災害科学科
災害科学科ブログ

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大郷巡検に行ってきました。

 10月6日(火)、災害科学科1年生11名で大郷町にある中粕川防災コミュニティーセンターをお借りして、令和元年東日本台風による被害の状況やその後の復旧・復興についてご説明をしていただきました。大郷町町役場の防災対策室からは当時の町の状況や対応、また今後の対策等について詳しくお話をいただきました。復興推進課からは被害のあった状況から「復興まちづくり」、「かわまちづくり」の各事業に至るまでの経緯や進捗状況について丁寧に説明していただきました。国土交通省北上川下流河川事務所の方からは、堤防決壊までの科学的な分析や堤防復旧作業の様子、また新堤防改良点などを建設的な視点からご説明いただくとともに、実際の工事現場へも案内していただきました。それぞれに丁寧な資料もご準備いただき、生徒はわかりやすく学ぶことができました。
 町長さんをはじめとする訪れた生徒よりも多くのスタッフで丁寧にご対応いただき、ありがとうございました。この経験を今後の学習にも生かしていきたいと思います。

〇活動の様子は大郷町のHPにも掲載されています。

 https://www.town.miyagi-osato.lg.jp/soshiki/fukkousuishin/tagajohighschool.html

次世代による行動宣言を踏まえた防災減災セミナー参加

 令和8年9月5日(土)、JICA関西で開催された「次世代の行動宣言を踏まえた防災減災セミナー」に、災害科学科2年生2名が参加しました。本セミナーは、令和7年度に開催された「兵庫県創造的復興サミット」の学生報告会で発信された「次世代の行動宣言」を踏まえ、若者が防災を自分事として捉え、主体的な活動を続けていくための機運を高めるとともに、若者同士のネットワークづくりや今後の活動につなげることを目的として開催されたものです。
 当日は、本校の防災教育の取組について紹介するとともに、全国各地から集まった、これからの防災を担う若者たちと交流することができました。それぞれの地域で取り組んでいる活動や、防災に対する思いを共有する中で、生徒たちにとっても新たな気づきや学びを得る貴重な機会となりました。
 今回のセミナーで得た学びやつながりをこれからの防災教育に生かし、さまざまな地域の若者との交流を大切にしながら、防災の輪を次の世代へつないでいきたいと思います。

 

参加生徒感想

【災害科学科2年 平野 夏帆】
 今回、次世代の行動宣言を踏まえた防災減災セミナーに参加し、岩手・福島・石川・新潟・兵庫・熊本などの高校生や大学生と意見交換をしました。はじめに、今年の夏に発生した熊本での地震についての発表がありました。お話を聞く中で、実際のニュースだけでは分からない現地の様子や、そこで生活する人々が感じたことを知ることができ、災害についてより深く考えるきっかけになりました。その後のワークショップでは、各学校の生徒が混ざったチームを作り、「次世代の行動宣言」を踏まえて、「安全なまちづくり」「防災教育」「未来世代にどう残すか」などのテーマについて話し合いました。各学校がこれまでに行ってきた取り組みや、それぞれの地域での経験をもとに、さまざまな意見を聞くことができました。その中には、自分たちの学校でも取り入れてみたいと思う取り組みもあり、とても参考になりました。また、多賀城高等学校としてこれまで取り組んできた防災活動についても発表し、自分たちの活動を振り返る機会にもなりました。今回のセミナーを通して、他の地域や学校の取り組みを知ることで、新たな視点を得ることができました。今回学んだことや感じたことを、これからの学校生活や防災活動に生かしていきたいと思います。

【災害科学科2年 遠藤 勇貴】
 次世代の行動宣言を踏まえて全国各地から集まった高校生・大学生と一緒にグループセッションなどを行いました。各学校で行われている活動やその地域で起こりうる災害を考えた意見など、災害科学科の中での活動ではなかなか出てこないような考え方などが多くあり、日頃災害を学んでいる身としてもとても勉強になりました。また様々な県の生徒や先生から声をかけてもらうことが多くあり、全国からも注目されている学科だということを身に染みて感じました。 
 人と防災未来センターは阪神・淡路大震災の伝承施設で、センター内には体験型の伝承設備や動画による説明などがあり、固いイメージがある災害系の施設でも、ここでは様々な世代の人にとって行きやすいところになっていると思います。普段私達が学習、活動している東日本大震災や津波などとはまた異なる、内陸での直下型地震の災害であるために、被害状況や課題などから自分たちも新たな発見があり、とても勉強になりました。この2日間で様々なことを発信し、吸収しました。このことをこれからの災害科学科の学習や行事などで活かしていきたいと思います。

兵庫県防災ジュニアリーダー(61名)来校!(交流会 → まち歩き)

