平成29年度以前のESD

平成29年度以前のESD(自然プログラムとその他プログラムまとめ)

宇宙航空開発機構(JAXA)との連携授業を行いました!

7月14日(火)2年生2クラスを対象としたJAXAとの連携授業を行いました。 地球観測研究センター開発員の大木真人氏と宇宙教育センターの二ノ宮裕美氏を講師としてお迎えし,リモートセンシングの利活用についての学習を行いました。 人工衛星を用いたリモートセンシングとは,様々な衛星画像を処理することによって情報を得る技術です。

最初に,この技術の歴史と原理についての話がありました。 日本上空には多くの衛星が飛んでいることや,衛星によって得られる情報も異なることを学びました。

続いての実習では『EISEI』というソフトを用いて、主にランドサットの画像についての画像処理と解析を行いました。 光の3原色に基づいた3枚の画像を重ねることでカラーの画像を作成しました。 これまで資料集などでしか見たことのなかった衛星画像を自分の手で作成できたことに大きな驚きと喜びがありました。 また,近赤外線の画像を用いることで植生についての考察も行いました。光合成の様子が衛星画像から得られることや, 1989年の画像と比較し,開発による緑地の現象なども確かめられました。 また,震災後海岸線での植生に変化があったことも一目瞭然でした。 熱赤外線の画像からは地表温度の推定を行うことも可能で人間生活の活発な地域とそうでないところなどの考察も行いました。

最後に,このような人工衛星の画像によってどのようなことがわかるのかという紹介がありましたが, あまりにも多くの情報を得られることに驚くとともに,机上のPCでこのような処理が簡単にできることを知り, リモートセンシングの技術を身に付けることで大きな可能性が生まれることを知りました。

  

  

浦戸巡見事前講習が行われました。

6月9日(火)に海洋研究開発機構(JAMSTEC)から,昨年に引き続き小俣珠乃研究員をお招きし,浦戸巡見事前研修を行いました。
小俣先生からは,プレートテクトニクスの理論と世界に広がる造山帯や地震分布図の話などについて話がありました。 私たちに甚大な被害をもたらす巨大地震や火山活動は地球表面のプレート運動によって起きていること, そのプレート運動の原動力は地球深部をしめるマントルやコアでおきている対流運動であること, しかし、その全貌はまだ未解明であり地球内部の構造と活動の調査が行われていることの話がありました。
 特に,3D地図を用いた解説はわかりやすく,地図を興味深く見ることで現在の陸地の成り立ちが想像できることには驚きました。
 この講義を基に7月中旬に塩竃浦戸諸島への巡見を実施します。