SSH3年次(2020年度)

SSH3年次(2020年度)

各種大会で参加・発表しています!~SSH実践事例(各種大会報告)~

2 学年課題研究 各種大会で参加・発表しています!
~SSH 実践事例(各種大会報告)~
本校では、各学年で課題研究に取り組んでいます。コロナ禍で、webでの参加が多くなりました。このような中で、発表の機会をいただいたことに感謝いたします。生徒たちの感想を含め、詳細をご紹介いたします。

各種大会報告  2学年課題研究.pdf

令和2年度 災害科学科SSHスキルアップ研修Ⅱ「栗駒・気仙沼巡検」

災害科学科2年生が対象の「栗駒・気仙沼巡検」の報告書をアップしました。これまでの災害科学科での学びをより深めるべく,岩手宮城内陸地震の被災地,そして東日本大震災の被災地を巡り,さまざまな先生方と議論を重ねてきました。

詳細は以下のリンクからご覧下さい。

R2_HP_災害科学科栗駒・気仙沼巡検.pdf

令和2年度 東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

令和2年度 東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

(東北地区SSH指定校課題研究発表会)

1 目  的

 東北6県のSSH指定校など,理数系の課題研究に積極的に取り組んでいる高校生が授業や部活動で取り組んできた研究成果を発表し,発表者との対話を通じて相互交流・評価を行うことで切磋琢磨し,これからの活動や研究の質・量の両面で活性化を図る。

2 日  時  2021年1月29日(金) 12:30~18:00 口頭発表

            1月30日(土)  9:00~12:00 ポスター発表

3 会  場  奥州市文化会館Zホール(岩手県奥州市)

4 発表題・参加生徒

 口頭発表,ポスター発表

  「塩竈市浦戸桂島・野々島における地質構造」

   〈課題研究〉5名(災害科学科2年5名)

 ポスター発表

  「都市型津波の脅威と影響

    ~津波発生装置を用いた南海トラフ巨大地震発生時の津波シミュレーション~」

   〈課題研究〉4名(災害科学科2年4名)

  「グレープフルーツを食べた後の味覚の変化」

   〈課題研究〉3名(普通科文系2年3名)

 5 実施内容・評価

 課題研究で取り組んできた成果を校外の聴衆に向けて発表することで,プレゼンテーション能力を大きく向上させることができた。更には,他校における多様な研究への取組や優れた表現技法を学ぶ良い機会となった。参加した生徒が得た経験は,校内での発表以上の収穫をもたらし,今後の研究活動の質を高めるきっかけとなるものである。

 6 生徒感想

▉災害科学科2年 久我 美咲(幸町中出身)

 今回の発表会では,たくさんの気付きや発見がありました。初日の口頭発表では,大学の教授からたくさんの助言をいただき,ポスターのデザインのあり方や発表方法など基礎の基礎から課題が見つかりました。また,質疑応答では自分の想定外の質問が投げかけられた時に応答に困りました。2日目に行われたポスター発表では,他校の着目点が斬新だったりレイアウトが綺麗だったりして,同じ学校の中だけで比べていたら視野が狭まるなと感じるとともに,何事もチャレンジして吸収していくことが大切だと思いました。自分たちでは完璧だと思っていたものが周囲から見ると足りない部分があるんだと改めて感じました。今後は,今回不足したり不明だったりした部分を無くし,万全の状態でつくばScience Edgeに臨みたいと思います。

▉普通科文系2年 佐藤 蒼太(高崎中出身)

 私が所属した課題研究班は,2日目のポスター発表に参加しました。初日の各高校の口頭発表では,どの研究も興味深く,集中して聞き入ることができました。全ての発表が終わるころには既に5時間が経過していましたが,どの発表も内容や態度が素晴らしかったため,明日のポスター発表では自分も気を引き締めなくてはと感じました。2日目のポスター発表本番では,緊張に飲み込まれることなく,自分たちの発表を落ち着いてこなすことができました。発表後の質疑応答の時間には,大学教授の方々から的確なアドバイスや,意見と質問をいただき,自分たちの研究に対する興味と意欲をより一層高めることができ,研究の新たな方向性を見つけることができました。

口頭発表の様子発表会参加者

第6回全国ユース環境活動発表大会 東北地方大会

第6回全国ユース環境活動発表大会 東北地方大会

1 目  的

 環境活動を実践する高校生が一堂に会し,創造力を働かせて行う自らの環境活動を発表し,相互研鑽を行う。

2 主  催  全国ユース環境活動発表大会実行委員会

       (環境省/独立行政法人環境再生保全機構)

