SSH4年次(2021年度)
アースサイエンスウィークin仙台 ~野々島・うみの環境しらべ隊~
1 目 的
アメリカ地球科学研究機関AGI(American Geosciences Institute)は,市民が地球科学や自然科学の理解を深め,惑星の進化を学び,地球環境史を認識するために,国内外のイベント「Earth Science Week」を開始。2013年頃から日本地球惑星科学連合(JpGU)に協力要請があり,2018年から日本国内のイベントとして開催している。
本年度行われるアースサイエンスウィーク・ジャパンの一環として,塩竈市浦戸諸島野々島における環境調査に参加することで,海洋ゴミの現状について学び,未来の海洋環境や自分たちの生活について考える機会とする。
2 主 催 アースサイエンスウィーク・ジャパン実行委員会
3 日 程 令和3年10月16日(土) 8:30~15:00
17日(日) 8:30~15:00
4 場 所 浦戸諸島開発総合センター(別名:ブルーセンター)
〒985-0193宮城県塩竈市浦戸野々島字河岸50 TEL:022-369-2240
5 参加者 災害科学科1年生及び科学部2年生で参加を希望する生徒合計9名
6 行 程 10月16日(土),17日(日) *両日同行程
塩釜マリンゲート集合(8:30)・出発(9:30) → 塩竈市営汽船 → 野々島着(10:01)
野々島発(14:23) → 塩竈市営汽船 → 塩釜マリンゲート着(14:54)・解散(15:00)
7 実施内容・評価
参加した生徒は,海洋ゴミやマイクロプラスチックによる宮城県沿岸の環境汚染の特徴を,実際に塩竈市野々島の海岸における海洋ゴミの採集によってつかみ取ることができた。この経験から,日常生活と海洋との関連性を学ぶと共に,深海細菌や海洋環境における第一線の研究者による講義からも多くのことを学ぶことができた。
8 生徒感想
■災害科学科1年 佐藤 柊葵(多賀城中出身)
世界的に話題になっている海洋プラスチックごみについて調査を行いました。野々島にある宇内浜に落ちている海洋マイクロプラスチック(MPs)を拾い,どんな素材から作られているのか調べました。
今回の調査では,今まで深く考えていなかった海洋プラスチックごみについて知ることができ,海の現状を受け止めることができました。今後海について考える機会があれば,今回の経験を活かし,更に詳しく調べたいと思います。
■普通科理系2年 工藤 万柚(多賀城中出身)
今回の「うみの環境しらべ隊」に参加して思ったことは,世界中で「海洋問題を解決しよう!」と声高に訴えているが,実はとても難しい課題なのだということです。海洋ごみは1年間で800万tも排出されています。そもそもごみが増え続けるのは,人がごみを視界から除くだけで安心し,処理は誰かがやってくれるものと人任せになってしまっていることが原因の1つだそうです。確かに,私も本当にごみが処理されるのだろうかと考えたことはなく,人任せになっていました。今回の体験を通じて,これからは後先を考えて行動しようと思いました。
第11回 高校生バイオサミット in 鶴岡
1 目 的
日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。
2 主 催 高校生バイオサミット実行委員会(慶應義塾大学先端生命科学研究所,山形県,鶴岡市)
3 日 時 1回戦 2021年8月11日(水)
4 会 場 オンライン開催
5 発表題・参加者
「マクラギヤスデの生態調査 ~生息の北限と未知なる生態に迫る~」
〈科学部〉5名(普通科1年2名,普通科文系3年1名,災害科学科1年1名,災害科学科3年1名)
6 実施内容・評価
高校生バイオサミットは,生物部門のみの科学発表大会であり,研究成果部門と研究計画部門からなる。参加した研究成果部門において,事前の一次審査(書類審査)を通過し,1回戦(オンライン発表)に出場した。出場した69の演題の中から残念ながら決勝進出の20チームに選ばれなかったが,研究の着眼点や豊富なフィールドワークが高く評価された。
