国際理解プログラム

「国連についての講演会」並びに「模擬国連」が開催されました

  

 12月12日(土)4校時、現代社会の時間で1年生全員を対象として、国連についての講演会が開催されました。これは午後から開催される模擬国連に先立ち、国連についての理解を深めるために、東京の大学から大学生が講師として来校し、講演してくれたものです。
 午後からは語学研究部を中心に全部で12名の多賀城高校生が、模擬国連を体験しました。今回は、今年3月に仙台で開催された国連防災会議をモデルとして実施しました。参加生徒は、それぞれが国連加盟国の国連大使になり、自国の経済状況やこれまでの災害 経験を考慮しながら、どのようにしたら国際社会が協力して、災害による被害を少なくできるのかについて話し合いました。生徒たちは、事前に担当国について調べたことを頭に置きながら、自国に有利になるように熱心に交渉していました。会議の終わりには、決議案が採択されましたが、発展途上国担当だった生徒達に、先進国担当だった生徒が押し切られる形で、先進国が防災のために拠出する資金を負担しないといけない内容となった交渉結果が、現実とは違い面白かったです。また、環境や防災より開発重視のスタンスのため、責められる場面が多かったにも関わらず、決議案から自国に不利な文言を削ることに成功した中国を担当した生徒が、優秀な国連大使だったとして表彰されました。
 初めての試みでどのような模擬国連になるか心配でしたが、生徒の積極的に取り組む姿勢で活気のある充実した活動とすることができました。