SS野外実習Ⅱ「栗駒・気仙沼巡検」を実施しました!
【目的】
露頭見学や試料採取に適した県内外のフィールドにおける、地学分野の観察・調査の野外実習を通して、
私たちを取り巻く地球環境を理解する。また、これまでの学習をもとに岩手宮城内陸地震や東日本大震災の
被災地を巡り考察することを通して、防災への意識付けの強化を図る。
【日程】
10 月25 日
栗原市ジオパーク(研修)→荒砥沢ダム(現地視察)→一関市祭畤大橋(現地視察)→一関ビルにて講話
10 月26 日
気仙沼市復興祈念公園(研修)→リアス・アーク美術館(見学、講話)東日本大震災遺構・伝承館(講話、見学)→宿舎にて講話・研修(過疎高齢地域における地域防災について)
10 月27 日
大谷海岸(研修、講話)→小泉海岸(研修、講話)→南三陸(震災遺構高野会館跡、南三陸町防災庁舎跡、さんさん商店街(見学、研修、講話))→南三陸ホテル観洋(ワークショップ、ファシリテーター養成講習)
【参加生徒】第2 学年 災害科学科 37 名
【講師】
東北大学学術資源研究公開センター 教授 高嶋 礼詩 氏
栗駒山麓ジオパーク推進協議会 専門員 鈴木 比奈子 氏
気仙沼市津谷小学校 教諭 阿部 正人 氏
気仙沼市リアス・アーク美術館 館長 山内 宏泰 氏
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 館長 芳賀 一郎 氏
南三陸ホテル観洋 第一営業次長 伊藤 俊 氏(南三陸町語り部)
宮城県防災委員会、国民保護協議会委員 吉田 千春 氏
【実施内容・評価】
生徒の振り返りから、「百聞は一見にしかず」「現地に行って見るべき」という声がとても多かった。東日本大震災の爪痕が防潮堤という形で消えている昨今、その地で被災した方々から話を伺うこと、そしてその追体験をすることが重要と考えて実施し、参加生徒も自分事として捉えることができている。
【参加生徒の感想】
岩手・宮城内陸地震の被災地を辿った。栗駒山の地滑り、荒砥沢ダム崩落地を見学し、そのスケールの大きさを実感した。栗駒ジオパークビジターセンターでの映像を見ることと先生の解説を受けることで、より理解が深まったと思う。この規模の地滑りでは大きな被害を生んでしまうと思うので、地滑りの危険性がある人口密集地を調べたい。岩手県旧祭畤大橋では地面のずれにより橋が折れてしまっていた。
大きく太い鉄骨をいとも簡単に折り、破断させてしまった現場、広範囲で地滑りしている現場を見て、自然の脅威を実感したと共に、これをどのように伝えるべきか考えるきっかけになった。