SSH5年次(2022年度)

SSH5年次(2022年度)

東日本大震災メモリアルday2022

 1月20日(金),21(土)の2日間,本校が主催する「東日本大震災メモリアルday2022」を,本校を会場に開催しました。今年度の開催から災害科学科1,2年生に加えて,普通科の1,2年生も参加し,地元の東豊中学校や県内の高等学校3校の参加の他,県外からは14校の参加があり,総勢600名を数える大規模な行事となりました。これまでコロナ禍に阻まれて中止やオンラインでの開催となってきましたが,今年は3年ぶりとなる対面での開催です。

 1日目は,開会行事の後に,参加校の学校紹介や東北大学災害科学国際研究所の佐藤健教授による基調講話,そして参加者によるグループワークが行われました。そして2日目には体育館を会場にしたポスターセッション(全78題)を行い,午後には本校災害科学科の生徒がナビゲートする「津波伝承まち歩きツアー」が行われました。

 この2日間の日程をとおして,参加した生徒達は,防災・減災に関するお互いの取組や研究内容,地域に根ざした活動など,大いに刺激し合い,深く交流することができました。

 

【生徒感想】

▉ 災害科学科2年・大橋いぶき

 今回の東日本大震災メモリアルdayは3年ぶりの対面での開催ということもあり,去年のリモートでの開催の時よりもグループワークが白熱し,より良い自分達の意見を作ることができました。また,ポスターセッションでは,自分達の学校だけではなく他校のポスターを見ることで,自分達の知らなかった防災制度,減災についての観点を知ることができました。これらは自分達の地域にもどんどん反映させていきたいと思います。2日間という短い期間ではありましたが,その中で普段の生活では得られない充実した学びを得ることができました。これからも視野を広く持って,今回得た学びを将来に活かしていきたいです。

 

▉ 災害科学科2年・浅野真夢

 私は今回の東日本大震災メモリアルdayに参加して感じたことがあります。他校の生徒の研究発表を聞いてみて,とても感心しました。研究しているものは自分達と同じ防災・減災の分野ではあるものの,同じ題材とした時の深掘り具合がとても違うと感じました。私達はある議題があった時に,研究をどのように実行するかや,研究を行った後の改善点を大まかにしか出すことができていませんでした。しかし,他校の生徒は研究内容や改善点を大まかに出した後,それに具体性を持たせたり,先行研究にオリジナリティーを加えて発表したりしていました。そのような点を実際に見て,自分達ももっと研究して理解を深めるということをしていきたいと思いました。

 

【当日の様子】

基調講話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グループワーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポスターセッション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 津波伝承まち歩きツアー

野外実習②「栗駒・気仙沼巡検」

【目的】露頭見学や試料採取に適した県内外のフィールドにおける,地学分野の観察・調査の野外実習を通して,私たちを取り巻く地球環境を理解する。また,これまでの学習をもとに岩手宮城内陸地震や東日本大震災の被災地を巡り考察・議論することを通して,防災への意識付けの強化を図る。

  (1)基礎的な観察・調査・試料採取の方法を学ぶ。

  (2)観察記録をもとに,結果をまとめる手法を学ぶ。

  (3)まとめから新たな課題を設定することを学ぶ。

【日程】2021年10月26日(水)~10月28日(金)

・10月26日(水) 栗原市ジオパークビジターセンター,荒砥沢ダム(藍染湖公園)・藍染湖公園・崩落地(北端)での見学,一関市旧祭畤大橋,講話「カルデラ噴火がもたらした東北日本の歴史」(高嶋教授)

・10月27日(木) 気仙沼市復興記念公園,リアス・アーク美術館,仙沼市東日本大震災遺構・伝承館,講演「過疎高齢化地域における地区防災のあり方とは?-東日本大震災の経験から-過疎高齢化地域で可能な無理のない自助・共助防災とは」(吉田 千春 氏)

・10月28日(金) 道の駅大谷海岸,小泉海岸防潮堤,震災遺構高野会館跡・南三陸町防災庁舎跡・さんさん商店街,南三陸ホテル観洋(まとめのワークショップ)

【参加生徒】災害科学科2年38名

【講師】

東北大学学術資源研究公開センター      教授    高嶋 礼詩 殿(東北大学総合学術博物館館長)

栗駒山麓ジオパーク推進協議会     専門員 原田 拓也 殿

気仙沼市立松岩小学校                           教諭  阿部 正人 殿(本校災害科卒業生保護者)

リアス・アーク美術館                           館長  山内 宏泰 殿(学芸員)

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館     館長  芳賀 一郎 殿(元宮城県気仙沼向洋高等学校 教諭)

南三陸ホテル観洋               第一営業次長  伊藤 俊  殿(南三陸町語り部)

気仙沼市地域福祉計画推進委員        吉田 千春 殿(気仙沼おとひめ会 代表)

 

