その他の行事等 平成30年度
「日本史特別授業」 地歴公民科
平成30年10月31日(水),奈良大学文学部史学科寺崎保広教授をお招きして,2年生の日本史B選択者を対象に「木簡からどういうことが分かるのか?」と題して特別講義をしていただきました。歴史を学ぶためには「史料」の正確な読みが大切だということ,木簡に記された内容から歴史書や古文書には書かれていないような当時の人々の生活の様子を知ることができることなど,大学での研究成果を踏まえて詳しく説明していただきました。特に,木簡は乾燥に弱く保存が大変であることや,ほとんどが「削屑」として出土し,その読み取り作業に膨大な時間がかかるといったお話しから,歴史研究の大変さをあらためて知ることができました。
《生徒の感想より》(一部抜粋)
大学では高校と違って,問いに対して1つの答えではなく複数の答えがある,またそれらを答えるためには様々な史料を読み,事実をもとに考えなければならないということを学びました。木簡は,教科書や資料集などで見ているものは割と完全なものが多かったけど,実際は削屑など破片や薄いものがほとんどだと聞き驚きました。また,そんなに小さいものから情報を得ている研究者などの努力も高校生ながら感心させられました。今日の授業を通して,木簡に書かれている内容や時代など,今まで知らなかったことを多く学ぶことができました。 (2年生女子)
裁判制度に関する講座
9月27日(木)、仙台地方検察庁から検察広報官の菊池 賢先生をお招きして、本校3年生を対象に「裁判制度に関する講座」を開きました。
検察庁とはどの様な所なのか、犯罪捜査はどの様に行われるのか、起訴・不起訴に至るまでの過程、検察庁事務官の仕事内容、そして裁判員制度についての詳しい説明をお聞かせ頂きました。
特に将来、自分も裁判員になるかもしれないと思いながら、皆、真剣にメモを取り、耳を傾けていました。
【感想】
今日の講座は、もうすぐ関係するかもしれない裁判員制度について深く考える機会になりました。司法について学ぶのは高校1年生の時以来だったので、今まで自分が抜けていた、裁判員裁判の在り方や司法に対して日頃からどの様に向き合って行けば良いか、改めて学ぶことが出来ました。(3年女子)
私はこれまで裁判員制度について、あまりよく知らなかったのですが、今回の講座で様々なことを知ることが出来たので良かったです。又、裁判員裁判の対象を聞き、殺人等の重大な犯罪の裁判に自分が耐えられるのか、不安が有りましたが、裁判員メンタルヘルスサポート窓口という支援や、裁判ではイラストも使うということを知り、少し安心しました。(3年男子)
裁判に至るまでの経緯が思っていたよりも複雑で、仕事をする人の大変さを痛感した。もし、自分が裁判員に選ばれたら、自分の倫理観に基づいて、被疑者に見合った判決を下したいと感じた。機会が有れば、実際の裁判を見学してみたい。(3年男子)
1/540の確率で名簿に載るのは思ったより高いと思いました。そして1か月位、掛かると思っていたので、大体の裁判が5日間で終わると知り、意外と短いな、と感じました。宮城県で年に16回も裁判員裁判が行われているとは思いもしませんでした。(3年女子)
犯罪の捜査等についてはテレビでも見ることが有りましたが、犯罪被害者の保護・支援まで行っていることには驚きました。又、検察庁の中でも業務が細かく分かれており、事件の1つ1つに細かいことにまで取り組み、とても多くの方々が関わっているのだなと感じました。裁判員制度の目的やルールだけでなく、実際に参加した方の意見やデータ等もお話し頂き、非常に分かり易く、興味を持って聞くことが出来ました。(3年女子)
いじめ未然防止対策「LINE講習会」が行われました!
9月13日に「LINE講習会」が行われました。
無料通話アプリとして多くの人が利用するLINEですが、「スタンプ連打」「画像の無断添付」などトラブルも数多く報告されています。LINEに関するトラブルを未然に防ぐため、LINEオフィシャルインストラクターである一ノ瀬史子先生にお越し頂き、貴重なお話をして頂きました。
LINEは相手の表情が見えないため一方的なメッセージを送ってしまう可能性があること、また不用意に送信した画像から個人情報が特定されてしまう可能性があることなど教えて頂きました。
こちらは話し合い活動の様子。生徒の皆さんは熱心に意見の交換を行っていました。
目指せ、LINE利用マナーNo.1!
「ネット被害未然防止対策講演会」が行われました!
1年生を対象に「ネット被害未然防止対策講演会」が行われました。
ネットに関わるトラブル・犯罪が増加傾向にある中、ネットトラブルを回避するための知識を学ぶため行われました。
講師として塩釜警察署 生活安全課より高橋明日香様に来て頂きました。
ネットに潜む危険性についてお話を伺い、実際に起きたトラブル事例(リベンジポルノ、いじめ問題)からネットの正しい利用のあり方について教えて頂きました。
また生徒用DVDを視聴し、現在問題となっているネット被害(援助交際、ストーカー被害)が、実際に起こりうることを生徒は実感した様子でした。
皆さん、ネットの利用には十分気をつけましょう。
社会と災害 特別授業
災害科学科1年生の特別授業として、大崎市立鹿島台中学校で理科を教えていらっしゃる深瀬規友先生に授業していただきました。地形や地質の特性と災害をテーマに、地すべりや斜面崩壊、液状化などについてお話をいただいた後、液状化による地盤の変形を自分の目で確認したり、凝灰岩に水をまぜたものを触ってみる実験と、地形と地質の状況から災害を防ぐための方法をグループで話し合いました。最後に深瀬先生からいただいた、「災害そのものに目を奪われ過ぎず、自分の目で直接見て理解を深め、実学を大切にしてほしい」というお話がとても印象的でした。