 8月6日(木)、兵庫県から舞子高校をはじめとする兵庫県内の各高校の防災ジュニアリーダーの皆さん61名が、宮城県での防災研修の一環として来校しました。

 到着後は、iRisホールで互いの活動紹介を行われ、本校は災害科学科の1年生が参加しました。兵庫県では舞子高校を中心として県内地区ごとに高校の防災組織が作られ、防災イベントを企画、開催していることなどがわかり、大変参考になりました。

 交流会の後は、災害科学科の2年生が案内役となって「津波伝承まち歩き」を実施しました。10班編成でかなり長い列ができましたが、安全に実施することができました。まち歩き」をしながら、防災に対する意識の高い高校生同士で様々な話をすることもでき、互いの励みとなる良い機会となりました。

 

交流会(活動紹介)

 

まち歩き(イオン多賀城店 2階駐車場)

 

東日本大震災モニュメント(多賀城駅前)

 

お見送り(多賀城駅前)

【7/25】津波伝承まち歩き中学生15名、教員3名参加!

 令和8年7月25日(土)の10:00~11:00、多賀城高校生5名がガイドを務め、南光台中学校1年生15名、引率3名が参加して、「津波伝承まち歩き」を実施しました。雨模様の中、イオン多賀城店をスタートし、電柱などに表示している津波波高標識を見ながら、JR多賀城駅まで津波の到達地点を確認しました。東日本大震災関連のアーカイブサイト「たがじょう見聞憶」の動画を活用しながら、多賀城海の見えない都市型津波の脅威を感じ、海からはなれることで減少する津波の波高を実感しながら、まち歩きをしました。このまち歩きでの体験を通して、今後の防災・減災を考えてほしいと思います。ご参加ありがとうございました。

〇たがじょう見聞憶|史都・多賀城 防災・減災アーカイブスhttps://tagajo.irides.tohoku.ac.jp/index

 

イオン多賀城店の立体駐車場

電柱の津波波高標識を確認

末の松山(津波が到達しない場所)

津波が遡上した砂押川(多賀城駅付近)

スキルアップ研修Ⅰ「つくば研修」実施

7月2日(木)~3日(金)に、災害科学科2年生が「つくば研修」を実施しました。

【7月2日(木)】

□災害科学技術研究所:課題研究奇数班(講義、施設見学)、課題研究偶数班(課題研究相談)

□建築研究所:施設見学(実大構造物実験棟、風雨実験棟)

【7月3日(金)】

□災害科学研究所:課題研究奇数班(課題研究相談)、課題研究偶数班(講義、施設見学)

□つくば宇宙センター:施設見学

災害科学科2年 森垣 裕太(鹿島中学校卒業)

 今回のつくば研修では、防災科学技術研究所で課題研究のアドバイスをいただいたこと、施設の見学をしたことが印象に残っています。

 私たちの班では「積雪による重みの地震への影響」についての研究で、積雪のデータと地震のデータを比べることを考えていました。それに対して研究員の方からは、データ収集のための気象庁のサイトの情報や実証の方法、比較条件などの様々な意見や先行研究事例を教えていただきました。この経験を通して、私たちが災害科学科の活動に取り組めているのは先生や研究員の方々など、も様々な方々の力があるからだと改めて実感することができました。

 施設見学では模型や壁を使った台風や地震など、自然災害に対する建物の耐震性の実験をしていることが分かりました。自然災害の研究といえば地震や津波への備えなどの研究を想像していたので、建物の視点から研究していることに驚いた共に、異なった視点から考えるよい経験になりました。

 最後に、以前の巡検は、栗駒・気仙沼巡検や石巻・女川巡検など、震災の経験を学び伝承していくことを目的としていたのに対し、今回の研修は建物の耐震性の研究など「災害から人を守る」という今までの巡検とは異なる視点から学ぶことができ大変貴重な経験だったと思います。今回学んだことをしっかり振り返り、今後の課題研究活動に活かしていきたいです。

防災科学研究所(課題研究相談)

防災科学研究所(講義「スロー地震」)

研修の振り返り(真剣です)

 

建築研究所(実大構造物実験棟)

建築研究所(風雨実験棟)

つくば宇宙センター

 

【7.1-3】「災害科学科1学年 栗駒・気仙沼巡検」 ~被災地域の今を知り、未来を考える3日間~

令和8年7月1日(水)~3日(金)の二泊三日で、「災害科学科1学年 栗駒・気仙沼巡検」を実施しました。1日目は栗駒地域、2日目は気仙沼地域、3日目は南三陸地域をフィールドとし、震災遺構や伝承施設、復興した街並みや防潮堤を見学しました。1年7組(40名)は、時折天気が崩れるなかでも、意欲的に活動しました。

