平成29年度

その他の行事等 平成29年度

災害科学科1年 北海道滝川高校SSH道外研修東北コースへの参加

 北海道滝川高校の生徒10名が,大崎市の蕪栗沼や伊豆沼での野鳥観察,気仙沼市での海洋実習,南三陸町における防災学習など,多面的に学ぶ環境学習プログラム「SSH道外研修東北コース」のため,1月5日(金)~1月8日(日)の日程で宮城県を訪れました。この研修の3日目である1月7日(日)に,本校災害科学科1年有志4名(うち科学部2名)が一緒に参加しました(他,気仙沼高校の生徒5名も参加)。この日の研修は,NPO法人森は海の恋人舞根森里海研究所における環境学習と,唐桑半島ビジターセンターにおけるフィールド実習です。
 "森は海の恋人"というフレーズを聞いたことがありますか?「豊かな海をつくるためには,その海につながる川の上流に豊かな森をつくる必要がある」と,気仙地方でカキ養殖業を営む畠山重篤氏が,1989年に大川上流の室根山に広葉樹の植樹を始めました。それから約30年,この運動は日本全国の海と森に広がっていきました。
 森は海の恋人舞根森里海研究所では,海上に浮かぶカキ養殖筏での実習や,陸上施設での生物観察を行いました。この実習を通して,東日本大震災の被害を受けた気仙沼の自然は,数多くの生物が確認できるまでに大きく回復したことが分りました。
 午後の唐桑半島ビジターセンターにおける実習では,東日本大震災の津波によって巨岩が移動した“津波石”の観察や,明治津波の教訓で築いたと伝わる“土塁”の観察を行いました。

  

写真上から 
カキ養殖筏でのプランクトン採集    
カキに付着する生物の採集と観察
北海道滝川高校,気仙沼高校,多賀城高校の参加者(中央は代表の畠山重篤氏)

■大江透真(災害科学科1年 幸町中出身)
 私達4名は,北海道滝川高校の研修に一緒に参加させて頂きました。極寒の海で船に揺られて渡ったカキの筏でのお話しや,付着生物の観察,唐桑半島でのフィールドワークなど,心身共にとても充実した一日となりました。
 今回の研修を終えて学んだことは,1人の気持ちが多くの人達を揺り動かすということです。畠山さんの海に対する愛が,勇気ある行動の原動力となり,自らの持つ疑問を解決しようと試みたその姿に脱帽しました。畠山さんが海の環境改善のために植樹を始めたように,私達高校生も震災からの復興に向けて,そして将来のためにそれぞれが動き出さなければならないと感じました。

トレーニング講習会

 12月16日(土)に運動部を対象とした「トレーニング講習会」が本校体育館を会場に行われました。各部が冬期の体づくりに生かせるように,毎年この時期に実施しています。
 今年度も講師に沼田氏をお招きし,「メディカルチェック(ストレッチ)と筋力トレーニング」について教えていただきました。最新のトレーニング事情を交えながら丁寧に教えていただき,参加生徒にとって大変勉強となったようです。トレーニングは継続して行うことで効果が現れますので,各部で工夫しながら取り組んでほしいと思います。

    

修学旅行に行ってきました!

 11月26日(日)~29日(水)に2学年生徒が,修学旅行に行ってきました。天候にも恵まれ,秋の京都を満喫してきました。
 1日目は,金閣寺の見学と河村能舞台でのワークショップでした。金閣寺を初めて見た生徒が多く,写真をたくさん撮っていました。川村能舞台では,300万円もする着物を着せていただいたり,面を付けて歩いたりする体験をしました。

  

  

 2日目は,クラス別研修でした。午前中は大学訪問(大阪市立大学,神戸大学,奈良大学,兵庫県立大学)を行いました。その後は,道頓堀や神戸異人館,奈良公園,USJ,神戸港ディナークルーズなどクラス毎に楽しみました。

  

 3日目は,グループ毎に京都市内を自主研修しました。事前に調べた名所を巡り,歴史や文化に触れました。着物をレンタルした女子生徒もいました。

  

 最終日は,清水寺と三十三間堂の見学でした。清水寺は改修工事中でしたが,生徒は「清水の舞台」からの眺めを堪能し,その高さに圧倒されていました。歴史や文化に触れるだけでなく,学年・クラスの仲も深まった修学旅行となりました。

  

【生徒感想】   修学旅行副実行委員長 宍戸 うらら(岩切中出身)
 今回の修学旅行では,初めて関西を訪れた人が多かったようです。良き思い出をつくることのできた4日間となりました。
 クラス別研修では,クラス毎に大阪,奈良,兵庫に行って大学訪問を行いました。その後,各府県の観光をしました。USJでは,様々なアトラクションを体験することができて楽しかったです。
 自主研修では,寺社を見学するなど,思い思いに秋の京都を楽しみました。グループでの活動が多く,これまであまり話したことのなかった級友とも交流することができました。クラスの絆,学年の先生方との絆も深まりました。
 実行委員として,2学年最大のイベント「修学旅行」に携わることができて本当に良かったです。

平成29年度 第1学年「社会人講話」

 11月14日(火)第1学年「社会人講話」を実施しました。この行事は,生徒が様々な分野で活躍する社会人から直接話を聞き,また対話をすることを通して,視野を広げ,今後の進路選択や生き方について考える契機とし,社会観・職業観・人生観の構築の一助とすることを目的としています。今年度も昨年度に引き続きNPO法人ハーベストの全面協力のもと,27名の社会人講師を招き,各講座10名前後の少人数グループに分かれて講師と生徒が近い距離で話し合うスタイルで行われました。生徒たちは,それぞれ2講座ずつ受講し,講師の話に共感したり,新たな発見をしたりと多くの刺激を受けたようです。

  

  

  

1年7組災害科学科「社会と災害」特別授業

 11月17日(金)5校時,6校時,災害科学科1年7組40名が,学校設定科目「社会と災害」の中で,「土地・自然とつきあうには」というテーマで,東北学院大学教養学部地域構想学科教授宮城豊彦先生の特別授業を受講しました。
 5校時は,災害地形の中でも宮城豊彦先生のご専門の地すべり地形について,お話をいただきました。6校時は,「地域防災は地域づくり」というテーマで,地域防災の取り組みについてお話いただきました。宮城先生ご自身の研究活動に関する講義を通して,大学における研究活動へ理解を深めることができました。また,宮城先生と宮城先生の研究室の学生さんが製作した,七ヶ浜町全体の地形図のジオラマを展示していただきました。

生徒の感想  1年7組 藤田千尋
 地すべりという言葉は知っていましたが,先生の講義で現象が起こるメカニズムは知らなかったです。今回,宮城先生のお話でとても詳しく説明していただき,興味を持つことができました。
 政府の中央防災会議で,災害を防ぐ「防災」から、人的・物的被害を減らす「減災」に切り替えたということを聞き驚きました。私たち災害科学科は減災という言葉を知っている人が多いですが,一般にはあまり浸透していないと思います。減災という言葉・考え方を広めていくことで,災害が起きた際により多くの人が避難でき,人的被害を減らすことができると思います。災害科学科の私たちが,地域の防災・減災に積極的に関わり,地域全体の意識を高めていきたいと思います。