7 生徒感想
■災害科学科3年 櫻井 乃綾(多賀城中出身)
事前の書類審査を通過した研究ということもあり,どの研究発表もレベルが高く,スライドの構成や見せ方,発表の仕方などから学ぶことが多くあった。私たちの発表では伝えるべき内容をしっかりと伝え,質疑応答もしっかりできた。しかし,改善点も多くあったので,他の発表で学んだことと共にこれからの活動に生かしていきたい。
■普通科1年 濱野 瑞紀(中野中出身)
参加校の発表は,自分が聞いたことの無い情報ばかりでとても驚いた。多くの発表を聞くことで新しい情報をたくさん得ることができたので,自分の視野を大きく広げることができた。この経験を生かして,これからの研究に励みたい。
令和3年度 スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会
1 目 的
全国から集まったSSH校の課題研究への取組を直接見ることで,多種多様な研究と高度な取組などを体感し,科学技術に対する興味・関心を高めるとともに,この経験を学校に持ち帰り,参加者のみならず学年の課題研究への取組等に波及させることを目的とする。
2 主 催 文部科学省,国立研究開発法人科学技術振興機構
3 期 日 A日程:2021年8月4日(水)・・・物理・工学,数学・情報,地学分野
4 会 場 神戸国際展示場
5 ポスター発表題・参加者
「都市型津波の脅威と影響」〈災害科学科〉3年3名
6 実施内容・評価
本校から災害科学科3年生3名が参加した。長期間研究したその成果を発表する貴重な機会になると同時に,全国のSSH校における研究レベルの高さを実感する機会となった。残念ながら代表校に選出されなかったが,参加者は個々に大きな経験を得ることができた。
7 生徒感想
■災害科学科3年 秋澤綾香(塩竈市立玉川中出身)
私達の研究に対してたくさんの方々に興味を持っていただきました。自分たちの考えを相手に伝えるということは簡単なことではありませんが,経験を積み重ねることで上手く伝えられるようになりました。また,レベルの高い発表を聞くことで,視点が斬新なこともあり視野が大きく広がりました。コロナ禍の中で発表会に参加させていただき感謝しています。
■災害科学科3年 松浦康生(利府町立利府中出身)
高校2年から始めた都市型津波の研究の集大成として,これまでにない規模の発表会に参加することができました。ポスターセッションを通して,多くの専門家や他校の生徒から,私たちだけでは思いも付かない多角的な視点からの意見やアドバイスを頂くことができ,とても有意義な時間となりました。また,他のSSH指定校のポスターを見て,着眼点が面白い研究や,同学年が行っている研究とは思えないような高度なものまで,その多様な研究内容に感激しました。人前でプレゼンができた経験を生かして,今後は大学受験やその後の進路に役立てていきたいです。
■災害科学科3年 須田心咲(利府町立利府西中出身)
今回の発表会は,これまで参加した発表会の中でも一番大きい規模の大会でした。発表前はとても緊張しましたが,一緒に参加した他の2人の助けもあり,本番ではリラックスして発表することができました。多くの専門家の方や高校生から,私たちとは異なる視点から意見やアドバイスをいただくことができ,とても参考になりました。また,他校の発表は面白いテーマが多く,発表の仕方やポスターのレイアウトなど多くのことを学びました。これま での発表経験をこれからの進路などに活かし ていきたいと思います。
JR東日本宮城野運輸区における 津波避難に対する意見交換会(案内)
以下のとおり実施いたします。
自然災害共同研究「釧路湿原巡検」
1 目 的
