2018年7月の記事一覧

岩沼市玉浦地区子ども育成会「防災キャンプ」に参加しました。

 7月21日(土)に,本校1,2年生の防災委員15名が,岩沼市玉浦コミュニティセンターで行われた「防災キャンプ」に参加しました。
 玉浦地区では,子ども育成会が毎年「防災キャンプ」を開催しています。
 防災委員は,小学校4~6年生を対象に「災害図上訓練」を担当しました。2名が進行役を務め,13名が各グループに入って活動をサポートしました。
 まず,スライドを用いて「地震・津波の基礎知識」を確認しました。

 次に,玉浦地区の地図を用いて,津波が心配される場合に避難できる「3階以上の建物」に印を付け,その場所からコンパスで200m,400m,600mの円を地図に示して避難所要時間を把握させました。
 玉浦地区の小学生は,自分の地域を知り,しっかりと災害時の避難場所を考えていました。

 そして,西日本豪雨の写真や資料を提示し,岩沼市のハザードマップも確認させました。
 玉浦地区は,大雨によって阿武隈川が氾濫した場合,浸水域になると想定されており,今回の豪雨災害は決して他人事ではないことを確認することができました。
 最後に,台風や大雨で洪水の心配があるときには,避難指示が出なくても川が氾濫する前に内陸部への避難が必要であることを確認しました。

 防災委員は,玉浦地区の小学生,地域の方とともに津波・洪水の避難場所や避難するタイミング等を考えることができました。小学生が真剣に考える姿に刺激をいただきました。貴重な機会をありがとうございました。
【生徒感想】
1年 普通科 千葉 美月(田子中学校出身)
 私は今回進行役を務めました。打ち合わせ期間が短かったので,私は限られた時間で要点を整理し,小学生に伝わるような表現を考えました。バスの中でも原稿を見直し,いざ本番。本番では緊張してしまい,思ったように話せませんでした。しかし,小学生は積極的に活動してくれたのでよかったです。
 今回,うまく進行できず悔しさも残りました。この経験を多高祭での発表やこれからの生活に活かしていきたいです。

1年 普通科 堀内 海里(塩竈第三中学校出身)
 今回の防災キャンプは,私にとって初めての校外での活動でした。バスでの移動中に,玉浦地区の災害公営住宅も見ることができ,以前よりも復興が進んでいることが分かって嬉しく思いました。
 今回の活動は,小学4~6年生を対象に行ったものでした。震災当時,2~4歳だったので,当時の記憶はほとんどないと思います。しかし,ワークショップでは,小学生たちが「ここは危ないから行かない方がいいよね。」「避難するときはここに逃げよう。」と話し合っており,自分のこととして考えていてすごいと思いました。
 私たち防災委員のプレゼンテーションやワークショップによって,防災・減災に関する知識がより深められたと思うので,今後もこのような活動を一つ一つ大切にしていきたいと思います。

1年 災害科学科 細井 実桜(高崎中学校出身)
 防災キャンプに参加した小学生は,楽しそうに,そして真剣に活動に参加してくれていたので,しっかり自分の住む地域について考えているなと思いました。
 私は災害科学科ということもあり,今回の活動がとても楽しかったです。特に,スライドを用いた「地震・津波の基礎知識」では,新しく分かったこともあり,参加して良かったと思いました。またこのような機会があったら,参加したいです。

2年 災害科学科 佐瀬 翼(多賀城中学校出身)
 防災キャンプに初めて参加しました。まず,小学生が明るく元気で圧倒されました。それでも,やるときは真剣に活動に参加し,しっかり意見を発表できていて立派だと思いました。
 私のグループでは,高い建物の場所,自分の家からの避難所要時間を考えただけでなく,どこに避難するべきか様々な意見が出て,有意義な活動となりました。私自身も玉浦地区のことや小学生の防災に対する考えを知ることができて,とても勉強になりました。
 このような大規模な防災学習ができるのも,スタッフの方々の力があってこそ,誰かの支えがあってこそだと感じました。各地域でも防災キャンプを行い,より多くの人が参加してくれたら良いと思いました。