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防災学習プログラム 平成30年度

多賀城市大代地区公民館「防災キャンプ」

多賀城市大代地区公民館「防災キャンプ」に参加しました!

8月10日(金)・11日(土)と1泊2日で,多賀城市大代地区公民館で行われた「防災キャンプ」に本校生徒5名(防災委員・有志)が参加しました。今年で3年目となるこのキャンプには,多賀城東小学校の4~6年生だけでなく東豊中学校の生徒も参加しました。小・中・高校生が協力し,防災に関する様々な内容について体験を通して学びました。

【消防士による心肺蘇生法とAED実習,消火器体験】

【公民館のかまどベンチを利用してのビニール袋炊飯】

【大代地区自主防災組織による防災資材組み立て体験】

【本校生によるDIG(災害図上訓練)】

【ろうそくづくり】

【生徒感想】

3年 災害科学科 阿部 大和(気仙沼市立小泉中学校出身)

 自分たちが担当をした小中学生との災害図上訓練は,自分にとってとても刺激になりました。高校生の私が普段,災害図上訓練のような活動をするときは,当然ながら高校生同士で行います。ですので,今回の場合,小学生と共にいかに要領良く進め,でもヒントを与えすぎないで小学生から考えを引き出すということに難儀しました。

 自分の担当した班では,地図の読み取りに時間をかけ過ぎてしまい,肝心の話し合いとまとめがかなり急ぎ足になってしまいましたが,小学生はみんな真面目に取り組んでくれました。小学生にとって今回の経験が災害時に役立つかどうかは分かりませんが,リスクマネジメントの感覚を少しでも感じてもらえていれば幸いです。

今回は反省点も多々ありますが,実際に行わなければ得られないものだと思うので,とても良い経験となりました。次の機会に生かしたいと思います。

 

2年 災害科学科 佐瀬  翼(多賀城中学校出身)

 私は,災害を想定して公民館に1泊する防災キャンプは初めてだったので,災害時のイメージをもつ,知識を活かすという意味でとてもいい経験ができました。また,小中学生と1泊を通しての交流や協力しての活動もあまり経験がなかったので避難所での共同生活もイメージできたので良かったです。

 小中学生は,1つ1つの活動に全力で取り組んでいました。少しはしゃいでいても,いざとなると目の輝きが増して一生懸命になる姿に感動しました。東日本大震災の時には,小学生や幼児だったのに防災・減災について関心があり,自分の考えもしっかりともっていて驚きました。これから,もっと下の世代も防災・減災に関心をもち,防災キャンプなどに参加してほしいと思います。

小学生と接したことで,昔の自分を思い出して当時を振り返ることもできました。貴重な機会をありがとうございました。

 

2年 普通科 武藏 陽治(東仙台中学校出身)

 今回のキャンプはとても充実したものとなりました。地域の方々が企画してくださったサバ飯作りやテント組み立てでは,学校の授業では得ることができない知識を得ることができました。

また,私たちが企画した災害図上訓練では,小学生が真剣に取り組んでいて,高校生の私たち以上に防災についてしっかりと考えているのだなと感じました。

参加する前は不安しかありませんでしたが,小学生が防災について真剣に考えながら私たちの企画に参加してくれたため,自分たちの活動がとても良いものだったと気付き,達成感を得ることができました。

 今回のキャンプの成功は,地域の方々やボランティアで参加してくれた中学生のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。

山王地区公民館防災キャンプ

  防災委員会より7名の生徒が防災キャンプにボランティアとして参加してきました。自己紹介を兼ねたゲームを本校生が中心となり実施し、グループ毎に交流を深めるきっかけをつくることができました。カートンドッグ作りは小学生のお手伝いとして、防災に関する講義や実習には小学生と同じ目線で参加することができました。本校生としても、とても有意義なものとなりました。

 

 小学生・中学生・高校生、地域の方々との交流はとても楽しく貴重な体験でもありました。今日は1日を通してサバ飯のカートンドッグ作り、仙台管区気象台による講義、消防士・消防団による消火器の使い方と簡易トイレの作り方についての説明を行いました。小学生は今年も積極的で本当に楽しく学んでいて、その姿はとても凜々しく2年連続参加して良かったと改めて感じました。小学生には来年も是非参加して欲しいし高校生も積極的に参加することで防災の輪が広がると思いました。(3年 関根愛美)

 これまで小学生や中学生と交流する機会があまりなかったので、とてもよい経験になりました。防災についても改めて学ぶことができたので良かったです。(3年 若松実花)

 今回はボランティアということで参加しましたが、災害についてこれから実践できるようなことばかりでした。いくら物質を備えたところで、それを効果的に使うことができなければ無用の長物となるので、しっかりと知識も身につける必要があると感じました。(1年 佐藤 遥希)

 今回の山王地区公民館防災キャンプは、小中高生と大人の方々と行いました。普段の防災についての学習は、小学生のみ、中学生のみといった偏った年齢層の集団で行うことが多いと思うのですが、実際に災害が起こったら地域の方々と協力しなければならないので、そういった点では、今回の防災学習は実際に近い形で行えたと感じています。普段行えないようなことも沢山行って、災害に関する知識も深まりました。(1年 松山 翔海)

