岩手大学においてアカデミックインターシップを実施しました!

今年度から進路指導の一環として本校生徒を大学の研究室に受け入れていただき, 大学での日々の学習や将来進む可能性のある学問分野に関連した研究活動等を試行的に体験する機会としてアカデミックインターンシップを実施することとなりました。

7月29日(水),30日(木)1泊2日の行程で,2学年希望生徒24名が参加し, 大学での学びについての講義,日常の講義や研究活動の体験,先輩との懇談を通して,大学への視野を広げ教育内容への理解を深めることができました。

7月29日(水)…第1日目
7:00
 学校出発…校長先生の見送りを受け学校を出発。強い日差しの中、北へ。 
10:00 学部別全体説明…工学部と人文社会学部それぞれに分かれて大学での勉強とはどのようなものか, また昨今では旧来の理系・文系,理学・工学のように単純に分類できない学問体系などの話をいただきました。

13:30~16:00 大学の講義や実験室に分かれての学習です。特に工学部では生命,数理・物理,マテリアル,電気電子通信,知能メディア情報,機械科学の各コースに分かれてのプログラムです。 
人文社会学部…松岡和生教授

社会調査実習に関しての講義の聴講です。社会調査を行うためには質問の吟味,回答データの数学的処理などを学びました。

工学部
生命コース…荒木功人准教授,若林篤光助教
DNA精製と制限酵素地図の作成を行いました。

数理・物理コース…水本将之准教授
粉末冶金法と呼ばれる材料プロセスを体験しました。

電気電子通信コース…長田洋教授

USB通信式データロガーを作製し,実際にデータ測定を試みてみました。

知能メディア情報コース…金天海准教授
知能を持つロボットの実際とデモンストレーション

機械科学コース…吉野康弘教授
トライポロジー実験(金属の摩擦測定)

17:00 宿泊場所である「国立岩手山青少年交流の家」に到着です。

19:30~21:00 夜の特別講義です。

今日の実習内容,学んだこと,どう役立てるかなどをグループ毎に話し合い,その結果を報告して結果を共有しました。 工学部高木浩一教授には,太陽光パネルによる起電力測定の実験をご指導していただき,得られたデータの処理の方法を通して数学の重要性を学びました。 本校OBで工学部電気電子情報工学科2年の山田崇寛さんと旦尾一樹さんから,大学生活の様子,高校生活でやるべきことについて貴重な話を聞くことができました。

  

7月30日(木)…第2日目

9:40~14:40 2日目も各コースに分かれての研修となりました。 
人文社会学部…松岡和生教授
大学1年生の基礎ゼミに参加させていただきました。生徒も話す機会をいただきました。 また,大学院生の演習とその発表についても聴講しました。

工学部
生命コース…荒木功人准教授,若林篤光助教
前日に引き続きDNA精製と制限酵素地図の作成を行いました。

数理・物理コース…中西良樹准教授、谷口春香助教
超伝導物質の物理的な性質について調べる実習をおこないました。

電気電子通信コース…小林宏一郞教授
OPアンプ心電図を作成し,自分の心臓の動きについて測定してみました。

知能メディア情報コース…明石卓也准教授
知能を持つロボットにプログラミンを施してみました。

機械科学コース…柳岡英樹教授,末永陽介助教
エンジンの仕組みや諸元測定,熱効率や排気量を計算して環境に負荷の少ないエンジンの仕組みについての講義を受けました。

14:40~15:00 閉講式
船崎健一工学部長から2日間を振り返っての講評と修了証書をいただきました。