 3 審  査  一次選考(発表動画):2020年11月25日(水)~11月27日(金)

        高校生・教諭審査:2020年12月1日(火)~12月14日(月)

        審査委員審査:2020年12月15日(火)

 4 発表題・参加者

  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探るPartⅣ~」

  〈科学部〉4名(普通科1年1名,普通科2年3名)

   ★優秀賞★

 5 実施内容・評価

 科学部マツ班として日頃研究している内容を,環境活動の視点で捉え直しレポートにまとめ,大会にエントリーした。活動レポートを作成して応募し,一次審査を通過したあとに動画を作成しWebに投稿するという形態であった。

 地方大会進出校は,予選を通過したすべての団体の動画を見て審査に加わるという趣向であり,他校の活動内容や動画作成の技術を見ることで,生徒は大いに影響を受けた。

 6 生徒感想

■普通科1年 三橋倭士(仙台市立岩切中出身)

 他校の環境への取り組みを見て,自分たちには無い発想や考え方を知ることができました。特に印象に残っている発表は,地中熱を利用した融雪についての活動報告です。地中熱は地熱と比べて陸上のほとんどの地域で利用でき,二酸化炭素の排出量が少ないという点に大変驚きました。動画を撮る方法も参考になる点がたくさんありました。今回他校の発表から学んだ点を私達の今後の活動に活かし,より良い研究ができるように努力したいです。

第20回環境甲子園

第20回環境甲子園

1 目  的

 環境共生・持続可能な社会(SDGs)の実現を目指し,エネルギー問題(省・創・蓄)やゴミ問題など様々なテーマで取り組んでいる調査や研究,普及活動などの成果をとりまとめ,発表することで,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主  催  NPO法人環境会議所東北

3 審査通知  2020年11月 4日(水)

4 表 彰 式  2020年12月12日(土)13:30~15:00 *オンライン

5 発表題・参加者

  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探るPartⅣ~」

  〈科学部〉12名(普通科1年4名,普通科2年4名,災害科学科2年1名,普通科3年3名)

    ★特別奨励賞★

6 実施内容・評価

 日頃研究している松枯れの研究を環境活動の視点で捉えてレポートにまとめ,標記の大会にエントリーした。校内における松枯れの原因を追求し,更にはアカマツの樹勢の衰えを誘引する環境条件を検討し,4年間の研究をレポートにまとめた。

 審査の結果,特別奨励賞を受賞し,オンラインによる表彰式に参加した。自分たちの研究を他県の生徒に伝えることができたほか,他校の取組について情報交換をする場が設けられ,今後の活動につながるものとなった。

7 生徒感想

■普通科2年 志田昌也(多賀城市立高崎中出身)

 今大会はレポート形式で審査されることから,データをいかに簡潔にまとめるかという点に集中しました。これまで4年間継続した調査データに加え,最近の土壌成分の検出データを組み込み,レポートの推敲と再構成を重ねて苦労の末に提出しました。

 皆で協力してレポートを作る中で,私達はデータを簡潔にまとめる力と情報を的確に伝える力の2つを伸ばすことができました。

写真 オンライン表彰式(2020年12月12日)

第73回宮城県高等学校生徒理科研究発表会

第73回宮城県高等学校生徒理科研究発表会

1 目 的
 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や高校教員との質疑応答を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  宮城県高等学校文化連盟自然科学専門部,宮城県高等学校理科研究会

