平成27年度

防災学習プログラム 平成27年度

「新しい東北フォーラムin仙台」(主催:復興庁)に参加してきました。

10月12日(敬老の日)に、せんだいメディアテークにて「新しい東北」官民連携推進協議会(事務局:復興庁)主催の「新しい東北フォーラム」が開催され、本校生徒会と防災委員の代表8名が参加してきました。 東北では、震災復興に向けて、多様な主体(若者・学生、女性、企業・NPO・自治体等)が連携して、「コミュニティの形成」など様々な分野で、震災前には見られなかった「新たな挑戦」が行われています。

このフォーラムは、こうした挑戦に取り組んでいる様々なひとを呼んで、その様子や未来に向けたメッセージを発表しました。
 まずは、防災委員等の有志が「ボランティア・ワールドカフェ」(大学生・高校生によるワークショップ)に参加しました。 岩手大学や東北大学など東北から集まった大学生に混じり、本校生徒も活発に意見交換し、未来に向けた「東北からのメッセージ」をまとめ、発表しました。

また、1階オープンスクエアでは「新たな挑戦」リレートークが行われ、スピーカーとして本校生徒会の岩佐彩音さん(2年生)と佐藤千咲さん(1年生)が、「多賀城高等学校が取り組む防災・減災教育」というテーマ発表しました。

司会の青柳光昌氏(ソーシャルイノベーション本部チームリーダー)から将来の夢を問われると、「これまでの防災の取り組みを世界や多くの人に役立てていきたい。」という抱負を語っていました。

【感想】◇1年佐藤里紗さん「私が今まで参加してきた防災関係のディスカッションでは、大学生などの大人の方がいなかったので、今回は大人の視点から考えを聞くことができました。 その中で特に、「震災後すぐに前向きになれることができたか。」という問いには、「あの震災から生きのびることができた私がすべきことは、前を向き自分の震災経験を語ることが大切だ。」ということです。 次の災害などの教訓としてつなげ、多くの人に広げてもう二度とみんなが辛い思いをしないでほしいと思います。 その思いを一人一人が持てる様々な活動にこれからも取り組んでいきたいです。」

  

海上保安庁 水難安全教室を開催

8月26日(水)宮城海上保安部・巡視船くりこま潜水士の寺門保安官ほか15名の方々を招き、「海上保安庁 水難安全教室」が本校プールで開かれました。

これは、水難事故から身を守る上で必要な知識・技術を身につけ、また,救助の際の注意事項を知り,安全に救助する方法を習得することを目的にしています。

雨の降る少し肌寒い中、1年生が着衣のままプールに入り着衣泳からスタート、続けて力を抜いて浮き続ける 「背浮き」を演習。はじめはすぐに沈んでいましたが、浮くコツを身につけるとみんな長く浮くことができました。 次に、身の回りにあるものを使い浮くことが補助できるということで、空のペットボトルを使い「背浮き」をしてみました。 これには、とても楽に浮くことができたことで、みなから驚きの声が上がっていました。

最後に、救命胴衣を着用した「背浮き」を行い、救命胴衣の大切さを身をもって知ることができました。

(↓着衣をしての「背浮き」の演習)

STAND UP SUMMIT 2015!

日 時:2015年8月10日~12日
場 所:東京ビックサイト
参加者:2年 庄司 遼,蜂谷 茱美  1年 遠藤 瑠衣,佐々木 ひかり,菅原 寧々
8月10日(月)一日目

〇13:00
参加した5名は東京にしては涼しい8月11日に東京ビックサイトに着きました。他の参加者もぞくぞくと到着です。

  

〇14:00
いよいよ東北地区の学生交流会の開始です。まずは参加している団体の紹介です。 東北からの参加校は岩手県盛岡第二高等学校,宮古第一中学校,東北高校,東北福祉大,福島昌平高校, そして多賀城高校です。それぞれが学校紹介を行いました。 多賀城高校は2年生の庄司遼君が多賀城の歴史や本校での防災教育の紹介,来年度の災害科学科開設について紹介しました。

  

