STAND UP SUMMIT 2015!
日 時:2015年8月10日~12日
場 所:東京ビックサイト
参加者:2年 庄司 遼,蜂谷 茱美 1年 遠藤 瑠衣,佐々木 ひかり,菅原 寧々
8月10日(月)一日目
〇13:00
参加した5名は東京にしては涼しい8月11日に東京ビックサイトに着きました。他の参加者もぞくぞくと到着です。
〇14:00
いよいよ東北地区の学生交流会の開始です。まずは参加している団体の紹介です。 東北からの参加校は岩手県盛岡第二高等学校,宮古第一中学校,東北高校,東北福祉大,福島昌平高校, そして多賀城高校です。それぞれが学校紹介を行いました。 多賀城高校は2年生の庄司遼君が多賀城の歴史や本校での防災教育の紹介,来年度の災害科学科開設について紹介しました。
〇15:00
映画「ちえりとチェリー」の鑑賞会です。中村誠監督から作品の見所が紹介されました。 作品はコマ撮りのパペットアニメ作品で,小さな女の子の成長を通し,みんなが一生懸命に命をつないでいくことの大切さをテーマにした作品でした。 鑑賞後には監督への質問が行なわれました。近々全国での公開だそうです。
〇16:30
翌日の大会フィナーレのリハーサルです。歌手のGILLEさんが自ら指導にあたり本番での合唱の音合わせを行いました。 その中では翌日のスペシャルゲストである国枝慎吾さんの紹介ビデオが流され,その偉大さについて改めて気づかされることとなりました。
〇18:00
夕食の時間です。夕食前にはアイスブレイクのゲームを行い,懇親を深めました。
〇20:00
ホテルへのチェックイン前には東京ビックサイトの壁面にプロジェクションマッピングが映し出されました。 映像は東京五輪がモチーフとなっており,内容は スポーツや世界の踊り文化となっていました。 巨大な映像は大迫力そのものでした。
8月11日(火)二日目
〇9:00
2日目のスタートです。晴れ間の広がる東京湾を眺めながらビックサイトへ。
〇10:00
STAND UP SUMMIT 2015開会式です。はじめに主催者である東京ビックサイトの竹花社長からこのイベントを開催するにあたっての話がありました。 震災からまだまだ学ぶところが多いはずであるのに,未だそれが十分ではない。是非,若い世代が震災から学んだことを次世代に伝えて欲しいとの話でした。 東京オリンピックの時には日本を動かす中心となる中高生,大学生への熱い思いが語られました。続いて画家の井上文太さんからの挨拶です。 挨拶の大切さが主題でしたが,物事を素直に捉え,それに向かってチャレンジしていくエネルギーの代名詞が挨拶であるとのことでした。
〇10:20
午前のセッションが開始されました。この日は東京の中学生,高校生,大学生も加わり総勢350名のイベントです。 セッションの数は15。本校からはそのうちの5つのセッションに1名ずつが参加しました。 福島県庁主催のセッションでは風評被害を乗り越え,復興していくに必要なものは何か。 日本赤十字社主催のセッションでは震災・復興として国際協力では何ができるのか。 早稲田大学主催のセッションではまちづくりをどう進めていったらよいのか,10年後,20年後にはどのようなまちになってほしいのか。 ふくしまプロジェクト主催のセッションでは震災とペットの関係について,ペットと避難するにはどのようにしたらよいのかなどを話し合いました。 コカコーラが主催するセッションではどのような自動販売機があれば震災時の支援になるのかです。 その他にも興味深いセッションが多くありました。午後にはセッション毎にポスター発表が行なわれました。
〇14:00
いよいよ国枝慎吾さんのspecial talk show です。 国枝さんの自己暗示力は「自分は最強だ!」と世界ランキング1位になるまで自分に言い聞かせ, それに似合うまで努力を惜しまなかったという言葉には重みがありました。 また,試合中は自分のペースを決して乱すことない工夫などの話は納得するものがありました。
〇15:00
FM東京の公開録音を兼ねた「復興ディスカッション~私たちの未来~」のパネルディスカッションです。 東北代表の中・高・大学生と東京の中・高・大学生の比較と復興への思い,将来の夢への話がパネラーから報告されました。 特に東北代表の学生が話す,震災時の様子や現在の復興状況については会場の皆が聞き入ることになりました。 被災地の思いを背負って話をした東北地区の生徒の声は東京の生徒にはどのように聞こえたでしょうか。
〇16:40
SPECIAL CHARITY LIVE は被災地でのコンサート活動などを通じて復興支援に取り組んでいるバイオリニストの古澤巌さんと歌手のGILLEさんによるスペシャルライブでした。 古澤さんのすばらしいバイオリンの音色,そしてパワフルな歌声のGILLE さんの歌声はとても心地よいものでした。
〇17:50