「釧路湿原巡検」は,北海道釧路湖陵高等学校がSSH地域巡検として位置付けているものであり,北海道を代表する自然環境のもとで環境保全を目的とした環境調査の手法を学び,環境科学における科学的な探究手法を身に付けることを目的とする。また,本校独自に温根内ビジターセンターや猛禽類医学研究所,釧路市動物園を訪問することで,シマフクロウをはじめとした北海道固有の動物について,その形態的特徴や寒冷地における環境適応などを学び,課題研究や理科学習における自然環境の保全に関連した展開の一助とする。
2 主 催 北海道釧路湖陵高等学校
3 行 程
2021年7月1日(木) 移動日
2021年7月2日(金) 達古武湖森林再生事業地(昆虫班,沢班),細岡展望台
2021年7月3日(土) 温根内ビジターセンター,猛禽類医学研究所,釧路市動物園
4 参加生徒 災害科学科2年2名,普通科2年1名
5 講 師 等 北海道釧路湖陵高等学校 教諭 玉森 一 氏 ほか
(株)さっぽろ自然調査館 代表取締役 渡辺 修 氏 ほか
温根内ビジターセンター 指導員 藤原 伸也 氏
猛禽類医学研究所 獣医師 小笠原 浩平 氏,獣医師 安達 光 氏
6 実施内容・評価
(1)達古武湖森林再生事業地におけるフィールドワーク(昆虫班,沢班)
湿原に棲息する生物の採捕とスケールの測定,種類の同定など,湿原環境の保全を目的とした科学的な調査方法を学んだ。さらには,生まれ育った自然環境を科学的に理解し,後世に残すことを目的とした環境教育の機会を与えるものとしており,自然との共存について考える機会を得た。
(2)恩根内ビジターセンターにおけるフィールドワーク
環境省釧路湿原野生生物保護センター・猛禽類医学研究所における研修
釧路市動物園における研修
温根内木道では,ハンノキ林を抜けてヨシ・スゲ湿原に至る行程において,湿原における植生とそこに生息する動物を観察した。また,猛禽類医学研究所では,レッドデータにおいて絶滅危惧Ⅱ類に指定されるオオワシやオジロワシ,絶滅危惧ⅠA類のシマフクロウといった希少種の生息状況や保護活動の具体について学んだ。
人間生活と自然との共存について,その難しさを生徒たちは直に感じ取ることができた。
7 生徒感想
▉災害科学科2年 三浦 誠鈴(館中出身)
私たちは7/1からの3日間,北海道釧路市に行ってきました。1日目は学校から釧路への移動で終え,2日目から本格的な実習が始まりました。達古武での昆虫調査では,自然林,人工林,草地それぞれの場所に生息する虫の種類や数,さらには生息する木の種類を調査しました。宮城県には無い湿原を中心とした自然に触れることで,北海道の広大さや自然の豊かさを直に感じることができました。3日目の温根内ビジターセンターと猛禽類医学研究所での実習は,私たちが楽しみにしていた研修の1つです。釧路湿原に生息する珍しい生物,湿原の自然再生事業,そして事故による猛禽類の怪我の状況や事故を未然に防ぐための対策,シマフクロウを絶滅させないための取り組みなど,実際にお話を聞くことで多くのことを学びました。私は今回の巡検を通して,自然の良さや大切さを直に感じ,文明が発達した世の中でこれからどのようにこの自然環境を受け継いでいくか,改めてしっかりと考えていかないといけないことを釧路の自然から教わりました。
▉普通科2年 船島 碧(多賀城中出身)
北海道釧路湖陵高校との交流の中で行われた達古武湖森林再生事業地におけるフィールドワークでは,私は「昆虫班」に加わり,昆虫の調査体験を通じて様々な手法を学びました。自然林や人工林などを回りながら昆虫トラップを回収し,各環境とその昆虫相を比較しました。森の樹林調査では,年輪から樹齢を知るだけでなく,年輪幅などにより樹木が育った過去の環境を知ることができることを学びました。大きな樹木を前に,目には見えない当時の生息環境を知ることができて面白かったことに加え,感動と驚きがありました。3日目に訪れた温根内ビジターセンターでは,“やちまなこ”の深さを測ったり,湿原に生息する野生生物について説明を受けたりする中で,水の大地である釧路湿原の壮大さを感じることができました。自然の素晴らしさを守り育てることの大切さをしっかり学ぶことができたと思います。私にとってこの巡検は,北海道釧路湖陵高校の皆さんとの交流を含め,いろいろな意味でたくさんのことを学ぶことができた素晴らしい体験となりました。