〇15:00
映画「ちえりとチェリー」の鑑賞会です。中村誠監督から作品の見所が紹介されました。 作品はコマ撮りのパペットアニメ作品で,小さな女の子の成長を通し,みんなが一生懸命に命をつないでいくことの大切さをテーマにした作品でした。 鑑賞後には監督への質問が行なわれました。近々全国での公開だそうです。

  

〇16:30
翌日の大会フィナーレのリハーサルです。歌手のGILLEさんが自ら指導にあたり本番での合唱の音合わせを行いました。 その中では翌日のスペシャルゲストである国枝慎吾さんの紹介ビデオが流され,その偉大さについて改めて気づかされることとなりました。

  

〇18:00
夕食の時間です。夕食前にはアイスブレイクのゲームを行い,懇親を深めました。

  

〇20:00
ホテルへのチェックイン前には東京ビックサイトの壁面にプロジェクションマッピングが映し出されました。 映像は東京五輪がモチーフとなっており,内容は スポーツや世界の踊り文化となっていました。 巨大な映像は大迫力そのものでした。

  

8月11日(火)二日目
〇9:00
2日目のスタートです。晴れ間の広がる東京湾を眺めながらビックサイトへ。

  

〇10:00
STAND UP SUMMIT 2015開会式です。はじめに主催者である東京ビックサイトの竹花社長からこのイベントを開催するにあたっての話がありました。 震災からまだまだ学ぶところが多いはずであるのに,未だそれが十分ではない。是非,若い世代が震災から学んだことを次世代に伝えて欲しいとの話でした。 東京オリンピックの時には日本を動かす中心となる中高生,大学生への熱い思いが語られました。続いて画家の井上文太さんからの挨拶です。 挨拶の大切さが主題でしたが,物事を素直に捉え,それに向かってチャレンジしていくエネルギーの代名詞が挨拶であるとのことでした。

  

〇10:20
午前のセッションが開始されました。この日は東京の中学生,高校生,大学生も加わり総勢350名のイベントです。 セッションの数は15。本校からはそのうちの5つのセッションに1名ずつが参加しました。 福島県庁主催のセッションでは風評被害を乗り越え,復興していくに必要なものは何か。 日本赤十字社主催のセッションでは震災・復興として国際協力では何ができるのか。 早稲田大学主催のセッションではまちづくりをどう進めていったらよいのか,10年後,20年後にはどのようなまちになってほしいのか。 ふくしまプロジェクト主催のセッションでは震災とペットの関係について,ペットと避難するにはどのようにしたらよいのかなどを話し合いました。 コカコーラが主催するセッションではどのような自動販売機があれば震災時の支援になるのかです。 その他にも興味深いセッションが多くありました。午後にはセッション毎にポスター発表が行なわれました。

  

  

  

〇14:00
いよいよ国枝慎吾さんのspecial talk show です。 国枝さんの自己暗示力は「自分は最強だ!」と世界ランキング1位になるまで自分に言い聞かせ, それに似合うまで努力を惜しまなかったという言葉には重みがありました。 また,試合中は自分のペースを決して乱すことない工夫などの話は納得するものがありました。

〇15:00
FM東京の公開録音を兼ねた「復興ディスカッション~私たちの未来~」のパネルディスカッションです。 東北代表の中・高・大学生と東京の中・高・大学生の比較と復興への思い,将来の夢への話がパネラーから報告されました。 特に東北代表の学生が話す,震災時の様子や現在の復興状況については会場の皆が聞き入ることになりました。 被災地の思いを背負って話をした東北地区の生徒の声は東京の生徒にはどのように聞こえたでしょうか。

  

〇16:40
SPECIAL CHARITY LIVE は被災地でのコンサート活動などを通じて復興支援に取り組んでいるバイオリニストの古澤巌さんと歌手のGILLEさんによるスペシャルライブでした。 古澤さんのすばらしいバイオリンの音色,そしてパワフルな歌声のGILLE さんの歌声はとても心地よいものでした。

〇17:50
いよいよフィナーレです。前日練習した成果の発表の時です。 GILLE さんの‘Try Again’を参加者全員で歌い,国枝さんに向けたメッセージボードを示すことができました。

