2023年11月の記事一覧
イオン防災教室ワークショップ
災害科学科1年生が、イオンモール新利府南館で開かれた「ぼうさい教室」でワークショップを行いました。このイベントは、一般の来場者に対して被災時の対応や、地震などの自然災害への備えについてみんなで考えてもらう機会を提供するものです。午前・午後各2回、2階のホールで、パワーポイントの資料を提示しながら、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を知ってもらうための説明を行いました。説明の後は、巨大地震が発生した後に、さらなる地震が発生する確率をピンポン玉を使ったくじ引きで体験してもらったり、グループに分かれ、地図を用いて注意情報下での行動や備えについて来場者と一緒に考える「図上訓練」を行ったりしました。
1.目 的(企画 イオンモール新利府)
・自然災害、防災・減災・伝災を学ぶ高校生から、地域の方々に防災意識の向上を促す。
・イオンモール、気象庁、学校などの防災に関する取組内容を知っていただき、広める機会とする。
2.期 日 令和5年11月3日(金)9:30 ~ 15:00
3.会 場 イオンモール新利府 南館 2Fライブスクエア
4.参 加 者 災害科学科1学年 27名
5.内 容
①10:30~ ②11:30~ ③13:00~ ④14:00~
防災ワークショップ *各回 約3人×8テーブル
【生徒感想】
▉ 災害科学科1年 佐藤 宏夢(向洋中出身)
今回参加した防災ワークショップでは、来てくださった方々に後発地震注意報について知って頂くために、今回の活動を行いました。子供から大人の世代に知ってもらうために説明以外にも、グループワークなど様々な活動を行いました。来てくださった方には、災害について改めて知って頂く機会になったと思います。普段耳にすることのないことを説明するのはとても難しかったですが、グループワークなどでしっかり話し合って頂いているのを見て、「次もやりたいな」と思い、やりがいを感じました。
今回のような災害にあまり詳しくない方々に説明する機会は少ないので大切にしていきたいと思いました。
▉ 災害科学科1年 中島 日和(田子中出身)
今回参加した防災フェスでは気象庁の方から提供していただいた情報をもとに後発地震についてのワークショップを行いました。 このワークショップは子連れの親子をメインの対象としたものですが、実際のところ興味を持って参加してくださる親子は少なく、参加者も大人が多く見られたように感じました。
このワークショップを通して防災について考える大切さと、相手にわかりやすく伝える大変さを改めて実感したとともに、防災について興味を持っている人の少なさを実感しました。このワークショップを通して参加してくださった方々が少しでも以前より防災に対する意識を高めていただけていると嬉しいです。
また、私たちは今後、この経験をもとに「どうすれば少しでも多くの方に防災について興味を持っていただくことができるか」について考えていこうと思います。
自然災害共同研究(釧路湿原)
【目的】
生徒が学ぶ理科及び課題研究における学習充実のため、ラムサール条約にも登録され北海道東部を代表する自然環境の一つである釧路湿原において野外実習を行う。なお、この実習は北海道釧路湖陵高等学校がSSH地域巡検として位置付けている実習であり、環境の保全を目的とした環境調査の手法を学び、環境科学における科学的な探究手法を研修するとともに、生物多様性を育む自然環境を科学的に理解することを目的とする。
【共同校】
北海道釧路湖陵高等学校
【参加生徒】
第1学年 災害科学科 3名
【講師】
北海道釧路湖陵高等学校教諭 高橋 翔 氏
(株)さっぽろ自然調査館取締役・主任技師 渡辺 展之 氏
釧路湿原国立公園温根内ビジターセセンター長 本藤 泰朗 氏
【実施内容・評価】
達古武湖森林再生事業地におけるフィールドワークでは、昆虫調査体験プログラムに参加し、オサムシ・ゴミムシ・シデムシ等の地表性昆虫の採取方法及びそれらの昆虫を環境指標として用いて自然林や再生途中の人工林の状態を評価する手法を学んだ。温根内ビジターセンターでは、野生生物の生息状況や保護活動の具体について研究者目線での講話をいただき、生徒は人間生活と自然環境との共存について、その難しさを直に感じ取っていた。本巡検を通して、湿原環境の保全を目的とした科学的調査や環境保全の意義を体験的に学び、自然との共存について深く考えることができた。
【SS科学部】多賀城市古代米プロジェクトに参加しました!
