見据え多面的な見方をすることが大事だ。」「環境は自分で作るもの。各個人がプレイヤーになることが必要。」「身の回りのできることから始めることが,持続可能性につながる。」「ここに参加している人たちは意識が高い。だからこそそれを周りの人に広げて欲しい。」といった意見が交わされました。

最後にファシリテーターから,「ESDもSDGsもSDは共通している。ESDは学校現場だけのものではなく,その学びを通して価値やライフスタイルの変容を担ってきた。自分たちがロールモデルになり,人が豊かになっていくことが大事である。」とお話をいただき散会となりました。

 散会後も本校発表者のもとに多数の方が名刺交換や情報交換に訪れていただきました。次なるイノベーションに向けて,多くのインスピレーションと新たな出会いをもたらす2日間となりました。