SSH3年次(2020年度)

2020年9月の記事一覧

日本植物学会第84回大会(名古屋)高校生研究ポスター発表

1 目 的

 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  公益社団法人日本植物学会

3 日 時  2020年9月21日(月)10:00~11:30,13:00~15:00

4 会 場  オンライン開催

5 発表題・参加者

  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探る~」

  〈科学部〉11名(普通科1年4名,普通科2年4名,普通科3年3名)

   ★最優秀賞★

6 実施内容・評価

 科学部マツ班として参加した高校生研究ポスター発表では,全国各地の高校から36チームの参加があり,そのテーマは植物のみならず菌類や環境保全など様々なものであった。

 マツ班の研究については,これまでの先輩方から受け継いだ4年間の研究を膨らませ,土壌成分に着目して松枯れの原因を探る内容であった。

 発表会はチャットを使用した意見交換が随時行われ,研究者や他校の高校生から質問やコメントが寄せられました。ある研究者とのやりとりの中で,今後の研究につながるヒントを得ることができたことが大きな収穫となりました。

 閉会式では,優秀賞と特別賞の発表の後,最優秀賞で多賀城高校科学部の名前が読み上げられました。新たな課題と大きな収穫を得た大会となりました。

7 生徒感想

■普通科2年 千葉瑠輝(上越市立大潟町中出身)

 今回のポスター発表会への参加はWeb上での開催だったことで,会場の雰囲気を体で感じたり,相手の目を見て話し合ったりすることができず,とても残念でした。

 しかし,Web上での開催ということで利点もあり,普段の発表会では聞くことのできない大学の先生による高度な研究発表を聞くことができました。研究者による発表は,間の取り方や抑揚のある話し方,スライドの構成など,参考になる点が多くありました。その発表の中で,植物の体の構造を3D画像で表現したものがあり,とても興味を引かれた面白い発表でした。

 今回の経験を次の発表の機会にいかしていきたいと思います。

■普通科1年 三橋倭士(仙台市立岩切中出身)

 植物学会はオンライン開催ということで,私が今まで経験したことのないものでした。他校の生徒や大学の先生からの質問に対して,みんなで考え適切な返答をすることができたと思います。他校のポスターに対して投げかけた質問も分かりやすく答えてもらえて,自分の知識を深めることができました。

 審査の結果,最優秀賞をとることができ,とてもうれしいです。これまで積み重ねてきた先輩方の研究を継続し,今後も学校の環境保護に努めていきたいです。

 

「令和2年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」に参加しました。

 例年、神戸で行われる研究発表会が、今年はオンライン開催となった。本校からは災害科学科3年生4名(大堀楓河、工藤颯太、小竹叶多、西塚大翔)が参加し、「太陽光発電の電力を、災害時に高める方法」の発表題で研究発表を行った。結果は一次審査の段階で落選し、二次審査には進めなかったが、1年以上かけて研究してきた成果を発表する貴重な機会になると同時に、全国のSSH校における研究レベルの高さを実感して刺激を受けることができた。

生徒感想

■小竹叶多(3年7組田子中出身)

 全国SSH発表会に参加することで、発表のノウハウを学ぶことができました。これまで実験を繰り返し、まとめた内容を見ている人にもわかりやすく伝えなければ意味がないものとなってしまうため、ポスターをまとめる際には、文字の大きさやフォントの種類にまでこだわって作りました。これまでの課題研究を通して、様々な視点から事象を捉えることができるようになったと思います。一つの視点からでは解決できない問題を多角的に見ることで課題解決に至ることができ、楽しさすら感じられました。全国の同世代の人たちの持つ疑問や目の付け所には驚かされました。今後、日常生活を送る中で、常に疑問を見つけ出し、一歩踏みとどまって考える姿勢を続けていきたいと思います。

■西塚大翔(3年7組高砂中出身)

 私たちは、太陽光発電を低コストで電力を上昇させることを目的に課題研究を進めてきました。課題研究を本格的に始めたのは2年生の夏ごろで、始めた当初はとても人に発表できる内容ではなく、何回も手直ししたのは今となっては良い思い出です。この活動で得たものは多く、パワーポイントやエクセルなどのパソコンスキル、論理的思考力も向上したと実感しています。他の高校では経験できないようなことから多くのことを学ぶことができたと思っています。今回の経験で養ったことを、将来に活かしていきたいと思います。