平成29年度以前のESD

2017年7月の記事一覧

災害科学科浦戸巡検

 巡検の前日の7月13日(木),国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の小俣珠乃博士による事前講義を聴講し,翌日の7月14日(金)災害科学科1年生による塩竈浦戸巡検が行われました。今回の巡検には,昨年に引き続き二度目の参加となる北海道室蘭栄高校から5名の生徒が加わり,雲一つない晴天の中,地学班と生物化学班に分かれてフィールドワークを行いました。
 地学班は,寒風沢で目の前に広がる野々島の層準や見方を班ごとに小俣博士からレクチャーしていただき,その後野々島に渡って毛無崎での大塚層・松島層の観察を行いました。その後は大塚層に見られる小断層の走向・傾斜測定を通して,野々島一帯の地質構造を考察しました。露頭では小俣博士の解説を受けながら,班ごとにiPadでの測定を行いました。
 生物化学班は,寒風沢においてマツの生育環境を調査しながら,島の豊かな植生を観察しました。そして,野々島に渡ってから本格的にマツ及び土壌のサンプリングを行い,照度の測定,採集,iPadを使った記録など,役割を分担しながら必要なデータやサンプルを収集してきました。
 今回の巡検を通して,調査研究の具体的な手法を学び,教室では得ることのできない沢山の情報を手に入れることができました。今回の巡検から得た経験は,これからの課題研究に大いに役立つものとなります。