【災害科学科】海上保安庁・日本赤十字社災害合同訓練 に参加しました!
11月18日、海上保安庁・日本赤十字社災害合同訓練が行われ、災害科学科生徒17名(2年生12名、1年生5名)がトリアージ訓練の傷病者役として参加しました。
今回の訓練は、2015年に締結された海上保安庁と日本赤十字社との業務協力協定に基づき行われているもので、海上保安庁の機動力と日本赤十字社の医療救護活動を生かして相互に連携し、津波災害時の傷病者救出から医療活動に至るまでの対応を確認するためのものです。本校は2016年の災害科学科設置以降、コロナ禍の期間を除き、毎年参加しています。今年度は東南海沖で発生した地震による津波被害で、多数の要救助者が発生する、といった想定で「巡視船ざおう」を使用し行われました。本校生徒が演じる傷病は、海上保安庁の職員や日本赤十字の医師、看護師には、知らされておらず、傷病の状況に合わせ現場でトリアージが行われるという本番さながらの緊迫したものでした。
参加した生徒は、将来の自分の進路と重ね合わせながら真剣に訓練に臨んでいました。
参加生徒感想(災害科学科2年 緑川 璃桜)
宮城海上保安部と日本赤十字社宮城県支部による合同訓練を見学し、発災時に求められる行動を事前に理解しておくことの重要性を強く感じました。特に印象に残ったのは、隊員の方々が船内に入る前に装備品を装着していた場面です。はじめは多くの隊員が装備品のケース付近に集まり、動線が見えにくいほど混雑していました。しかし、その後は声をかけ合い、装備を互いに受け渡す姿が見られ、作業が次第にスムーズになっていきました。実際の災害時には天候の影響も加わり、さらに混乱した状況が想定されます。そのため、このような日々の訓練で生まれる小さな工夫や助け合いが、限られた時間の中でより良い行動につながる欠かせない要素であることを学びました。
今回の学びを、災害科学科での「まち歩き」や外部の方との交流会などを通じ、講習や避難訓練の重要性として伝えていきたいと考えています。また、地域で行われる訓練にも積極的に参加し、災害時に自分がどのように行動すべきかを、より深く理解していきたいと思いました。
※オレンジ色の救命胴衣を着用しているのが、本校生徒です。