【実施内容・評価】
東北大学の高嶋礼詩教授を講師に迎え,岩手宮城内陸地震や東日本大震災における被災地の現地踏査を行い,災害科学科の学びを深めた。各施設や被災現場において,多くの講師の先生方より講話いただき,現地でしか得ることのできない情報と知識を得ることができた。さらには,生徒自身が抱いた疑問や発見した問題点について共有し,議論を通してアウトプットする機会を複数回設けることで,多様な視点で災害を科学的な視点から考える下地をつくることができた。地元の方との対話や振り返りのワークショップなどの活動の様子が新聞報道されるなど,学習成果を外部へ発信することもできた。

【生徒(災害科学科2年:安倍 さくら)レポート】

災害科学科2年生のつくば研修に関する報告 (土木研究所・水災害リスクマネジメント国際センターICHARMニュースレターの紹介)

 災害科学科2年生がつくば研修(11月)の際に訪問した国立研究開発法人土木研究所の水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM:アイチャーム)より,定期的に発行する「ICHARMニュースレター」の第67号 (2023年1月) Volume 17 No.4に本校が訪問した際の記事を掲載したとの連絡を受けました。在校生は勿論のこと,保護者や中学生の方々も是非ご覧頂ければと思います。

 

ICHARMニュースレターの第67号については,下記アドレスからご覧ください。

https://www.pwri.go.jp/icharm/publication/newsletter/pdf/icharm_newsletter_issue67.pdf

   *多賀城高校訪問の記事は22ページ目に掲載されています。

実習交換「伊豆沼研修」(北海道滝川高校道外研修「東北巡検」)

1 目 的

(1)ラムサール条約に指定されている伊豆沼・内沼保護区におけるフィールド調査により,人と自然環境の共生の在り方や保全の取り組みを学び,自然環境を科学的に見る能力を養う。

(2)自然科学と災害,社会と環境など多角的な視点から物事を考える能力を養い,科学的リテラシーの向上を図る。

(3)高校生,研究者,自然保護に関わる人々との交流を積極的にはかることで発信力を磨き,よりよい社会の形成者としての資質を磨く。

(4)県外校との交流を通じて,コミュニケーション能力と今後の学習や探究活動へのモチベーションを高める

2 主 催  北海道滝川高等学校

3 日 程  2023年1月5日(木) 三本木町,化女沼,伊豆沼ウェットランド交流館

       2023年1月6日(金) 伊豆沼,宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター

4 参加生徒 災害科学科1学年 1名

       普通科  1学年 6名

5 対応者 北海道釧路湖陵高等学校       教諭      池内 理人 氏

           同            教諭      天谷 洋祐 氏

      宮城県大崎市産業経済部       自然環境専門員 三宅 源行 氏

      (公財)伊豆沼・内沼環境保全財団  研究室長    嶋田 哲郎 氏

6 実施内容・評価

 初日は,三本木町にある屋敷林「居久根」で竹の伐採を行ったほか,化女沼における「ガンのねぐら入り」の観察や交流会を行った。居久根の役割と景観の保全について体験的に学ぶと共に,交流会では,それぞれの学校や地域の特徴,研究の紹介などを行い互いに刺激を受けた。

 2日目は,伊豆沼においてガンの「ねぐら立ち」を観察したほか,ヨシの刈り取り作業と冬眠昆虫の採集を行った。森と湿原,そして人の暮らしとの接点を学ぶことができた。

7 生徒感想

▉ 災害科学科1年 畑山 絢音(岩沼西中出身)

 この巡検で,環境保全について深く学ぶことができた。私はこれまで他に興味のある分野があったので,環境については分かったつもりでいて詳しく調べることをしなかった。しかし今回の巡検で行政や市民団体の取組を知ることで,沼の環境を守ることの重要性について考えることができた。今後は,課題研究を進める上で環境保全の視点を取り入れながら進めたい。

▉ 普通科1年 阿部 寛輝(多賀城二中出身)

 今回の巡検で自分が体験して良かったと考えることが2つあった。1つめは,現在の伊豆沼の実態を知ったことだ。ブラックバスによって在来種や野鳥が減少していることを知るとともに,その解決法としてブラックバスの卵を捕獲するなどの活動が行われていた。それを聞いて,自然環境を維持しながら人が自然と共生できる環境をつくり出せたら良いなと考えた。2つめは,他高との交流だ。自分は元々消極的な性格で人と話すのが苦手だった。しかし,今回は小さな話をすることですぐに打ち解けることができた。自分から壁をつくらないことが大切だと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石巻・女川巡検

 12月6日(火),1年生災害科学科において石巻・女川巡検を実施しました。

 東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地を視察することを通して,震災の記憶を未来と世界へ発信する主体者としての資質を涵養することを目的としています。事前学習として,ジオラマや地形図で女川町の地形を理解する学習を行うなど,必要な知識を学んでから現地に赴きました。