〇19:00
セッション毎のグループで夕食。前日とは変わってかなり打ち解けた夕食となりました。

8月12日(水)三日目

〇9:00
最終日です。最終日は,東北地区の学生のみでバーベキューです。今回もゲームでグループを組みバーベキューを行いました。 セッションとはまた違ったメンバーとなり,いろいろな情報交換ができました。

  

2年 庄司 遼

今回,参加して感じたことは東京の人たちと私たち東北の人たちでの復興への感じ方の温度差です。 東京の人たちは,被災地の復興はほぼ終了し,人々は以前のように生活していると感じているのに対し, 東北の人たちは津波による瓦礫処理は終わったものの未だ仮設住宅に住んでいたりして,元通りの生活ができていない人が多く, 復興しているとは言い難いと感じています。震災を経験した場所は一人ひとり違いますが,その違いをしっかり受け止めることで, 私と同じようにステージで発表した人たちの思いを理解してもらえればと思いました。

2年 蜂谷 茱美

私たちは東京ビックサイトで開かれた3日間で多くのことを学びました。中学生から大学生までの生徒が参加する機会は大変珍しいものです。 初日は映画やプロジェクションマッピングなど大きな施設で行われるイベントを楽しみました。 2日目には復興セッションとして15のグループに分かれてのディスカッションが行われ,被災地と東京,中学生から大学生という様々な視点で復興を見つめることができました。 またパラリンピックで3個の金メダルをとった国枝伸吾さんのトークショーや各学校の代表生徒の復興の現常報告など考えさせられる内容が多くありました。 3日目は東北の学生達が協力してバーベキューを楽しみました。 普段交流のない学校の人たちと協力してすごす3日間から多くのことを学び,東北の復興についてあらためて考えるきっかけになりました。

1年 遠藤 瑠衣

今回のサミットでは,東北の復興,これからの未来について東北,東京,海外の中高生,大学生が集まって意見交換をしたり, 交流を深めたりしました。2日目のセッションでは私はコカコーラ主催のセッションに参加しました。 会社の人からは,現在までの自動販売機の歴史,種類などを説明していただいてから,各グループに分かれて,これからの自動販売機の活用方法を話し合い,ポスターにまとめて発表しました。 自動販売機の可能性を知ることができ,とても良い機会になりました。 また,プロ車椅子プレーヤーの国枝さん,バイオリニストの古澤さん,歌手のGILLEさんのLIVEなど盛りだくさんの3日間でした。 この体験を通して,国,人種を越えて意見交換ができ,今まで知らなかった世界が見えてきたり,いろいろな人と接して新たなきっかけをつかむことができました。 来年も機会があれば是非参加したいです。

1年 佐々木 ひかり

STAND UP SUMMITの2日目「復興」を土台としたセッションがありました。 私は「まちづくり」がテーマのグループに参加しました。 まちづくりへの不安,疑問から未来の計画まで流れに沿って意見を出し合いました。 被災三県の学生からは「公園がない」,「海に入りにくくなった」など不安な点が多く挙げられたのに対し, 東京の学生からは「募金が何に使われているのか」,「放射能の心配はないのか」などの疑問点が挙げられました。 東京の学生がわからないことは,被災者側の私たちもわからないことがほとんどでした。 震災を経験したからといっても無知なことは多く,このような企画に参加し情報を発信,共有することの必要性を感じました。 また,STAND UP SUMMITの醍醐味は,同県・他県の中・高・大学生と3日間行動を共にすることだと思います。 共通の話題を見つけて盛り上がったときの嬉しさと楽しさは今でも忘れません。 東京で,住む場所も年齢も違う人と触れ合い見聞を広められたことが,一番のお土産となりました。

1年 菅原 寧々

私は「ペットの避難」というセッションに参加させていただきました。 このセッションでは東北の学生と関東の学生,留学生の方々約20名の学生が,震災時ペットを非難するためにはどのような準備が必要なのか, また避難所に避難してからペットはどのように生活すればいいのか,そのためには普段からどのような躾や準備をしておくべきかを話し合いました。 日常生活の中で「ペットと避難する」ということをあまり考えたことがなかったので,改めて考える機会となりました. ペットを飼っている人も飼っていない人など様々な目線からの意見を聞くことができ,とても有意義なセッションになりました。 その後他の14の発表ポスターも見ましたが,「復興」についていろいろと考えることになりました。 復興に向けて自分にできることを少しずつやっていきたいと考えました。

鹿児島女子高等学校生徒会の皆さんが来校しました!