▉災害科学科2年 土井 一樹(玉川中出身)
2日目の巡検では沢班に参加し,湿地に流れ込む沢の下流で水生生物の採集方法を学び,上流では在来種であるニホンザリガニを捕獲した。午後の実習では,達古武湖に生息する水生生物を捕獲し,釧路湿原における種の多様性について学んだ。3日目に訪れた温根内ビジターセンターでは,釧路湿原の気象条件と生態系の関わりについて学んだ。ここでは大自然の中に木道を設置し,観光客や地元の人達に紹介することで,自然の恵みや営みを全国に広めている。午後に訪問した猛禽類医学研究所では,2人の獣医師から猛禽類の怪我やリハビリなど興味深い話を聞き,動物の保護活動や森の再生事業に関わる心意気を感じた。
今回の巡検で発見したことは,我々人間は自然に対して悪影響を与えつつも,多くの人達によって対策が練られ実行されていることだ。都市開発による湿原の減少を補うため,環境省やビジターセンターを中心に保護活動や自然再生事業が行われ,猛禽類医学研究所や野生生物保護センターでは傷ついた動物の治療が行われている。
SDGsマルシェ2021
1 目 的
科学部の生徒が日頃取り組んできた研究の成果を広く一般市民に向けて発表することで,生徒の思考力・判断力・表現力の向上を図る。また,生徒が他校や企業等の発表を見合うことで,サイエンスコミュニケーション能力の向上を図る。
2 主 催 尚絅学院大学SDGs推進プロジェクトアクション委員会
3 期 日 2021年6月27日(日)10:00~15:00
4 会 場 サンモール一番町商店街アーケード内
5 参加生徒 SS科学部員9名(2年4名,3年5名)
6 プログラム
学校紹介・防災クイズ・研究発表3題(「ネギの根にとって生きやすい,育ちやすい環境を考える」,
「多賀城高校の松枯れの原因を探る」,「食べ物で電池が作れるか」)
7 生徒感想
▉普通科2年 鈴木 敦也(岩切中出身)
今回のSDGsマルシェでは,マツの研究と学校紹介を担当しました。私は,最初ポスターを眺めている人に積極的に話しかけることが中々できずにいましたが,先輩方からの助言もあって,最後には自分から積極的に話しかけられるようになりました。他の参加団体の方々の展示はとても興味を引くものばかりで,その中でも特に気になったのがカブトムシの幼虫飼育です。カブトムシの幼虫を羊の堆肥で育てると,他の飼育環境で飼育するよりも幼虫の体重が重くなるという発表でした。私はこれまで市販されている昆虫マットでしか飼育したことがなかったので,市販品以外でこんなにも幼虫が大きく育つことに驚きました。今回一般の方々に発表した経験や,他の団体の方々の活動を,自分のこれからの研究に活かしていきたいです。
▉普通科3年 髙橋 ひなた(東仙台中出身)
SDGsマルシェに参加することで,私たち自身もSDGsに対する意識を高めることができると思い参加しました。SDGsマルシェ当日は,私たちの展示発表に興味を持って足を止める人も多く,市民の人々から質問をされる機会も多くありました。しかし,私たちの知識不足で上手く質問に答えられない部分もあり,少し残念な気持ちではありますが,今回の展示における反省点をこれからの発表に活かしていきたいと思います。
令和3年度 宮城県スーパーサイエンスハイスクール指定校合同発表会
1 目 的
SS課題研究・ESD課題研究において生徒が積極的に取り組んできた研究の成果を広く一般市民に向けて発表することで,生徒の思考力・判断力・表現力の向上を図る。また,生徒が相互に発表を見ることで,サイエンスコミュニケーション能力の向上を図る。
