部活動

科学

第10回 高校生バイオサミット in 鶴岡

第10回 高校生バイオサミット in 鶴岡

1 目 的

 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  高校生バイオサミット実行委員会(慶應義塾大学先端生命科学研究所,山形県,鶴岡市)

3 日 時  2020年8月24日(月)~8月26日(水)

4 会 場  オンライン開催

5 発表題・参加者

  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探る Part3~」

  〈科学部〉7名(普通科2年4名,普通科3年3名)

6 実施内容・評価

 生物部門のみの科学発表大会であるバイオサミットに,本校科学部から1テーマで参加した。参加を申し込んだ研究成果部門では,事前の一次審査(書類審査)で67テーマの中に選ばれ,続く二次審査(発表動画審査)では決勝進出の20テーマに選出された。これまで3年間継続してこの大会に参加してきた科学部マツ班であるが,決勝に進出できたのは今回が初めてのことである。

 決勝は,4分間の発表のあとに6分間の質疑応答をライブ配信するものであった。マツ班を代表して発表した生徒は,研究手法や調査結果を丁寧に解説し,研究者から多くの質問を受け,非常に刺激的な体験を得た。

 残念ながら入賞することができなかったが,大会後には審査員より,発表の態度や研究の展開に関して直接アドバイスをいただき,今後の研究につながる新たな課題を発見することができた。

7 生徒感想

▇普通科2年 吉田天比古(西山中出身)

 今年のバイオサミットは,例年と異なる発表形式だったため,これまで参加したどの大会よりも緊張と期待を感じるものでした。大会はZoomで行われ,代表者一人が発表を行わなければなりませんでした。そのため,質疑応答では自分が持つ知識と経験を駆使し,適切な答えを相手に伝えるという技術を養える良い機会になりました。

 また,セッションでは,互いに情報交換することができ,自分たちの研究にも通じるとても有意義な交流となりました。

▇普通科2年 志田昌也(高崎中出身)

 今大会では,コロナ禍の影響でリモート開催となり,私たちは四苦八苦しながら取り組みました。リモートという都合上,代表者一人がパワーポイントを用いて発表します。そのため私たち共同研究者は,発表原稿をつくったり,発表練習のタイムキーパーなどのサポートに徹しました。

 この大会は全国から選抜された研究ということでレベルが非常に高く,賞を逃したことはとても残念ですが,他校のレベルの高い研究発表を聞くことができ,とても刺激を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2回生徒研修会 兼 全国高総文祭最終選考会

第2回生徒研修会 兼 全国高総文祭最終選考会

1 目 的
 研究発表のプレゼンテーション能力の向上を目指すと共に,第44回全国高等学校総合文化祭(2020こうち総文)に参加する研究グループの選考を行う。また,発表を公開し,県内の自然科学系部活動部員の聴衆としてディスカッションに加わる機会とする。

2 主 催  宮城県高等学校文化連盟自然科学専門部

3 日 時  2019年12月25日(水)

4 会 場  仙台市戦災復興記念館

5 発表題・参加者
  「多賀城高校の松枯れの原因を探る PartⅢ」
  〈科学部〉 2年 伊藤 瑛玲奈,市川 一紀,伊勢 太一
1年 吉田 天比古,志田 昌也,堀内 芽依,千葉 瑠輝

6 実施内容・評価
 11月7日(木)に開催された第72回宮城県高等学校生徒理科研究発表会において,物理・化学・生物・地学の4分野でそれぞれ表彰された上位2題合計8題による口頭発表が行われた。本校科学部は,生物部門で参加し,12分間の発表時間と4分間の質疑応答時間を有効に使い,これまで継続研究してきた研究内容を披露した。審査の結果,残念ながら全国大会への切符に僅差で及ばなかったとの講評であったが,生徒達は今回の体験をこれからの研究に活かし,真理を追究していくものと期待する。

7 生徒感想・研修の様子
▇普通科2年 市川 一紀(利府西中出身)
 昨年,これまで先輩達が果たせなかった最優秀賞を獲得し,今回の最終選考会に臨んだ。発表前日のギリギリまで準備を行い,悔いを残さないよう努力した。しかしその思いは叶わず,全国大会出場の機会を逃してしまった。
 審査員の先生からの講評の中で,我々の研究に対して「丁寧な研究かつ有益なものである」とお言葉をいただいた。他校の発表は,聴衆に分かりやすく伝えるための工夫(図表の活用やスライドの構成など)が随所に見られ,今回初めて発表者側として参加した我々にとって,大変貴重な経験となった。
 閉会式後には,生物分野の審査員である宮城教育大学の小林恭士先生に,松枯れ研究の課題や発展について,長時間に渡りアドバイスをいただいたことに感謝いたします。

