平成27年度

2015年7月の記事一覧

鹿児島女子高等学校生徒会の皆さんが来校しました!

7月22日(水)午後,鹿児島女子高等学校生徒会4名(上田生徒会長,村田副会長,丸野副会長,河野会計部長)と引率の田上先生が来校してくれました。 鹿児島は台風の影響で前日からの大雨が降り続いていたそうで,多賀城の晴天と34度の暑さに驚いていました。 鹿児島女子高は120年の歴史を有し,藩主島津斉興によって天保6年 (1835年) に造営された玉里邸という国指定名勝が校内にはあるそうです。

本校の阿部生徒会長からの歓迎の挨拶のあと,鹿児島女子高の上田生徒会長からご挨拶をいただきました。 その後,互いの生徒会活動についての紹介をおこない,主に防災教育や生徒会行事について,活発な質問や意見交換がなされました。

本校に対しては避難訓練の工夫や生徒が自主的に取り組んでいる防災活動などについての質問がありました。 鹿児島女子高に対しては桜島噴火に対する備えや生徒会行事についての質問をおこないました。

  

  

意見交換の後には本校が取り組んでいる,波高表示活動について防災委員が実際の現場を案内しました。 はじめにイオン多賀城店の屋上駐車場から,i-Padを用いて当時の津波映像を示しながら説明しました。 続いて,津波跡がまだ残っている国道45号線多賀城市八幡歩道橋では,痕跡表示ステッカーの貼付も行っていただきました。 最後は古今和歌集や後拾遺和歌集の歌碑がある「末の松山」を案内しました。

  

「自分達が見聞きした被災地の様子を鹿児島に戻って友達に伝えたい」という鹿児島女子高の「薩摩おこじょ」の皆さんに見習うことが多い一日となりました。

第1学年で「災害時の保育」を実施しました。

7月16日(木)1年生を対象として災害時の保育の在り方について自分や子どもの命を大切にし,安全(防災・減災)についての考えを身につけることを目的とした講演会を実施しました。

講師は石巻市在住の主婦であり,現在はステンドグラス教室の講師をされている佐々木有香子さんです。 佐々木さんは出産を2週間後に控えた震災発生時,実の妹の嫁ぎ先である石巻市湊地区のお寺で妹,姪(6か月)とともに被災され,3階にある納戸に避難して津波被害を免れました。 震災の3日後に救助され,さらにその3日後の17日に大混乱の中の石巻赤十字病院で出産されました。20歳の時に死別した母親の明るい笑顔を思い出しながら,弱音を吐かず震災後の大変な状況下で出産・育児を行ってきた話や,もし妊娠している状態で被災したならどんな心構えや準備が必要なのかを話していただきました。

どのような状況下でも希望と明るさを失わず頑張ってきた姿や,震災時にかけられた周りの暖かい言葉,生死が混在した石巻赤十字病院でのエピソードなど,佐々木さんのお話は命の大切さ,命をつなぐ意味を改めて考えるきっかけとなりました。

なお,この授業は次年度より実施する「くらしと安全A」の内容の一部を先行実施したものです。

生徒の感想「佐々木さんは本当に大変な状況の中で出産したのだと思いました。 病院の中ではなくなた人がいるすぐ隣で出産し,泣いている声と産声が一緒になっていたというのが印象的でした。 大変な出産だったのに少しも弱音を吐かずに頑張ったのがすごいなと思いました。」

  

  

1学年つくば研修

テーマ 『災害を理解する~高校生の私たちができること~ 』

基調講演(防災講話)
演題『「災害科学」超入門とその実践-災害・防災・減災ってなに?』
が行われました。
7月9日(木),東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔 先生を講師にお招きし,本校体育館にて1学年を対象に防災講話が行われました。 来年度より災害科学科が開設される本校では,今年度,1学年を対象に東北大学,産業技術総合研究所,防災科学技術研究所(つくば市)との連携事業『災害を理解する~高校生の私たちができること~ 』を実施します。 この講話は,その「つくば研修」の基調講演となります。

  

はじめに「災害とは?」「防災・減災とは?」について数式やグラフを交えての説明があり,聞き慣れない難しい用語に戸惑いながらも,わかりやすい例や単語に置き換えた解説にうなずきながらメモをとる生徒たちの様子が見られました。 続いて「科学」の定義,「災害科学とは?」を詳しく説明していただき,さらに,高校生が災害に対してできること,災害時の「生きる力」などを学びました。 最後に,生徒一人ひとりが設問に答えながら,自分の「生きる力」を測る場面では,生徒の持つ力が意外にも大きな結果となり盛り上がりが見られました。

  

「乳幼児の安全とふれあい体験」の授業を実施しました。

6月30日(火)3組の赤ちゃんとそのお母さん,おばあさんをお迎えして, こどもの安全・安心を考える,命や性についての考えを深める,将来の育児に対するイメージを明確にする,ことを目的とした授業を1年生で行いました。

はじめに子育てにおいて配慮している安全の意識や,災害などについての備えなどについてお話しをいただきました。 その後,生徒から子育てにおいて大変なこと,日常生活で気をつけていることなどについての質問がなされました。 加えて,実際に赤ちゃんに触れてみる,だっこしてみる,あやしてみるなどの体験が行われました。

赤ちゃんが持っている時間に周りが合わせる貴重な体験をするとともに,将来の自分の姿を重ね合わせる生徒も多く見られました。

なお,この授業は来年度から実施する科目「くらしと安全A」の一部を先行実施したものです。