 当日は暑かったので、怪我に加えて熱中症も心配されていましたが何事もなく楽しく終わることができました。事前研修ではカートンドッグを試作しました。そのときはアルミホイルの巻きが足りず、焦げてしまいました。その失敗から当日はアルミホイルの巻く回数を増やすことによりよい焼き加減となりました。魚肉ソーセージの他にも、ちくわを挟んだものもつくりました。絶品でした。

 活動を終えて小学生が興味を持って主体的に取り組んでいる姿はとても良かったと思います。また、災害時に役立つ情報を知ることができて良い経験になりました。しかし、一方で交流が少し足りなかったかもしれないという思いもあります。また、多高生として、防災についての知識をさらに深めていく必要性を実感しました。次回にこういった活動に参加するときには今回の反省を活かしていきたいと思います。(1年 千葉 美月)

 

 

岩沼市玉浦地区子ども育成会「防災キャンプ」に参加しました。

 7月21日(土)に,本校1,2年生の防災委員15名が,岩沼市玉浦コミュニティセンターで行われた「防災キャンプ」に参加しました。
 玉浦地区では,子ども育成会が毎年「防災キャンプ」を開催しています。
 防災委員は,小学校4~6年生を対象に「災害図上訓練」を担当しました。2名が進行役を務め,13名が各グループに入って活動をサポートしました。
 まず,スライドを用いて「地震・津波の基礎知識」を確認しました。

 次に,玉浦地区の地図を用いて,津波が心配される場合に避難できる「3階以上の建物」に印を付け,その場所からコンパスで200m,400m,600mの円を地図に示して避難所要時間を把握させました。
 玉浦地区の小学生は,自分の地域を知り,しっかりと災害時の避難場所を考えていました。

 そして,西日本豪雨の写真や資料を提示し,岩沼市のハザードマップも確認させました。
 玉浦地区は,大雨によって阿武隈川が氾濫した場合,浸水域になると想定されており,今回の豪雨災害は決して他人事ではないことを確認することができました。
 最後に,台風や大雨で洪水の心配があるときには,避難指示が出なくても川が氾濫する前に内陸部への避難が必要であることを確認しました。

 防災委員は,玉浦地区の小学生,地域の方とともに津波・洪水の避難場所や避難するタイミング等を考えることができました。小学生が真剣に考える姿に刺激をいただきました。貴重な機会をありがとうございました。
【生徒感想】
1年 普通科 千葉 美月(田子中学校出身)
 私は今回進行役を務めました。打ち合わせ期間が短かったので,私は限られた時間で要点を整理し,小学生に伝わるような表現を考えました。バスの中でも原稿を見直し,いざ本番。本番では緊張してしまい,思ったように話せませんでした。しかし,小学生は積極的に活動してくれたのでよかったです。
 今回,うまく進行できず悔しさも残りました。この経験を多高祭での発表やこれからの生活に活かしていきたいです。

1年 普通科 堀内 海里(塩竈第三中学校出身)
 今回の防災キャンプは,私にとって初めての校外での活動でした。バスでの移動中に,玉浦地区の災害公営住宅も見ることができ,以前よりも復興が進んでいることが分かって嬉しく思いました。
 今回の活動は,小学4~6年生を対象に行ったものでした。震災当時,2~4歳だったので,当時の記憶はほとんどないと思います。しかし,ワークショップでは,小学生たちが「ここは危ないから行かない方がいいよね。」「避難するときはここに逃げよう。」と話し合っており,自分のこととして考えていてすごいと思いました。
 私たち防災委員のプレゼンテーションやワークショップによって,防災・減災に関する知識がより深められたと思うので,今後もこのような活動を一つ一つ大切にしていきたいと思います。

1年 災害科学科 細井 実桜(高崎中学校出身)
 防災キャンプに参加した小学生は,楽しそうに,そして真剣に活動に参加してくれていたので,しっかり自分の住む地域について考えているなと思いました。
 私は災害科学科ということもあり,今回の活動がとても楽しかったです。特に,スライドを用いた「地震・津波の基礎知識」では,新しく分かったこともあり,参加して良かったと思いました。またこのような機会があったら,参加したいです。

2年 災害科学科 佐瀬 翼(多賀城中学校出身)
 防災キャンプに初めて参加しました。まず,小学生が明るく元気で圧倒されました。それでも,やるときは真剣に活動に参加し,しっかり意見を発表できていて立派だと思いました。
 私のグループでは,高い建物の場所,自分の家からの避難所要時間を考えただけでなく,どこに避難するべきか様々な意見が出て,有意義な活動となりました。私自身も玉浦地区のことや小学生の防災に対する考えを知ることができて,とても勉強になりました。
 このような大規模な防災学習ができるのも,スタッフの方々の力があってこそ,誰かの支えがあってこそだと感じました。各地域でも防災キャンプを行い,より多くの人が参加してくれたら良いと思いました。

