平成30年度

Yahoo!基金 夏休み《学生ボランティア》被災地復興支援活動助成プログラム 高知県防災研修

 9月1日(土)~3日(月)の3日間,生徒会執行部2名(2年2組菅原睦未,2年7組笹千夏)が,【Yahoo!基金 夏休み《学生ボランティア》被災地復興支援活動助成プログラム】に支援していただき,高知県の高校2校を訪問し,防災交流活動を行ってきました。 

 本校では,災害科学科の開設以来,普通科生徒を含めた学校全体で防災・減災,災害に関する様々な教育活動を行ってきました。生徒会執行部では,自分たちの学びや経験を全国の高校生に伝えるために,全国の高校を訪問し,活動紹介やワークショップを行い,予期せぬ自然災害に備えてほしいと考え,Yahoo!基金の助成プログラムに支援していただきました。

【1日目】

 9月1日(土)は,高知県までの移動日で,多高祭(文化祭)一般公開終了後すぐに仙台空港に移動し,飛行機で高知県へ移動しました。

 【2日目】

 2日目は,高知県立須崎高等学校と交流してきました。

 須崎高校は,生徒の自主防災組織「防災プロジェクトチーム」を中心に,南海トラフ地震発生の際に起こる大津波に備え,各戸の避難カルテを作成・配布した「オーダーメード避難」,避難シミュレーションアプリ「逃げトレ」を用いた避難訓練など,積極的に防災活動に取り組んでいる高校です。 

 まず初めに,お互いに学校紹介をしました。

        【須崎高校の学校紹介】              【多賀城高校の学校紹介】

 次に,須崎高校が作成した防災グッズについて説明していただきました。

           

         【防災グッズ】                    【避難カルテ】

 その後で,「逃げトレ」を用いた避難を実際に体験させていただきました。

    【一時避難場所である学校近くの山】         【避難シミュレーションアプリ逃げトレ】

 須崎高校は,平成31年4月に近隣の高校と統合するということですが,統合後も交流させていただきたいと思っています。須崎高校の皆さんありがとうございました。

 

 また,2日目の夕方には,黒潮町に行き,次の日の交流先である高知県立大方高等学校の先生方に,黒潮町の防災関連施設を案内してもらいました。

      【黒潮町の避難タワー内部】              【避難タワーから見た風景】

【3日目】

 3日目は,高知県立大方高等学校と交流してきました。 

 大方高校は,平成28年に「世界津波の日」高校生サミットが行われた高知県幡多郡黒潮町にある学校で,避難所運営ゲームである「HUG」の大方高校版「オリジナルHUG」を作成している学校です。

 まず初めに,大方高校の学校紹介をしていただきました。

            【黒潮町の説明と学校紹介をしていただいている様子】

 次に,オリジナルHUGについて説明していただき,意見交換を行いました。

      【オリジナルHUGの説明】                 【意見交換】

 大方高校の取り組みに対して,本校生徒が,東日本大震災の被災地になかなか足を運べない大方高校の生徒に代わり,避難所運営に関わった方に聞き取りをし,大方高校の生徒に伝えていくという形でお手伝いをすることになりました。東日本大震災の教訓を全国に伝える伝承活動として,継続して取り組んでいきたいと思います。 

 大方高校との交流の後,大方高校の大西校長先生に,黒潮町役場や日本最大の避難タワーに連れて行ってもらいました。

 黒潮町役場では,情報防災課の宮川さんに黒潮町の防災対策について説明していただきました。犠牲者ゼロを目指した自治体の活動はとても参考になるものでした。

         【黒潮町の説明】                【日本一の津波避難タワー】

 大西校長先生には,お忙しい中、前日から本校生徒のために,黒潮町を案内していただくなど大変お世話になり,ありがとうございました。

 

 今回の高知研修では,高知県や高知県の高校が,南海トラフ地震による津波対策に積極的に取り組んでいることを肌で感じることができました。交流を通じて,被災者である私たちができることを積極的に取り組んでいきたいと感じました。 

 お世話になった方々、本当にありがとうございました。 

【生徒の感想】

 ○2年普通科 菅原睦未(多賀城中)

  今回の高知県防災研修では,我が校にはない素晴らしく独創的なアイディアに触れることができました。

  この経験を糧に,これからの防災減災活動にさらに力を入れていきたいと思います。

 ○2年災害科学科 笹千夏(岩切中)

  今回の高知県防災研修では,私たちが行っていない活動について深く知ることができました。

  私たちももっとできることがあると気づかされたので,さらに精進していきたいです。