7月22日(水)午後,鹿児島女子高等学校生徒会4名(上田生徒会長,村田副会長,丸野副会長,河野会計部長)と引率の田上先生が来校してくれました。 鹿児島は台風の影響で前日からの大雨が降り続いていたそうで,多賀城の晴天と34度の暑さに驚いていました。 鹿児島女子高は120年の歴史を有し,藩主島津斉興によって天保6年 (1835年) に造営された玉里邸という国指定名勝が校内にはあるそうです。

本校の阿部生徒会長からの歓迎の挨拶のあと,鹿児島女子高の上田生徒会長からご挨拶をいただきました。 その後,互いの生徒会活動についての紹介をおこない,主に防災教育や生徒会行事について,活発な質問や意見交換がなされました。

本校に対しては避難訓練の工夫や生徒が自主的に取り組んでいる防災活動などについての質問がありました。 鹿児島女子高に対しては桜島噴火に対する備えや生徒会行事についての質問をおこないました。

  

  

意見交換の後には本校が取り組んでいる,波高表示活動について防災委員が実際の現場を案内しました。 はじめにイオン多賀城店の屋上駐車場から,i-Padを用いて当時の津波映像を示しながら説明しました。 続いて,津波跡がまだ残っている国道45号線多賀城市八幡歩道橋では,痕跡表示ステッカーの貼付も行っていただきました。 最後は古今和歌集や後拾遺和歌集の歌碑がある「末の松山」を案内しました。

  

「自分達が見聞きした被災地の様子を鹿児島に戻って友達に伝えたい」という鹿児島女子高の「薩摩おこじょ」の皆さんに見習うことが多い一日となりました。

第1学年で「災害時の保育」を実施しました。

7月16日(木)1年生を対象として災害時の保育の在り方について自分や子どもの命を大切にし,安全(防災・減災)についての考えを身につけることを目的とした講演会を実施しました。

講師は石巻市在住の主婦であり,現在はステンドグラス教室の講師をされている佐々木有香子さんです。 佐々木さんは出産を2週間後に控えた震災発生時,実の妹の嫁ぎ先である石巻市湊地区のお寺で妹,姪(6か月)とともに被災され,3階にある納戸に避難して津波被害を免れました。 震災の3日後に救助され,さらにその3日後の17日に大混乱の中の石巻赤十字病院で出産されました。20歳の時に死別した母親の明るい笑顔を思い出しながら,弱音を吐かず震災後の大変な状況下で出産・育児を行ってきた話や,もし妊娠している状態で被災したならどんな心構えや準備が必要なのかを話していただきました。

どのような状況下でも希望と明るさを失わず頑張ってきた姿や,震災時にかけられた周りの暖かい言葉,生死が混在した石巻赤十字病院でのエピソードなど,佐々木さんのお話は命の大切さ,命をつなぐ意味を改めて考えるきっかけとなりました。

なお,この授業は次年度より実施する「くらしと安全A」の内容の一部を先行実施したものです。

生徒の感想「佐々木さんは本当に大変な状況の中で出産したのだと思いました。 病院の中ではなくなた人がいるすぐ隣で出産し,泣いている声と産声が一緒になっていたというのが印象的でした。 大変な出産だったのに少しも弱音を吐かずに頑張ったのがすごいなと思いました。」

  

  

1学年つくば研修

テーマ 『災害を理解する~高校生の私たちができること~ 』

基調講演(防災講話)
演題『「災害科学」超入門とその実践-災害・防災・減災ってなに?』
が行われました。
7月9日(木),東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔 先生を講師にお招きし,本校体育館にて1学年を対象に防災講話が行われました。 来年度より災害科学科が開設される本校では,今年度,1学年を対象に東北大学,産業技術総合研究所,防災科学技術研究所(つくば市)との連携事業『災害を理解する~高校生の私たちができること~ 』を実施します。 この講話は,その「つくば研修」の基調講演となります。

  