<日程>

7.1(水)

栗駒ジオパークセンター見学→荒砥沢地すべり跡見学→栗駒ジオガイドによる実験装置のワークショップ

7.2(木)

気仙沼復興祈念公園見学→東日本大震災伝承館(震災遺構:気仙沼向洋高校校舎)見学→気仙沼内湾防潮堤、フラップゲート調査→講話 「地域福祉の目線で考える地区防災計画とは?」

7.3(金)

気仙沼魚市場見学→道の駅大谷海岸、砂浜実地調査→南三陸高野会館、防災庁舎見学→まとめワークショップ

<生徒のまとめ>

「地滑り地から取り出した本物の地層や各地の色々な岩石標本が展示してあり、実際に触れてみることで重さの違いや材質の触り心地の違いを学ぶことができた。」

「フラップゲート式堤防を採用していることで港町の美しい景観が維持されている。」

「地域防災における課題や、緊急時の正常性バイアスなどの個人の課題があることを知ることができた。今後は個人個人が防災意識を高く持つことや避難行動の大切さを伝えていくことが重要だと思う。」

以上のような生徒のまとめから、3日間の活動を通じ、地滑りや地震・津波の災害の脅威やその仕組み、震災後の町づくりや地域コミュニティの復興、地域の歴史と魅力など、自らの体験を通じ学び深めている様子が見られました。災害の学び、防災の学びで自らの興味関心がその分野であるのか、今後の探究のきっかけをつかんでいる様子でした。今後も県内の他地域での巡検を開催し、知見を広げてまいります。

最後になりますが、講師としてご参加いただいた吉田様、伊藤様、山田様、阿部様、お世話になりました関係施設の皆様、この度はお世話になりました。ありがとうございました。

6/24 高嶋教授の栗駒気仙沼巡検事前講義を開催!

 2026年6月24日(水)3・4校時、iRisホールにて、災害科学科1年生を対象とした「栗駒気仙沼巡検」の事前講師を開催いたしました。

 当日は、東北大学学術資源研究公開センター教授の高嶋 礼詩 氏を講師にお迎えし、「宮城の大地の歴史と地盤災害」と題してご講話いただきました。

 講話の中では、東北地方の歴史について地層や岩石の種類から考察がなされ、日本列島がユーラシア大陸から分離した痕跡や、東日本が海底に位置していたことなどが、地層の岩石から判別できる仕組みについてご説明いただきました。生徒にとって、とても興味深いお話をいただけたと共に、今後の巡検に向けて大変有意義な学びの機会となりました。

 7月1日~3日に実施予定の栗駒気仙沼巡検では、栗駒山麓ジオパークの地滑りを見学します。今回の事前講義で得た知識をもとに地滑り現場を確認することで地球のダイナミックな変化を感じ、充実した巡検になることを期待しています。

東北の地層構造

プレートの動き

4/24【1学年巡検】多賀城・七ヶ浜巡検で被災と復興、防災を学ぶ!

4月24日13:00~16:00 災害科学科1学年40名が多賀城・七ヶ浜巡検を実施しました。
13:30 七ヶ浜の笹山地区避難所を訪問し、七ヶ浜町建設課3名から地域防災と地区防災について説明を聞きました。笹山地区の高台から菖蒲田海岸を見ながら資料と合わせて被災状況を読み取り、理解を深めました。説明後にはそれぞれの担当者に生徒たちが直接質問に行くなど積極的な姿が見られました。
14:40 多賀城市八幡小学校隣に建設された避難道路で、多賀城市危機管理課2名(内1名、災害科学科OB)から避難道路と防災ビジョンの設置の経緯と防災上の工夫について説明を受けました。説明後には実際に階段を上り下りするなど避難道路の意義と必要性を実感しました。
今年度の巡検第一弾はとても充実した研修となりました。関係各位に感謝いたします。

〇今後の【1学年巡検】
7月栗駒・気仙沼巡検
1月石巻・女川巡検


菖蒲田海岸を見て被災状況確認

説明後の質問

笹山地区避難所の説明

備蓄倉庫の視察(自主防災)

避難道路の説明

避難道路の実地調査

4/15【国際交流】台湾防災青年大使と防災・減災・伝災で交流

 4月15日8:45~12:50 iRisホールにて台湾防災青年大使の高校生11名が来校し、災害科学科3年生20名と交流をしました。防災・減災・伝災をテーマに各自の取組の紹介の後、防災ワークショップでは、台湾の高校生と本校生が混合で5班に分かれて、自分たちに必要な緊急時の持出袋の中身について考えました。英語と身振り手振りで会話をしながら、個人で必要だと思うものから、班として必要だと思うものに精選し、緊急時の持出袋の中身をまとめました。その後、まち歩きで多賀城市内の津波到達点を確認しながら過去の災害から未来の防災・減災について台湾の高校生と考える良い機会となりました。

