平成28年度

平成28年度 入学式 並びに 災害科学科開設式

 校庭の桜の樹々が爛漫と咲き誇る中、「平成28年度入学式」並びに「災害科学科開設式」が4月8日(金)に挙行されました。

 入学式では、新入生の呼名のあと、小泉校長は式辞の中で、「皆さんを取り巻く社会は急速にグローバル化が進み、答えのない問いに挑み続ける力が求められています。将来、どのような仕事に就いても自ら納得する答えを導きながら新しい道を切り開いていくことになります。」と前置きした上で、取り組むべきこととして「自分を律すること」と「よき友を得ること」の二点について話をしました。新入生の直井友香さん(仙台市立高砂中学校卒)が生徒代表宣誓を元気に行い、入学式は滞りなく終了しました。

・平成28年度 入学式 小泉校長式辞(PDFファイル)

  

 引き続き、「災害科学科開設式」が挙行されました。
 はじめに教育長式辞があり、「多賀城高等学校の災害科学科は、東日本大震災から学んだ教訓を確実に次世代に伝承するとともに、今後国内外で発生する災害から一人でも多くの命とくらしを守ることができる人材を育成するため、防災系学科としては、兵庫県の舞子高等学校環境防災科に次いで全国では二例目、県内では初めて開設したものであります。」と開設の意義に触れ、これまでの多賀城高校の様々な取り組みについて紹介されました。そして、「これからは災害科学科の設置によって、防災教育を県内外に広げるパイロットスクールとしての役割が大きくなります。学校全体で防災に関する知識・技能を習得する防災教育を行いながら、災害に関する科学的見地を修得する専門的教育を災害科学科で行うことで、防災教育の充実と深化に取り組んでいただきたいと考えております。」と大きな期待を寄せていただきました。
 学校長挨拶、来賓紹介につづき記念講演として開設まで様々な尽力をしていただいた今村文彦東北大学災害科学国際研究所所長が登壇されました。今村所長は、特に津波がもたらす甚大な災害の脅威に触れ、その防災・減災に取り組む多様な人材が多賀城高校から今後輩出されていくことに大きな期待を寄せていただきました。

  

 「生徒代表誓いの言葉」を災害科学科新入生の成田朱里さん(仙台市立幸町中学校卒)が述べました。成田さんは、東日本大震災の当時を振り返りながら、「自然災害は今後も起こり続けるでしょう。私は、この学科で一つでも多くの知識を身につけ、減災に貢献していきたいと考えています。」とし、最後に「私たちは、ここで多くのことを学び、未来を切り開き、大きな舞台で活躍する人となれるよう努力していきます。また、私たちの取り組みがこの学科で初めての活動になるため、様々な問題に直面することもあると思いますが、災害科学科一期生としての誇りと自覚を持ち、支え合いながら全ての活動に真摯に取り組み、成長していきたいと思います。」と結びました。

・災害科学科開設式

教育長式辞(PDFファイ

学校長挨拶(PDFファイル)