防災学習プログラム 平成29年度

平成29年度全国防災ジュニアリーダー育成合宿に参加してきました

  

 平成30年1月11~14日(木~日)の3泊4日の日程で、「平成29年度全国防災ジュニアリーダー育成合宿」(主催:全国防災ジュニアリーダー育成連絡協議会・主管:兵庫県立舞子高校)が行われ、本校生徒代表4名(生徒会:小畑友哉(生徒会長)、橋本朔良(生徒会副会長) 災害科学科1年生:宇佐美直輝、赤間桃乃)が参加してきました。
 11日(木)に兵庫県淡路島にある「国立淡路青少年交流の家」に到着。すぐに交流会が行われ全国から集った高校生・中学生と親交を深めました。
 12日(金)は、兵庫県立舞子高校で行われた「阪神淡路大震災メモリアル行事」に参加。1月17日は阪神淡路大震災から23年を刻み、当時の震災の追悼と語り継ぐことの大切さを学びました。(※同行事での分科会での発表については、下記に掲載してます)翌13日は様々なワークショップを行い、最終日の14日は「人と防災未来センター」を見学しました。

  

下の画像をクリックすると研修会の内容や感想があります。

生徒会防災研修in神戸 研修報告

 (2年2組清野寧音(高崎中出身),2年7組大場有紗(西山中出身))

 1月6日(土)~7日(日)の2日間,生徒会執行部2名が神戸に防災・減災学習に行ってきました。
 1日目は,兵庫県立芦屋高等学校との生徒会交流,2日目は,認定特定非営利活動法人まち・コミュニケーションへの訪問,ぼうさい甲子園の参加というプログラムで,防災・減災について多くのことを学んできました。

○兵庫県立芦屋高等学校交流報告
 今回の交流では,芦屋高校さんが作成している「災害時避難シミュレーション」について詳しくお話を聞くことができました。

  

実際に市内を歩いて道路の高低差や段差まで記録したという話には驚きました。私たちが作成するなら,波高標識を設置した地域を基に作成し,まち歩きでうまく利用していきたいです。

  

 そして,芦屋高校さんが企画した,全国高校防災ネットワークを活用して,これからも継続した交流を行っていきたいです。

  

○認定特定非営利活動法人まち・コミュニケーション訪問報告
 今年は学校の課題研究の一環として行かせていただき,代表の宮定さんと田中さんから昨年とはまた違うお話を聞かせていただきました。

  

 「復興住宅のボランティアを」行う上の心構えについて話していく中で,最も心に残ったのは,「ボランティア」は与えられた目的を達成するだけでなく,対象の方々との交流の場でもあるということです。例えば,家の掃除のボランティアでも何か会話をしながら行うことで,被災者の気持ちの軽減であったり,笑顔にすることができるのではないでしょうか。復興や人の気持ちについて深く考える良い機会になりました。

  

○ぼうさい甲子園報告
 2年間ぼうさい甲子園に参加してみて,2年連続での受賞校が多いなと感じました。その受賞校は昨年と同じ活動ではなくまた新たに取り組んでいることがあったり,内容をさらに深いものにして地域全体で取り組んでいたりと本校の活動の参考になるものばかりでした。

  

 発表方法も様々で,最も驚かされたのは劇でした。見る人に興味を持ってもらう発表の仕方は,今後の活動の参考にしていきたいと思っています。

  

生徒会防災研修in神奈川・静岡

 1日目:湘南学園中学校高等学校交流報告(2年2組21番尾川彩佳(高崎中出身))
 神奈川県にある湘南学園中学校高等学校へ行き意見交換をしてきました。
 まずは、湘南学園さんの学校紹介をしていただき、色々な活動をしており、学園祭では生徒自ら今までにはない企画をするという伝統があるようで、とても参考になりました。

 次に,私たちも学校紹介をしましたが,湘南学園さんは,原稿を読まずに発表するなどプレゼン力が高くて驚きました。私たちもあのようにできるようになりたいと思いました。

 最後には,活発な意見交換ができ,見送りまでしてもらい,とても仲良くなれました。また交流したいと思います。

 2日目:常葉大学訪問報告(2年3組28番滝口芽愛理(東仙台中出身))
 常葉大学社会環境学部の阿部郁男教授に、津波シミュレーションについて,その仕組みや作成方法を伺ってきました。

 東南海トラフ地震による津波が心配される静岡県。コンピュータを使ったシミュレーションは津波広域だけでなく、人や火山などに置き換えて作ることができると知り、防災・減災に大いに役立つものだとわかりました。

 また,私たちも実際に津波シミュレーションを作り、断層の少しのズレの違いによっても大きく被害の範囲が変わることも知ることができました。多賀城のまち並みも、このシミュレーションを使って再現したら、少しは都市型津波からも逃れられるかなと思ったので、今後の参考にしたいです。

阿部教授、貴重な時間をいただきありがとうございました。
 3日目:静岡県地震防災センター訪問報告(1年5組25番小野寺さくら(しらかし台中))
 ここでは,実際に津波がきた時のことを想定したシュミレーションや防災について学びました。津波シアターでは,東日本大震災の時の名取市の映像を見せて頂き,あまりの衝撃に驚きを隠せず、改めて津波の恐ろしさを痛感しました地震の体験ができる「地震ザブトン」では,高層ビルの上層階や熊本地震の揺れを体験することができ,揺れ方に違いがあることがわかりました。