〇 当日の日程
 8:45  開会
 8:55  歓迎挨拶
 9:05  台湾の取組紹介 防災青年大使
 9:20  多賀城高校紹介 
 9:40  防災ワークショップ
11:00  津波伝承「まち歩き」 ※多賀城イオン→多賀城駅までの津波到達巡検
12:30  閉会

 ※台湾防災青年大使は、台湾各地の高校から選抜された代表生徒です。

代表者のプレゼント交換

ワークショップの様子

津波伝承「まち歩き」の様子

参加者の集合写真

1年「石巻・女川巡検」を実施しました

1 目的

東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地を視察することを通じ、震災の記憶を未来と世界に発信する主体者としての資質を涵養する。

(1)学校の管理下にある子どもが犠牲になった事故としては戦後最悪の惨事となった大川小学校をはじめ石巻地区のそれぞれの被災状況を知り、犠牲になった方々への慰霊を行うとともに、今後の防災・減災活動の意識づけの強化を図る。

(2)甚大な被災とその後の迅速な復興を遂げている女川地区をモデルに、「災害と復興」について学習する。

 

2 日時

  令和7年2月18日(火)8:00~16:50

 

3 実習場所

  石巻市門脇地区(みやぎ東日本大震災津波伝承館、震災遺構門脇小学校)見学

  女川町(駅前商店街シーパルピア散策)

  震災遺構大川小学校(講話・見学)

 

4 生徒感想   災害科学科1年 阿部 華凛(仙台市立宮城野中学校)

今回の石巻・女川巡検では、門脇小学校と大川小学校の二つの小学校に行って当時のことの話を聞いたことが最も印象に残っています。最初に訪れた門脇小学校では、震災の数年前から学校の裏山への避難訓練が実施されていました。そのおかげで、震災当時、避難する際に生徒たちはスムーズに避難することができ、在校していた生徒・教職員と山に避難してきた地元住民は全員無事でした。次に訪れた大川小学校では、震災当時、津波による被害が大きく、少し距離のある高台へ避難する途中だった児童78人中74人、教職員11人中10人が犠牲となりました。その背景には、後に発生した裁判で明らかになったことがあります。それは、危険管理マニュアルがこの地域に適したものとはいえず、避難訓練も充分に行われていなかったことです。また、大川小学校にも裏山があり、そこへ避難するという選択肢もありましたが、しかし実際にはその判断はされませんでした。これらの要素が積み重なって大きな被害へとつながりました。この2つの学校を比較すると、事前準備の徹底が被害の差が大きく開いてしまった要因の一つであると考えます。今回の学びを通して私は、災害科学科の一員として、2年次から本格的に始まる「まち歩き」や外部の活動などで伝えることにより、地域の防災・減災に貢献していきたいと思いました。

 

お知らせ

 多賀城・七ヶ浜研修を実施しました

1.目的:東日本大震災において被災した多賀城市及び七ヶ浜町の被災状況や、その後の復興状況を観察・調査することで、災害科学科に入学した志を強固なものにするとともに、学校設定教科「災害科学」における学びのきっかけと、「課題研究」のテーマづくりの補助とする。

2.日時:令和7年4月25日(金)13:20~16:00

3.実習内容  

  ➀七ヶ浜町笹山地区:被災地見学、避難所見学並びに七ヶ浜町建設課職員説明

  ②多賀城市八幡地区:避難道路見学並びに多賀城市危機管理課職員・町内会長説明

4.生徒感想

  • 高台の公園からみたレッドゾーンは広く、東日本大震災でどの程度まで津波が約2mの高さで迫ってきて被害を受けたのかが一目で分かるように感じた。
  • 七ヶ浜町は大きな被害を受けたからこそ防災の取り組みをとても大切にしていると思いました。
  • 多賀城巡検でとても印象に残ったことは、データや実際の声をもとに減災、防災に取り組んでいることです。最大クラスの津波が発生した場合の被害状況をもとにマップを作成したり、避難方向を状態に合わせての2パターンで決めたり、避難道路を作ったり、車内にいる人が無線の放送が聞こえず、避難に影響したという教訓をもとに、防災ビジョンを作ったり、あらゆるデータをもとにして、防災、減災に取り組むという姿勢が素晴らしいと思ったし、自分もそんな姿勢で防災、減災に取り組みたいと強く思いました。
  • 多賀城も津波の被害を十分に受けたところであった。「目で見る災害情報の伝達」のためにLEDビジョンをつけたり災害時の対策をすることで災害時でも逃げやすくなっているなと感じました。

     

        高台から被災地を見学      避難道路に上り説明を聞く