生徒会 平成30年度
多賀城高校インターアクトクラブ活動報告
5月4日多賀城ロータリークラブ・インターアクト委員会の協力をいただき、会員企業3社の方々に3.11東日本大震災時の震災当時の様子の聞き取りと、残っている津波の痕跡を後世に残す「津波波高標示プレート」の設置活動を生徒会有志で行いました。震災当時の貴重なお話や今後多賀城高校生に期待することなど様々なお話をいただき、大変充実した活動となりました。(以下、生徒会の活動報告書掲載)
津波波高聞き取り調査及び標識設置活動報告書
◆平成30年5月4日㈮ ◎千葉陽太(生徒会副会長) 笹千夏 宇佐美直輝
小野寺さくら 菅原睦未 岩渕マリコ 以上6名
1. 10:00~10:15 (株)仙塩交通
常務取締役の鴫原啓文さんに震災当時の様子や復興までの過程などについてお伺いしました。標識は、国道45号線沿いの仙塩交通さん所有の看板に設置させてもらいました。当時の津波の痕跡は残っていなかったため、近くの別の波高標識から波高を写し取り、設置した波高は120㎝でした。
2. 11:00~11:30 (株)小向板金工業所
代表取締役の小向祐子さんからは当時の様子の写真を見させて頂きながら、津波が襲来した瞬間などについてお話ししてもらいました。標識は県道23号線沿いの作業所の壁に設置させてもらいました。当時の津波の痕跡が残っていたため、その痕跡を測り取りました。設置した波高は160㎝でした。また、差し入れとしてチョコレートなどのお菓子を頂きました。
3. 13:00~13:15 和食の小島
和食の小島さんでは震災当時、津波が砂押川で氾濫し、堤防を超え、建物一階の厨房などが浸水したということについてお聞きしました。標識は、砂押川堤防沿いの和食の小島さん所有のガードレールに設置させてもらいました。こちらでも当時の津波の痕跡が残っていたため、痕跡を測り取りました。設置した波高は138㎝でした。
震災から七年が経過した現在、改めて多賀城市内を注意して歩いてみると、津波の痕跡は風化して薄くなっていたり、修繕や建て直しにより無くなっていたりと、一見しただけでは津波が来たことがわからなくなっていました。今回の一連の活動を通じて、私達がもっと波高標識を設置して、津波が来たのだという記憶を少しでも伝え続けていくことが大切なのだと思いました。また、聞き取りさせてもらったことで得た知識や体験談を自分達の心にしまうのではなく、まち歩き活動や他校との生徒間交流などで積極的に伝え、広めていきたいです。
以上