その他のプログラム

本校ボランティア有志企画『家族で防災!わくわくサバメシ体験』

 本校では、今年度、NPO法人ボランティアインフォが提供する「ボランティア教育プログラム」を実施し、県内各地でボランティア活動を行うなどしてきました。その中で今年1月から始まった、地域課題を題材としたワークショップには5名の生徒が参加し、「地域活性」と「防災」をテーマに話し合いが行われ、「家族で防災!わくわくサバメシ体験」というイベントを企画しました。災害発災後の状況を想定し、限られた食材等から参加者で料理(サバイバルめし)を作るというもので、メニューは宮城県の郷土料理でもある「はっと汁」と「乾パンピザ」を料理しました。
 体験にあたり、メニューの選定や、特定の条件下で用意できる材料の選別、調理指導等を、「Atelier Poran…(アトリエポラン)」代表の庄司良博さん、「コトリコーヒー(Atelier Poran…カフェ部門)」店主の庄司美穂さんに依頼しました。お二人には、上記の事前企画段階に加え、当日も調理サポートに入っていただきました。
 当日は定員を満たす盛会で、午前の部、午後の部合わせて21家族、58名の参加がありました。また、同時に、小学生対象の「防災○×クイズ」や各企業から提供を受けた「防災グッズ展示体験コーナー」も開設し、たくさんの方が訪れました。

 
 サバメシ作りをする親子       サバメシ体験終了後の記念撮影


 防災○×クイズコーナー        防災グッズ展示体験コーナー

『東北の受けつぐこころ ~わかいちから。そして未来へ~』 で紹介されました!

 3月8日から13日まで東北電力グリーンプラザ・アクアホールで行われた東北電力が主催の『東北の受けつぐこころ ~わかいちから。そして未来へ~』で本校の活動の様子がパネルで紹介されました。
 若者支援プロジェクトパネル展示コーナ-として,復興に向けて若者が中心になって立ち上げた団体や,若者を応援する取り組みを行う団体の活動を紹介するものです。本校の他に岩手県の団体や福島県の団体など5つの団体がパネル紹介されました。
 会場では並行してイベントや写真展,復興支援グッズ販売なども行われており,来場者が足を止めてパネルに目を移していました。

1月9日兵庫県立芦屋高等学校との生徒間交流 および1月10日1.17防災未来賞ぼうさい甲子園

 1月9日(土)に兵庫県立芦屋高等学校ボランティア部との生徒間交流,1月10日(日)に1.17防災未来賞ぼうさい甲子園の表彰式・発表会に,2年7組亀山沙月(多賀城中)と1年3組髙橋里奈(中野中)の2名が参加してきました。
 芦屋高校ボランティア部は,書道部の生徒とともに昨年度夏本校を訪れ生徒間交流を行った学校です。今回は,こちらから訪問させてもらいました。交流会では,お互いの学校の防災活動を紹介した後,意見交換を行いました。その後,芦屋高校の生徒たちに人と防災未来センター,元町周辺を案内してもらうなど有意義な交流となりました。
 1.17防災未来賞ぼうさい甲子園は,全国の小学校・中学校・高校・大学が学校や地域において主体的に取り組む防災教育に関する先進的な活動を顕彰するもので,本校は高校生部門で準優勝に当たる「優秀賞」をいただくことができました。表彰式の他に,本校の活動をパワーポイントで発表しました。