3 日 時  2020年11月10日(火)10:00~11:30,13:00~15:00

4 会 場  東北大学サイエンスキャンパスホール,青葉記念会館

5 発表題・参加者   ※ 全て優秀賞
  「紙飛行機がよく飛ぶ条件 ~どこまでも遠くへ~」
   〈科学部〉5名(1年5名)
  「食品電池 ~食べ物で電池は作れるか~」
   〈科学部〉4名(1年4名)
  「塩の結晶の形について ~塩化ナトリウムの結晶の形成はどうなっているの?~」
   〈科学部〉3名(1年3名)
  「カタラーゼの最適pHについて」
   〈科学部〉2名(1年2名)
  「ネギの根にとって生きやすい、育ちやすい環境を考える」
   〈科学部〉2名(2年2名)
  「宮城県多賀城高校Bursa. バスターズ~多賀城高校の松枯れの原因を探る PartⅣ~」
   〈科学部〉5名(2年5名)
  「不思議な生きもの「マクラギヤスデ」の生態調査」
   〈課題研究〉5名(災害科学科2年5名)
  「塩竈市浦戸諸島の生物の環境適応」
   〈課題研究〉5名(災害科学科1年5名)
  「蔵王における融雪型火山泥流の考察」
   〈課題研究〉3名(災害科学科2年3名)
  「塩竈市浦戸桂島・野々島における地質構造」
   〈課題研究〉5名(災害科学科2年5名)
  「都市型津波の脅威と影響
    ~津波発生装置を用いた南海トラフ巨大地震発生時の津波シミュレーション~」
   〈課題研究〉4名(災害科学科2年4名)

6 実施内容・評価
 科学部で発表する6題の他,学校を代表して2年生の課題研究で4題,更には1年生の課題研究1題を加えた合計11題で参加した(物理分野1題,科学分野2題,生物分野4題,地学分野3題)。
 会場では,感染防止の観点から発表グループごとに個別に発表する形態をとり,例年見られる生徒間での交流がなかったことが残念であるが,審査員からの質疑で自分たちの研究の方向性や新しい気付きがあったことが大きな収穫である。

7 生徒感想
■災害科学科1年 菅原楓真(向洋中出身)
浦戸巡検に行ってから,少ない時間を使ってポスターにまとめ発表したので,不安な点ばかりでした。審査員を前にして実際に発表したことで,色々なことが経験できたので,今回の経験をこれからの探究活動に生かしていきたいです。

■災害科学科2年 伊藤若菜(塩竈第一中出身)
 私たちは,昨年の10月から調査を始めたマクラギヤスデの生態に関する発表を行いました。私たちにとって今回が初めての公の場での発表ということで,手間取ったりつまずいたりしたところもありましたが,無事発表を終えることができました。時間制限や質疑応答など,本格的な発表会に参加したことで,私たちは大きく成長することができたと思います。今後は,さらに研究内容を深め,より良い成果を上げられるようにしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和2年度 三高探究の日(GSフェスタ)WEB研究発表会

令和2年度 三高探究の日(GSフェスタ)WEB研究発表会

1 目 的

 高校生による理科・数学等の研究に対し,オンライン環境での発表の場を提供するとともに,大学教員等からのアドバイスを得られる機会を提供する。また,校内外の生徒が相互の研究発表動画を通して,意見交換など触れ合うことで,相互のサイエンス・コミュニケーション能力の向上を図る。

2 主 催  宮城県第三高等学校

3 日 時  2020年11月7日(土)13:30~15:10

4 会 場  オンライン開催

5 口頭発表題・参加者  ★全て優秀賞

  「都市型津波の脅威と影響 ~津波発生装置を用いた南海トラフ巨大地震発生時の津波シミュレーション~」

   〈課題研究〉6名(災害科学科2年6名)

  「花粉管と酸素と二酸化炭素の関係」

   (課題研究)4名(普通科理系2年4名)

  「ゲームの世界を再現してみた」

   (課題研究)6名(普通科理系2年6名)

6 実施内容・評価

 今年度最初の校外における発表機会の機会を得て,3テーマの発表を行った。これら本校からの参加については,校内で行われる中間発表会段階での内容であることから,その研究内容は未完成のものであった(しかし,他校も同様な状況であった)。発表動画の撮影と事前投稿の他,GSフェスタ当日のライブ発表など,生徒にとって初めての経験であり,技術・技法の面で大きな収穫を得ることができた。

7生徒感想

■普通科理系2年 三瓶 貴誉(七ヶ浜町立向洋中出身)

 私はまず,三高の皆さんに発表した後の質問の多さに驚きました。単に自分の発表に穴が多いだけかもしれませんが,まるで先生に指導してもらっているかのような指摘や意見が来て,自分の何倍もこういった探究活動を行っているのだと感じました。自分の学校での発表は質問の数が少なく,こういったインスピレーションは得られないのでとても新鮮に感じました。私もこういった能動的な人たちと共に勉強をしたいと強く感じ,勉強に対するやる気が高まりました。そして,その質問にさらされて分かったことは,自分たちの予備知識の少なさです。特に自分たちの実験結果の反例を提案されたときはなんの返答も出来ませんでした。ただ単にそれに対する知識を持っていなかったのもありますが,やはり一方向的な発表になってしまったなと感じます。実験前に調べることの重要さは何度も聞かされていましたが,あまり実感が湧かず,ないがしろにしてしまいました。他の意見を取り入れないと自分の思い込みで実験を進めてしまったり,説得力を出すことが出来ないのだという事を体感できました。