はじめに「災害とは?」「防災・減災とは?」について数式やグラフを交えての説明があり,聞き慣れない難しい用語に戸惑いながらも,わかりやすい例や単語に置き換えた解説にうなずきながらメモをとる生徒たちの様子が見られました。 続いて「科学」の定義,「災害科学とは?」を詳しく説明していただき,さらに,高校生が災害に対してできること,災害時の「生きる力」などを学びました。 最後に,生徒一人ひとりが設問に答えながら,自分の「生きる力」を測る場面では,生徒の持つ力が意外にも大きな結果となり盛り上がりが見られました。

  

「乳幼児の安全とふれあい体験」の授業を実施しました。

6月30日(火)3組の赤ちゃんとそのお母さん,おばあさんをお迎えして, こどもの安全・安心を考える,命や性についての考えを深める,将来の育児に対するイメージを明確にする,ことを目的とした授業を1年生で行いました。

はじめに子育てにおいて配慮している安全の意識や,災害などについての備えなどについてお話しをいただきました。 その後,生徒から子育てにおいて大変なこと,日常生活で気をつけていることなどについての質問がなされました。 加えて,実際に赤ちゃんに触れてみる,だっこしてみる,あやしてみるなどの体験が行われました。

赤ちゃんが持っている時間に周りが合わせる貴重な体験をするとともに,将来の自分の姿を重ね合わせる生徒も多く見られました。

なお,この授業は来年度から実施する科目「くらしと安全A」の一部を先行実施したものです。

    

3年生 防災ワークショップが行われました

3年生防災ワークショップとして3つの取組が並行して行われました。いずれも外部講師を活用した先進的な取組となりました。

1 地理,総合的な学習の特別授業

静岡県立裾野高等学校の伊藤智章先生をお招きして,地理の特別授業「デジタル地図帳で マイ・ハザードマップを作ろう」が行われました。 来年度,災害科学科が新たに設置される本校生徒に,タブレット端末を使った「デジタル地図帳」を紹介し,活用方法を考えてもらう目的として行われました。 特に,ICT(情報通信技術とコミュニケーション)と地域資源を活用した新しい防災教育および地理教育教材の在り方と,被災地からの効果的な情報発信についての講義もあり, 実際に地図ソフトに新聞記事データなどを添付する実習を行いました。 パソコンで加工した地図は,タブレットで持ち歩くことができることから,震災を記録するにとどまらず,町歩きガイドとしても活用ができます。

多数の参観者,報道関係者の方々にお越しいただきました。

2 防災図上訓練

八千代エンジニアリング株式会社の寺脇学氏による防災図上訓練が行われました。 始めに自然災害全般についての説明や,避難行動について考えなければならないことなどについてお話しをいただきました。 今回は日本での被害件数が多い豪雨災害について学びました。 図上訓練では河川の氾濫、洪水,土砂災害などを想定し,100名の住民をどのように避難させるかをグループで話し合いました。 過去の災害について知ること,どのような災害がどの規模で,時間によってどのような経過をとるのか考えて住民を避難させることは 常に意識しておき判断しなければならないことを,この訓練から学びました。 避難とは「難(災害)を避ける,逃れる知恵を持ち,自分の命を自分で守ること!」であるという考えを学びました。

防災図上訓練が行われたクラスの様子。「避難」とは何か,生徒たちも真剣に考えています。

3 大学生によるワークショップ東北学院大学の和田正春教授とその学生の方々による,防災ワークショップが行われました。 防災ワークショップでは,与えられたテーマに沿って生徒が意見を出し合います。 学生の皆さんはファシリテーターとして生徒たちの議論が深まっていくのを手助けしてくれました。

与えられたテーマ

  • 避難計画について なぜ避難は避難計画通りに進まないのか?
  • 近隣の助け合いは期待できるのか? 助け合いは期待できるのか?
  • 備えあれば憂い無し・・・ でもなぜ備えは不十分なのか。防災の知識はなぜ伝わらないのか?
  • 防災を新しい技術の力で進めたい そのために必要なことは?
  • 住民が望まない堤防が創られた 高台に土地が整備されたがそこに移転する人は少ない 望んでいることが行われないのはなぜ?

各テーマについての意見提出とグルーピング

 

グループでまとめた意見発表の様子