2 主 催 宮城県教育委員会
3 期 日 2021年6月27日(日)9:30~15:00
4 会 場 サンモール一番町商店街アーケード内
5 ポスター発表題・参加者
「グレープフルーツを食べた後の味覚の変化」(普通科理系3年2名)
「風水害に対する授業プラン」(災害科学科3年5名)
「災害時の応急処置の在り方」(災害科学科3年2名)
「災害時におけるエコノミークラス症候群とその対策」(災害科学科3年1名)
「環境に配慮し災害時に役立つ食の提案」(災害科学科3年2名)
「緊急時のストレスの対処法」(災害科学科3年2名)
「避難訓練の必要性」(災害科学科3年3名)
「不思議な生きもの「マクラギヤスデ」の生態調査」(災害科学科3年3名)
6 生徒感想
▉災害科学科3年 高橋 聖来(鹿島台中出身)
今回の発表会では,新しい学びや参考にしたいと感じることが沢山ありました。オンライン以外での校外発表はこれが初めての経験で,質問をいただいた際には戸惑うこともありましたが,複数回発表を繰り返すうちに慣れることができました。一般市民を前にして発表することの難しさを実感するとともに,コロナ禍において発表する機会をいただいたことに感謝し,改善点などを今後の研究活動に活かしたいです。
▉災害科学科3年 亀谷 慈英(石巻中出身)
今回の発表会を通じて,研究の成果を一般の方々に発表し,感想や意見をもらうことができました。中には専門的な知識を持っている方々から意見をもらうこともあり,より深い研究ができるのではと感じました。他校の発表では,ポスターに要点だけをまとめて文字数を減らし図を用いて見やすくするものや,クイズ形式で説明するものなど,聞く人に対して分かりやすい工夫がなされており,聞く人も同じ問題意識を持って発表に向き合うことができました。今後もこのような発表の機会を得ることで,自分たちの発表を様々な視点から見てもらい,意見がもらえる良い機会になるのではと感じました。
第138回日本森林学会第8回高校生ポスター発表
1 目 的
日頃取り組んだ研究の成果を発表するとともに,大学教員や県外高校生との意見交換を通して,科学的思考力や課題発見力,課題解決力,プレゼンテーション能力の向上を図る。
2 主 催 一般社団法人日本森林学会
3 日 程 2021年3月20日(土)~23日(月)
4 会 場 オンライン開催
5 発表題・参加者
★優秀賞★
「不思議な生き物「マクラギヤスデ」の生態調査」
〈課題研究〉6名(災害科学科2年6名(発表・受賞当時))
6 実施内容・評価
高校生研究ポスター発表において,全国各地の高校から34件の参加があり,そのテーマは森林のみならず環境保全や商品開発など多種多様でありました。
マクラギヤスデ班の研究は,1年生の終わり頃から本格的に調査をスタートさせ,生息調査や生態観察,それに繁殖など研究は多岐にわたりました。
ポスター発表本番では,チャット機能を使用して研究者や他校の高校生から質問やコメントが寄せられました。参加生徒は学校で,そして自宅からもコメントを返すなど真剣に取り組みました。その結果,表彰式では優秀賞として「ポスター番号05番「不思議な生き物「マクラギヤスデ」の生態調査」と紹介され,これまでの取り組みが報われた瞬間でした。
7 生徒感想
■災害科学科3年(受賞当時2年) 伊藤若菜(塩竈一中出身)
私たちは,マクラギヤスデという多足類について研究しています。宮城県内での生息が初めての報告となるこの生物について,校内のみならず校外に範囲を広げて生息調査を実施したり,生体飼育の方法を模索したりと,1年以上かけて研究してきました。途中で飼育していた個体が死んでしまう等のトラブルもありましたが,これまでの取組をポスターという形にまとめることができ,更には優秀賞に選出して頂いたことで,研究中の全ての苦労が報われたような気がします。