CSSC連携事業「情報セキュリティ」講演会
12月16日,電気通信大学教授でありCSSC(技術研究組合制御システムセキュリティセンター)理事長の新誠一先生をお招きし,2年生全生徒を対象にご講演いただきました。この講演会は,情報科科目「情報の科学」における単元「情報社会と情報モラル」の学習の一環として,特に情報セキュリティについて専門的側面から学ぶことで情報社会へ参画する態度を育成することを目的に実施したものです。講演では,現代社会の情報セキュリティ事情だけではなく,「未来を見るためにはまず過去を知ること(過去を知らない人に未来は見えない)」「1つではなく2つ・3つを意識した行動をすること(必ず裏付けをとること・2重3重に鍵をかけること・バックアップをとること)」など,これからの社会を担う高校生に熱いメッセージをいただきました。スマートフォンなどのネットワーク機器を自在に使いこなしている生徒にとって,情報社会への関わり方を再考するものとなりました。
☆生徒の感想より(抜粋)
阿部拓人さん
この講演を聴くまでは,情報化が著しく進歩したこの現代社会における情報ネットワークの問題点などを深く考えたことがなかったのですが,講師の先生の具体的なお話を聴いて,コンピュータの進歩に伴い,いかに私達が危険な状況下に置かれているか,また実際に問題も発生し始めているということを知り危機感を感じました。私達はコンピュータの仕組みや全容を知らないのにケータイやパソコンにお金や情報を安心して任せてしまうという危険な行為をしてしまっていることに驚きました。
早坂学起さん
セキュリティのしくみなどはもちろん専門的な知識が必要ですが,基本的な考え方は普通の防犯と変わらないのではないかと感じました。不審な出入りをさせない,監視する,鍵をかける,騙されない,確認をとる,たくさんの防犯を重ねるなど,形が違うだけでやっていることや考え方は昔から変わらないし,こうしたセキュリティは個人が意識するだけで大きな効果が出ると思いました。よく分からないモノに自分の一部を預けないと生活できない以上,セキュリティを考えるのは当然で,これまで以上に意識して生活していこうと思いました。