 午前は,MEET門脇による語り部の方のお話を聞きながら石巻門脇地区の「まち歩き」を体験し,その後女川町へ移動をし,町民への「聞き取り調査(フィールドワーク)」を行いました。

午後からは,旧大川小学校で語り部の方から当時の様子や今後防災に携わる人材としてお話をいただきました。震災,被災,復興など様々な視点から学びを深めることができました。

旧門脇小学校

旧大川小学校

聞き取り調査(フィールドワーク)

事前学習

武山 海瑠

 今回の巡検では,様々な災害の痕跡を見ることができました。なかでも,「大川小学校は津波で多数の犠牲者が出た哀しい場所というだけではなく,子どもたちが楽しい時間を過ごした場所である」という語り部の方のお話が印象に残っています。そこで生きた命があることを忘れてはいけないと改めて思いました。今,楽しい思い出で溢れている場所を哀しい場所にしてしまわないためにも,災害科学科としてこれからも勉強に励んでいきたいと思います。

 

村上 尊琉

 私自身東日本大震災では津波を見たり,大きな被害を受けたりしなかったため,震災についてたくさんのことを知っているわけではありませんでした。

 しかし今回の巡検で語り部の方や女川町の被災者の方などから東日本大震災について聞くことで,当時の町の状況や被災者の心理を今まで以上に理解することができました。

 今回の巡検を通して自助の大切さ,そして日頃からの準備が災害時に私たちの命を守ってくれるのだと強く感じることができました。

つくば研修

11月1日(火)~11月2日(水)に1学年災害科学科においてつくば研修を実施しました。

自然科学や災害科学の最先端研究に関する知見を深め,災害理解・防災研究分野への社会貢献の方法について学習をしました。​

 

防災科学研究所 大型降雨実験施設

土木研究所

地質標本館

JAXA

畑山 絢音

 つくば研修は,日本の最先端の研究施設が集まるつくば市を訪れることができるということで,入学前から楽しみにしていた行事でした。

 この研修では,雨を降らせる施設を使って大雨を降らせた実験の一部を見せていただいたり,国際的に災害の被害を減らそうとされている方の講義を聞いたりすることができました。

 これまで私は,身近なことにばかり目が向いていましたが,この研修を通して外にも目を向ける意識を持つことができました。

 

 

村元 勝太

 私はつくば研修に行き,たくさんの事を学ぶことができました。

 防災科学技術研究所では気象災害などの再現の実験を行っていました。雨量が30ミリ程度で大雨,50ミリで警報級の雨など,少ない量に感じたとしても,気象災害はとても危険だと思いました。

 地質標本館では実際の鉱石や地層を見ることができました。

 私は今回のつくば研修を通して,日本では防災,減災のために,様々な取り組みが行われていると知ることができました。

 この経験を活かし,災害科学科として防災・減災活動に繋げていきたいと思います。

土屋先生と行く!!“地球科学”特別講座

1 主   催  株式会社青葉環境保全

2 日   程  令和4年12月17日(土)

3 会   場  東北大学大学院環境科学研究科「エコラボ」

4 参 加 者  科学部4名(普通科1年4名)

5 実施内容・評価

 東北大学大学院環境科学研究科の土屋範芳教授やDiana Mindaleva助教による特別講義と,平山伸夫助教による薄片標本指導を受講した。土屋教授による講義では,2000年から提唱された地殻流体科学について,その先端研究となる岩石-水相互作用(Water-Rock Interaction)について,参加した生徒は熱心に聴講した。プログラウが終了した12:30からは,東北大学に通うインドネシアやスウェーデンからの留学生との交流会も設定され,大学での研究や普段の学生生活について理解を深めた。

6 感   想

▉普通科1年 横田 柊(玉川中出身)

 今回の講座では,土屋先生をはじめ複数の先生方による講義の他にも,研究室を見学させていただいたり,研究室に関わりのある皆さんとの交流を行ったりしました。私は地学や地球科学に関わる機会があまり多くなかったので,今回の講義で初めて知ることが多く,とても有意義な時間を過ごすことができました。また,普段あまり関わることのできない留学生の方々との交流の中で,自分と異なる意見の貴重さや,私自身の経験不足を感じることができ,多くの学びがありました。今回学んだことを糧にして,新たな学びにつなげたいと思います。

第8回全国ユース環境活動発表大会東北地方大会

1.目   的

 科学部において,日頃取り組んできた研究の成果を発表し,参加者との対話を通じて相互交流を行うことで,発信力やコミュニケーション力の向上と,探究心の一層の伸長を図る。

2.主   催 全国ユース環境活動発表大会実行委委員会

       (環境省,独立行政法人環境再生保全機構,国連大学サステイナビリティ高等研究所)

3.期   日 令和4年12月11日(日)

4.会   場 TKPガーデンシティ仙台

5.発表題・参加者

  『マクラギヤスデの生息北限と未知なる生態を探るPart2』

  〈 SS科学部ヤスデ班 〉3名(普通科2年2名,災害科学科2年1名)