【背景・目的】
多賀城市では、創建1300 年プロジェクトの一環として、2024 年度に市の特産品である古代米を市内の小学校で育成する計画である。SS 科学部としては、室内での古代米育成のプロトコール作成に加え、市内の小中学生に対して地域の理解だけでなく、理数的な探究の実践例とするため、実験室において古代米と現代米の発芽・生育の比較と室内における古代米育成の最適条件の検討を目的として研究を行った。
【内容】
・古代米と現代米の発芽・生育の比較(理科実験室)
・多賀城創建1300 年記念事業 多賀城古代米田んぼプロジェクト(田植え)令和5 年5 月31 日
・多賀城創建1300 年記念事業 多賀城古代米田んぼプロジェクト(稲刈り)令和5 年10 月31 日
SS地域防災活動(ぼうさいきょうしつ)
【日時】令和5年11月3日(金)
【場所】イオンモール新利府 南館2階ライブスクエア
【参加生徒】第1学年 災害科学科
【内容】地域住民の方々を対象に、仙台管区気象台の協力のもと作成した「北海道・三陸沖後発地震注意情報」のワークショップを実施した。正確な理解とそれに基づく行動が求められる後発地震注意情報は、その理解が進んでおらず、一般の方々への周知が進んでいないのが実情であるため、防災を学ぶ高校生がDIGなどを交えながら正しい知識や考え方、日々の防災への備えについて考えることを地域住民に説明する機会となった。
SS先端研究研修Ⅰ「つくば研修」を実施しました!
【目的】
災害科学科において、自然科学・災害科学の最先端研究に関する知見を深め、その成果を元に災害理解・防災研究の分野への社会貢献の方法について学習する。また、実習を行う中で、データ等の具体の活用方法など、研究手法について研究者から直接学ぶ機会とする。
【日程】
10 月26 日(木)【1 日目】
研修1:A 班…建築研究所 B 班…地質標本館 研修2:地図と測量の科学館
10 月27 日(金)【2 日目】
研修3:防災科学技術研究所 研修4:物質・材料研究機構
【参加生徒】
第1 学年 災害科学科 40 名
【研修施設】
国立研究開発法人 建築研究所 (茨城県つくば市立原1 番地)
産業技術総合研究所地質調査総合センター 地質標本館 (茨城県つくば市東1-1-1)
国土交通省国土地理院 地図と測量の科学館 (茨城県つくば市北郷1 番)
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 (茨城県つくば市天王台3-1)
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (茨城県つくば市千現1-2-1)
【実施内容・評価】
本研修では、茨城県つくば市に所在する各分野の最先端の研究施設を訪問し、講義や実地見学などを実施した。1 日目には物理と地学の2 班に分かれて選択研修を行い、物理班は建築研究所、地学班は地質標本館で研修を実施した。このうち、建築研究所では、「風雨実験棟・実大強風雨実験棟」と「強度試験棟・実大構造物実験棟」の実地見学のほか、実際に風洞実験装置を用いて風が建築物に与える影響などについて、研究員より直接解説をいただいた。また、地図と測量の科学館では、国土地理院職員より、地理空間情報の活用について講義をうけて学びを深めた。
2 日目の防災科学技術研究所では、2 名の研究員から気象と防災、災害発生時の政府対応などについて講義を受けたほか、大型降雨実験施設の見学や、地震ザブトン体験を実施したほか、物質・材料研究機構では、特別研究員より物質・材料科学分野の紹介や女性研究者のキャリア形成などについて講話をいただいたのち、施設の見学を実施した。