 次にデータの信憑性を説明するために実験方法をよく考えなければいけないことです。ただ目標のために実験方法を調べて,行ってしまい,試行回数が十分とは言えない状況になってしまいました。そしてデータをとった後に考察をしていなかったため,データの結果が自分の予想と違うのに原因もわからないまま実験を終了してしまいました。計画性のなさが前面に出てしまいました。

 今後は今回の経験を踏まえて,実験を行ってみたいと思います。

■災害科学科2年 松浦 康生(利府中出身)

 私は,11月7日土曜日に「仙台三高探究の日(GSフェスタ)」にオンライン(Zoom)で参加しました。私達の研究グループは学校外での発表は今回が初めてで,また発表順が1番最初だったこともあり,緊張しましたが,同じグループの人達と協力して発表することができました。

 私達の研究グループは「都市型津波」についての研究を進めています。多賀城市内で観測された「都市型津波」は,南海トラフ巨大地震でも観測されると考えられています。このような被害を未然に防ぐためにも,私たちの班は津波発生装置等を使用して都市部に入り込む津波の動きを研究し,その研究内容を発表しました。

 発表後の質疑応答では仙台三高の生徒からの質問の他に,仙台三高SSH事業運営委員の産業技術総合研究所の富永さんから質問もいただき,専門家からの意見などを通して,今後の研究を発展させていく上で有意義な発表機会となりました。今回受けた質問などを通して実験内容の変更や新たな実験方法を加えたりするよう検討するきっかけとなりました。

 残念ながら今年は実際に現地に行っての発表はできませんでしたが,コロナ禍でもこのような発表の場を設けてくださった皆様に感謝し,これから発表する場ではさらに向上した研究内容となるよう努めていきたいです。

多賀城高校からの発表の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙台三高における視聴の様子

日本植物学会第84回大会(名古屋)高校生研究ポスター発表

1 目 的

 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  公益社団法人日本植物学会

3 日 時  2020年9月21日(月)10:00~11:30,13:00~15:00

4 会 場  オンライン開催

5 発表題・参加者

  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探る~」

  〈科学部〉11名(普通科1年4名,普通科2年4名,普通科3年3名)

   ★最優秀賞★

6 実施内容・評価

 科学部マツ班として参加した高校生研究ポスター発表では,全国各地の高校から36チームの参加があり,そのテーマは植物のみならず菌類や環境保全など様々なものであった。

 マツ班の研究については,これまでの先輩方から受け継いだ4年間の研究を膨らませ,土壌成分に着目して松枯れの原因を探る内容であった。

 発表会はチャットを使用した意見交換が随時行われ,研究者や他校の高校生から質問やコメントが寄せられました。ある研究者とのやりとりの中で,今後の研究につながるヒントを得ることができたことが大きな収穫となりました。

 閉会式では,優秀賞と特別賞の発表の後,最優秀賞で多賀城高校科学部の名前が読み上げられました。新たな課題と大きな収穫を得た大会となりました。

7 生徒感想

■普通科2年 千葉瑠輝(上越市立大潟町中出身)

 今回のポスター発表会への参加はWeb上での開催だったことで,会場の雰囲気を体で感じたり,相手の目を見て話し合ったりすることができず,とても残念でした。

 しかし,Web上での開催ということで利点もあり,普段の発表会では聞くことのできない大学の先生による高度な研究発表を聞くことができました。研究者による発表は,間の取り方や抑揚のある話し方,スライドの構成など,参考になる点が多くありました。その発表の中で,植物の体の構造を3D画像で表現したものがあり,とても興味を引かれた面白い発表でした。

 今回の経験を次の発表の機会にいかしていきたいと思います。

■普通科1年 三橋倭士(仙台市立岩切中出身)

 植物学会はオンライン開催ということで,私が今まで経験したことのないものでした。他校の生徒や大学の先生からの質問に対して,みんなで考え適切な返答をすることができたと思います。他校のポスターに対して投げかけた質問も分かりやすく答えてもらえて,自分の知識を深めることができました。

