SSH日々の活動 5年次(2022年度)

SSH5年次(2022年度)

イオン多賀城店 開店記念特別イベントに出展中

6月9日~12日にイオン多賀城店の開店記念特別イベントに「多賀城市 震災復興の軌跡パネル展」として,多賀城市と多賀城高校の取組を展示しています。本校の防災教育,災害科学科の取組についてパネルにまとめました。お買い物の際にぜひご覧ください。

多賀城・七ヶ浜研修を実施しました【災害科学科・1年】

4月28日(木) 災害科学科1年生が多賀城・七ヶ浜研修を実施しました。

七ヶ浜町笹山地区では,七ヶ浜町建設課の方から,当時の被害や復興(海岸や公園の整備)などについて実際に海を見ながらお話を伺いました。その後,笹山地区避難所において,海にいる人に避難を呼びかけるための「オレンジフラッグ」や防災への備えについて学びました。

 

 

多賀城市八幡地区では,区長さん・副区長さんからこれまでに発生した水害や震災当時のことについてお話いただきました。また,緊急避難路・物流路として整備された「清水沢多賀城線」に登り,沿岸から内陸への水平避難と八幡小学校付近から高い道路に登る垂直避難という2つの避難方法についても学びました。

 

1年生にとって,初めての研修でしたが,課題意識をしっかりともって研修に臨み,各担当の方に列をつくって質問を行うなど,非常に充実した学びとなりました。これから,今回発見した課題の解決や防災・減災・復興・伝災への想いを形にできるよう,災害科学科における3年間の学びを通して,成長していってほしいと期待しています。

 

(生徒の感想)

 阿部春佳

  いつも遊びに行くところも,災害科学的に注目すると震災当時の様子や復興の様子を新たに知ることができて興味深かったです。笹山の巡検で,堤防は高ければ高いほど良いというわけではないことを知りました。今までは,津波を防ぐのが優先だと考えていたけれど,漁業など生活に支障が出ると聞いて,自分の考え方が少し変わりました。

 

 遠藤彩吏

  七ヶ浜の施設の方からお話を頂いた時に「防潮堤を津波の高さの12mにしないのは,漁業など生活に影響が出るから」ということを聞いて,防災と生活の両立という課題もあるんだと気づきました。

 

 

鈴木こころ

 「多賀城・七ヶ浜巡検」を通して復興の状況などを実際に行って,目で見て,詳しく知ることができました。また,現地のいろいろな所が新しくなったり,きれいになったりしていましたが,町民や市民の心のケアはまだまだかかるのではないかと思い,自分たちにできることを考えていきたいと思いました。

 

松井敬

 七ヶ浜町では,かなり大きい津波がきましたが,とてもきれいになってとてもすごいと思いました。その背景には,仮設住居の設置や復興計画などがあり,どれも明確な目標があり,地域全体・全力で取り組んでいることが分かりました。また現地の人の話はとても分かりやすく,水平・垂直避難ができる道路はとても有効だと思いました。

「アースサイエンスウィーク・ジャパン2021」の様子がYouTubeに公開されました。

昨年度本校生徒が参加した,「アースサイエンスウィーク・ジャパン2021」での「高校生発表」と「海の環境調べ隊」の様子が,YouTube動画で公開されました。

 「アースサイエンスウィーク・ジャパン2021 - YouTube」

高校生発表

うみの環境しらべ隊

 

 

 

 

 

 

 

「アースサイエンスウィーク・ジャパン2021」ホームページ

※[2021年企画一覧] > [高校生発表]、[うみの環境しらべ隊]もご覧ください。

 

「アースサイエンスウィーク・ジャパン」とは

アメリカ地球科学研究機関AGI(American Geosciences Institute)は,市民が地球科学や自然科学の理解を深め,惑星の進化を学び,地球環境史を認識するために,国内外のイベント「Earth Science Week」を開始。2013年頃から日本地球惑星科学連合(JpGU)宛に協力についての打診があり,検討期間を経て2018年から開催している。

 

[実施内容詳細(本校HP内リンク)]

 ・アースサイエンスウィークin仙台・高校生発表

 ・アースサイエンスウィークin仙台 ~野々島・うみの環境しらべ隊~

災害科学科 新2年生 多賀城津波伝承まち歩き

4月4日(月) 災害科学科の新2年生が4月から多賀城高校に転入された先生に『多賀城津波伝承まち歩き』を実施しました。多賀城市内の東日本大震災における津波到達地点を示す波高標識(本校設置)を辿りながら,東日本大震災の津波の様子や多賀城市の史跡等を説明しました。3月に「社会と災害」の授業で地域のことを調べ,練習を行いましたが,当日は初対面の大人を相手に自分たちの調べたことだけでなく,ボランティア等の実体験を交えてバージョンアップした内容で立派に案内してくれました。災害科学科を中心に,震災を風化させないための伝承・伝災活動もさらに力を入れて取り組んでいきたいと思います。