サイエンスキャッスル2019 東北大会

サイエンスキャッスル2019 東北大会

1 目 的
 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,プレゼンテーションスキルの向上と,科学的思考力や課題発見力,課題解決力の向上を図る。

2 主 催  富谷市・株式会社リバネス

3 日 時  2019年12月14日(土)

4 会 場  宮城県富谷市成田公民館

5 発表題・参加者
  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ Part2」
  〈SS科学部〉 2年 伊藤 瑛玲奈,市川 一紀,1年 堀内 芽依

6 実施内容・評価
 事前提出の書類審査の結果,ポスター発表の機会を得ることができた。昨年度の研究を土台に,気孔の観察や土壌成分の分析結果を加えてポスターを作成した。当日は,4分間の発表時間に4分間の質疑応答時間といった非常に少ない時間での発表の中で適切に説明することができた。結果,研究奨励賞をいただきましたが,それ以上に,県外から参加した生徒の高いレベルの発表や,研究者や教職員とのやり取りの中で,新たな課題を発見したことが大きな収穫である。

7 生徒感想・研修の様子
▇普通科1年 堀内芽依(東仙台中出身)
 私たちSS科学部は,12月14日に富谷市成田公民館を会場に行われた「サイエンスキャッスル2019東北大会」に参加し,4年前から継続している我が校におけるマツ枯れに関する研究の成果をポスター形式で発表しました。審査員の方や多くの聴衆を前に発表するのは大変でしたが,短い時間でより正確な実験結果を発表できるよう心掛けながら話すことができました。発表をする中で色々な質問を受け,明確でない箇所が明らかになり,自分たちの研究が客観的にどう見えているかが分かりました。今後もデータを正確なものとするため,実験および観察を進めていきたいと思います。
 他校の口頭,ポスター発表では食物関連のものから植物や海洋関係など,様々なテーマがありました。今までなんとも思っていなかった些細なことも細かく研究されているのが見受けられ,新しく研究を設定したくなるような内容ばかりでとても勉強になりました。
 特別講演では,若い私たちの働き方や学び方,生活の仕方の自由について深く考えさせられました。
今後も引き続きマツ枯れについての研究を深めていき,今回知識として得た多くの情報も参考にしながら,独創性のある実験やより良いポスター,パワーポイント作りに力を入れていきたいと思います。

第9回 高校生バイオサミット in 鶴岡

第9回 高校生バイオサミット in 鶴岡

1 目 的
 日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  高校生バイオサミット実行委員会(慶應義塾大学先端生命科学研究所,山形県,鶴岡市)

3 日 時  2019年7月29日(月)~7月31日(水) 2泊3日

4 会 場  鶴岡市先端研究産業支援センター(鶴岡メタボロームキャンパス)

5 発表題・参加者
  「宮城県多賀城高校Bursa.バスターズ ~多賀城高校の松枯れの原因を探る PART2~」
  〈科学部〉3名(普通科1年1名,普通科2年1名,普通科3年1名)

6 実施内容・評価
 本校科学部から1テーマ3名でバイオサミットに参加した。事前の一次審査(書類審査)を通過した75テーマ,のべ200名を超える生徒が集まる生物部門のみの科学発表大会である。日頃の研究の成果を,1回のポスター発表が4分間という短い制限の中,本校生徒は適切に発表を行った。残念ながら決勝に進出することはできなかったが,審査員から直接コメントをいただいたり,他校生から意見をいただいたりすることで,今後の研究における新たな課題を見つけることができたようである。学校の枠を外して混成された部屋割りやラボ見学など,生徒間交流が自然と生まれるプログラムとなっていたことも,参加生徒にとって大変有意義なものであった。