6.感   想

▉普通科2年 濱野 瑞紀(中野中出身)

 私たちは,この大会に向けてマクラギヤスデと環境との関わりについて改めて考えを深め,その情報をもとにレポートにまとめるなど,大会に向けて様々な準備を行ってきました。研究要旨と発表動画を大会事務局に提出し,その後審査された結果,東北大会に進むことができました。

 東北大会に向けて改めて発表内容を練り直し,全国大会出場を目標に挑戦するはずでしたが,大会当日にメンバー全員が体調不良となってしまい,会場での参加を断念しました。しかし,発表動画で審査していただけることになり,結果「優秀賞」を受賞することができました。会場で直接発表できなかったことは残念ですが,会場での発表の様子は今後動画公開されるので,そこで各校の発表を見て視野を広げたいと思います。

*大会の概要や発表動画等(今年の動画については今後掲載予定)について,詳細はユース環境活動発表大会HP(https://youth.erca.go.jp/)まで。

大会会場の様子

第22回環境甲子園受賞授与式

1 主   催  NPO法人環境会議所東北

2 日   程  令和4年12月13日(土)

3 会   場  TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口

4 発表題・参加者

  ★奨励賞

  「マクラギヤスデの北限と未知なる生態を探る ~地球温暖化による生息域の拡大~」

  〈科学部〉3名(普通科2年2名,災害科学科2年1名)

5 実施内容・評価

 本校科学部ヤスデ班は,地球温暖化とマクラギヤスデの生息範囲に関する調査・研究をレポートにまとめ,標記の大会に応募しました。結果,この取組が評価され“奨励賞”を受賞することができました。授与式では受賞校によるプレゼンが行われ,研究における着眼点や研究手法など,参加した生徒は大いに刺激を受けました。

6 生徒感想

▉普通科理系2年 濱野 瑞紀(中野中出身)

 私たちにとって2回目の参加ということもあって,この大会には気合いが入っていました。ヤスデ班の皆で役割を分担しながら,先行研究を含めた今までの調査・研究について,環境との関わりを関連付けながら5ページのレポートにまとめました。部活動の顧問の先生にも沢山の指導をもらい形にすることができました。審査の結果,昨年に引き続き今年も奨励賞を受賞することができました。自分たちの研究が認められたことがとても嬉しいです。作品のみならず,自分自身も昨年と比較して成長できたことが実感できました。

土サミット~災害と土~ TOKYO 2022

 10月21日、ホテルニューオータニ東京で開催された「土サミット」に災害科学科1年生2名が参加しました。「土サミット」は、行政機関・建設業界・学会の関係者など多くの方が土の適切な利用促進について情報を発信・共有するもので、今年は「災害と土」をテーマとして行われました。その参加者の方々に対して災害科学科の活動や研究内容を紹介し、様々な角度からいだだく質問に対して自分の言葉で丁寧な説明をしながら、各業界の方や東京の高校生との交流を行いました。また、「災害と土」に関する講演や研究発表を聞くことで知見を広げることができ、非常に貴重な経験となりました。

 

【生徒感想】

▉災害科学科1年 髙内天斗(鶴谷中出身)

 今回の土サミットを通して学んだことは、他人の話をよく聞き、理解しようとする姿勢がとても大切であるということです。実際、自分たちの発表を聞いてくれた人たちは、きちんと僕たちの説明を聞き、自分で理解し、その上で質問をしてくれたのでとても発表しやすかったです。僕たちが発表を聞く際も、僕たちが分かりやすいように発表してくれたため、とても良い経験になりました。

 

▉災害科学科1年 山本陸(高崎中出身)  

 私たちの発表を聞きに他の高校が来るなど、発表だけでなく、他校や企業の方などと交流することができ、とても良い経験になりました。今後の改善点は、声のメリハリをつけ、大事なことを強調することです。災害科学科での活動や浦戸巡検で学んだことをより多くの人に伝えることができて良かったです。

 

 

第45回日本分子生物学会年会・高校生研究発表

1.目   的

 科学部において,日頃取り組んできた研究の成果を発表し,参加者との対話を通じて相互交流を行うことで,発信力やコミュニケーション力の向上と,探究心の一層の伸長を図る。

2.主   催 日本分子生物学会

3.期   日 令和4年12月2日(金)

4.会   場 幕張メッセ展示会場

5.発表題・参加者

 『マクラギヤスデの生息調査Part2 ~生息の北限と未知なる生態を探る~』

 〈 SS科学部ヤスデ班 〉3名(普通科2年2名,災害科学科2年1名)

7.感   想

▉災害科学科2年 赤間 結衣(塩竈市立玉川中出身)