塩竃一中 防災活動

 6月10日(日)に,本校2年生の防災委員13名が,塩竈一中の「防災活動」の講師を務めました。  この日は,塩竈市総合防災訓練の日で,塩竈一中では,市全体の避難訓練の後に学年毎に防災活動に取り組みました。
本校防災委員は,中学2年生115名と地域の方を対象に「多賀城高校における防災活動の発表」「防災ワークショップ」を行いました。「多賀城高校における防災活動の発表」では,「災害科学科の授業内容」も紹介しました。塩竈一中の生徒さんは,私たちの発表を興味深く聞いていました。

「防災ワークショップ」は,地域の方にも参加していただき,12グループに分かれて行いました。グループ毎に自分が「沿岸部」「都市部」「山間部」のどこにいるかを決めてもらい,その場所で台風が接近して大雨と強風が心配されるときに「起こりうる災害や被害」と「事前の備えや身を守る行動」を考え,最後には全体で発表しました。地域の方がたくさん参加してくださり,中学生と活発な意見交換が行われて有意義なワークショップとなりました。防災委員にとって貴重な経験となりました。ありがとうございました。

【生徒感想】
2年 災害科学科 小角神月(高崎中出身)
 ワークショップでは,メインファシリテーターをさせていただきました。不安と緊張はありましたが,他の防災委員メンバーと塩竈一中の生徒さん,地域の方々のおかげで,限られた時間の中でスムーズに進めることができました。中学生だからこそ思いつく考えもあり,私自身が学ぶこともありました。この経験を災害科学科の活動でも活かしていきたいです。

2年 普通科 長浜ひかる(塩竈一中出身)
 今回は自分の出身校ということもあり,やりやすいところもありました。自分が中学生のときは,高校生と一緒に防災について学ぶ機会はなかったのですが,後輩たちは,みんな防災への意識や自分の意見をしっかりもっていて凄いなと思いました。もっと中学生と高校生とで防災について考える機会が増えると良いと思いました。

2年 普通科 武藏陽治(東仙台中出身)
 始まる前は心配でしたが,話し合いが活発に行われていたので,とても良かったです。また,地域の方々のご協力もあり,貴重なご意見をいただくことができました。そして,私自身も防災に対する意識が高まったように思います。今後の活動でも,防災・減災についての知識を多くの人に広められるよう,努力していきたいです。

2年 災害科学科 佐瀬 翼(多賀城中出身)
 中学生は,僕たちの説明をしっかり聞いてくれました。また,たくさん質問をいただきました。そんな前向きな姿勢を見て,中学生の防災意識の高さや何事にも全力で向き合い解決しようとする積極性を感じ,素晴らしいと思いました。自分にも新たな発見があり,とてもいい経験ができました。ありがとうございました。

くらしと安全A 特別授業「DIG(災害図上訓練)」

5月30日(水)に,くらしと安全Aの特別授業「DIG(災害図上訓練)」が行われました。
 講師に八千代エンジニヤリング株式会社の寺脇氏をお招きし,2学年全員に授業を行っていただきました。多賀城市で発生した過去の災害やハザードマップ,洪水・土砂災害などについて学んだ後,グループごとにDIGに挑戦しました。設定や地図を踏まえながら,どのように避難をすれば良いかを考えることができました。特に災害科学科の生徒たちは,これまでの専門的な学びを生かして,地形や状況などから幅広い想定をして考えていたのが印象的でした。
 災害はいつ,どこで起こるか分かりません。今回の学びをきっかけに,もしものときに適切な避難ができるようになってほしいと思います。

【生徒感想】
・今までは自分が避難することしか考えたことがなかったので,自分たちがその地区の防災リーダーになった設定で地域の人々をどのように避難させればよいか考えるというのは新鮮な体験でした。
・日頃から災害について考え、家族と話し合うことが大切だと思いました。避難訓練をしているとはいえ,避難訓練どおりにいくとは限らないので,自分で意思決定することが必要となると分かりました。いつ災害が起こるか分からないので,常に備えておこうと思いました。
・今回の授業では,洪水や土砂災害が起こったときにどのように避難すれば危険でないか,高齢者はどうするのかなど,普段あまり意識できていないことを考えることができてとても良い機会でした。これを機に,自分の家の周辺はどうなのか調べて災害に備えようと思いました。また,災害が起きたときに臨機応変に対応することが大事だと学びました。

徳島ダッシュ隊との交流

 3月27日(火)に徳島ダッシュ隊の皆さんが多賀城高校に訪問してくださり、生徒会と交流を行いました!!
 まずは菖蒲田浜に行き、七ヶ浜の当時の被災状況や復興状況、防潮堤の説明などを行いました。

 次に、イオン多賀城店を訪問し、津波の映像や都市型津波について説明を行いました。

 津波の映像に、驚きを隠せない様子で、津波の脅威を実感できたようでした。
 まち歩きのあとは、学校に戻り、活動紹介とワークショップを行いました。

  

 最後に、記念撮影を行いました。

 徳島ダッシュ隊の皆さんは、本校のホームページを見て、防災交流がしたいと本校を訪れてくださいました。このように来て頂いた方々との出会いを大切にし、防災・減災の大切さを全国に拡げていきたいと思います。