平成29年度以前のESD

石巻市牡鹿半島で野外実習を行いました

9月26日(土),27日(日)の2日間, 「野外観察を通じて地学の調査法や考え方,私たちを取り巻く地球環境を理解する」ことを目的とし,2年生11名が牡鹿半島で野外実習,多賀城高校で実習まとめ作業を行いました。 講師として東北大学学術資源研究公開センターの西弘嗣先生,高嶋礼詩先生をお招きしました。

1日目(9月26日(土))

 野外実習実習地は牡鹿半島の月の浦漁港,荻浜,狐崎漁港,福貴浦漁港,鮎川漁港,御番所山公園の6か所。 それぞれの地点で露頭(地層)の観察,走向傾斜の計測,記録を行いました。 浦戸野外実習に引き続き,今回の実習も宮城教育大学COC事業の協力を得て,i-Padを用い写真撮影や記録を行いました。

  

  

野外実習の最後は,御番所山公園から金華山を観察しました。 今回の各実習地点で観察した地層からわかる牡鹿半島の成り立ちを説明していただき,1日目の実習を終えました。

  

2日目(9月27日(日))

 実習のまとめ作業2日目は,多賀城高校でまとめの作業を行いました。1日目に測定した走向傾斜を地図上にプロットする作業や牡鹿半島の地質構造の確認をしました。 また,地層観察からわかった地球の地殻変動や海水準変動をまとめる作業をしました。

  

講師の先生方は,大学の講義レベルの内容を高校生にも理解できるように噛み砕いてご指導してくださいました。 参加した生徒たちも先生方のお話に真剣に耳を傾け,自分たちの住んでいる宮城県,そして地球がどのような地殻変動を経て現在に至るのかを学ぶことができました。 「実際に歩いて露頭を観察することで,地層の成り立ちや危険箇所を知ることができ,防災にも役立つ。」というお話もいただきました。