 口頭発表では,3分間という短い時間での発表でしたが,これまでの研究の成果をしっかりと伝えられたと思います。続くポスター発表では,口頭発表では伝えきれなかった部分の説明や,質疑応答を行いました。今回参加した3人がそれぞれが発表し,質問に答えることができたのでとても良かったです。また,他の発表を聞きに行き,どの様な研究を行っているのか沢山調べました。会場にいたのは半日という短い時間ではありましたが,私にとってすごく貴重な経験になりました。

 

防災フェス「学防災(まなぼうさい)2022」への参加

 イオンモール新利府店南館を会場に開催された防災フェス「学防災(まなぼうさい)2022」に,災害科学科1年生の生徒が参加してきました。このイベントは,一般家庭の来場者に被災時の対応について家族みんなで考えてもらう機会を提供するものです。1階のホールでは,災害科学科や多賀城高校全体で取り組む防災について紹介するコーナーを設置し,生徒が学校での防災への取組を紹介しました。また,2階のホールでは防災ワークショップを生徒主体で運営し,各家庭における避難方法や家庭備蓄の必要性などを小さなお子さんを抱えるご家族と一緒に考える取組を行いました。

 

1.目   的(企画 イオンモール新利府)

 ・震災の多い宮城県において,改めて家族で防災を考える機会を提供する。

 ・イオンモール,行政,所轄消防,学校などの防災に関する取組内容を知っていただき,広める機会とする。

2.期   日  令和4年11月5日(土)13:15 ~ 16:00

3.会   場  イオンモール新利府 南館

4.参 加 者  災害科学科1学年

5.内   容  *第1班:1~20番,第2班:21~40番

   ①13:15~(第1班) ②14:00~(第2班) ③14:45~(第1班) ④15:30~(第2班)

 【1階ライブスクエア】防災関連ブース展示発表 *本校紹介ブースにて一般の市民に対して対応

 【2階ライブスクエア】防災ワークショップ *①~④の各回6家族に対応

 

【生徒感想】

▉ 災害科学科1年 菅原 葵(高崎中出身)

 今回参加した防災フェスでは防災関連ブースでのポスター発表を担当しました。不特定多数の方々にどのように分かりやすく伝えるか,魅力を感じてもらえるか,その原稿作りはとても大変でしたが,いざ発表する段階になると原稿は全く不要で,聞き手の目とポスターを交互に見ながら発表することができました。今まで災害科学科で学んできたことが生きた結果だと思います。正直,休憩時間がいらないほどに充実した時間を過ごしました。

 これからも災害科学科で学んできたことを発表する機会が沢山あれば嬉しいです。

 

▉ 災害科学科1年 紀室 美月(塩竈一中出身)

 私たちは学防災に参加し,ポスター発表やワークショップを行いました。私が参加したワークショップでは,家族連れで来館した親御さんに災害科学科を紹介して,続けて「我が家の防災チェックシート」に記入していただきました。自分の家に何が足りないか再確認する機会になったと思います。また,小さなお子さんには災害時に使える紙食器作りや,ペットボトルで再現した液状化現象で楽しく学んでもらいました。

 このイベントを通して,伝えることの難しさと大切さを知ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世界津波の日」2022 高校生サミットin新潟

1 目  的

 世界各国の高校生が津波の脅威と対策について学ぶ場として,開催されている「世界津波の日」高校生サミットに参加し,活動発表,意見交換,交流を通し,将来のリーダーの育成と,世界各国の「きずな」をいっそう深める。

 

2 主 催     新潟県,新潟県教育委員会,新潟市,新潟市教育委員会

 

3 期 日     2022年10月19日(水)~10月20日(木)

 

4 会 場      朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)展示ホール

            新潟県新潟市中央区万代島6−1

 

5 参加生徒    2年生徒3名

 

 

6 実施内容・評価

新潟県新潟市の朱鷺メッセを会場とし,日本国内の生徒は対面で参加し,26カ国の生徒がオンラインで参加するというハイブリット形式(使用言語英語)で開催されました。本校からは2年生3名が参加し,「What We Can Do in Tagajo to Pass on the Lessons We Learned ~ Connecting the Past with the Future ~」の発表題で研究発表を行いました。また,参加生徒は6つのグループに分かれ,各校の発表をもとに防災・減災のために高校生ができることについて議論を行いました。最終日には各グループの提案をまとめ,アクションプランというかたちで提言を行いました。

 

生徒感想

■菊池航平(2年7組高崎中出身) 

今回の「世界津波の日」高校生サミットでは全国の高校生だけでなく世界26ヵ国の高校生たちと英語で防災・減災について話し合い,意見をまとめるという活動をしました。コロナ禍の影響で直接人と会って議論をするという機会は多くなかったので,とてもいい経験になりました。今回のサミットでは多くの学校の防災・減災に関する研究や気象庁,早稲田大学などの取り組みを聞く機会,他校の生徒と交流する機会を持つことができ,自分の知らない取り組みや研究を知り,自身の課題研究の活力を得ることができました。世界規模の高校生サミットに参加し自身の意見を伝えることができたのは大きな自信につながりました。この経験を活かして今後の進路決定や英語学習に向けて取り組んでいきたいと思います。

 

■Matsuyama Chihiro(2年2組塩竈第一中出身) 

        I participated in High School Students Summit on “World Tsunami Awareness Day” 2022 in Niigata held on October 19th -20th.In this essay, I will write about two of the things I learned through the summit.