 また,防災アドバイザーの方に防災、耐震についての実践的なお話を聞くことができました。

 地震や津波について多くのことを学ぶことができ,とても参考になりました。

「世界防災フォーラム」「ぼうさいこくたい」の防災関係の2イベントに参加

 「世界防災フォーラム」と「ぼうさいこくたい」の防災関係の2イベントが11月25~27日にかけて同時に開催され、本校生徒の代表が参加。パネラーやブース展示発表などで活躍した。

 11月25日(土) 東北大学萩ホールでは、『世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2017』前日祭が開催され、本校災害科学科2年生の有志が参加した。これは、「青少年からのメッセージ」と題し、東日本大震災から6年を振り返り、岩手県大槌高校や福島県福島高校の生徒ら被災地の若い世代が防災の取り組みを発表。阪神・淡路大震災や、南海トラフ巨大地震に備える高知県の知見もまじえ、防災を通じてこれからの社会を考える会議となりました。本校生徒も質問を交え、活発な意見交換の場となりました。

  

 同26日(日) 国際センターでは、『(防災推進国民大会2017)ぼうさいこくたい「大規模災害に備える~みんなの連携が力になる防災~」』が開催され、本校の防災減災の取組をパネルで展示発表しました。来場した多くの方々が足を止め、熱心に取組についての生徒の説明に耳を傾けていただきました。そんな中、午前に小此木八郎防災担当大臣、午後には吉野正芳復興大臣にブースに立ち寄っていただき、両大臣よりそれぞれ励ましのことばをかけていただきました。また、「せんだい防災パビリオン」のミニプレゼンテーションでも防災減災の取組について紹介をしました。プレゼンを行ったのは今回が初プレゼンとなった本校災害科学科1年生の二人です。
【感想】「初のプレゼンでうまくいかなかったのですが、この防災イベントで発表できとても貴重な経験になりました。ブースをはじめ、こちらからの発表だけでなく、来場いただいた皆さんの話も聞くことができ、とても勉強になりました。皆さんに「頑張ってね。」と励まされ、とてもうれしかったです。」(災害科学科1年嶺岸叶人・小角神月)

  

  

 同27日(月) 世界防災フォーラム(国際センター会場)の一環として行われた、宮城教育大学主催セッション「持続可能な開発と防災・減災~教育セクターの役割再考~」にはパネラーとして参加。佐々木校長の発表に続き、本校3年生の木村千恵・小野寺杏が街に残る津波の痕跡に「津波波高プレート」を設置する活動や街を案内する「まち歩き」など震災の記憶と教訓を伝承する取組を紹介しました。
【感想】「今回の発表は、国内外の様々な方々に向けて行ったのですが、文化や言語が違っても“防災・減災”という同じ目標を持つもの同士として真剣に話し合う貴重な機会となりました。これからも広く、多様な意見に耳を傾け、今後の活動の励みとしていきたいです。」(普通科3年小野寺杏・木村千恵)

  

全国高校生防災サミット2017・防災フォーラムin三条

 11月10日(金)に新潟県立新潟県央工業高等学校で行われた「全国高校生防災サミット2017」に参加してきました(新潟県央工業高校・三条商業高校・加茂農林高校で設立したNPO法人トライ・フューチャー主催)。

  

 今回のサミットには,本校のほか,兵庫県立舞子高校,新潟県立柏崎工業高校が招待されて,「新潟地方気象台によるワークショップ」や「各校における防災活動紹介」「記念講演会」,各校生徒がパネラーとなった「パネルディスカッション」を行いました。
 また,交流会も開かれ,防災だけでなく,友情の輪も広げることができました。

  

 11月11日(土)には,三条市水防学習館において,「防災フォーラムin三条」に参加しました。その後,三条商業高校の生徒さんのガイドで「弥彦神社」「信濃川大河津資料館」を訪れました。
 今回の新潟訪問では,新潟県における水害の歴史や被害についても知ることができました。現地に行って学ぶことの大切さを実感して帰ってきました。新潟県央工業高校をはじめとする皆様,貴重な機会をありがとうございました。

  

【生徒感想】
2年 尾川彩佳(高崎中出身)
 私は,今まで災害というと地震・津波など自分の地域のことしか頭になかったのですが,他の地域へ訪問することで異なった災害に目を向けるきっかけとなりました。新潟県は昔から信濃川の氾濫により多くの被害を受けおり,今では年4回避難訓練をしているそうです。とても意識が高いと思いました。しかし,被害を受けた地域と受けなかった地域とでは,危機感の違いがあり,避難する・しないが分かれてしまうということでした。被害の有無に関係なく避難することが今後の課題のようで,これは私たちにも言えることだと思いました。今回の訪問は,学ぶことが多く,とても良い経験になりました。
2年 清野寧音(高崎中出身)
 2泊3日の新潟県訪問では,様々な経験をしてきました。最も印象に残ったのは新潟地方気象台によるワークショップです。経験したことのない大雨が降ったときに,どのタイミングで判断し,どのような行動をしたらよいか?を考えました。私たちが行っている地震・津波に関するワークショップとは違い,新しく学んだことがたくさんありました。災害は地震や津波だけではないことを改めて認識しました。
 三条市水防学習館では,水害被害の経験から長い期間をかけて社会全体で防災・減災に取り組んできたことが分かりました。私たちも見習っていくべきだと感じました。
 今回の訪問では,「パネルディスカッション」にも参加しました。500人以上の前で自分の考えを話すのはとても緊張しましたが,良い経験になりました。