 審査の結果,最優秀賞をとることができ,とてもうれしいです。これまで積み重ねてきた先輩方の研究を継続し,今後も学校の環境保護に努めていきたいです。

 

「令和2年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」に参加しました。

 例年、神戸で行われる研究発表会が、今年はオンライン開催となった。本校からは災害科学科3年生4名(大堀楓河、工藤颯太、小竹叶多、西塚大翔)が参加し、「太陽光発電の電力を、災害時に高める方法」の発表題で研究発表を行った。結果は一次審査の段階で落選し、二次審査には進めなかったが、1年以上かけて研究してきた成果を発表する貴重な機会になると同時に、全国のSSH校における研究レベルの高さを実感して刺激を受けることができた。

生徒感想

■小竹叶多(3年7組田子中出身)

 全国SSH発表会に参加することで、発表のノウハウを学ぶことができました。これまで実験を繰り返し、まとめた内容を見ている人にもわかりやすく伝えなければ意味がないものとなってしまうため、ポスターをまとめる際には、文字の大きさやフォントの種類にまでこだわって作りました。これまでの課題研究を通して、様々な視点から事象を捉えることができるようになったと思います。一つの視点からでは解決できない問題を多角的に見ることで課題解決に至ることができ、楽しさすら感じられました。全国の同世代の人たちの持つ疑問や目の付け所には驚かされました。今後、日常生活を送る中で、常に疑問を見つけ出し、一歩踏みとどまって考える姿勢を続けていきたいと思います。

■西塚大翔(3年7組高砂中出身)

 私たちは、太陽光発電を低コストで電力を上昇させることを目的に課題研究を進めてきました。課題研究を本格的に始めたのは2年生の夏ごろで、始めた当初はとても人に発表できる内容ではなく、何回も手直ししたのは今となっては良い思い出です。この活動で得たものは多く、パワーポイントやエクセルなどのパソコンスキル、論理的思考力も向上したと実感しています。他の高校では経験できないようなことから多くのことを学ぶことができたと思っています。今回の経験で養ったことを、将来に活かしていきたいと思います。

第10回 高校生バイオサミット in 鶴岡

第10回 高校生バイオサミット in 鶴岡

1 目 的

 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  高校生バイオサミット実行委員会(慶應義塾大学先端生命科学研究所,山形県,鶴岡市)

3 日 時  2020年8月24日(月)~8月26日(水)

4 会 場  オンライン開催

5 発表題・参加者

  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探る Part3~」

  〈科学部〉7名(普通科2年4名,普通科3年3名)

6 実施内容・評価

 生物部門のみの科学発表大会であるバイオサミットに,本校科学部から1テーマで参加した。参加を申し込んだ研究成果部門では,事前の一次審査(書類審査)で67テーマの中に選ばれ,続く二次審査(発表動画審査)では決勝進出の20テーマに選出された。これまで3年間継続してこの大会に参加してきた科学部マツ班であるが,決勝に進出できたのは今回が初めてのことである。

 決勝は,4分間の発表のあとに6分間の質疑応答をライブ配信するものであった。マツ班を代表して発表した生徒は,研究手法や調査結果を丁寧に解説し,研究者から多くの質問を受け,非常に刺激的な体験を得た。

 残念ながら入賞することができなかったが,大会後には審査員より,発表の態度や研究の展開に関して直接アドバイスをいただき,今後の研究につながる新たな課題を発見することができた。

7 生徒感想

▇普通科2年 吉田天比古(西山中出身)

 今年のバイオサミットは,例年と異なる発表形式だったため,これまで参加したどの大会よりも緊張と期待を感じるものでした。大会はZoomで行われ,代表者一人が発表を行わなければなりませんでした。そのため,質疑応答では自分が持つ知識と経験を駆使し,適切な答えを相手に伝えるという技術を養える良い機会になりました。

 また,セッションでは,互いに情報交換することができ,自分たちの研究にも通じるとても有意義な交流となりました。

▇普通科2年 志田昌也(高崎中出身)

 今大会では,コロナ禍の影響でリモート開催となり,私たちは四苦八苦しながら取り組みました。リモートという都合上,代表者一人がパワーポイントを用いて発表します。そのため私たち共同研究者は,発表原稿をつくったり,発表練習のタイムキーパーなどのサポートに徹しました。