【感想】
○2年7組亀山沙月(多賀城中)
 初日の芦屋高校さんとの交流会では,ボランティアスピリット賞でブロック賞を受賞した「避難シミュレーション」の紹介をしていただき,地域と連携して独自の防災活動を展開しているところがとても参考になりました。その後,人と防災未来センターへ行きました。そこでは,阪神淡路大震災当時の写真や映像,建物のがれきなどを見ることができました。また,震災体験シアターでは当時の様子が再現されており,迫力があり,とても衝撃的でした。それと同時に東日本大震災当時の事を思い出して正直辛かったです。しかし,思い出すことで記憶がなくなるのを防ぐことができるとも考えました。当時はあまりにも辛すぎる現状を考える時間を減らすことで前向きになれましたが,5年ほど経った今は,震災を受け止め,当時の事を思い出し伝えていくことができる時期になってきたのではないかと考えるきっかけとなりました。
 2日目のぼうさい甲子園の発表では,緊張せずに普段通り発表する事ができたと思います。印象に残ったのは,高校部門で大賞に輝いた女川中の卒業生の発表でした。自分たちが主体で地元のために石碑の建立という活動をしており強い気持ちが込められていて感動しました。その後に行われた参加者同士の交流会では,多くの方々と話をすることができとても有意義な時間を過ごすことができました。
 この経験は私にとって大きな3日間となりました。防災・復興のために自分たちができることについて視野が広がったように思います。
○1年3組髙橋里奈(中野中)
 ぼうさい甲子園では,様々な地域の方々に,多賀城高校が行ってきた活動(主に津波標識設置活動)を紹介することができました。また,その後行われた交流会では東北以外に住む方々から被災地に対しての印象や思いなど貴重な意見をいただきました。
 人と防災未来センターの見学などを通して,阪神淡路大震災から20年以上経った今でも,風化させず後世に伝承されている事を感じることができました。そして,私たちもそれと同じように東日本大震災での経験を語り継ぎ,風化を防ぐべきであり,それは不可能ではないのだと強く思いました。
 今までの活動をこれからも継続し,災害科学科開設に向けて多高全体で防災や風化防止の意識を高めていければよいと思います。

平成27年度みやぎ高校生フォーラム

 2月13日(土)に,宮城県庁の講堂を会場として「平成27年度みやぎ高校生フォーラム」が開催されました。本校生徒会からは2名が参加し,ポスターセッションでの発表や閉会行事での挨拶を行いました。今年度は「私たちの志と地域貢献」をテーマに,発表やパネルディスカッションを通して,他校の取り組みやみやぎの高校生の思いを聴くことができました。また,村井宮城県知事のお話をお聞きできる時間もあり,多くの刺激を受けることができました。
 【本校生徒の感想】
○戸ヶ瀬 紗々羅(1年,生徒会総務)
 今回参加したフォーラムでは,パネルディスカッションや意見発表などが行われました。どの高校の活動内容も,それぞれの地域の実態に基づいてよく考えられたものばかりでとても勉強になりました。また,世界から見た日本のこれからの課題や,電気も水道もない発展途上国での問題を,海外に行き身をもって感じた高校生の意見を聴けるとても貴重な機会でした。今回の経験をこれからの防災・減災活動へ生かしていきたいと思いました。
○金原 龍飛(1年,生徒会総務)
 ポスターセッションでは,「私たちの志と地域貢献」というテーマのもと,今までに本校が取り組んできた特色ある活動を他者が理解しやすいように工夫してまとめることができました。本番では,聴きに来た方へはうまく発表できましたが,人が来ないときに「自分から動く」ということができなかったなどの反省点もあります。その後,発表やパネルディスカッションが行われましたが,その中でも海外でいろいろなことを経験してきた高校生によるパネルディスカッションがとても印象に残っています。海外に行ってみての感想や大変だったことなどを聴いて,今まで考えもしなかった「海外」に対しての興味を持ちました。日本にいるだけでは知ることのできないことが多く聴け,とてもよい経験になりました。


ポスターセッションで
発表する様子

ポスターセッションで発表する様子

閉会行事の挨拶の様子

 

2月5日(金)に「ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム成果発表会」が行われました

 2月5日(金)に「ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム成果発表会」が行われ,本校の岩佐彩音生徒会長が活動内容を報告しました。東北ユネスコスクール実践発表団体は,多賀城高校の他に岩手県平泉町立平泉小学校,宮城県気仙沼市階上小学校,秋田県大仙市大曲南中学校が参加し,各校の取り組みについて発表しました。

【感想】
○2年1組 岩佐彩音(多賀城中)
 今回,AERで行われたESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム成果発表会に参 加し,本校が取り組んでいる活動を説明しました。1人での発表ということもあり,か なり緊張しましたが,今まで行ってきた活動を多くの人に伝えることができてよかった たと思います。発表会では東北の小中学校も参加していて,各校で興味深いESD(持続可 能な開発のための教育)を行っていました。本校には来年度から災害科学科が新しく開設 されるので,今後も私たちにしかできないESD活動を行っていきたいと思います。