7 生徒感想・研修の様子
▇普通科1年 堀内芽依(東仙台中出身)
 私たち多賀城高校SS科学部は,校内の松くい虫被害について発表しました。その中で私は,アカマツ林の被害の様子やマツノザイセンチュウの動画をiPadを用いて紹介し,発表を補助しました。
 残念ながら決勝に進むことはできませんでしたが,審査員の方々からの評価やアドバイスを参考にし,今後の研究をより良いものにしていきたいです。
 ラボツアーにも参加しましたが,普段入ることのできない研究室を見学でき,貴重な時間を過ごすことができました。生命科学に関する最新の研究を間近で見ることができて,とても興味深かったです。
今回の経験を踏まえて,これまでの研究の一歩先を目指して,科学部みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。

▇普通科3年 船山遥斗(塩竈三中 出身)
 今回の発表は4分という限られた時間内での発表だったので,調整が難しかったです。結果は二次予選敗退という形で終わってしまいましたが,審査員によるアドバイスの中で「失敗はするかもしれないけれど,飛躍的なアイデアがあるとより良い発表になる」と言われた時,基本に忠実な研究ではなく,今の私たちにしかできない発想に基づいた研究が大切であるということを学びました。
 これからは後輩への引き継ぎがメインの活動となりますが,自ら得た経験をこれからの進路だけではなく,将来にも役立てていきたいです。

学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2019

学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2019

1 目 的
 体験型科学イベント『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』に参加することで,「“科学”って,そもそもなんだろう?」というテーマに沿って,自分たちで体験型プログラムを考え,企画し,実施することで, 科学や技術に関する,各人各様の感じ方から自己と対象との関係性を可視化・再構築することを目指す。また,来場者への応対を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。

2 主 催  特定非営利活動法人 natural science

3 日 時  2019年7月14日(日) 9:00~16:00

4 会 場  東北大学川内北キャンパス 講義棟

5 参加者  科学部18名

6 実施内容・評価
 会場となる東北大学川内北キャンパス講義棟では109のプログラムが参加し,当日は10,000人を超える来場者を数え,今年も大盛況であった。本校からは科学部が参加し,「地面の下で起こることを知ろう!~災害の脅威~」をテーマに,災害の原因や仕組み,そして災害への対策に関する講座を開設した。
 来場者は子どもから大人まで多様であり,災害の仕組みの説明では二様の対応をする必要があり,生徒は大いに苦労していた。しかし,来場した小さな女の子が竜巻発生装置の前から10分以上動かずに,説明を聞いたり回転するミストに手をかざしたりするなど,大いに好奇心をくすぐり,液状化現象の解説では,詳しい説明を求める大人と意見を交わすなど,対応した生徒も大いに刺激を受けるものであった。

7 生徒感想・研修の様子
▇普通科1年 金須 友吾(高崎中出身)
 サイエンスデイでは様々な科学技術の展示を見ることができたので,とても楽しい科学イベントでした。その中で僕たち科学部は,竜巻の発生,汚水の浄化,液状化現象,避難持ち出し袋,避難時の行動を問う○×クイズの5つの発表を行いました。私は液状化現象の展示を担当しましたが,小さな子ども達を対象に発表するということだったので,子どもに伝わるようにするためにはどうすれば良いのかとても悩みました。その時に先輩からのアドバイスがあり,上手に伝えることができるようになりました。
 今回の体験を通して,液状化現象のメカニズムに関する知識だけではなく,その対策まで教えることが大切だと思いました。今後は,展示の仕方や発表の仕方などにおける課題を修正しながら,今後の部活動に取り組んでいきたいと思います。

▇普通科2年 伊勢 太一(高崎中出身)
 私は,今回で二度目の参加となるサイエンスデイに挑みました。今回は去年ほどの緊張はありませんでしたが,去年は緊張からお客さんに上手に説明することができませんでした。失敗してもいい,とにかく積極的にお客さんに話しかけていこうという思いで行っていた去年とは違い,今年は2年生に進級して後輩が入部してきたこともあり,去年自分が一年を通して学んできた発表の仕方やコツを後輩に教えたりしながら,大勢のお客さんの前で発表することができました。
 今回のサイエンスデイでは,去年とは全く異なるテーマでの展示に,お客さんの反応がどうなるのかと少し不安もある中で行いましたが,お客さんの表情から,全員に楽しんでいただけたと思います。来年は,今回のサイエンスデイよりもさらにお客さんに楽しんでいただけるような展示にするため,多くの知識や考え方を吸収し,日々頑張っていきたいです。