 この大会は全国から選抜された研究ということでレベルが非常に高く,賞を逃したことはとても残念ですが,他校のレベルの高い研究発表を聞くことができ,とても刺激を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多賀城市八幡上二地区における津波波高標識設置活動について

 8月5日(水)に,多賀城市八幡上二地区において,津波波高標識設置活動を行いました。

 この活動は,東日本大震災時に地域をどのくらいの高さの津波が襲ったのか,その痕跡を計測したり,住民から聞き取り調査を行ったりして,電柱などに津波波高を示す標識を設置するというものです。八幡上二地区における活動は今回で3回目でした。

 当日は八幡上二地区より区長さん,副区長さん,多賀城市交通防災課より2名,本校防災委員生徒3名が参加しました。

 今回の設置場所は,多賀城市立八幡小学校の正門前で,建設中の津波避難道路に上がる階段にも近い場所です。設置した標識が小学生だけでなく地域住民の防災・減災につながることを願っています。

 

 

 

今回,許可をいただき,建設中の津波避難道路を見学させていただきました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《生徒感想》

▇1年 災害科学科 玉川 淳之介

 私は今回の津波波高標識設置活動を通して,震災の経験を後世へ継承していくことの重要性に改めて気付かされました。私は,波高標識を設置することによって,震災時の津波の高さを認識しやすくなり,地域の方々の防災意識もより一層高まるのではないかと考えました。

 また,今回特別に建設途中の高架橋に入らせていただき,見学することができました。現在は砂利の上を舗装する作業をしており,復興が進んでいることを改めて意識させられました。

 今回の活動は地域の方々や私にとって重要な意味をもつ活動となりました。

 

▇1年 災害科学科 菊地 優衣

 私はこの活動でたくさんの貴重な体験をすることができました。

波高標識を設置する際には,道路側と歩道側の高さがずれないようにするのが難しかったです。今回設置した波高標識が,誰かの「震災を知り,災害について学ぶきっかけ」になればいいなと思いました。

 また,多賀城巡検のときには行けなかった避難道路も歩かせていただき,道路の構造や災害時の避難経路などを実際に見て知ることができました。

 一緒に標識を設置してくださった区長さんは,2回も津波を経験しており,そのお話も聞くことができてよかったと思います。区長さんたちのように,ここで起きた災害を知らない人や将来のために,震災を経験した私たちが今できることを積極的に行っていきたいと思いました。

 

▇3年 災害科学科 小野寺 莉美香

 八幡小学校前の道路に波高標識を設置させていただきました。地域の方や震災の経験がない世代にも防災への興味をもってもらうきっかけになってほしいと思いました。

 また,建設中の清水沢多賀城線を見学させていただき,授業で習った避難階段や耐震補強対策を直接見ることもできました。

 東日本大震災の津波だけでなく,チリ地震津波も経験している区長さんから,当時の様子や地域への想いなど,たくさんお話を聞くこともできました。とてもよい経験になりました。ありがとうございました。

 

科学部「メダカ班」塩竈市浦戸諸島における現地踏査

 私たち科学部「メダカ班」のメンバー3人と災害科学科2年生の課題研究「地質班」の4人は,令和2年8月2日(日)に塩竈市浦戸諸島に渡り,現地踏査を行いました。私たち「メダカ班」は,寒風沢島及び野々島においてメダカの生息調査を,課題研究「地学班」は桂島において地質の把握とデータ測定を行いました。
 「メダカ班」がはじめに訪れた寒風沢島では,島の奥部にある田んぼの一角でメダカの生息を確認しました。梅雨明け初日の晴天の元,風景画のようなのどかな景色の中でメダカを追いかけ,大いに夏を感じることができました。
 その後,渡船を使って次の目的地である野々島に渡り,波音が響く浜辺で昼食を済ませ,昨年にメダカの生息が確認されている海辺の細い水路でメダカを確認し,生体を採取しました。水は少し濁っていましたが,メダカが生きていくのに支障が無いらしく,数多くのメダカの生息が確認できました。
 今回のメダカの生息調査では,東日本大震災以降のメダカの生息の有無と,メダカを採集した場所のpHを測定しました。今後の研究では,現地で採水したサンプルの塩分濃度を測定し,さらには浦戸諸島のメダカの塩分耐性を調べ,市販のメダカとの比較実験を行いたいと思います。

▇1年普通科 渡邉 廉(塩竈市立玉川中出身)