海上保安庁・日本赤十字社災害合同訓練

 7月20日に行われた海上保安庁・日本赤十字社災害合同訓練において、1年生の保健委員8名を中心に医療看護系志望の3年生を含めた本校生徒16名が要救助者役として参加しました。
 今回の訓練は、2015年に締結された海上保安庁と日本赤十字社の協定に基づいて、海上保安庁の機動力と日本赤十字社の医療救護活動を生かして相互に連携し、災害時の傷病者の救出から医療活動までの対応を確認するためのものです。南海トラフ沖で起こった地震による津波被害で、多数の要救助者が発生する、といった想定で訓練は行われました。


機動救難士の方から要救助者としての演技指導を受けます。


傷病者の特徴や症状について、丁寧に指導していただきました。

要救助者役の生徒は実際に警備救難艇に乗船し、船ごと釣り上げられて巡視船でトリアージ・応急救護を受けました。

  

  

 トリアージ訓練の前には、赤十字病院の医療救護チームが準備した医療資機材を巡視船へ搬入する様子を甲板上から見学しました。

  


 また、ヘリコプターでの移送訓練を間近で見学し、実際にヘリの中に座らせていただきました。

 午後からは、操縦室内や医務室等を見学しました。
普段の船内での生活の様子や東日本大震災当時の海上保安庁の活動などについても説明があり、生徒たちも興味深く質問していました。

  

また、特別に日赤の指導員の方々に船内で救急法の講習をしていただきました。
船独特の揺れがある中で行う心肺蘇生法の難しさを感じながら、実技を行っていました。


海上保安庁・日本赤十字社のみなさんとの集合写真

 高校生がこの訓練に参加するのは全国でも初めてということで、生徒たちは緊張していましたが、参加した生徒からは「人を助ける仕事に就きたいと思った」「てきぱきと動ける医療従事者になりたい」といった感想が聞かれ、将来の目標につながる貴重な経験になりました。