        The first is the importance of not being obsessed with being perfect. Until the day when I made the presentation, I had been always afraid of showing an Imperfect presentation. Actually, on the day, I could not make a perfect presentation as I wished it to be. I was really frustrated that I could not achieve the results commensurate with the efforts of the members I worked with and that I could not live up to the expectations of the teacher who had given me this opportunity. After the presentation, I was thinking about what I should do and then decided to learn from my failure in order not to let the experience go to waste. Of course, it is important to make efforts to achieve better results, but I think being obsessed with being perfect may narrow our filed of vision. When we fail at something, what we should do first is not blaming ourselves but calmly analyzing the cause of the failure and thinking about what we can do so as not to repeat the same failure.

        The second is that what I see now is not everything of the world. In this summit, around 250 high school students from 30 countries gathered together to discuss and learn what we can do to protect our lives from natural disasters, such as, earthquakes and tsunamis. By interacting with people from the same generation who have different ideologies and cultures, I was inspired to reconsider what I am, and my field of vision became wider. If you feel that there are no places for you, or if you are suffering from discrimination or prejudice, I hope you not to forget that there are more things than you see and know in the world: the world is much wider than you think. Even if what you can do now is limited, I hope you to look to outside world and to keep making efforts to be yourself. Participating in this summit and spending three days in Niigata was an invaluable experience to me.

Lastly, I would like to express my sincere appreciation to the members and the teacher I worked with, and the people who gave me this precious experience.

1学年普通科フィールドワーク

1学年普通科フィールドワーク

 SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の事業として,9月27日(火)に普通科フィールドワークを実施しました。この学習活動は,本校の地域フィールドを活用した、体験から得られる科学的探究活動の一環としておこなった,普通科1年生を対象とする新しい学習活動です。本校の周辺地域における様々な企業,施設のご協力をいただいて実施が可能になりました。今年度は歴史学,食品科学,物理学,工学,土木工学,生物学,海洋学などをテーマに6つのグループに分かれ,16カ所の企業,施設,団体での体験的な学びを行いました。この活動で得られた成果をもとに1学年の課題研究を進めていく予定です。

 
 多賀城市南門(多賀城市)           吉田川堤防(大郷町) 

                
 

 
菖蒲田浜海浜公園(七ヶ浜町)           顔晴れ塩竃(塩竈市)

                         
 
写真としては掲載しておりませんが,以下の施設,企業,団体の協力のもとに実施が可能になりました。感謝の意味を込めて掲載させていただきます(敬称略)。

太田與八郎商店,(株)阿部亀商店,塩竃市総務部危機管理課,塩竃市魚市場管理事務所,志波彦神社鹽竈神社,東京農工大学高田研究室,NPO法人シナイモツゴ郷の会,NPO法人みなとしおがま,宮城県水産技術総合センター養殖生産チーム種苗生産施設,宮城職業能力開発促進センター,松島蒲鉾本舗多賀城工場

ぼうさいこくたい2022に出展してきました。

10月22日〜23日 阪神淡路大震災の被災地でもある神戸市で防災推進国民大会2022(ぼうさいこくたい2022)が開催され,災害科学科の1,2年生が本校の防災・減災・伝災の取組を発表してきました。ぼうさいこくたいは防災に取り組む様々な団体や機関,地域の方々が,それぞれの取組を発信,共有することで,防災活動の新たなネットワークを構築するものです。生徒たちも災害科学科として,自分たちがやっていること・伝えたいことを多くの人に堂々と発信することができました。また,様々な取り組みを知り,対話を重ねたことで自分たちの活動を改めて深く・広く見返す貴重な機会になりました。

関係の皆様,生徒の発表をお聞き頂いた皆様に感謝いたします。

 

【2年・村上明華】

これまで,巡検やまち歩きなど様々な体験をしてきました。今回,防災・減災・伝災に関する自分達の活動を多くの人に発表する中で,それぞれの取組を自分の中で整理することができました。非常に充実した時間となりました。

【2年・古市林檎】

様々な団体,企業が防災に対していろいろな視点から活動しており,人々の命を守る防災について改めて幅広い視点から考えられること,また,その必要性について深く考えることにつながった。私は薬剤師を目指していますが,この経験をこれからに活かしていきたいと思います。

【1年・福井優姫】

最初は質問ができなかったが,自分が発表して相手に質問してもらったり,いくつもブースを訪ねていく中で質問ができるようになった。質問するのは勇気がいるが,質問しようと考えながら聞くことで,内容もよく分かったし,質問の質が上がったと感じる。

