2018年6月の記事一覧
塩竃一中 防災活動
6月10日(日)に,本校2年生の防災委員13名が,塩竈一中の「防災活動」の講師を務めました。 この日は,塩竈市総合防災訓練の日で,塩竈一中では,市全体の避難訓練の後に学年毎に防災活動に取り組みました。
本校防災委員は,中学2年生115名と地域の方を対象に「多賀城高校における防災活動の発表」「防災ワークショップ」を行いました。「多賀城高校における防災活動の発表」では,「災害科学科の授業内容」も紹介しました。塩竈一中の生徒さんは,私たちの発表を興味深く聞いていました。
「防災ワークショップ」は,地域の方にも参加していただき,12グループに分かれて行いました。グループ毎に自分が「沿岸部」「都市部」「山間部」のどこにいるかを決めてもらい,その場所で台風が接近して大雨と強風が心配されるときに「起こりうる災害や被害」と「事前の備えや身を守る行動」を考え,最後には全体で発表しました。地域の方がたくさん参加してくださり,中学生と活発な意見交換が行われて有意義なワークショップとなりました。防災委員にとって貴重な経験となりました。ありがとうございました。
【生徒感想】
2年 災害科学科 小角神月(高崎中出身)
ワークショップでは,メインファシリテーターをさせていただきました。不安と緊張はありましたが,他の防災委員メンバーと塩竈一中の生徒さん,地域の方々のおかげで,限られた時間の中でスムーズに進めることができました。中学生だからこそ思いつく考えもあり,私自身が学ぶこともありました。この経験を災害科学科の活動でも活かしていきたいです。
2年 普通科 長浜ひかる(塩竈一中出身)
今回は自分の出身校ということもあり,やりやすいところもありました。自分が中学生のときは,高校生と一緒に防災について学ぶ機会はなかったのですが,後輩たちは,みんな防災への意識や自分の意見をしっかりもっていて凄いなと思いました。もっと中学生と高校生とで防災について考える機会が増えると良いと思いました。
2年 普通科 武藏陽治(東仙台中出身)
始まる前は心配でしたが,話し合いが活発に行われていたので,とても良かったです。また,地域の方々のご協力もあり,貴重なご意見をいただくことができました。そして,私自身も防災に対する意識が高まったように思います。今後の活動でも,防災・減災についての知識を多くの人に広められるよう,努力していきたいです。
2年 災害科学科 佐瀬 翼(多賀城中出身)
中学生は,僕たちの説明をしっかり聞いてくれました。また,たくさん質問をいただきました。そんな前向きな姿勢を見て,中学生の防災意識の高さや何事にも全力で向き合い解決しようとする積極性を感じ,素晴らしいと思いました。自分にも新たな発見があり,とてもいい経験ができました。ありがとうございました。
くらしと安全A 特別授業「DIG(災害図上訓練)」
5月30日(水)に,くらしと安全Aの特別授業「DIG(災害図上訓練)」が行われました。
講師に八千代エンジニヤリング株式会社の寺脇氏をお招きし,2学年全員に授業を行っていただきました。多賀城市で発生した過去の災害やハザードマップ,洪水・土砂災害などについて学んだ後,グループごとにDIGに挑戦しました。設定や地図を踏まえながら,どのように避難をすれば良いかを考えることができました。特に災害科学科の生徒たちは,これまでの専門的な学びを生かして,地形や状況などから幅広い想定をして考えていたのが印象的でした。
災害はいつ,どこで起こるか分かりません。今回の学びをきっかけに,もしものときに適切な避難ができるようになってほしいと思います。
【生徒感想】
・今までは自分が避難することしか考えたことがなかったので,自分たちがその地区の防災リーダーになった設定で地域の人々をどのように避難させればよいか考えるというのは新鮮な体験でした。
・日頃から災害について考え、家族と話し合うことが大切だと思いました。避難訓練をしているとはいえ,避難訓練どおりにいくとは限らないので,自分で意思決定することが必要となると分かりました。いつ災害が起こるか分からないので,常に備えておこうと思いました。
・今回の授業では,洪水や土砂災害が起こったときにどのように避難すれば危険でないか,高齢者はどうするのかなど,普段あまり意識できていないことを考えることができてとても良い機会でした。これを機に,自分の家の周辺はどうなのか調べて災害に備えようと思いました。また,災害が起きたときに臨機応変に対応することが大事だと学びました。