令和元年度 福島大学AI(アカデミックインターンシップ)

令和元年7月29日,福島大学アカデミックインターンシップが行われ,2学年の文系生徒17名(男子9名,女子8名)が参加しました。

 昨年度に引き続き,大学での学びを試行的に体験することを通して視野を広げ,主体的で深い学びにつなげ,進路意識を高めることを目的とし,実施されました。今年度も大学側の多大なるご協力のもと,様々な学問領域にわたる興味深いプログラムを組んでいただきました。

 

午前中は,人間発達文化学類の中村洋介先生の講義を受講しました。2013年に中村先生が実際に行ったソロモン諸島での現地調査のお話,2014年にフィリピンでの台風・高潮の甚大な被害を受けての現地調査の様子などを通じ,世界規模での防災に対する意識の必要性や多様な考え方を学びました。

 

昼食は,大学の学生食堂を利用させていただき,講義を終えた大学生に交じって,多様なメニューに悩みながら,思い思いに食事をとりました。

午後は,経済経営学類の佐藤寿博先生による,経済学の基本についてレクチャーをいただき,その後,「オークションの仕組み」や「合理的な選択」を,生徒たちに「自分だったらどうする?」という問いかけを通じて,実践的に学びました。

 

 さらに,行政政策学類の西﨑伸子先生による,「人間と野生動物の共生」をテーマに,様々な視点から生物との関わりについて,講義をいただきました。特に,「共生」という観点は地域ごと・時代ごとに考え方が異なり,「人間そのものを理解する」という,さまざまな学問分野で重視されている捉え方の大切さを実感しました。

その後,学内を見学させていただき,充実した一日を過ごすことができました。

 

【生徒の感想(一部抜粋)】

・今回の福島大学AIに参加し,模擬授業や施設見学という貴重な体験をさせていただきました。志望校を考えるというだけではなく,大学そのものの雰囲気を知ることができました。模擬授業では,高校の授業とは違い,一つのものをより深く学んでいるという印象を受けました。内容は,高校生の私でも理解できるようなもので,聞いていてとても楽しかったです。

・個人的にはオープンキャンパスだけでなく,AIに参加することでオープンキャンパスとは違った学びを得られると思いました。自分の目で直接見ることは大切だと思うので,今回参加して本当に良かったです。

・講義がスピーディーで図表や写真などの映像を駆使してイメージがしやすくわかりやすい上に,現代社会の問題として投げかけていくことで,より理解が深まった。また,敷地も広く,学食もおいしかった。