【1年・石沢咲葵】

自分たちのやっていることを発表し,多くの人に聞いてもらうだけでなく,応援されたり,アドバイスをもらったりできて,改めて自分たちの活動の大切さを感じた。発表を聞いて,涙を流してくれた方もいて,これからの活動を通して,高校生だからできること・伝えられることを実践していきたい。

第12回 高校生バイオサミットin鶴岡

1 目  的

 科学部において,日頃取り組んできた研究の成果を発表し,研究者や参加校の生徒との対話を通じて相互交流を行うことで,発信力やコミュニケーション力の向上と,探究心の一層の伸長を図る。

2 主  催 高校生バイオサミット実行委員会

3 期  日 令和4年8月22日(月)~8月24日(水) 2泊3日

4 会  場 鶴岡市先端研究産業支援センター(鶴岡メタボロームキャンパス)

5 発表題・参加者

  『マクラギヤスデの生息調査Part2 ~生息の北限と未知なる生態を探る~』

  〈科学部ヤスデ班〉3名(普通科2年2名,災害科学科2年1名)

6 参 加 者 生徒:科学部ヤスデ班の生徒3名  引率:科学部顧問 小野 勝之

7 感  想

▉普通科2年 濱野 瑞紀(中野中出身)

 私たち科学部ヤスデ班は,昨年度から継続してマクラギヤスデの研究を行ってきました。高校生バイオサミットへの参加に向けて,青森県に足を運んで生息調査を行ったり,実験室で歩行速度の研究を行ったりすることで,その研究内容をレポートにまとめ,提出しました。

 私たちの研究は,本戦出場のためのレポート審査を無事通過し,8月8日の1回戦を勝ち抜き(74チーム参加),決勝戦に進む20チームに選出されました。

 決勝戦では,発表時間が8分間(質疑応答4分間含む)という短い時間での発表ではありましたが,研究の成果をしっかりと伝えることができたと思います。

 大会では他のチームの熱意あふれる発表や,最先端の研究を行う施設を見学することができ,生物学について深く学ぶことができました。結果として入賞を逃してしまいましたが,私たちにとって実りある大きな経験になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「令和4年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会」

1 目  的

 全国から集まったSSH校の課題研究への取組を直接見ることで,多種多様な研究と高度な取組などを体感し,科学技術に対する興味・関心を高めるとともに,この経験を学校に持ち帰り,参加者のみならず学年の課題研究への取組等に波及させることを目的とする。

 

2 主  催 文部科学省,国立研究開発法人科学技術振興機構

 

3 期  日 2022年8月3,4日

 

4 会  場 神戸国際展示場

 

5 ポスター発表題・参加者

  「蔵王山噴火シミュレーション」〈災害科学科〉3年2名

 

6 実施内容・評価

兵庫県神戸市の神戸国際展示場を会場とし,対面式で開催されました。本校からは災害科学科3年生2名(亀山俊斗,栗山拓斗)が参加し,「蔵王山噴火シミュレーション」の発表題で研究発表を行いました。入賞することはできませんでしたが,1年以上かけて研究してきた成果を発表する貴重な機会になると同時に,全国のSSH校における研究レベルの高さを実感して刺激を受けることができました。

 

生徒感想

■栗山拓斗(3年7組利府中出身)

SSH生徒研究発表会では,私たちが研究した火山,蔵王山についての知識を多く持つ専門家の方や他校の生徒との質疑応答を行いました。私たちとは異なる視点からのアドバイスを頂くことができて大変有意義な時間を過ごせたと感じています。他のSSH校の研究発表には興味を引かれ,面白く思うものが多くあり,聞き手が興味を持ってくれるような発表を行う事が大切だと知りました。SSH生徒研究発表会という大きな舞台で自分達が行ってきた課題研究を発表したことは大きな自信へと繋がりました。この経験を活かして,進路決定に向け取り組んで行きたいです。 

自然環境調査体験プログラム2022

1 主   催  株式会社青葉環境保全

2 日   程  令和4年7月10日(日),23日(土)

3 会   場  樽水ダムB地区公園エリア,(株)エコリス・・・7/10(日)

         東北大学大学院環境科学研究科 本館・・・7/23(土)

4 参 加 者  科学部1年生4名

5 実施内容・評価

 環境調査・評価を行う専門家「自然環境調査員」と行動を共にする自然環境調査体験プログラムに,科学部の1年生4名が参加しました。

 プログラム初日は,参加校(仙台第二高校,泉館山高校,東北学院高校,城南高校,尚絅学院高校,富沢中学校,多賀城高校)の生徒が5つの班(植物班,魚類・底生動物班,哺乳類・両生類・は虫類班,昆虫班,鳥類班)に分かれて,樽水ダムをフィールドに生物の観察や捕獲を行いました。生徒達は,調査の現場で用いられる各種用具を実際に用いて,人工林や乾性草地,河川等に生息する生物を捕獲,記録しました。午後からは会場を移して,専門家の手ほどきを受けながら個体の同定作業を行いました。この日の調査において,絶滅危惧種や緊急対策外来種など多種多様な生物が見つかったことで,ダム湖を中心とした豊かな生態環境を実感することができました。

