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2024年5月の記事一覧

SS地域防災活動(宮城海上保安部と日本赤十字社宮城県支部との合同訓練)

 5/23(木)に貞山ふ頭、石巻湾で行われた「宮城海上保安部と日本赤十字社宮城県支部との合同訓練」(主催:宮城海上保安部、日本赤十字社宮城県支部)に災害科学科の1年生12名、2年生17名が参加しました。災害時の初期対応や救助活動について直接の体験から学ぶとともに、課題発見や進路意識の醸成につなげることを目的として参加しました。

 巡視船ざおう乗組員の方々と日赤職員の方々とともに、傷病者役としてトリアージ訓練に参加したり、医師等によるヘリコプター離着船やボートへの移乗を見学したりしました。また、事前学習として短期救命講習を受講し、訓練後には代表生徒2名が訓練検討会で意見交換を行いました。

 普段経験できない体験を通して様々な学びがありました。

 

<参加生徒の感想>

 海保、日赤の方々は連絡を絶やさず、すれ違いが起きないように報告した内容を何度か確認し合っている姿が見られました。どんな現場でも確実な報告が人の命を救っていくことを実感し、指示されたことはすぐに実行していくことが重要なんだなと思いました。

 さらに、海保の方に話を聞くと、海保は人命救助だけでなく環境保全や海洋調査、密輸犯罪の取り締まりなどたくさんの役割を担っていることを教えていただきました。

 今回の訓練で新たに知ったこと、改めて感じたことが多く、とても良い体験でした。

災害科学科1年 和泉璃衣子 (塩竈市立第二中学校出身)

自然災害共同研究(有珠山)

【目的】
災害科学科の学習充実として、日本で唯一噴火予知が行われた有珠山での野外実習を行う。災害科学を 学ぶにあたり、その一つである火山地域における自然災害の理解に努める。なお、この実習は北海道室蘭栄高等学校が地域巡検として位置付け、本校の生徒と教員を受け入れて行うもの。
【日程】令和6年5月20日(月)~令和6年5月22日(水)
【共同校】北海道室蘭栄高等学校(元SSH指定校)
【参加生徒】2年災害科学科 2名
【講師】北海道室蘭栄高等学校 教諭 阿部英一氏
北翔大学 教育文化学部教育学科 教授 横山 光 氏
有珠山ジオパーク、有珠山火山マイスターネットワーク 阿部秀彦氏
【実施内容・評価】
実習2日目には、北海道室蘭栄高等学校の1年生と共同でユネスコ世界ジオパークにも認定されている洞爺湖有珠山ジオパークにおいて実習を行い、専門家の指導のもとで火山噴火の痕跡の踏査やクリノメーターを活用した断層の調査などを実施。実習3日目は有珠山火山マイスターネット ワーク 阿部秀彦氏のガイドのもと、昭和新山の巡検も実施することができ、活火山の様子を目の当たりにすることができた。
今回は実習2日目に測定したクリノメーターのデータをもとに課題研究に 取り組み、「マグマ上昇場の推定」を試みる課題研究へと応用することが できた。巡検をきっかけとして課題研究を膨らませるのは貴重な取り組み であった。

 

 

 

 

関西大学による模擬講義

1 目  的

  災害科学分野に関する大学の模擬講義を聞くことで、自分の進路について考えを深化させるとともに、明確な進路目標設定の一助とする。また、入試制度についての理解を深め、目標達成のために行うべきことを確認し、学習に主体的・継続的に取り組む意識づけをする。

 

2 日  時       令和6年5月21日 (火) 14:20~17:00

 

3 場  所       本校 iRis Hall

 

4 対  象       災害科学科   1年(40名)・2年(40名)・3年(37名)     計117名

 

5 実施内容・評価

災害科学科1年生から3年生を対象に、関西大学教授陣による災害科学分野に関する模擬講義が実施されました。平野義明教授による生体材料化学、高橋智幸教授による津波・高潮・洪水等の水災害に関する講義では、社会のニーズと研究におけるシーズをどのように結びつけるのか、研究の目的とプロセスについての実例を紹介していただきました。大学レベルの講義を聴講することで、将来自分が学びたいと考えている分野の研究成果が社会でどのように役立っているのかを知ることができ、生徒が自身の進路について考えを深化させる良い機会となりました。