いよいよフィナーレです。前日練習した成果の発表の時です。 GILLE さんの‘Try Again’を参加者全員で歌い,国枝さんに向けたメッセージボードを示すことができました。
〇19:00
セッション毎のグループで夕食。前日とは変わってかなり打ち解けた夕食となりました。
8月12日(水)三日目
〇9:00
最終日です。最終日は,東北地区の学生のみでバーベキューです。今回もゲームでグループを組みバーベキューを行いました。 セッションとはまた違ったメンバーとなり,いろいろな情報交換ができました。
2年 庄司 遼
今回,参加して感じたことは東京の人たちと私たち東北の人たちでの復興への感じ方の温度差です。 東京の人たちは,被災地の復興はほぼ終了し,人々は以前のように生活していると感じているのに対し, 東北の人たちは津波による瓦礫処理は終わったものの未だ仮設住宅に住んでいたりして,元通りの生活ができていない人が多く, 復興しているとは言い難いと感じています。震災を経験した場所は一人ひとり違いますが,その違いをしっかり受け止めることで, 私と同じようにステージで発表した人たちの思いを理解してもらえればと思いました。
2年 蜂谷 茱美
私たちは東京ビックサイトで開かれた3日間で多くのことを学びました。中学生から大学生までの生徒が参加する機会は大変珍しいものです。 初日は映画やプロジェクションマッピングなど大きな施設で行われるイベントを楽しみました。 2日目には復興セッションとして15のグループに分かれてのディスカッションが行われ,被災地と東京,中学生から大学生という様々な視点で復興を見つめることができました。 またパラリンピックで3個の金メダルをとった国枝伸吾さんのトークショーや各学校の代表生徒の復興の現常報告など考えさせられる内容が多くありました。 3日目は東北の学生達が協力してバーベキューを楽しみました。 普段交流のない学校の人たちと協力してすごす3日間から多くのことを学び,東北の復興についてあらためて考えるきっかけになりました。
1年 遠藤 瑠衣
今回のサミットでは,東北の復興,これからの未来について東北,東京,海外の中高生,大学生が集まって意見交換をしたり, 交流を深めたりしました。2日目のセッションでは私はコカコーラ主催のセッションに参加しました。 会社の人からは,現在までの自動販売機の歴史,種類などを説明していただいてから,各グループに分かれて,これからの自動販売機の活用方法を話し合い,ポスターにまとめて発表しました。 自動販売機の可能性を知ることができ,とても良い機会になりました。 また,プロ車椅子プレーヤーの国枝さん,バイオリニストの古澤さん,歌手のGILLEさんのLIVEなど盛りだくさんの3日間でした。 この体験を通して,国,人種を越えて意見交換ができ,今まで知らなかった世界が見えてきたり,いろいろな人と接して新たなきっかけをつかむことができました。 来年も機会があれば是非参加したいです。
1年 佐々木 ひかり
STAND UP SUMMITの2日目「復興」を土台としたセッションがありました。 私は「まちづくり」がテーマのグループに参加しました。 まちづくりへの不安,疑問から未来の計画まで流れに沿って意見を出し合いました。 被災三県の学生からは「公園がない」,「海に入りにくくなった」など不安な点が多く挙げられたのに対し, 東京の学生からは「募金が何に使われているのか」,「放射能の心配はないのか」などの疑問点が挙げられました。 東京の学生がわからないことは,被災者側の私たちもわからないことがほとんどでした。 震災を経験したからといっても無知なことは多く,このような企画に参加し情報を発信,共有することの必要性を感じました。 また,STAND UP SUMMITの醍醐味は,同県・他県の中・高・大学生と3日間行動を共にすることだと思います。 共通の話題を見つけて盛り上がったときの嬉しさと楽しさは今でも忘れません。 東京で,住む場所も年齢も違う人と触れ合い見聞を広められたことが,一番のお土産となりました。
1年 菅原 寧々
私は「ペットの避難」というセッションに参加させていただきました。 このセッションでは東北の学生と関東の学生,留学生の方々約20名の学生が,震災時ペットを非難するためにはどのような準備が必要なのか, また避難所に避難してからペットはどのように生活すればいいのか,そのためには普段からどのような躾や準備をしておくべきかを話し合いました。 日常生活の中で「ペットと避難する」ということをあまり考えたことがなかったので,改めて考える機会となりました. ペットを飼っている人も飼っていない人など様々な目線からの意見を聞くことができ,とても有意義なセッションになりました。 その後他の14の発表ポスターも見ましたが,「復興」についていろいろと考えることになりました。 復興に向けて自分にできることを少しずつやっていきたいと考えました。