 プログラム2日目は,初日の5つの班を解体・再編した4つの班に分かれて,生物の関係性を複雑に表現する環境情報図を作成し,班ごとに樽水ダムを中心とした環境を考察し,全体発表を行いました。異なる分野の生徒達が意見を交わすことで,生態系のまとまりを可視化する良い取り組みでありました。

 2日間行われた体験プログラムを通じて生物調査に関するプロの仕事に触れることで,参加生徒は職業観を具体的にイメージできるようになりました。

 

【プログラム初日(7/10(日))】

【プログラム2日目(7/23(土))】

 

SSH共同研究「釧路湿原巡検」

1 目的

 生徒が学ぶ理科及び課題研究における学習充実のため,北海道を代表する自然環境の一つである釧路湿原において野外実習を行う。なお,この実習は北海道釧路湖陵高等学校がSSH地域巡検として位置付けている実習であり,環境の保全を目的とした環境調査の手法を学び,環境科学における科学的な探究手法を研修するとともに,生物多様性を育む自然環境を科学的に理解することを目的とする。

2 行程

 令和4年6月30日(木)

  11:00多賀城高校を出発し,仙台空港から空路北海道釧路市へ

 令和4年7月1日(金)

    7:30出発・釧路湖陵高校へ(タクシー借り上げ)

    8:00釧路湖陵高校理数科1年生とともに出発

    9:00達古武湖森林再生事業地におけるフィールドワークの実施(森林:昆虫 沢:水生生物)

  12:00昼食休憩後,森林再生事業地及び細岡展望台におけるフィールドワーク

  16:00プログラム終了,釧路湖陵高校へ移動,17:00解散

 令和4年7月2日(土)

    8:10出発(タクシー借り上げ)

    9:00温根内ビジターセンターにて研修

  11:30環境省釧路湿原野生生物保護センター・猛禽類医学研究所にて研修

  *予定されていた釧路市丹頂鶴自然公園への訪問は,クマ出没による臨時休園により除外。

  14:35釧路空港発,空路仙台空港へ(19:05多賀城高校着)

3 参加生徒

 災害科学科1年生3名

4 生徒感想

▉災害科学科1年 遠藤 彩吏(多賀城第二中出身)

 私たち生徒3名は,湿原の植生や野生動物,そして自然保護活動など,今回の巡検を通して沢山のことを学びました。

 釧路湖陵高校の生徒の皆さんと一緒に活動した達古武湖森林再生事業地におけるフィールドワークでは,森林班と沢班に分かれて,湿原や隣接する森林での生物調査を行いました。私は森林班の活動に参加して,隣り合わせにある自然林と人工林でも生息している昆虫に違いが見られ,環境の変化を表現する指標として用いることができることを知りました。

 最終日に訪れた温根内ビジターセンターでは,湿原に設置された木道を散策しながら,釧路湿原の自然や歴史について学び,湿原が動植物の生育環境のためにあるだけではなく,水の循環や地球温暖化の抑制にも貢献するなど,私たちの生活に深く結びついていることを学びました。最後に訪れた,環境省釧路湿原野生生物保護センター・猛禽類医学研究所における講話では,自動車や列車と衝突することで治療を必要とする大型猛禽類(オオワシやシマフクロウなど)を保護し,野生復帰を目標として治療・リハビリを行っている現場を見ることができました。

 人間生活の影響で変化した自然や動植物の生活環境を元通りに戻すことは難しいかもしれません。しかし,今起きている現実にしっかりと向き合い,人間と自然が上手に共存していくことが大切であると感じました。私たちは,自然を調査し改善に向けて努力する団体や,動物を保護し,原因を究明する団体など,様々な活動が関わることで快適な日常生活が成り立っていることを忘れてはいけません。今回の巡検で学んだことをしっかりと今後の学習活動に活かしていきたいです。

訪問した北海道釧路湖陵高等学校

湿原での実習(沢班)

達古武湖での実習

釧路湿原を背景に

温根内ビジターセンター訪問

木道での自然観察

釧路湿原野生生物保護センター・猛禽類医学研究所訪問

治療中のオオワシたち

猛禽類医学研究所の手術治療室にて

オープンスクールでSSHの活動をPRしました!

 過日行われた多賀城高校のオープンスクールにて,SSHの活動をPRしました。
 事前質問では「SSHは来年度も継続しますか?」というご質問をいただきました。是非とも来年度も継続できるように頑張りたいと改めて思いました。ご質問してくれた中学生の皆さん,ありがとうございました!

今週末も普通科対象のオープンスクールがあります。皆さんのお越しをお待ちしております。