3年生 防災ワークショップが行われました
3年生防災ワークショップとして3つの取組が並行して行われました。いずれも外部講師を活用した先進的な取組となりました。
1 地理,総合的な学習の特別授業
静岡県立裾野高等学校の伊藤智章先生をお招きして,地理の特別授業「デジタル地図帳で マイ・ハザードマップを作ろう」が行われました。 来年度,災害科学科が新たに設置される本校生徒に,タブレット端末を使った「デジタル地図帳」を紹介し,活用方法を考えてもらう目的として行われました。 特に,ICT(情報通信技術とコミュニケーション)と地域資源を活用した新しい防災教育および地理教育教材の在り方と,被災地からの効果的な情報発信についての講義もあり, 実際に地図ソフトに新聞記事データなどを添付する実習を行いました。 パソコンで加工した地図は,タブレットで持ち歩くことができることから,震災を記録するにとどまらず,町歩きガイドとしても活用ができます。
多数の参観者,報道関係者の方々にお越しいただきました。
2 防災図上訓練
八千代エンジニアリング株式会社の寺脇学氏による防災図上訓練が行われました。 始めに自然災害全般についての説明や,避難行動について考えなければならないことなどについてお話しをいただきました。 今回は日本での被害件数が多い豪雨災害について学びました。 図上訓練では河川の氾濫、洪水,土砂災害などを想定し,100名の住民をどのように避難させるかをグループで話し合いました。 過去の災害について知ること,どのような災害がどの規模で,時間によってどのような経過をとるのか考えて住民を避難させることは 常に意識しておき判断しなければならないことを,この訓練から学びました。 避難とは「難(災害)を避ける,逃れる知恵を持ち,自分の命を自分で守ること!」であるという考えを学びました。
防災図上訓練が行われたクラスの様子。「避難」とは何か,生徒たちも真剣に考えています。
3 大学生によるワークショップ東北学院大学の和田正春教授とその学生の方々による,防災ワークショップが行われました。 防災ワークショップでは,与えられたテーマに沿って生徒が意見を出し合います。 学生の皆さんはファシリテーターとして生徒たちの議論が深まっていくのを手助けしてくれました。
与えられたテーマ
- 避難計画について なぜ避難は避難計画通りに進まないのか?
- 近隣の助け合いは期待できるのか? 助け合いは期待できるのか?
- 備えあれば憂い無し・・・ でもなぜ備えは不十分なのか。防災の知識はなぜ伝わらないのか?
- 防災を新しい技術の力で進めたい そのために必要なことは?
- 住民が望まない堤防が創られた 高台に土地が整備されたがそこに移転する人は少ない 望んでいることが行われないのはなぜ?
各テーマについての意見提出とグルーピング
グループでまとめた意見発表の様子